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夏休み
みんなを応援する猫達
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ある日のお昼、僕はとあずき先輩は、本殿ほんでんに呼ばれた。
「後であずき、稲穂本殿でお話があるからね」と、猫のあずき先輩は、怖がって少し伸びてた。胴がなんか長かった。
本殿では、お父さんが神主さんの衣装で待っていた。あずき先輩は人間の姿で、僕は猫の姿でみずほちゃんのひざの上に座って話しを聞く。
「瑞穂、あずき、稲穂、いつもお勤めご苦労様です」
「今日は、豊作の祭りの踊りの振り付けの動画が、うちの氏神様うじがみさまのネットにアップされましたので、その練習のお願いの為に集まって貰いました。」
そう言ってお父さんは、ノート型パソコンを、パカッと開けた。
みんなが、パソコンを見つめる……。
「あっ稲穂!?」
みずほちゃんの膝から歩き出した僕を、あずき先輩が捕まえる。
みんなが見つめるパソコンの上に、座る計画は失敗してしまった……。僕は、あずき先輩に撫でなられゴロゴロ言ってしまう。そんな僕をお父さんが確認して、パソコンを動かす。
始めは知らないおじさん踊りの説明をするが、お父さんが先に進ませる。背の高さの違う二人、大人と子供が一緒に軽業師の衣装を着て、顔を布で隠し、剣を持って踊っている。
その動きに合わせで、僕の顔もクィッ、クィッ動く。狩の本能が僕を動かす。後あと、少しでパソコンの中の人を捕まえられる!かもしれない。みんな見てて! 駆け出そうとする僕の、わきからあずき先輩の手が入り、お尻を支えられて抱っこされた。
あずき先輩は、僕から離れたくないようだったので、仕方がないだっこされたまま動画を見る。
ピ――と、突き抜ける様な日本特有の楽器の音ねと太鼓の音が聞こえる中、二人合わせて、飛んだり、跳ねたり、右に左からへ飛び回る。最後に、剣と剣を打ち合わせ、反動でもと位置に戻って剣を持ってカニさんみたいになって、じゃじゃんでそこで飛んで座りこむ。
(なんか、かっこいい……)
ここで、動画は終わり。
次の動画は、さつきのおじさんの猫の飼い方教室が始まる。猫のめろちゃんとちゃろちゃんが出てたところで、お父さんが動画を止めた。
「君達の仕事は、あくまでも、虫の知らせを人々に知らせ事だから人間になって居る時、余裕があれば練習に参加してくれるだけで構わない。無理なら本番に出なくても大丈夫です。それでもやってくれるなら私か、みずほに言って下さい。以上です」
お父さんの話が、終わったら……みずほちゃんがつつつ~とやって来て、あずき先輩から僕を受け取った。
そうかみずほちゃんは、寂しかったのかな? と、みずほちゃんを、見上げると――。
「ご神託がくりました」
みずほちゃんは、真面目な顔をして、僕を見ていた。
今日は、お父さんもみずほちゃんとふたりで、儀式をすませる。これは、いったい何が起こるのか……。緊張で、しっぽの毛が逆立つ…………もふもふ♪
「そろそろ行くーぞ」
あずき先輩の声に、僕が答える。
「は――い」
僕と、あずき先輩は、一緒に歩き、拝殿まで行くと時々撫でてくれるおばあちゃんがいた。
「おばあちゃ――ん」って駆け寄るけど、一緒懸命にお祈りしていて気づかない。そしてそのままおばあちゃんは、お祈りを終えて歩きだす。
おばあちゃんは、僕達を引き連れて神社の外へと歩く。
街中で、おばあちゃんと僕達の行進に気づき、立ち止まった子が居た。するがくんだ!
