琉球お爺いの綺談

太平洋戦記

ｉｆの厳しさ03 日本とアメリカは、似たモノ国家である

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　日米戦の必然性は、アメリカ側にとって、時間制限がある外交交渉であったとされる。
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　つまりは、日本側に時間稼ぎさせることは、アメリカにとって危険であり、どんなことをしてでも、日本側を戦争に引き込むことが重要であった。日本を追い詰めることは、アメリカの必然で在り、急戦はアメリカ軍としての戦略上の立場でもあった。

　アメリカは本質として、日本と同じく議会が予算を握っているため、国力を戦争に傾けることが難しい。

　拒否権で見た場合、アメリカや日本は、議会に拒否権が存在する。つまり、アメリカが国家として戦争に参加するには、議会の承認が必要なのである。議会は、議員それぞれの利益代弁によって、政府の提示する予算について拒否権を行使することが可能である。

　アメリカは、非常に戦争に参加することが、難しい国家なのである。そしてまた、一度ひとたび戦争を始めてしまうと、終わらせることも、難しい国家である。

  アメリカとしては、日本に勝つことができるタイミングで、日本から仕掛けた形での戦争を望んでいた。日本を叩き潰し、二度と戦えないようにする。そんな、最終的に圧勝するような戦争ができるのは、昭和１２年から２０年くらいまでである。