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第193話
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上手い。 ふわわの回避先を狙って倒した。
仕留めるのは無理だろうが、上手く行けば破片などで多少の手傷は追わせる事ができるかもしれない。
推進系にダメージを与えられれば尚いいが――
ヨシナリはレーダー表示を見るとふわわの反応は健在。 位置からそのまま突っ切ったようだ。
こちらもこちらで凄まじい。 恐らく、倒れるビルを完全に無視し、推力を最大にして突っ切ったのだ。
軽量の機体だからできる事だが、ヨシナリは自分が真似したらビルに潰されるなと思いながら戦況を見守る。
マルメルもこの程度で仕留められるとは思っていないようで、彼の姿は既にビルの屋上になかった。
ヨシナリが二人の位置関係を確認してなるほどと小さく頷く。
マルメルはふわわと一定の距離を常に意識するように立ち回る事にしたようだ。
大体、ビル一棟から二棟分。 それ以上近寄られると全力で逃げに入る。
二棟としたのは投擲を警戒しての事だろう。 一棟分だとダガーの投擲が届く。
彼はそれを避け、徹底して射程外から削る方針のようだ。 安全を確保する上では有用だが、それだけで仕留められるほどふわわは甘くない。
――どう動く?
ヨシナリは自分がふわわの立ち位置ならどうやって距離を詰めるかを考えた。
マルメルはあまり大胆な挙動はしない。 それ故に動きが読み易いかった。
模擬戦で何連勝もできるのはそのお陰だが、それは同等以上の射程の武器を持っているからこそだ。
射程に差がある状態で距離を詰めるのは彼の堅実なプレイスタイル故に難しい。
ヨシナリはマルメルに対し、目立った弱点はないが突出した長所もないと評したが、そのバランス良さはこういうった膠着状態を作る際には大きくプラスに働く。 裏を返せば基本に忠実なので意表を突くと脆い面もあるのだが――
「あぁ、そう来たかぁ……」
思わず呟く。 ふわわ手近なビルの壁をブレードで切断しながらそのまま真っすぐに突っ切る。
こちらも上手い。 通過するだけで破壊できそうなものは無視してぶち破り、そうでないものはブレードで切断する事でスピードを落とさずに通過している。 強引に距離を潰したふわわはマルメルの陣取っているビルまで辿り着く。 そのまま飛んでくるのは分かり切っているのでマルメルは屋上から手榴弾をばら撒いて後退。
ふわわは構わずに壁面を這うように上昇。 手榴弾を躱す気配がない。
蹴り飛ばす気か?と見ていると空中で手榴弾をブレードで切り裂く。
おいおい、そんな事したら爆発――しない? 手榴弾はなんの効果も発揮せず地に落ちる。
何でとヨシナリは手榴弾にフォーカスして背筋が寒くなった。
信管部分が切断されてなくなっている。 信じられない。
ふわわは起爆する前に信管を切り飛ばして爆発を止めたのだ。 訳が分からない。
どうやったら落下してくる手榴弾に対してすれ違い際にそんな真似ができるんだ?
ヨシナリにはとてもではないが真似できそうもない。
驚いたのはマルメルも同じだ。 足止めが効果を発揮せずに距離を一気に詰められたのは彼にとっても計算外だろう。 反転して下がりながら腰にマウントされた短機関銃を連射しながらビルの隙間に落ちるように身を隠す。
ふわわはその時点で既に下に降りており、マルメルの真下に移動しようとしていた。
ビルの隙間、限られた空間。 完全にふわわのキルゾーンだ。
あぁなったらほぼ詰みだがマルメルはどうするつもりなのだろうか?
