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夏休み
猫のおとどけ屋のきょうどう作戦 後編
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今日の学校での集まりも後半戦に入って、肝試しの説明や注意事項を4年生達は、保護者の代表の誰かのお母さんから聞いている。その間、暇になった僕達は、ねこっこアイドルのミミちゃんの新曲の振り付けを、踊ってたら……最終的にめろちゃん、ちゃろちゃんも踊っていて、ふたりのおとうさんがうちの子かわいい――!☆ミ
って、なってた。手拍子までしてたけど、大丈夫かな? 他の人には、僕達見えてないはずだけど……。
「じゃあー肝試しが、始まる前に持ち場の確認をしま~す。私達が、2階のトイレ、神代組は、3階の階段の廊下にある鏡をお願いします。稲穂ちゃん以外、例年通りなどで、説明は省きますので、あずきちゃんよろしくね」
「「わかった」」「はぁーぃ」
僕は、開けられている、職員用玄関からふたたび校舎へ入る。非常灯の明かりがあるので、そんなには暗くない。入ってすぐの階段で……。
大人が携帯片手に立っていた!最初その携帯からもれる光しか見えなかったので、ヒィャ――ってなって、あずき先輩と二人で抱きついた。どうもカレー作り前の怪談の話が、あずき先輩の怖がりスイッチをオンにしちゃったみたい。
「あずき先輩大丈夫?」
「何が?」
「おばけ」
「怖いわけないだろう」
そう言って僕より先に階段を、上がっていく。そのしっぽは逆立っていてふさふさで、何かに警戒している事がわかってしまう。そして僕はそのしっぽをもふりたい。もふもふ。階段を、1段2段と上がって行くとピアノの音が聞こえる。とても悲しそうなピアノの音に思わず僕のしっぽも逆立ってくる。
「今年もこの曲なんだなぁ……」
「去年もピアノの音がしてたの?」
「あぁ――まぁな、曲が変わる時もあるが、いつもピアノの曲は聞こえるなぁ……。音楽室のピアノが勝手になりだすのと、肖像画の目が光るって話は定番だから毎年先生が曲を流してるしなぁ」
「先生も大変ね――」
「お父さん、お母さんみたいな保護者も結構参加してるし、そんなもんだろう」
「どんなもんなの」
「大人やるのも大変って事」
そう言うとあずき先輩はずんずん進む。もう、暗い学校になれたようだ。まぁ僕達もともとは、夜行性だしねっ。三階まで来ると、壁の天井近くについた窓からもれる明かりが、鏡を照らしだしていた。
「この鏡でいいんだよね」
「そうだ、この鏡の前で1人は、鏡から出て来る手を妨害し、もう1人は鏡から離して人間を誘導するんだ」
「へぇ、この鏡に何かあるのかな? 入ってますか?」トントン、僕は軽く鏡をノックした。すると鏡の向こうからも、ノックの音が鳴る。キャッ
「どうなってるのこれ?」
ぼくは、しげしげと鏡をのぞく。その時、白い手が、出て来た、だから、その手を人差し指でつんとすると手が引っ込む。下から手が出てつん、両手がでたので、両手で、つんつん。
「あずき先輩、出て来る手をツンツンするの楽しいんだけど――」
「気を付けて進んでねーあー鏡の方に行かないでねー…………良かったな。稲穂」
また手が出てつん、「えっ?!」鏡の主の片方の手が、僕をつんしてた手首を掴んだ。怖い、だから猫耳がぺたってなる。
「あずき先輩……掴まれちゃった……」
僕は、片手を掴まれたまま、後ろのあずき先輩に報告する。
「その子は、遊びたいだけだからなぁ……ちょっとどうなってるかだけ、報告だけしてくれ。今まで無かったから大丈夫だと思うが、ひっぱり込まれたらやばいからな」
「わかった――。なんか帽子取られて、渡された――」
「どれどれ……いたっ!」
鏡の中の子の手を、僕から離そうとしたあずき先輩の手を、小さい手が叩いてぺちって音が鳴った。
「鏡の子、叩いたね……そして、僕の頭撫でてるね……」
「そうだなぁ……まだ大丈夫なのぽい?かな……」
あずき先輩が、横で考えこんでいる間もなでなでは続いている。
「あずき、稲穂、何してるの?」
「えっ? 二人とも来てるのか? 見えないけど……どうしてだろう……?」
