10 / 49
アプリで知り合ったイケおじが俺専用生ハメ便器(仮)になりたい話
10 夏休みとフェードアウト
しおりを挟む
高校最後の夏休みがやってきた。
目を覚ますと窓の外は青い空と白い雲が広がっていて、太陽の眩しさに目を細める。中学まではじーちゃんばーちゃんの家に預けられていたけど、高校生になってからは1人で家にいる。
部活も塾もないし、トモナガさんもいない高校最後の夏休みはダラダラ怠けつつ遊びに費やそうと決めたのだ。
今日は朝から大河と光太郎と都内へ遊びに行くと約束してある。
2人は夏休み中は塾へ行き、たまにバスケ部の練習に行くという。ウチの学校はさほど部活に力を入れていないから、汗だくで朝から晩まで練習するなんてことはなく、みんな遊び感覚で集まっている。俺も何度かついていったから知ってるし、それがきっかけで大会にも出た。
決して俺が上手いワケではない。ただの悪ノリだった。一回戦で敗退したし。
リビングに行くとテーブルの上に1万円札と「ご飯代です」というメモが置いてあった。財布に千円札がなかったのだろう。しかたなく万札を置いていく父さんの姿を想像して笑う。
1万円をありがたく頂戴して身支度を済ませ待ち合わせ場所の◯◯駅の改札口に向かう。
俺の家は駅から徒歩数分の場所にあるマンションで、ゆっくりしても約束の時間に間に合う。
7月の初めにも秋雄さんともこの◯◯駅の広場で待ち合わせていたのを遠い昔のように思い出す。
あれから秋雄さんと会っていないし、LINEも来ていないし俺からもしてない。愛情……というか愛着はあるから、断るのが可哀想でこのままフェードアウトするのを願っていた。
そうなったとして、俺は新しい相手探しはしないだろう。トモナガさんが帰ってくるまで多少我慢して大人しくするつもりだ。
俺が改札口に着くと光太郎がいて、あとから大河がやってくる。
「遅いってお前ー」
「わりぃわりい」
2人とも地元で遊ぶ時と違ってだ気合が入ったファッションをしていた。大河は隣の市のデパートで買ったヴィトンのクラッチバッグを持っている。ヘアセットに時間がかかって遅刻したのだろう。
俺たちが住んでいる◯◯市にもこの◯◯駅近くにデパートが一軒だけあったけど、ちょっと前に潰れた。
電車に乗って高校生らしく渋谷へと向かう。結局服屋に行って飯を食ってだべってゲーセンかカラオケかスポッチャに行くか……って感じだから別に地元で遊ぶのと変わらない。だけど金は倍くらいかかってしまう。
やっぱりなんだかんだでゲーセンに行くと、光太郎が真っ先に「あれやりたい」とガチャガチャの機械を指差す。普通のガチャガチャではなく、テレビでたまに見る千円ガチャだ。
ショーケースにはSwitchとかなんかのアニメのフィギュア、高級ドライヤーなどが並べられている。
光太郎は「俺、運いいから」となんのためらいもなく千円札を投入して出てきたのは見たことないブランドの腕時計だった。
「ナニコレ?」
「あー、ちょっと待って。今ググるわ」
大河がスマホを取り出し、文字盤に書かれているブランド名を検索すると、アマゾンで2千円で売られているノーブランドの物だと判明した。
「おー、これは当たりじゃね?」
「さっそく元取れたな」
1発目でこれだから盛り上がって俺もやってみることにする。
たかが千円、されど千円。中々当たらないとわかってはいるけど、どうせなら高額な景品が欲しい。ドキドキしながらガチャガチャを回し祈るようにカプセルを開けると出てきたのは「C賞」と書かれた紙切れだった。とりあえず交換しに行くと店員さんから「おめでとうございます」と笑顔で渡されたのは知らないアニメのフィギュアだった。しかも水着。フィギュアって高いらしいしこれも当たりなんだろうけどいらない……そして箱もデカいし袋から透けてるから持って歩くのもイヤだ。
