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不都合な真実

不都合な真実・01 女性宮家の難しさを生み出した、光明皇后陛下

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 最近、縄文文明が、非常に高い文明が、日本にあったと、喜んでいる方々が多くて、その結果として生じる、不都合な真実については、何故か目をつぶっているというか、誤魔化してしまっていることがあります。ここでは、縄文時代について、様々な人にとって、不都合な真実について、書いていたりしますので、不都合な部分について、追加で記載しておきます。



<<戦前の日本にとって、神武陛下以前は、神代の時代であり、調査不可でありました>>



 戦前の日本では、歴史の真実が、変更不可でありました。

 神武陛下に立ち返って、明治維新が推進された結果、男系という流れを生み出し、神功陛下や手白香陛下のように、女系を封印する結果になっています。

 平成に入ってから、女性宮家の話があったりしましたが、明治からの流れである、先例・男系・直系という考え方が、知識人という人達に浸透しているのは事実です。

 継体陛下の時代に、皇統断絶という言い方をするのは、男系優先、先例優先、直系優先という考え方を起点に話をしているからです。女系で考えれば、継体陛下は、手白香陛下の配偶者なので、皇統は継続しているが、何故か違うと主張される方が多い。

 継体陛下は、手白香陛下の配偶者で、手白香陛下は仁賢陛下の娘で、武烈陛下の姉皇女なのである。つまりは、女系から見れば、皇統はそのままで、男性の配偶者を皇族以外から選んだということになる。



<<皇統の優先順位は、先例優先であり、男系優先であり、直系優先なのである>>



 手白香陛下が、皇位を継承することになったのは、武烈陛下の有り様が酷いという結果からであり、武烈陛下の姉手白香陛下が継承したのは、神功陛下という先例があったからである。神功陛下は、配偶者に仲哀陛下を迎えられていたので、皇統としては成務陛下の直系ではないが、皇統としては仲哀陛下は景行陛下の孫である。

 神功陛下と仲哀陛下が、後継となったことは、成務陛下が皇太子として仲哀陛下を立てた結果であるが、背景としては圧倒的に実力があった神功陛下の配偶者であったからと判断できる。

 日本の皇統は、先例を基本として、男系を優先するようになったのは、皇統の継続という論理的な帰結でもあった。生涯に子供が生まれる数は、女性と男性を比較した場合、どうしても男性の方が論理的に多くなる。皇統の存続を優先させる以上は、どうしても女性ではなく、男性が優先される結果となる。

 特に孝謙陛下のように、配偶者の選定に失敗した場合、道鏡事件のような生じさせてしまう。

 女系に問題が起きたのは、皇族同士の結婚から、藤原という臣下から皇后となった、光明陛下が生まれた結果でもある。臣下の女性が皇后陛下となり、皇族となったことで、男系以外の選択肢をとることが困難になったからである。



 日本国という国家にとって、皇統の存続は、最重要課題であり、女性宮家の問題は、女性天皇にとっての配偶者を、どのように選定しても反対が生じるからである。

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