みずほちゃんとするがくん達が来た。あずき先輩は、僕のもとを離れてみずきちゃん達の方へ行ったようだ。姿が見えなくなった。その間に、鏡の子の手が僕のもう片方の手を握って、左右にぶらんぶらんされてる。
「あぁ……あずきくんに、触られたら見える様になった。これいったいどうなってるんです?」
「それは、企業秘密だし、二人とももう先に進んだ方がいい」
「わかった。あずきも稲穂も気を付てね」
「後、2組でおわりだから、またな――」
ふたりとも行っちゃった……後、2組か……、それまでの間にこの手離れるのかな? 今、僕の手は何度も交差させられてる。
「これは、あれだな……お前が俺に教えて、何度もつき合わせた、あの手遊びやってんなぁ」
「本当……?……」
試しにやってみたら、あずき先輩の予想は、当たっていたようで手遊びが出来た。しかしまた手を握られる。そして次のはもっとスピードが早い!何回か、繰返してやっと成功した時、ちゃろちゃん、めろちゃんの声がした。
「おわった」、「おわったわよ~こっはどうだった?」
「今、稲穂が、手遊び2回目がおわったらしい。」
「じゃ……最後、手を広げお別れしないとね」
「こう?」僕は、両手を広げ、ほほの横にやった」
その手の片方を、鏡の主が両手で、掴み僕のお腹の辺りに持ってくる。そして僕の手を広げ指で、文字を書く。でも、僕は、まだ文字がよくわからにので悲しい気持ちになる……。
「「あ」」
顔を上げるとめろちゃん、ちゃろちゃんが文字を読んでくれてた。
「「り」」
「「が」」
「「と」」
「「う」」
「ありがとう?えっ……なんて素敵!えっ、そうかありがとうか……。僕、もなんか伝えたいんだけど――字わかんない……」
「口で、言えば?」
あずき先輩は、答えた。そうか……そうだよね!
「ど・う・い・た・し・ま・し・て、ま・た・ね」
僕は、ゆっくりはっきり言ってみた。鏡の手は、僕の両手をとりを取り、左右に振ると、ゆっくり手を離し……手を振って鏡の中に消えた……。
「またね……」
そう言うと僕は、三人を振り返り。「凄い――! 僕、僕! また友達出来たよ! めろちゃんにちゃろちゃんに、この子!凄くない?」
「ああ凄いなぁ」「うんうん凄い!」「凄いと思う」
「へへぇ」
その後、僕達は最終目的地の図書館へ行って、それぞれに本を貰った。僕の本は、ひらがな書き方ドリルで、また一歩アイスの道に近づいた。
そして来年は、あの子にひらがなでお返事が、書けるかも? 僕の夢はもっと大きくなったのだった。
おわり
って、なってた。手拍子までしてたけど、大丈夫かな? 他の人には、僕達見えてないはずだけど……。
「じゃあー肝試しが、始まる前に持ち場の確認をしま~す。私達が、2階のトイレ、神代組は、3階の階段の廊下にある鏡をお願いします。稲穂ちゃん以外、例年通りなどで、説明は省きますので、あずきちゃんよろしくね」
「「わかった」」「はぁーぃ」
僕は、開けられている、職員用玄関からふたたび校舎へ入る。非常灯の明かりがあるので、そんなには暗くない。入ってすぐの階段で……。
大人が携帯片手に立っていた!最初その携帯からもれる光しか見えなかったので、ヒィャ――ってなって、あずき先輩と二人で抱きついた。どうもカレー作り前の怪談の話が、あずき先輩の怖がりスイッチをオンにしちゃったみたい。
「あずき先輩大丈夫?」
「何が?」
「おばけ」
「怖いわけないだろう」
そう言って僕より先に階段を、上がっていく。そのしっぽは逆立っていてふさふさで、何かに警戒している事がわかってしまう。そして僕はそのしっぽをもふりたい。もふもふ。階段を、1段2段と上がって行くとピアノの音が聞こえる。とても悲しそうなピアノの音に思わず僕のしっぽも逆立ってくる。
「今年もこの曲なんだなぁ……」
「去年もピアノの音がしてたの?」
「あぁ――まぁな、曲が変わる時もあるが、いつもピアノの曲は聞こえるなぁ……。音楽室のピアノが勝手になりだすのと、肖像画の目が光るって話は定番だから毎年先生が曲を流してるしなぁ」
「先生も大変ね――」
「お父さん、お母さんみたいな保護者も結構参加してるし、そんなもんだろう」
「どんなもんなの」
「大人やるのも大変って事」
そう言うとあずき先輩はずんずん進む。もう、暗い学校になれたようだ。まぁ僕達もともとは、夜行性だしねっ。三階まで来ると、壁の天井近くについた窓からもれる明かりが、鏡を照らしだしていた。