僕はすがくんの所まで行き。
「するがくん……この前は、ごめんね」
「俺も弟いるから大丈夫……弟も仲間ハズレはいやって、すぐ怒るからわかってるよ」
「僕も、そうなのかな?……」
どうなんだろう? 僕にはよくわかんない。
「稲穂、そろそろ行くぞ」あずき先輩が僕を呼ぶ。
振り返ると信号が、もうそろそろ青に変わりそう……。
「今日は、ありがとうもうお仕事行くね」
僕がそう言うとするがくんが「またな!」と、言ってくれた。信号を渡る僕がしっーって、内緒のポーズをしたら、上げた手であわててを頭をかいていた。
僕はふたたびおばあちゃんの行進に加わり、おばあちゃんの後を楽しく歩いた。どうやら僕たちの目的地は、おばあちゃんの家の2階の様だ。
「「おじゃましますー!」」
僕たちの声におばあちゃんは「あら、いらっしゃい」と、言うが……。辺りを見回し「おかしいわね」と、呟いた。
僕は初めて行った、他所よそのおうちに、少し興奮していた。部屋の匂いも色もすべてが違う。あずき先輩が先に階段へ上がり、そこから続く廊下の少し先の部屋の前で僕の事を待ってくれていた。
あずき先輩と一緒にする、いつもと違った仕事。今日の受取人は、小4の男の子おばちゃんの孫だ。
僕と、あずき先輩は、ゲームをしているたろう君のまわり立つ。
「僕から、行くよ……」
「たろうくん! 勉強をするとアイスが、食べられるようになります!」
僕は、今、ゲームをやってるたろうくんに声をかけた。今日のお仕事は、『勉強嫌いな、たろうくん応援作戦』なのだ! もうこれで、お仕事終了で帰るだけだ。
「いや、待て稲穂、たぶん太郎君は、普通にアイスは食べられてるから」
「えっ……うそ……」僕は、その場に座り込んだ。
「稲穂、座り込むな。小4は、結構漢字は書けるから! おさらの皿って漢字や、口の中の歯って漢字も書けるからなっ、なっ」
「そうなの?」
「そうだ」
小4で、そんな難しい感じ覚えて……小5は、何覚えるの?……。僕が、考えていると、あずき先輩が応援にチャレンジしだした。
「この話は、太郎君には……早い話だが、ある程度の年齢になると……海外の歌や小説やゲームを原文で、読みたくなって……」
「なって……?」僕が、あずき先輩の後に続く。
「なんで、もっと英語勉強しなかったんだって――なるらしい……。だから、まず今、目の前の勉強を頑張ろう!」
あずき先輩と僕は、たろうくんを見つめた。すごくゲームを楽しそうにしている。どうしょう……。僕は、あずき先輩を見つめた。あずき先輩は、少し苦しみ……そしてだした答えが……。
「今は、夏休みが始まったばかりだったが、去年の夏休みの終わり何を思ったんだ? 早くやれば良かった……そう思っただろう? 今からやれば後半ゆ・っ・く・り・遊・べ・る・。だから、今からノートを開け!」
あずき先輩は、静かに言ったが、だいぶ力がこもっていた。あずき先輩の言葉に答える様に、太郎君が……動いた……。
「「がんばれ、がんばれ」」
僕たちはたくさん応援した。
「やったー! 帰れる」
僕は凄く喜んだ!帰ったら何しょう~♪ 変身からすぐ仕事を始めたから、早く仕事が片付いた分、長く遊べるはずだ。僕達はたろうくんが、勉強し始めたのを見届けて階段を下りた。
「おばぁちゃん、太郎君が勉強を始めたので、僕達は帰るので出て行ったら鍵かけてください」
「はい、はい」おばあちゃんは、出て行く僕達を見送って鍵をかけた。
「稲穂、明日からここへちょっと通うから……、太郎君の勉強習慣がついたら終わり。後、今回の応援の台詞効果がどんどん薄くなるから、新しいの考えおいて」
「えっ…………」
これを見てる、子供達にお願い! 僕達、猫たちが応援してるかもしれないから勉強してみるのも、いいかもしれないよ!
