197 / 411
第197話
しおりを挟む
「それでおねーたま。 今日はこの後、何かあるんですか?」
あまりいい話題ではないと判断したのかやや強引だが、ポンポンは話題を変えた。
ツェツィーリエは小さく息を吐く。 意図は察していたが、まあいいかと振られた質問に答える。
「向こうの返事次第だけど、この後にもう一戦だけ模擬戦をやろうかと思ってるわ」
「おねーたまが出る感じですか?」
「そうしたいんだけどあたしが出ると勝負にならなくなるからあんた達が出なさい」
「はぁ、相手は?」
「『星座盤』ラーガストとユウヤが一時的に入った所よ」
それを聞いてポンポンは小さく首を捻る。
「確か人数三人の弱小じゃありませんでした? 当時も本来の面子はリーダーだけが出て来ただけでしたよね? 大方、人数足りなくて出場を見送ろうとしてた所をラーガスト達に目を付けられた感じじゃないっすか?」
「私もそう思うけどあのラーガストがわざわざ組みに行くぐらいだから何かあるんじゃないかと思ってね」
「ふーん。 映像で見た限りそんなに大した強さじゃないと思いますけどね」
「それを確認しておきたいのよ。 都合がよかっただけならそれでもいいし、ラーガストが目を引く何かがあるのならあたしも見ておきたい」
「なるほどー。 了解っす。 ウチらで適当にぶちのめしときますよ」
「よろしく頼むわ。 場合によっては今すぐって事にもなるから準備だけはしておきなさい。 他のメンバーにも連絡はしておいたから頑張りなさいな」
「あー、あたしの参加は確定なんすね」
「よろしく。 負けたら恥ずかしいわよ」
「リスクしかないなぁ……」
ポンポンは変にプレッシャーのかかるのは嫌なんだけどなと小さくぼやいた。
「――模擬戦の申し込みが来ました」
場所は変わってユニオン『星座盤』のユニオンホーム。
ヨシナリはマルメルとふわわに少し前に送られてきたメールの内容を説明した。
「送ってきた相手はユニオン『豹変』。 Aランクプレイヤーツェツィーリエが率いる強豪だ」
「その前にしつもーん」
「はい、ふわわさんどうぞ」
「その豹変さんは何でウチみたいな弱小に声をかけたん? 模擬戦やるなら他に相手ぎょうさん候補がいそうやない?」
「あー、向こうから特に何も言われてないから俺にもはっきりした所は分かりませんが、恐らくですが前のユニオン対抗戦で一時的とは言えSランクのラーガストが所属してた事で興味を持たれたと思ってます」
「ふーん。 ま、ウチとしてはおもろい相手と戦れるのは歓迎やしええよー」
「俺も賛成だ。 違う相手とやって経験を積んどきたい」
「決を採る手間が省けたな。 対戦形式は三対三のチーム戦でステージはいつもの市街地。 対戦相手の簡単なデータは向こうが送ってきたので軽く見ておこうか」
ヨシナリがウインドウを可視化させると三人のプレイヤーとその簡単なプロフィールが出て来た。
「全員がBランクの強敵だ。 油断するとあっさりやられるから絶対に気を抜くなよ」
「そんな真似できるほど強くねぇよ」
「あっはっは。 将来的には楽に勝てるようになりたいねぇ」
「胸を借りるつもりで全力で叩き潰しに行こう。 連中をぶちのめせば多少は成長を実感できるだろうし、そろそろ対エンジェルタイプも視野に入れておきたいからこの手の模擬戦はいい機会だ」
言いながらヨシナリはウインドウを操作。
「――取り敢えず個別に行こう。 まずは最初の一人、プレイヤーネーム『ポンポン』。 ランクはB、使用機体はエンジェルタイプの上位機種『アークエンジェル』だ。 エンジェルタイプとの違いはジェネレーターなどの挿入スロット――要はジェネレーターが余分に積める事にある」
「出力は通常のエンジェルタイプより上って事か」
「それもあるけどエンジェルタイプって武装と推進がほぼエネルギー系に偏ってるからとにかくスタミナがないんだ」
出力とコンデンサーの容量には常に気を配っておかないとガス欠で墜落なんて事もざらにあるらしい。
その為、エンジェルタイプを使用する場合、真っ先に覚えなければならない事はスタミナ管理だ。
アークエンジェルタイプとその上位互換である「プリンシパリティ」はその欠点を補った機種と言える。 前者は使用可能ジェネレーターの規格を絞る代わりに内蔵可能数を増加させ、後者は機体を大型化する事によりより大容量のジェネレーターとコンデンサーを内蔵して継戦能力を大きく高めた機種だ。
「基本的には電源周りなんやね」
「エンジェルタイプは武装面ではほぼ完成しているんで自然と動力系の強化に比重が傾くらしいですよ」
「エンジェルタイプについては分かったけど、肝心のプレイヤーの実力とか戦い方の傾向とかは分かんないのか?」
「ないな。 名前とどんな機体かの大雑把なデータだけだ。 動きの傾向とかは戦いながら掴めって事だな。 残り二人はプレイヤーネーム『ニャーコ』と『まんまる』。 使用機体は前者はノーマルのエンジェルタイプで後者はプリンシパリティだ」