大河が「オタクじゃん、それ持ってるヤツと歩きたくねぇ」とゲラゲラ笑っている横で光太郎が「近くにグッズ買い取りしてる店あるよ」と真面目な顔でアドバイスする。
そんな大河がガチャを回した結果、エコバック、スカイツリーのストラップ、ピンクのヒョウ柄の手錠とアイマスクのセットとハズレばかりだった。
「うわー、ゴミばっかじゃん。これが千円かよ、詐欺だわ!」
「俺らは当たりだったし、詐欺じゃないっしょ」
「むしろ良心的じゃねぇか」
しばらくゲーセンで遊んで、光太郎の言った通りフィギュアを売りに行って飯を食いに行く。全員食いたいモンが違ったから食べ放題を選んだ。1人2000円くらいで、フィギュアが3000円で売れたから大河の分を奢ってやる。
「いやいや悪いね、祐治くん。礼と言ってはなんだが……」
芝居がかった口調で大河が手錠とアイマスクのセットを俺のバッグにねじ込んだ。礼とか言ってゴミまで押し付けてきやがる。
「うわっ、いらねぇって」
「そう言わずに、ほら、彼女に使えよ!うん、それがいい!」
「んだよ、もー」
何気なく言われた言葉にドキッとして、ジュースが入ったコップを持つ手に力が入る。
反射的に秋雄さんに手錠がかけられ、目隠しされている姿をイメージしてしまった。あの太い手首が安っぽくてすぐに壊れそうな手錠に捕らわれて、いかつめな顔にセンスないド派手なアイマスクってのが俗っぽいお遊びだってわかりやすくて逆にそそる。
本格的に縄や道具でギチギチに縛られるのは怖くないかな、痛くないかなって気になってしまいそうだから。って、あれ、また俺やる気満々じゃん……。
もう会いたくないって思ってたのに……。
自分への驚きを誤魔化すため、薄いオレンジジュースを飲み干し、からあげを頬張る。
大量に盛られたケーキを次々口へ運んでいた光太郎が手を止め、物憂げな調子で「彼女かぁ」と呟く。
「なに、どうした?」
「なんかせっかくの夏休みなのに全然会えないっぽくてさ……。じゃあこの日はどう?とか聞いてたら、私の気持ちも考えてよって怒られてさ」
「あー……」
「会いたいってどうせ体目当てなんでしょって言われたから俺もキレちゃって。そんな風に思ってたのかよって」
「うわうわうわ…修羅場じゃん」
光太郎はヤケクソになってものすごいペースでケーキをかっ込み皿をあっと言う間に空にする。
光太郎と大河の彼女は他校の子で2人とも大学受験に向けて勉強漬けの日々を送って大変だろう。エスカレーター式で大学に進む俺たちはきっと羨ましいはずだ。
だからといってその言い草はありえない。光太郎は彼女と付き合って3年間清く正しい交際を続けているのだ。男子高校生なんて猿なのに、よく耐えてるなと尊敬する。
いくら可愛くて性格がよくてもやらせてくれない女と長期間付き合うメリットはない。金もかかるし機嫌とらなきゃいけないし、逆にデメリットしかない。
温厚で俺と違って誰にでも優しい光太郎がキレてしまうのも無理はない。
「女ってすぐにそのセリフ使うよな。じゃあお前らは打算ナシで俺らと付き合ってるのかよって話」と大河が過去を思い出し苦々しい顔をする。
大河の元カノは友達に送るはずだった「あいつやばい。いい学校行ってるくせにバカで顔だけ」「ヤらせたらバッグ買ってもらう」っていうLINEを間違えて大河に送ったのだ。
元カノは友達が勝手にスマホいじってたという苦しい言い訳をしたという。
女が面倒くさいのか、ちゃんと付き合うのか面倒くさいのか、その両方なのか。
トモナガさんみたいな人と付き合えばそんな思いをしなくても済むのに。
これはアドバイスじゃなくて個人的な感想だ。