腰の短機関銃と持っていた突撃銃を連射。 三つの銃口が広範囲に銃弾をばら撒くがふわわは壁を蹴って限られた空間を縦横無尽に飛び回る。 多少は掠る程度はしているが、明らかに捉えきれていない。
これは駄目かとヨシナリは思ったが、マルメルはまだ諦めていないようだ。
撃ちながら右腕に取り付けたハンドレールキャノンの銃口がゆっくりと展開する。
そこでヨシナリはマルメルの意図に気付いた。
――あいつ、ギリギリまで引き付けてから喰らわせる気だ。
ヨシナリも似た事はしたが、マルメルはそれを参考に一発を狙っている。
いくらふわわの動体視力や反応が人間離れしていたとしてもレールキャノンの弾を切り払うのは無理だ。 ブレードが保たない。 いや、そもそも銃弾とは訳が違う、タイミングを合わせる事も不可能だろう。
見ている間に短機関銃が残弾ゼロ。 次いで突撃銃が残弾ゼロ。
マルメルは突撃銃を投げつけ、リボルバーを抜いて連射。
ふわわは躱さずにブレードで全弾叩き落す。 見慣れた光景だが、いつ見ても意味が分からない。
――ここだ。
ブレードが届かず、躱すには近すぎる間合い。 撃つには最適な距離だ。
既にエネルギーの充填の完了していたレールキャノンを向ける。
対するふわわはいつの間にかブレードを手放し、背の野太刀の柄を握っていた。
それを見てヨシナリは無理だと判断する。 鞘から抜いている暇は――
発射。 レールキャノンから放たれた弾体は銃弾とは比べ物にならない速度でふわわの機体へ襲い掛かり――両断された。 ヨシナリは思わず目を見開いて二度見する。
「は? うっそだろ?」
見ていたにもかかわらずヨシナリには目の前で起こった事が信じられなかった。
ふわわは背の野太刀でマルメルの放った弾を両断したのだ。
どうやら鞘は縦に割れてそのまま振り下ろす事を可能にする仕組みのようだが、そもそもタイミングを合わせられた事が信じられない。 いや、それ以前に両断できる武器がある事が驚きだった。
だが、代償は大きかったようだ。 野太刀は砕け散り、ふわわの機体は両腕をだらりと下げている。
恐らく衝撃を殺しきれずに機体の関節部分にダメージが行ったのだろう。
これは大きなチャンスだがマルメルにも余裕がない。 レールキャノンはチャージが間に合わず、突撃銃は喪失、短機関銃は残弾ゼロ。 残されたのはブレードのみ。
両腕が使い物にならない状態とはいえふわわ相手に接近戦は危険だが、マルメルはここが勝負所と判断してブレードを抜いて突撃。 行った。
彼は近接戦のスキルはそこまで高くないので、無理に斬りに行かずコックピット部分を貫くべく真っすぐにブレードを突き出す。
マルメルの刺突をふわわは空中で器用に身を捻って回避。
上半身を捩じるように回転させ、蹴りを一閃。 マルメルの機体の腕が切断されて飛ぶ。
よく見ると爪先からブレードが生えていた。 腕が伸びきった所を狙われたので綺麗に切断される。
それでもマルメルは諦めない。
残った腕でふわわを殴り飛ばそうと拳を固めるが、この距離は彼女の得意距離だ。
胴体部分が展開しニードルを射出。 アウグストの頭部が穴だらけになる。
――センサーが死んだ。
それが最期だった。 センサー類が機能しなくなった事によって目測が狂ったマルメルの拳は空を切り、ふわわ蹴撃がコックピット部分を切り裂き、マルメルの機体は爆散。 決着となった。
仕留めるのは無理だろうが、上手く行けば破片などで多少の手傷は追わせる事ができるかもしれない。
推進系にダメージを与えられれば尚いいが――
ヨシナリはレーダー表示を見るとふわわの反応は健在。 位置からそのまま突っ切ったようだ。
こちらもこちらで凄まじい。 恐らく、倒れるビルを完全に無視し、推力を最大にして突っ切ったのだ。
軽量の機体だからできる事だが、ヨシナリは自分が真似したらビルに潰されるなと思いながら戦況を見守る。
マルメルもこの程度で仕留められるとは思っていないようで、彼の姿は既にビルの屋上になかった。
ヨシナリが二人の位置関係を確認してなるほどと小さく頷く。
マルメルはふわわと一定の距離を常に意識するように立ち回る事にしたようだ。
大体、ビル一棟から二棟分。 それ以上近寄られると全力で逃げに入る。
二棟としたのは投擲を警戒しての事だろう。 一棟分だとダガーの投擲が届く。
彼はそれを避け、徹底して射程外から削る方針のようだ。 安全を確保する上では有用だが、それだけで仕留められるほどふわわは甘くない。
――どう動く?