流石に戦闘スタイルまでは教えてくれなかったが、機体の装備を見れば何となくだが分かる。
「一応、装備や機体からの推測だが、ポンポンは変に尖った部分のないバランスタイプ。 ニャーコはオーソドックスな近、中距離戦タイプ。 最後のまんまるは高出力に物を言わせた遠距離主体と見ている」
「なるほど。 ランクも機体スペックも向こうが上、色々ときつそうだが面白いな。 負けても失うもののない模擬戦だから気楽にやれるのもいい」
「相手が誰であろうとも楽しめればそれでウチは満足やわ」
二人のモチベーションは高い。 格上だったので難色を示す可能性もあったが、杞憂に終わってヨシナリは内心でほっと胸を撫で下ろす。
言っていなかったが、今回戦う三人のプレイヤーはBランクの中でも平均よりも上の連中だ。
こいつ等とまともに戦えるなら将来踏み入れるであろうBランクの戦いについていける事の証左となるので自身の力を試す意味でも提案としてはありがたかった。
「ちなみにいつ?」
「こっちに合わせるからいつでもいいって言ってるけどどうする?」
「ええやん。 この後すぐに戦ろ」
「マルメルはどうだ?」
「テンションもいい感じに上がっているしいいんじゃないか?」
「オッケー、直ぐで大丈夫って返事しとく」
返信用のメールを打っている間、ふわわとマルメルはやる気を漲らせており、ウインドウを操作して機体の調整を行っていた。
今回は完全に格上の相手との勝負だ。 今の自分達が何処まで通用するか――
「楽しみだ」
ヨシナリはそう呟いて送信ボタンを押した。
あまりいい話題ではないと判断したのかやや強引だが、ポンポンは話題を変えた。
ツェツィーリエは小さく息を吐く。 意図は察していたが、まあいいかと振られた質問に答える。
「向こうの返事次第だけど、この後にもう一戦だけ模擬戦をやろうかと思ってるわ」
「おねーたまが出る感じですか?」
「そうしたいんだけどあたしが出ると勝負にならなくなるからあんた達が出なさい」
「はぁ、相手は?」
「『星座盤』ラーガストとユウヤが一時的に入った所よ」
それを聞いてポンポンは小さく首を捻る。
「確か人数三人の弱小じゃありませんでした? 当時も本来の面子はリーダーだけが出て来ただけでしたよね? 大方、人数足りなくて出場を見送ろうとしてた所をラーガスト達に目を付けられた感じじゃないっすか?」
「私もそう思うけどあのラーガストがわざわざ組みに行くぐらいだから何かあるんじゃないかと思ってね」
「ふーん。 映像で見た限りそんなに大した強さじゃないと思いますけどね」
「それを確認しておきたいのよ。 都合がよかっただけならそれでもいいし、ラーガストが目を引く何かがあるのならあたしも見ておきたい」
「なるほどー。 了解っす。 ウチらで適当にぶちのめしときますよ」
「よろしく頼むわ。 場合によっては今すぐって事にもなるから準備だけはしておきなさい。 他のメンバーにも連絡はしておいたから頑張りなさいな」
「あー、あたしの参加は確定なんすね」
「よろしく。 負けたら恥ずかしいわよ」
「リスクしかないなぁ……」
ポンポンは変にプレッシャーのかかるのは嫌なんだけどなと小さくぼやいた。
「――模擬戦の申し込みが来ました」
場所は変わってユニオン『星座盤』のユニオンホーム。
ヨシナリはマルメルとふわわに少し前に送られてきたメールの内容を説明した。
「送ってきた相手はユニオン『豹変』。 Aランクプレイヤーツェツィーリエが率いる強豪だ」
「その前にしつもーん」
「はい、ふわわさんどうぞ」
「その豹変さんは何でウチみたいな弱小に声をかけたん? 模擬戦やるなら他に相手ぎょうさん候補がいそうやない?」
「あー、向こうから特に何も言われてないから俺にもはっきりした所は分かりませんが、恐らくですが前のユニオン対抗戦で一時的とは言えSランクのラーガストが所属してた事で興味を持たれたと思ってます」
「ふーん。 ま、ウチとしてはおもろい相手と戦れるのは歓迎やしええよー」
「俺も賛成だ。 違う相手とやって経験を積んどきたい」
「決を採る手間が省けたな。 対戦形式は三対三のチーム戦でステージはいつもの市街地。 対戦相手の簡単なデータは向こうが送ってきたので軽く見ておこうか」
ヨシナリがウインドウを可視化させると三人のプレイヤーとその簡単なプロフィールが出て来た。
「全員がBランクの強敵だ。 油断するとあっさりやられるから絶対に気を抜くなよ」
「そんな真似できるほど強くねぇよ」
「あっはっは。 将来的には楽に勝てるようになりたいねぇ」
「胸を借りるつもりで全力で叩き潰しに行こう。 連中をぶちのめせば多少は成長を実感できるだろうし、そろそろ対エンジェルタイプも視野に入れておきたいからこの手の模擬戦はいい機会だ」
言いながらヨシナリはウインドウを操作。
「――取り敢えず個別に行こう。 まずは最初の一人、プレイヤーネーム『ポンポン』。 ランクはB、使用機体はエンジェルタイプの上位機種『アークエンジェル』だ。 エンジェルタイプとの違いはジェネレーターなどの挿入スロット――要はジェネレーターが余分に積める事にある」