「で、どうすんの彼女と」
「うん、悩んでる。俺から謝りたくないってのは……ガキかなぁ……」
「まぁ向こうが悪いし」
「でもそれも間違ってんのかなって」
「えー……」
光太郎と大河のやりとりを聞き流しながら、モヤモヤした気持ちをどうやって晴らそうかと考えているとLINEの着信音が鳴って画面が開く。
まさかの秋雄さんからだった。「いつ会えますか」っていう一言だけのメッセージ。
……あぁ、来ちゃったな。
いつって……悪いけどもう会わないつもりないよ。
頬杖をついて深いため息をつく。
LINEが来るなりため息をついてガックリしている俺に気づいた2人が「何、どうした?」と俺を覗き込む。
「あ、いや、別に」と曖昧に濁しても2人は追求してくるので適当に「ライブ外れた」と誤魔化す。2人は「それは残念だな」「俺らが悩んでんのによー」と笑っていた。
俺はそのままLINEを開かず、返信を後回しにして1日中遊んだ。
「もう会いたくない」なんてすぐに返信してしまうほどドライにもなれず、寝る直前のベッドの中でようやく「ごめん、最近忙しくていつ会えるかわかんない」と送った。
するとすぐに「わかった」と返って来たのでドキッとする。秋雄さんがずっとスマホを見つめ俺からの返事を待ってた姿を想像して胸が痛んだ。
いや、それは考えすぎだ。すぐに返信が来たのは偶然だと思ってベッドの中に潜り込む。
忙しくて会えないってのは会いたくないっていう意味だって秋雄さんが気づいてくれればいいんだけど……。別れたい時の定番のセリフだろう。
それからしばらく秋雄さんからまた「いつ会えますか」ってLINEが来るんじゃないかってドキドキする日々を過ごした。俺が変にドキドキしたりソワソワする必要はないのに、それほど入れ込んでたってことだろう。男子高校生なんて猿だ。あんな体を味わってしまったら離れがたくなるのはしょうがない……はず。
目を覚ますと窓の外は青い空と白い雲が広がっていて、太陽の眩しさに目を細める。中学まではじーちゃんばーちゃんの家に預けられていたけど、高校生になってからは1人で家にいる。
部活も塾もないし、トモナガさんもいない高校最後の夏休みはダラダラ怠けつつ遊びに費やそうと決めたのだ。
今日は朝から大河と光太郎と都内へ遊びに行くと約束してある。
2人は夏休み中は塾へ行き、たまにバスケ部の練習に行くという。ウチの学校はさほど部活に力を入れていないから、汗だくで朝から晩まで練習するなんてことはなく、みんな遊び感覚で集まっている。俺も何度かついていったから知ってるし、それがきっかけで大会にも出た。
決して俺が上手いワケではない。ただの悪ノリだった。一回戦で敗退したし。
リビングに行くとテーブルの上に1万円札と「ご飯代です」というメモが置いてあった。財布に千円札がなかったのだろう。しかたなく万札を置いていく父さんの姿を想像して笑う。
1万円をありがたく頂戴して身支度を済ませ待ち合わせ場所の◯◯駅の改札口に向かう。
俺の家は駅から徒歩数分の場所にあるマンションで、ゆっくりしても約束の時間に間に合う。
7月の初めにも秋雄さんともこの◯◯駅の広場で待ち合わせていたのを遠い昔のように思い出す。
あれから秋雄さんと会っていないし、LINEも来ていないし俺からもしてない。愛情……というか愛着はあるから、断るのが可哀想でこのままフェードアウトするのを願っていた。
そうなったとして、俺は新しい相手探しはしないだろう。トモナガさんが帰ってくるまで多少我慢して大人しくするつもりだ。
俺が改札口に着くと光太郎がいて、あとから大河がやってくる。
「遅いってお前ー」
「わりぃわりい」