おわり
「後であずき、稲穂本殿でお話があるからね」と、猫のあずき先輩は、怖がって少し伸びてた。胴がなんか長かった。
本殿では、お父さんが神主さんの衣装で待っていた。あずき先輩は人間の姿で、僕は猫の姿でみずほちゃんのひざの上に座って話しを聞く。
「瑞穂、あずき、稲穂、いつもお勤めご苦労様です」
「今日は、豊作の祭りの踊りの振り付けの動画が、うちの氏神様うじがみさまのネットにアップされましたので、その練習のお願いの為に集まって貰いました。」
そう言ってお父さんは、ノート型パソコンを、パカッと開けた。
みんなが、パソコンを見つめる……。
「あっ稲穂!?」
みずほちゃんの膝から歩き出した僕を、あずき先輩が捕まえる。
みんなが見つめるパソコンの上に、座る計画は失敗してしまった……。僕は、あずき先輩に撫でなられゴロゴロ言ってしまう。そんな僕をお父さんが確認して、パソコンを動かす。
始めは知らないおじさん踊りの説明をするが、お父さんが先に進ませる。背の高さの違う二人、大人と子供が一緒に軽業師の衣装を着て、顔を布で隠し、剣を持って踊っている。
その動きに合わせで、僕の顔もクィッ、クィッ動く。狩の本能が僕を動かす。後あと、少しでパソコンの中の人を捕まえられる!かもしれない。みんな見てて! 駆け出そうとする僕の、わきからあずき先輩の手が入り、お尻を支えられて抱っこされた。
あずき先輩は、僕から離れたくないようだったので、仕方がないだっこされたまま動画を見る。
ピ――と、突き抜ける様な日本特有の楽器の音ねと太鼓の音が聞こえる中、二人合わせて、飛んだり、跳ねたり、右に左からへ飛び回る。最後に、剣と剣を打ち合わせ、反動でもと位置に戻って剣を持ってカニさんみたいになって、じゃじゃんでそこで飛んで座りこむ。
(なんか、かっこいい……)
ここで、動画は終わり。
次の動画は、さつきのおじさんの猫の飼い方教室が始まる。猫のめろちゃんとちゃろちゃんが出てたところで、お父さんが動画を止めた。
「君達の仕事は、あくまでも、虫の知らせを人々に知らせ事だから人間になって居る時、余裕があれば練習に参加してくれるだけで構わない。無理なら本番に出なくても大丈夫です。それでもやってくれるなら私か、みずほに言って下さい。以上です」
お父さんの話が、終わったら……みずほちゃんがつつつ~とやって来て、あずき先輩から僕を受け取った。
そうかみずほちゃんは、寂しかったのかな? と、みずほちゃんを、見上げると――。
「ご神託がくりました」
みずほちゃんは、真面目な顔をして、僕を見ていた。
今日は、お父さんもみずほちゃんとふたりで、儀式をすませる。これは、いったい何が起こるのか……。緊張で、しっぽの毛が逆立つ…………もふもふ♪
「そろそろ行くーぞ」
あずき先輩の声に、僕が答える。
「は――い」
僕と、あずき先輩は、一緒に歩き、拝殿まで行くと時々撫でてくれるおばあちゃんがいた。
「おばあちゃ――ん」って駆け寄るけど、一緒懸命にお祈りしていて気づかない。そしてそのままおばあちゃんは、お祈りを終えて歩きだす。
おばあちゃんは、僕達を引き連れて神社の外へと歩く。
街中で、おばあちゃんと僕達の行進に気づき、立ち止まった子が居た。するがくんだ!