「この鏡でいいんだよね」
「そうだ、この鏡の前で1人は、鏡から出て来る手を妨害し、もう1人は鏡から離して人間を誘導するんだ」
「へぇ、この鏡に何かあるのかな? 入ってますか?」トントン、僕は軽く鏡をノックした。すると鏡の向こうからも、ノックの音が鳴る。キャッ
「どうなってるのこれ?」
ぼくは、しげしげと鏡をのぞく。その時、白い手が、出て来た、だから、その手を人差し指でつんとすると手が引っ込む。下から手が出てつん、両手がでたので、両手で、つんつん。
「あずき先輩、出て来る手をツンツンするの楽しいんだけど――」
「気を付けて進んでねーあー鏡の方に行かないでねー…………良かったな。稲穂」
また手が出てつん、「えっ?!」鏡の主の片方の手が、僕をつんしてた手首を掴んだ。怖い、だから猫耳がぺたってなる。
「あずき先輩……掴まれちゃった……」
僕は、片手を掴まれたまま、後ろのあずき先輩に報告する。
「その子は、遊びたいだけだからなぁ……ちょっとどうなってるかだけ、報告だけしてくれ。今まで無かったから大丈夫だと思うが、ひっぱり込まれたらやばいからな」
「わかった――。なんか帽子取られて、渡された――」
「どれどれ……いたっ!」
鏡の中の子の手を、僕から離そうとしたあずき先輩の手を、小さい手が叩いてぺちって音が鳴った。
「鏡の子、叩いたね……そして、僕の頭撫でてるね……」
「そうだなぁ……まだ大丈夫なのぽい?かな……」
あずき先輩が、横で考えこんでいる間もなでなでは続いている。
「あずき、稲穂、何してるの?」
「えっ? 二人とも来てるのか? 見えないけど……どうしてだろう……?」
みずほちゃんとするがくん達が来た。あずき先輩は、僕のもとを離れてみずきちゃん達の方へ行ったようだ。姿が見えなくなった。その間に、鏡の子の手が僕のもう片方の手を握って、左右にぶらんぶらんされてる。
「あぁ……あずきくんに、触られたら見える様になった。これいったいどうなってるんです?」
「それは、企業秘密だし、二人とももう先に進んだ方がいい」
「わかった。あずきも稲穂も気を付てね」
「後、2組でおわりだから、またな――」
ふたりとも行っちゃった……後、2組か……、それまでの間にこの手離れるのかな? 今、僕の手は何度も交差させられてる。
「これは、あれだな……お前が俺に教えて、何度もつき合わせた、あの手遊びやってんなぁ」
「本当……?……」
試しにやってみたら、あずき先輩の予想は、当たっていたようで手遊びが出来た。しかしまた手を握られる。そして次のはもっとスピードが早い!何回か、繰返してやっと成功した時、ちゃろちゃん、めろちゃんの声がした。
「おわった」、「おわったわよ~こっはどうだった?」
「今、稲穂が、手遊び2回目がおわったらしい。」
「じゃ……最後、手を広げお別れしないとね」
「こう?」僕は、両手を広げ、ほほの横にやった」
その手の片方を、鏡の主が両手で、掴み僕のお腹の辺りに持ってくる。そして僕の手を広げ指で、文字を書く。でも、僕は、まだ文字がよくわからにので悲しい気持ちになる……。
「「あ」」
顔を上げるとめろちゃん、ちゃろちゃんが文字を読んでくれてた。
「「り」」
「「が」」
「「と」」
「「う」」
「ありがとう?えっ……なんて素敵!えっ、そうかありがとうか……。僕、もなんか伝えたいんだけど――字わかんない……」
「口で、言えば?」
あずき先輩は、答えた。そうか……そうだよね!
「ど・う・い・た・し・ま・し・て、ま・た・ね」
僕は、ゆっくりはっきり言ってみた。鏡の手は、僕の両手をとりを取り、左右に振ると、ゆっくり手を離し……手を振って鏡の中に消えた……。
「またね……」
そう言うと僕は、三人を振り返り。「凄い――! 僕、僕! また友達出来たよ! めろちゃんにちゃろちゃんに、この子!凄くない?」
「ああ凄いなぁ」「うんうん凄い!」「凄いと思う」
「へへぇ」
その後、僕達は最終目的地の図書館へ行って、それぞれに本を貰った。僕の本は、ひらがな書き方ドリルで、また一歩アイスの道に近づいた。
そして来年は、あの子にひらがなでお返事が、書けるかも? 僕の夢はもっと大きくなったのだった。
おわり
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