2人とも地元で遊ぶ時と違ってだ気合が入ったファッションをしていた。大河は隣の市のデパートで買ったヴィトンのクラッチバッグを持っている。ヘアセットに時間がかかって遅刻したのだろう。
俺たちが住んでいる◯◯市にもこの◯◯駅近くにデパートが一軒だけあったけど、ちょっと前に潰れた。
電車に乗って高校生らしく渋谷へと向かう。結局服屋に行って飯を食ってだべってゲーセンかカラオケかスポッチャに行くか……って感じだから別に地元で遊ぶのと変わらない。だけど金は倍くらいかかってしまう。
やっぱりなんだかんだでゲーセンに行くと、光太郎が真っ先に「あれやりたい」とガチャガチャの機械を指差す。普通のガチャガチャではなく、テレビでたまに見る千円ガチャだ。
ショーケースにはSwitchとかなんかのアニメのフィギュア、高級ドライヤーなどが並べられている。
光太郎は「俺、運いいから」となんのためらいもなく千円札を投入して出てきたのは見たことないブランドの腕時計だった。
「ナニコレ?」
「あー、ちょっと待って。今ググるわ」
大河がスマホを取り出し、文字盤に書かれているブランド名を検索すると、アマゾンで2千円で売られているノーブランドの物だと判明した。
「おー、これは当たりじゃね?」
「さっそく元取れたな」
1発目でこれだから盛り上がって俺もやってみることにする。
たかが千円、されど千円。中々当たらないとわかってはいるけど、どうせなら高額な景品が欲しい。ドキドキしながらガチャガチャを回し祈るようにカプセルを開けると出てきたのは「C賞」と書かれた紙切れだった。とりあえず交換しに行くと店員さんから「おめでとうございます」と笑顔で渡されたのは知らないアニメのフィギュアだった。しかも水着。フィギュアって高いらしいしこれも当たりなんだろうけどいらない……そして箱もデカいし袋から透けてるから持って歩くのもイヤだ。
大河が「オタクじゃん、それ持ってるヤツと歩きたくねぇ」とゲラゲラ笑っている横で光太郎が「近くにグッズ買い取りしてる店あるよ」と真面目な顔でアドバイスする。
そんな大河がガチャを回した結果、エコバック、スカイツリーのストラップ、ピンクのヒョウ柄の手錠とアイマスクのセットとハズレばかりだった。
「うわー、ゴミばっかじゃん。これが千円かよ、詐欺だわ!」
「俺らは当たりだったし、詐欺じゃないっしょ」
「むしろ良心的じゃねぇか」
しばらくゲーセンで遊んで、光太郎の言った通りフィギュアを売りに行って飯を食いに行く。全員食いたいモンが違ったから食べ放題を選んだ。1人2000円くらいで、フィギュアが3000円で売れたから大河の分を奢ってやる。
「いやいや悪いね、祐治くん。礼と言ってはなんだが……」
芝居がかった口調で大河が手錠とアイマスクのセットを俺のバッグにねじ込んだ。礼とか言ってゴミまで押し付けてきやがる。
「うわっ、いらねぇって」
「そう言わずに、ほら、彼女に使えよ!うん、それがいい!」
「んだよ、もー」
何気なく言われた言葉にドキッとして、ジュースが入ったコップを持つ手に力が入る。
反射的に秋雄さんに手錠がかけられ、目隠しされている姿をイメージしてしまった。あの太い手首が安っぽくてすぐに壊れそうな手錠に捕らわれて、いかつめな顔にセンスないド派手なアイマスクってのが俗っぽいお遊びだってわかりやすくて逆にそそる。
本格的に縄や道具でギチギチに縛られるのは怖くないかな、痛くないかなって気になってしまいそうだから。って、あれ、また俺やる気満々じゃん……。
もう会いたくないって思ってたのに……。
自分への驚きを誤魔化すため、薄いオレンジジュースを飲み干し、からあげを頬張る。
大量に盛られたケーキを次々口へ運んでいた光太郎が手を止め、物憂げな調子で「彼女かぁ」と呟く。
「なに、どうした?」