僕はすがくんの所まで行き。
「するがくん……この前は、ごめんね」
「俺も弟いるから大丈夫……弟も仲間ハズレはいやって、すぐ怒るからわかってるよ」
「僕も、そうなのかな?……」
どうなんだろう? 僕にはよくわかんない。
「稲穂、そろそろ行くぞ」あずき先輩が僕を呼ぶ。
振り返ると信号が、もうそろそろ青に変わりそう……。
「今日は、ありがとうもうお仕事行くね」
僕がそう言うとするがくんが「またな!」と、言ってくれた。信号を渡る僕がしっーって、内緒のポーズをしたら、上げた手であわててを頭をかいていた。
僕はふたたびおばあちゃんの行進に加わり、おばあちゃんの後を楽しく歩いた。どうやら僕たちの目的地は、おばあちゃんの家の2階の様だ。
「「おじゃましますー!」」
僕たちの声におばあちゃんは「あら、いらっしゃい」と、言うが……。辺りを見回し「おかしいわね」と、呟いた。
僕は初めて行った、他所よそのおうちに、少し興奮していた。部屋の匂いも色もすべてが違う。あずき先輩が先に階段へ上がり、そこから続く廊下の少し先の部屋の前で僕の事を待ってくれていた。
あずき先輩と一緒にする、いつもと違った仕事。今日の受取人は、小4の男の子おばちゃんの孫だ。
僕と、あずき先輩は、ゲームをしているたろう君のまわり立つ。
「僕から、行くよ……」
「たろうくん! 勉強をするとアイスが、食べられるようになります!」
僕は、今、ゲームをやってるたろうくんに声をかけた。今日のお仕事は、『勉強嫌いな、たろうくん応援作戦』なのだ! もうこれで、お仕事終了で帰るだけだ。
「いや、待て稲穂、たぶん太郎君は、普通にアイスは食べられてるから」
「えっ……うそ……」僕は、その場に座り込んだ。
「稲穂、座り込むな。小4は、結構漢字は書けるから! おさらの皿って漢字や、口の中の歯って漢字も書けるからなっ、なっ」
「そうなの?」
「そうだ」
小4で、そんな難しい感じ覚えて……小5は、何覚えるの?……。僕が、考えていると、あずき先輩が応援にチャレンジしだした。
「この話は、太郎君には……早い話だが、ある程度の年齢になると……海外の歌や小説やゲームを原文で、読みたくなって……」
「なって……?」僕が、あずき先輩の後に続く。
「なんで、もっと英語勉強しなかったんだって――なるらしい……。だから、まず今、目の前の勉強を頑張ろう!」
あずき先輩と僕は、たろうくんを見つめた。すごくゲームを楽しそうにしている。どうしょう……。僕は、あずき先輩を見つめた。あずき先輩は、少し苦しみ……そしてだした答えが……。
「今は、夏休みが始まったばかりだったが、去年の夏休みの終わり何を思ったんだ? 早くやれば良かった……そう思っただろう? 今からやれば後半ゆ・っ・く・り・遊・べ・る・。だから、今からノートを開け!」
あずき先輩は、静かに言ったが、だいぶ力がこもっていた。あずき先輩の言葉に答える様に、太郎君が……動いた……。
「「がんばれ、がんばれ」」
僕たちはたくさん応援した。
「やったー! 帰れる」
僕は凄く喜んだ!帰ったら何しょう~♪ 変身からすぐ仕事を始めたから、早く仕事が片付いた分、長く遊べるはずだ。僕達はたろうくんが、勉強し始めたのを見届けて階段を下りた。
「おばぁちゃん、太郎君が勉強を始めたので、僕達は帰るので出て行ったら鍵かけてください」
「はい、はい」おばあちゃんは、出て行く僕達を見送って鍵をかけた。
「稲穂、明日からここへちょっと通うから……、太郎君の勉強習慣がついたら終わり。後、今回の応援の台詞効果がどんどん薄くなるから、新しいの考えおいて」
「えっ…………」
これを見てる、子供達にお願い! 僕達、猫たちが応援してるかもしれないから勉強してみるのも、いいかもしれないよ!
おわり
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