「出力は通常のエンジェルタイプより上って事か」
「それもあるけどエンジェルタイプって武装と推進がほぼエネルギー系に偏ってるからとにかくスタミナがないんだ」
出力とコンデンサーの容量には常に気を配っておかないとガス欠で墜落なんて事もざらにあるらしい。
その為、エンジェルタイプを使用する場合、真っ先に覚えなければならない事はスタミナ管理だ。
アークエンジェルタイプとその上位互換である「プリンシパリティ」はその欠点を補った機種と言える。 前者は使用可能ジェネレーターの規格を絞る代わりに内蔵可能数を増加させ、後者は機体を大型化する事によりより大容量のジェネレーターとコンデンサーを内蔵して継戦能力を大きく高めた機種だ。
「基本的には電源周りなんやね」
「エンジェルタイプは武装面ではほぼ完成しているんで自然と動力系の強化に比重が傾くらしいですよ」
「エンジェルタイプについては分かったけど、肝心のプレイヤーの実力とか戦い方の傾向とかは分かんないのか?」
「ないな。 名前とどんな機体かの大雑把なデータだけだ。 動きの傾向とかは戦いながら掴めって事だな。 残り二人はプレイヤーネーム『ニャーコ』と『まんまる』。 使用機体は前者はノーマルのエンジェルタイプで後者はプリンシパリティだ」
流石に戦闘スタイルまでは教えてくれなかったが、機体の装備を見れば何となくだが分かる。
「一応、装備や機体からの推測だが、ポンポンは変に尖った部分のないバランスタイプ。 ニャーコはオーソドックスな近、中距離戦タイプ。 最後のまんまるは高出力に物を言わせた遠距離主体と見ている」
「なるほど。 ランクも機体スペックも向こうが上、色々ときつそうだが面白いな。 負けても失うもののない模擬戦だから気楽にやれるのもいい」
「相手が誰であろうとも楽しめればそれでウチは満足やわ」
二人のモチベーションは高い。 格上だったので難色を示す可能性もあったが、杞憂に終わってヨシナリは内心でほっと胸を撫で下ろす。
言っていなかったが、今回戦う三人のプレイヤーはBランクの中でも平均よりも上の連中だ。
こいつ等とまともに戦えるなら将来踏み入れるであろうBランクの戦いについていける事の証左となるので自身の力を試す意味でも提案としてはありがたかった。
「ちなみにいつ?」
「こっちに合わせるからいつでもいいって言ってるけどどうする?」
「ええやん。 この後すぐに戦ろ」
「マルメルはどうだ?」
「テンションもいい感じに上がっているしいいんじゃないか?」
「オッケー、直ぐで大丈夫って返事しとく」
返信用のメールを打っている間、ふわわとマルメルはやる気を漲らせており、ウインドウを操作して機体の調整を行っていた。
今回は完全に格上の相手との勝負だ。 今の自分達が何処まで通用するか――
「楽しみだ」
ヨシナリはそう呟いて送信ボタンを押した。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】
一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。
しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。
ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。
以前投稿した短編
【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて
の連載版です。
連載するにあたり、短編は削除しました。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
私の召喚獣が、どう考えてもファンタジーじゃないんですけど? 〜もふもふ? いいえ……カッチカチです!〜
空クジラ
SF
愛犬の死をキッカケに、最新VRMMOをはじめた女子高生 犬飼 鈴 (いぬかい すず)は、ゲーム内でも最弱お荷物と名高い不遇職『召喚士』を選んでしまった。
右も左も分からぬまま、始まるチュートリアル……だが戦いの最中、召喚スキルを使った鈴に奇跡が起こる。
ご主人様のピンチに、死んだはずの愛犬コタロウが召喚されたのだ!
「この声? まさかコタロウ! ……なの?」
「ワン」
召喚された愛犬は、明らかにファンタジーをぶっちぎる姿に変わり果てていた。
これはどこからどう見ても犬ではないが、ご主人様を守るために転生した犬(?)と、お荷物職業とバカにされながらも、いつの間にか世界を救っていた主人公との、愛と笑いとツッコミの……ほのぼの物語である。
注意:この物語にモフモフ要素はありません。カッチカチ要素満載です! 口に物を入れながらお読みにならないよう、ご注意ください。
この小説は『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる