琉球お爺いの綺談

Ittoh

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日ノ本歴史改変

結束は、外乱に拠りて生じるもの 元・高麗軍襲来

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 史実での元寇について、「八幡神」の化身が、矢を射かけて、恐れおののいた元軍が海に逃げ、海から炎が燃え巡り、その中から現れた八幡神が顕現したといった記述があったりしている。
 この「八幡神」を史実として、現実に顕現させようと描いたのが、松浦党ミヅチ衆による襲撃。琉球八幡衆による、江南軍の撃破である。

 あやかしひとならざるものを人として顕現させるには、「八幡衆」という一つの一家一門を形成する必要があった。その実現を為すために、日ノ本のリアルチート、鎮西八郎為朝にあやかしひとならざるものの嫁を迎えて、北太平洋全域に人とあやかしひとならざるものの強大な勢力圏を築き上げた歴史ifを造り上げた。

 ランドパワーの元に対抗するための、シーパワーの確立である。
 日ノ本のシーパワー確率は、白漆喰ローマンコンクリートを用いた、竹筋白漆喰ローマンコンクリート船をミヅチ衆の曳航によって確立された。十丈(三十メートル)の大型船を竹筋白漆喰ローマンコンクリート船は、鉄甲船並みの強度を持ち、高い外洋航行能力を有していた。

 また、世界帝国の元は、「てつはう」といった火薬兵器を持ち、宋攻略に回回砲という新兵器をも保有していたとされる。最近の資料だと、宋に火砲ではなかったとの情報もあるが、水滸伝が好きなお爺ぃとしては、凌振が製作した火砲、大筒、連環筒を日ノ本へと持ち込んだのである。
 蒙古の回回砲も火砲として、宋国が、官僚の平和主義による妥協が、結果的には水滸伝の英雄達を死に追い込み、岳飛すらも死に追いやったことへのケジメもお爺ぃなりにつけたいなぁと考えていたのである。

 艦載砲として、大筒を用いたのは、平清盛の功績として、彦島を拠点とした源氏の艦砲射撃で、元軍へ損害を与える方法をとった。第一次元寇で、日ノ本の大筒やミヅチ衆の襲撃を受けた元は、二十丈(六十メートル)の大船を建造し、回回砲を艦載砲にして搭載、史実の「てつはう」を含めて、史上初の砲雷撃戦が、博多湾で戦われた。

 回回砲は、大筒に発射速度で劣っていたが、射程距離は長かった。日ノ本側は、長距離からの砲撃に対して、肉薄しての砲撃で対抗した。壱岐、対馬、博多で、元軍は上陸はできたものの、野戦築城された石塁を壁に抵抗によって攻めきることができなかった。
 海上での戦は、夜間松浦、鹿賀水軍早船三百艘とミズチ衆による夜襲が敢行され、火矢や元軍の使用した「てつはう」を複製を使った攻撃に出た。夜襲は、伊予水軍や熊野水軍も参加し、交代で続けられた。昼は、博多への上陸戦となり、夜は海上での夜襲への対処をおこなっていた元・高麗の遠征軍は、攻め込んでいながらも、兵を失い艦船を削られ疲弊していったのである。

 八日目未明、前日に実施された夜襲後、源氏水軍三百艘、松浦水軍の大船七十艘、鹿賀水軍三十七艘、熊野水軍十一艘、伊予水軍十艘を中心とした日ノ本水軍は、全力出撃で、元軍へと襲い掛かった。疲弊していた元・高麗軍は、源氏水軍の大筒による砲撃からの突撃に対応が送れ、輪形陣を崩され、元の大船に対して、文字通りの体当りをおこなった。

 元・高麗軍も応戦したが、火矢、てつはう、灼熱の鉄球といった焼き討ちを目標とした攻撃によって被害は拡大し、遠征軍は海の藻屑と消えていった。元・高麗軍も、必死の逆襲によって、日ノ本の艦船へ乗り込んでの白兵戦を実施し、鎌倉幕府勢にも大きな損害がでたのでありました。
 



 第二次元寇もまた、日元双方に大きな損害を出し、多くの船を沈められ、戦闘の継続が困難となった元・高麗軍の撤退によって幕を閉じた。
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