「なんかせっかくの夏休みなのに全然会えないっぽくてさ……。じゃあこの日はどう?とか聞いてたら、私の気持ちも考えてよって怒られてさ」
「あー……」
「会いたいってどうせ体目当てなんでしょって言われたから俺もキレちゃって。そんな風に思ってたのかよって」
「うわうわうわ…修羅場じゃん」
光太郎はヤケクソになってものすごいペースでケーキをかっ込み皿をあっと言う間に空にする。
光太郎と大河の彼女は他校の子で2人とも大学受験に向けて勉強漬けの日々を送って大変だろう。エスカレーター式で大学に進む俺たちはきっと羨ましいはずだ。
だからといってその言い草はありえない。光太郎は彼女と付き合って3年間清く正しい交際を続けているのだ。男子高校生なんて猿なのに、よく耐えてるなと尊敬する。
いくら可愛くて性格がよくてもやらせてくれない女と長期間付き合うメリットはない。金もかかるし機嫌とらなきゃいけないし、逆にデメリットしかない。
温厚で俺と違って誰にでも優しい光太郎がキレてしまうのも無理はない。
「女ってすぐにそのセリフ使うよな。じゃあお前らは打算ナシで俺らと付き合ってるのかよって話」と大河が過去を思い出し苦々しい顔をする。
大河の元カノは友達に送るはずだった「あいつやばい。いい学校行ってるくせにバカで顔だけ」「ヤらせたらバッグ買ってもらう」っていうLINEを間違えて大河に送ったのだ。
元カノは友達が勝手にスマホいじってたという苦しい言い訳をしたという。
女が面倒くさいのか、ちゃんと付き合うのか面倒くさいのか、その両方なのか。
トモナガさんみたいな人と付き合えばそんな思いをしなくても済むのに。
これはアドバイスじゃなくて個人的な感想だ。
「で、どうすんの彼女と」
「うん、悩んでる。俺から謝りたくないってのは……ガキかなぁ……」
「まぁ向こうが悪いし」
「でもそれも間違ってんのかなって」
「えー……」
光太郎と大河のやりとりを聞き流しながら、モヤモヤした気持ちをどうやって晴らそうかと考えているとLINEの着信音が鳴って画面が開く。
まさかの秋雄さんからだった。「いつ会えますか」っていう一言だけのメッセージ。
……あぁ、来ちゃったな。
いつって……悪いけどもう会わないつもりないよ。
頬杖をついて深いため息をつく。
LINEが来るなりため息をついてガックリしている俺に気づいた2人が「何、どうした?」と俺を覗き込む。
「あ、いや、別に」と曖昧に濁しても2人は追求してくるので適当に「ライブ外れた」と誤魔化す。2人は「それは残念だな」「俺らが悩んでんのによー」と笑っていた。
俺はそのままLINEを開かず、返信を後回しにして1日中遊んだ。
「もう会いたくない」なんてすぐに返信してしまうほどドライにもなれず、寝る直前のベッドの中でようやく「ごめん、最近忙しくていつ会えるかわかんない」と送った。
するとすぐに「わかった」と返って来たのでドキッとする。秋雄さんがずっとスマホを見つめ俺からの返事を待ってた姿を想像して胸が痛んだ。
いや、それは考えすぎだ。すぐに返信が来たのは偶然だと思ってベッドの中に潜り込む。
忙しくて会えないってのは会いたくないっていう意味だって秋雄さんが気づいてくれればいいんだけど……。別れたい時の定番のセリフだろう。
それからしばらく秋雄さんからまた「いつ会えますか」ってLINEが来るんじゃないかってドキドキする日々を過ごした。俺が変にドキドキしたりソワソワする必要はないのに、それほど入れ込んでたってことだろう。男子高校生なんて猿だ。あんな体を味わってしまったら離れがたくなるのはしょうがない……はず。
9
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる