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第21話 耐性獲得
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「――はっ!?」
気が付くと朱里は床で横になっていた。
がばりと勢いよく身を起こすとミュリエルが駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫でしたか?」
表情から本気で心配している様子が見て取れる。
「……あの、一体何が? ちょっと覚えてなくて……」
確か応供が出した光の球を見ていて――それ以上は思い出せなかった。
ふと外を見ると外はすっかり暗くなっており、かなりの時間が経過した事が分かる。
ぐるりと室内を見回すと暖炉の傍に朱里の来ていた服が干されていた。 ミュリエルはいるが応供はいなくなっていた。
気が付けば服も着替えさせられている。 気が付いて朱里は少しだけ怖くなってきた。
「あの……何があったんですか?」
同じ質問をするがミュリエルはそっと目を逸らした。
「ね、ねぇ、ちょっと怖いんだけど。 教えてよ! 私は何をされたの?」
「と、取り敢えずご自分のステータスを確認される事をお勧めします」
一体なんなんだと思いながらも朱里はステータスを呼び出して確認すると――
「……何これ」
思わず呆然と呟く。
古藤 朱里 Lv.1
VIT 100(+130)
STR 10(+3)
DEF 10(+3)
INT 10(+3)
DEX 10(+3)
AGI 10(+3)
Skill
身体能力強化(中)、危険察知、魔法抵抗(大)
言語理解、星運神の加護、幸運上昇(中)
精神汚染耐性、苦痛耐性、恐怖耐性
「…………何これ?」
再度呟く。 スキルが三つも増えていた。 しかも全てが耐性系。
精神汚染耐性は洗脳や魅了の類を防ぎ、苦痛は痛みによる悪影響を最小限に抑えてくれるらしい。
恐怖耐性は恐怖による判断力の低下を防ぐ。
「あの、ミュリエルさん?」
「もう王女でもない上、畏まられると周りから変に思われますので、もう少し砕けた感じでお願いします」
「あ、うん。 じゃあミュリエル、何が起こったの? 確かスキルって簡単に増えないんだよね」
「……はい、何が起こったのかは私の口からはとても……。 ですが、この後は私の番だと思いますのでその時に見る事ができるかと」
少なくとも見ていて気持ちのいいものではない事だけは確かだろう。
私は一体、何をされたんだと震えていると、応供が戻って来た。
「あぁ、朱里さん。 気が付かれましたか。 気分はどうですか?」
「う、うん。 一応は大丈夫だけど、なんだかお腹がすいて喉が渇いたぐらいかな?」
何だか喉の奥もひりひりする。
「そう言われるかと思って食べ物を用意しておきました」
そう言って応供は何もない空間から鍋を取り出す。
中身は既に出来上がっており、肉や野菜が浮いており食欲をそそる匂い漂わせている。
「説明は食事をしながらにしましょう。 ミュリエルさんもどうぞ。 あなたは明日なので今日は食べても問題ないですよ」
「は、はい」
何故か冷や汗をかいているミュリエルに不穏な物を感じたが、意識すると空腹がどんどん強くなっていったのでアカリは受け取った取り皿に肉や野菜を移し、応供が用意した箸で食べる。
何の肉かは不明だが少し硬いのが気になるがとても美味しい。
「美味しい! これ何の肉?」
「ワイバーンですよ。 出汁も連中の骨で取りました。 さっき試しに食ってみたのですが、あの蜥蜴の部位は大抵、食えるとの事なのでしばらくは食事に困らなさそうで助かりましたよ」
「……ワイバーンってあの山に居た?」
「はい、言っていませんでしたか? 向こうでレベルアップの検証を兼ねてワイバーンと戯れていました」
「戯れてって……。 はぁ、もういちいち驚いていたらきりがないわ」
「ははは、順応が早いのはいい事ですね」
「そんな事より、私に何をしたのかを説明してくれない」
「えぇ、勿論。 ――簡単に言うと朱里さんには今後生きていく上で必要なスキルを習得して頂きます。 今回はその第一歩という訳ですね。 その為、比較的ですが取得が容易な耐性系の三つにしておきました」
朱里は本当?と尋ねるような視線をミュリエルに向けると彼女はやや迷うような素振りを見せたが――
「苦痛と恐怖耐性は過酷な環境を生き抜いた奴隷が習得できると聞きます。 精神汚染耐性は話には聞いた事はありますが、どうやって手に入れるのかはちょっと……」
「ね、ねぇ。 ミュリエルはあんな事言ってるけど、本当に何をしたの?」
「はは、朱里さんは心配性ですね。 スキル習得はステータスのシステムをある程度理解すれば取得の難易度は大きく落ちます。 スキルには取得条件があるといった話は覚えていますか?」
「う、うん。 ミュリエルの火属性魔法とかは力神の加護がないと取れないとか……」
「正確には取得条件が緩和されるだけですね。 スキル取得に必要なのはざっくりいって三つ。 ステータス、レベル、熟練度の三つです」
応供はそう言って指を立てて見せる。
「ステータス、レベルはスキル取得に必要な数字を越えていれば問題ありません。 以前のミュリエルさんの話にあった『剣術』の件は恐らくどちらかが足りていなかったからでしょう。 この世界でレベルを上げる事は容易ではありませんからね。 そして最後の熟練度ですが、これは俺が便宜上そう呼んでいるだけで人によっては違った名称で呼んでいると思います。 ステータスからでは見られない裏の数値ですね」
「裏の数値?」
「えぇ、俺がこのシステムをスマートフォンに近いといった話は覚えていますか?」
「うん。 覚えてるけど……」
「簡単に言うとヘルスケアみたいなものです。 恐らく、ステータスシステムはユーザーの行動をいちいち記録しているのでしょう。 人を何人殺した、累計で何歩歩いた、剣を何回振った。 膨大な量の行動を記録し、その累計数を俺は熟練度と呼びます」
ヘルスケアとはスマートフォンに内蔵されている機能で運動や睡眠といった様々なデータを取る為のアプリケーションだ。 確かにそう言われれば熟練度という表現は的を射ているのかもしれない。
少なくとも分かり易くはある。
「さて、そこまで分かれば後は簡単です。 繰り返しになりますが耐性系はレベル1、ステータスの数値も必要ありません。 必要なのは熟練度だけといった非常に取得が楽なスキルです。 精神汚染は一定時間、一定回数の洗脳状態――今回の場合は他者からの干渉により著しく自我が弱くなる状態を指しますので朱里さんには少し催眠状態になって頂きました。 同時に主観時間を弄る事でその状態を長く維持する事により、熟練度を稼いだという訳ですね。 それと並行して精神に苦痛を与えつつ恐怖のイメージを植えつけました」
――なんだって?
気が付くと朱里は床で横になっていた。
がばりと勢いよく身を起こすとミュリエルが駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫でしたか?」
表情から本気で心配している様子が見て取れる。
「……あの、一体何が? ちょっと覚えてなくて……」
確か応供が出した光の球を見ていて――それ以上は思い出せなかった。
ふと外を見ると外はすっかり暗くなっており、かなりの時間が経過した事が分かる。
ぐるりと室内を見回すと暖炉の傍に朱里の来ていた服が干されていた。 ミュリエルはいるが応供はいなくなっていた。
気が付けば服も着替えさせられている。 気が付いて朱里は少しだけ怖くなってきた。
「あの……何があったんですか?」
同じ質問をするがミュリエルはそっと目を逸らした。
「ね、ねぇ、ちょっと怖いんだけど。 教えてよ! 私は何をされたの?」
「と、取り敢えずご自分のステータスを確認される事をお勧めします」
一体なんなんだと思いながらも朱里はステータスを呼び出して確認すると――
「……何これ」
思わず呆然と呟く。
古藤 朱里 Lv.1
VIT 100(+130)
STR 10(+3)
DEF 10(+3)
INT 10(+3)
DEX 10(+3)
AGI 10(+3)
Skill
身体能力強化(中)、危険察知、魔法抵抗(大)
言語理解、星運神の加護、幸運上昇(中)
精神汚染耐性、苦痛耐性、恐怖耐性
「…………何これ?」
再度呟く。 スキルが三つも増えていた。 しかも全てが耐性系。
精神汚染耐性は洗脳や魅了の類を防ぎ、苦痛は痛みによる悪影響を最小限に抑えてくれるらしい。
恐怖耐性は恐怖による判断力の低下を防ぐ。
「あの、ミュリエルさん?」
「もう王女でもない上、畏まられると周りから変に思われますので、もう少し砕けた感じでお願いします」
「あ、うん。 じゃあミュリエル、何が起こったの? 確かスキルって簡単に増えないんだよね」
「……はい、何が起こったのかは私の口からはとても……。 ですが、この後は私の番だと思いますのでその時に見る事ができるかと」
少なくとも見ていて気持ちのいいものではない事だけは確かだろう。
私は一体、何をされたんだと震えていると、応供が戻って来た。
「あぁ、朱里さん。 気が付かれましたか。 気分はどうですか?」
「う、うん。 一応は大丈夫だけど、なんだかお腹がすいて喉が渇いたぐらいかな?」
何だか喉の奥もひりひりする。
「そう言われるかと思って食べ物を用意しておきました」
そう言って応供は何もない空間から鍋を取り出す。
中身は既に出来上がっており、肉や野菜が浮いており食欲をそそる匂い漂わせている。
「説明は食事をしながらにしましょう。 ミュリエルさんもどうぞ。 あなたは明日なので今日は食べても問題ないですよ」
「は、はい」
何故か冷や汗をかいているミュリエルに不穏な物を感じたが、意識すると空腹がどんどん強くなっていったのでアカリは受け取った取り皿に肉や野菜を移し、応供が用意した箸で食べる。
何の肉かは不明だが少し硬いのが気になるがとても美味しい。
「美味しい! これ何の肉?」
「ワイバーンですよ。 出汁も連中の骨で取りました。 さっき試しに食ってみたのですが、あの蜥蜴の部位は大抵、食えるとの事なのでしばらくは食事に困らなさそうで助かりましたよ」
「……ワイバーンってあの山に居た?」
「はい、言っていませんでしたか? 向こうでレベルアップの検証を兼ねてワイバーンと戯れていました」
「戯れてって……。 はぁ、もういちいち驚いていたらきりがないわ」
「ははは、順応が早いのはいい事ですね」
「そんな事より、私に何をしたのかを説明してくれない」
「えぇ、勿論。 ――簡単に言うと朱里さんには今後生きていく上で必要なスキルを習得して頂きます。 今回はその第一歩という訳ですね。 その為、比較的ですが取得が容易な耐性系の三つにしておきました」
朱里は本当?と尋ねるような視線をミュリエルに向けると彼女はやや迷うような素振りを見せたが――
「苦痛と恐怖耐性は過酷な環境を生き抜いた奴隷が習得できると聞きます。 精神汚染耐性は話には聞いた事はありますが、どうやって手に入れるのかはちょっと……」
「ね、ねぇ。 ミュリエルはあんな事言ってるけど、本当に何をしたの?」
「はは、朱里さんは心配性ですね。 スキル習得はステータスのシステムをある程度理解すれば取得の難易度は大きく落ちます。 スキルには取得条件があるといった話は覚えていますか?」
「う、うん。 ミュリエルの火属性魔法とかは力神の加護がないと取れないとか……」
「正確には取得条件が緩和されるだけですね。 スキル取得に必要なのはざっくりいって三つ。 ステータス、レベル、熟練度の三つです」
応供はそう言って指を立てて見せる。
「ステータス、レベルはスキル取得に必要な数字を越えていれば問題ありません。 以前のミュリエルさんの話にあった『剣術』の件は恐らくどちらかが足りていなかったからでしょう。 この世界でレベルを上げる事は容易ではありませんからね。 そして最後の熟練度ですが、これは俺が便宜上そう呼んでいるだけで人によっては違った名称で呼んでいると思います。 ステータスからでは見られない裏の数値ですね」
「裏の数値?」
「えぇ、俺がこのシステムをスマートフォンに近いといった話は覚えていますか?」
「うん。 覚えてるけど……」
「簡単に言うとヘルスケアみたいなものです。 恐らく、ステータスシステムはユーザーの行動をいちいち記録しているのでしょう。 人を何人殺した、累計で何歩歩いた、剣を何回振った。 膨大な量の行動を記録し、その累計数を俺は熟練度と呼びます」
ヘルスケアとはスマートフォンに内蔵されている機能で運動や睡眠といった様々なデータを取る為のアプリケーションだ。 確かにそう言われれば熟練度という表現は的を射ているのかもしれない。
少なくとも分かり易くはある。
「さて、そこまで分かれば後は簡単です。 繰り返しになりますが耐性系はレベル1、ステータスの数値も必要ありません。 必要なのは熟練度だけといった非常に取得が楽なスキルです。 精神汚染は一定時間、一定回数の洗脳状態――今回の場合は他者からの干渉により著しく自我が弱くなる状態を指しますので朱里さんには少し催眠状態になって頂きました。 同時に主観時間を弄る事でその状態を長く維持する事により、熟練度を稼いだという訳ですね。 それと並行して精神に苦痛を与えつつ恐怖のイメージを植えつけました」
――なんだって?
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