琉球お爺いの綺談

Ittoh

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日ノ本、二大政党制

日ノ本、二大政党への道 紙幣を刷ったからといって、信用が無ければ使えない

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 紙幣を刷って、お金として使えるのは、信用を創造できるからである。
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 紙幣を刷ったからと言って、モノを買えるわけではない。紙幣を発行するにあたって、財源的な裏付けは、必要となる。信用度の高い、現在の日本が置かれている状況と異なり、明治大正期の日本は、基本的には農業国家であり、貧乏であったのである。

 江戸初期には、世界最大の金銀を算出していた、日本国であったが、長年の採掘から産出量は低下していた。金銀を確保しなければ、海外との商取引はできず、技術格差の高かった明治期には、欧米諸国家のぼったくりに近い料金で買わされる状況であった。

 明治期の日本は、金を集めることから、始めなければならなかった。

 明治期の日本は、借金大国であった。借款は多く、海外から資本を得なければ、軍備を整えることもままならないほどに、貧乏な国でもあった。中央集権下の国家体制は、国民に過度の負担を強いて、富国強兵を進めるため、都市部に権益を集中させ、重工業を急速に発展させていた。

 関税自主権を始めとして、条約改正への対処ができ、欧米諸国家との真っ当な取引が出来るようになったのが、日英同盟以降であった。多額の借款を受けて、日露戦争に勝利したが、賠償金が取れなかった結果、借款の返済を必要とすることになる。

 結局のところ、第一次世界大戦に勝利するまで、日本は、真っ当に海外との商取引はできないに等しい状況であったことになります。





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 明治を迎えた日本にとって、国家目標としたのは、国家を護ることであった。
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 日清、日露を経て、第一次世界大戦を経過して、日本は国際連盟の常任理事国となり、国家の目標は達成された。

 次に達成しようとしたのが、国家経済の立て直しである。ここから、日本の迷走が始まる。日露戦争に勝利した日本は、莫大な借款の返済が待っていることになります。本来であれば、軍事費を削減し、借款の返済にあてる必要があります。

 軍備に傾倒していた、国家経済を、経済の拡充に資本投下しようとすれば、軍備が縮小される。結果としては、軍備縮小への反発が、迷走する史実の日本を、軍備拡大と中央集権を確立させ、国家を総力戦体制へと引き込んでいったのである。
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