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戦国異聞
戦国異聞 鎌倉幕府の支配体制確立と崩壊1
しおりを挟む戦国時代の始まりというのは、武家組織として確立された、鎌倉時代の崩壊に始まった。
鎌倉幕府の統治体制確立は、源平合戦に勝利した鎌倉幕府が1185年に、守護・地頭を全国に設置するのを朝廷が認めた結果とされている。鎌倉幕府は、頼朝から始まって、徐々に全国組織へと変化した、浸透型の政治形態であった。
鎌倉幕府の設立当初は、関東を中心とした、武家の頭領として武家に対する支配体制を確立した政権である。日本の国家統治という意味では、国司を基本とした、律令体制は、そのまま残っていた。さらに、平安期に始まった荘園制度が、政治体制に組み込まれて、日本の統治体制は、非常に錯綜した統治機構を持っていた。
鎌倉初期は、御家人に代表される武家が、鎌倉幕府の保護を受けて、経済的に発展していった時期である。武家の経済が、公平な裁定が行われる安定期に入り、畿内周辺で実施されていた堆肥や条苗の確立と普及によって、農業生産量が拡大する時期でもあった。
坂東武者を中心とする、武家の収入は、農業生産を基本としてたことから、単位面積当たりの農業生産量の拡大は、そのまま武家の収入拡大に繋がっていた。赤米や黒米が主流であった、稲の品種も選別が進み、白米が浸透した時期でもあります。
朝廷の支配、貴族の支配、寺社の支配、武家の支配、複数の支配体制が錯綜していたのが、鎌倉時代の特徴である。
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