琉球お爺いの綺談

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歴史と時代

歴史と時代第四稿 平民宰相こと原敬、獅子宰相こと濱口雄幸

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先だって、「我田引鉄だけじゃない? 原首相のまったり運営」を歴史時代で書いてました。
現在は、「強者の倫理、獅子宰相と呼ばれた男」を書いていたりします。



 大正から昭和の政治家に、原敬、濱口雄幸がいて、少し書いてみて思ったのだが、まともな政治家が、まともに政治をすると、情勢は平々凡々と過ぎていく。つまりは、小説的にはつまらないということだ。

 政治を小説とすると、つまらなくなるのは、優秀な政治家ほど、名を残さないということなのだろう。

 様々な歴史改編で、太平洋戦争を勝たせようとすると、日本の政治情勢にウソが生まれてしまう。

 日本は、明治維新から第一次世界大戦までは、国が滅びないため、生き延びるための活動していた時代であった。国民一丸となって、生き延びるために戦っていただけなのである。

 もうひとつの問題は、日本から海外へと、自分の意思で飛び出していった人達は、凄まじいまでのバイタリティがあり、様々な活動を積極的におこなっていた人たちである。しかしながら、国内では食えないから、半ば強制されて、他国に移民や移住した人たちにとっては、行きたかったわけではない。日本の海外進出には、非常に大きな矛盾を抱えていたのである。





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 日英同盟から、条約改正を達成し、日露戦争に勝ったことで、日ノ本の生き残りは決定した。ここで、日本という国家は、芯を失うのである。
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 大陸の利権争奪は、イギリスを中心とした、欧州列強の草刈り場であり、後から踏み込んでいったのが、ロシア、日本、アメリカということになる。この中で、最も利権が手にできなかったのがアメリカであり、最後発のアメリカの我儘から、世界情勢は混沌へと滑り落ちて、日本は生き残ったのに、滅びの道へと突き進んでいくこととなった。

 1905年から1925年の10年間、日本の選択肢は、非常に多く、様々な方策を取ることができた時期であった。しかしながら現実の日本は、自由度が高すぎる選択肢は、内部抗争の火種となり、日ノ本を纏めることができなかった。結果的には、日本の行動は、国際的に何もできないまま、無為に過ごした10年となってしまった。

 戦前、一部の例外はあっても、ほとんどの日本人というのは、食えないから移民や移住をしたが、世界に出たいという訳ではなかった。世界と互角でなければ、国が亡びるという怯えから、富国強兵に邁進しただけで、国際化を求めたわけではない。

 戦前の日本という国家は、江戸時代の制限貿易によって、食料自給率も高く、国内で生産から消費が循環する、現代では喜びそうな循環継続型の社会であった。江戸時代が流行するのは、未来の目標として、循環と継続型社会というのがあるのだろう。
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