琉球お爺いの綺談

Ittoh

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お爺ぃ、よもやま噺

英国聖公会とアイルランド教会

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 ケルトの流れは、英国国教会とアイルランド教会に浸透していった。ハローウィンに代表される、ケルトに伝えられた、ドルイドの宗教儀式がキリスト教へ組み入れられていったのは、現地にキリスト教を浸透させるためでもあった。イギリスやアイルランドでは、顕著に現れていた。

 魔女狩りの本質は、生贄を探すことにあった。飢饉が発生したら、飢饉を起こした原因を求める。自分が良い信徒であるならば、天候が悪かったのは、異端者が居たからだということになる。これが、異教徒の排斥であり、同じキリスト教徒ですら異端とする考え方へと繋がっていく。
 カタリ派やフス派の弾圧や虐殺は、同じキリスト教徒に対する虐殺であった。

 アイルランド系アメリカ人の発生は、イングランドのアイルランド抑圧政策の結果であり、イングランド商人だけでなく、アイルランド商人もアフリカ奴隷交易で儲けていたというのもあります。その中にアイルランド人の奴隷(年季奉公を含む)がいたということになります。

 イングランドによるアイルランドの抑圧は、結果的にアイルランド経済への影響となり、借金してアメリカに渡航するアイルランド人を増加させたことになります。これは、イングランド国教会による圧力から、カルヴァン派プロテスタントが、アメリカ新大陸へ移住が多くなったのも、本人が渡航費を払えるかどうかで、原因としては大きく変わらないと考えられる。
 日ノ本の場合も、地方から年季奉公で都市へ働きに出るのが当たり前に生じたこととも同じである。

 アイルランドのカトリック教会は、アイルランドカトリック教会という形で、司教制度を基本としたカトリックとは異なり、修道院を中心としていて、ケルト石造十字架のように、Celtic Churchが持つ特徴となっている。

  個人的には、西欧における虐殺の歴史は、互いに相手を許容できないことにあったのだと考えている。
 フスやカタリ、ユグノーといった、ローマのカトリック教会からすれば異端であることが、戦争の原因となり、異端審問としての虐殺を許容するようになった。異端審問による吊し上げと、生贄を求める民衆の声と重なった時、虐殺は止めることのできない歴史の渦となって、濁流のように世界を翻弄していった。

 こういった流れを止めるには、許容する世界を組み入れなければならない。
 本来のキリスト教が求める本質からすれば、罪を異端者に求めて殺害することではなく、自らの罪として敵に裁かせることにあると個人的には考えている。

 ここに歴史のifを求めることから、紀元におけるローマ帝国とイングランドの女王ボーディカとの戦いを、ボーディカの娘とローマ軍人の夫による勝利として、ローマとの共棲を図るため、異なるCeltic Churchとして修道会の設立させていく流れを創る。

 東西ローマ教会の分裂と許容、最悪の第四回十字軍によるコンスタンティノープル略奪と虐殺の阻止、教会の分裂に対する、根本的な寛容を、カトリックに根付かせることにある。この流れを造り上げることで、カルヴァン、フス、カタリ、ユグノーといった争いを未然に防げる社会背景の確立を図ることができる。
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