ヨシナリは自分がふわわの立ち位置ならどうやって距離を詰めるかを考えた。
マルメルはあまり大胆な挙動はしない。 それ故に動きが読み易いかった。
模擬戦で何連勝もできるのはそのお陰だが、それは同等以上の射程の武器を持っているからこそだ。
射程に差がある状態で距離を詰めるのは彼の堅実なプレイスタイル故に難しい。
ヨシナリはマルメルに対し、目立った弱点はないが突出した長所もないと評したが、そのバランス良さはこういうった膠着状態を作る際には大きくプラスに働く。 裏を返せば基本に忠実なので意表を突くと脆い面もあるのだが――
「あぁ、そう来たかぁ……」
思わず呟く。 ふわわ手近なビルの壁をブレードで切断しながらそのまま真っすぐに突っ切る。
こちらも上手い。 通過するだけで破壊できそうなものは無視してぶち破り、そうでないものはブレードで切断する事でスピードを落とさずに通過している。 強引に距離を潰したふわわはマルメルの陣取っているビルまで辿り着く。 そのまま飛んでくるのは分かり切っているのでマルメルは屋上から手榴弾をばら撒いて後退。
ふわわは構わずに壁面を這うように上昇。 手榴弾を躱す気配がない。
蹴り飛ばす気か?と見ていると空中で手榴弾をブレードで切り裂く。
おいおい、そんな事したら爆発――しない? 手榴弾はなんの効果も発揮せず地に落ちる。
何でとヨシナリは手榴弾にフォーカスして背筋が寒くなった。
信管部分が切断されてなくなっている。 信じられない。
ふわわは起爆する前に信管を切り飛ばして爆発を止めたのだ。 訳が分からない。
どうやったら落下してくる手榴弾に対してすれ違い際にそんな真似ができるんだ?
ヨシナリにはとてもではないが真似できそうもない。
驚いたのはマルメルも同じだ。 足止めが効果を発揮せずに距離を一気に詰められたのは彼にとっても計算外だろう。 反転して下がりながら腰にマウントされた短機関銃を連射しながらビルの隙間に落ちるように身を隠す。
ふわわはその時点で既に下に降りており、マルメルの真下に移動しようとしていた。
ビルの隙間、限られた空間。 完全にふわわのキルゾーンだ。
あぁなったらほぼ詰みだがマルメルはどうするつもりなのだろうか?
腰の短機関銃と持っていた突撃銃を連射。 三つの銃口が広範囲に銃弾をばら撒くがふわわは壁を蹴って限られた空間を縦横無尽に飛び回る。 多少は掠る程度はしているが、明らかに捉えきれていない。
これは駄目かとヨシナリは思ったが、マルメルはまだ諦めていないようだ。
撃ちながら右腕に取り付けたハンドレールキャノンの銃口がゆっくりと展開する。
そこでヨシナリはマルメルの意図に気付いた。
――あいつ、ギリギリまで引き付けてから喰らわせる気だ。
ヨシナリも似た事はしたが、マルメルはそれを参考に一発を狙っている。
いくらふわわの動体視力や反応が人間離れしていたとしてもレールキャノンの弾を切り払うのは無理だ。 ブレードが保たない。 いや、そもそも銃弾とは訳が違う、タイミングを合わせる事も不可能だろう。
見ている間に短機関銃が残弾ゼロ。 次いで突撃銃が残弾ゼロ。
マルメルは突撃銃を投げつけ、リボルバーを抜いて連射。
ふわわは躱さずにブレードで全弾叩き落す。 見慣れた光景だが、いつ見ても意味が分からない。
――ここだ。
ブレードが届かず、躱すには近すぎる間合い。 撃つには最適な距離だ。
既にエネルギーの充填の完了していたレールキャノンを向ける。
対するふわわはいつの間にかブレードを手放し、背の野太刀の柄を握っていた。
それを見てヨシナリは無理だと判断する。 鞘から抜いている暇は――
発射。 レールキャノンから放たれた弾体は銃弾とは比べ物にならない速度でふわわの機体へ襲い掛かり――両断された。 ヨシナリは思わず目を見開いて二度見する。
「は? うっそだろ?」
見ていたにもかかわらずヨシナリには目の前で起こった事が信じられなかった。
ふわわは背の野太刀でマルメルの放った弾を両断したのだ。
どうやら鞘は縦に割れてそのまま振り下ろす事を可能にする仕組みのようだが、そもそもタイミングを合わせられた事が信じられない。 いや、それ以前に両断できる武器がある事が驚きだった。
だが、代償は大きかったようだ。 野太刀は砕け散り、ふわわの機体は両腕をだらりと下げている。
恐らく衝撃を殺しきれずに機体の関節部分にダメージが行ったのだろう。
これは大きなチャンスだがマルメルにも余裕がない。 レールキャノンはチャージが間に合わず、突撃銃は喪失、短機関銃は残弾ゼロ。 残されたのはブレードのみ。
両腕が使い物にならない状態とはいえふわわ相手に接近戦は危険だが、マルメルはここが勝負所と判断してブレードを抜いて突撃。 行った。
彼は近接戦のスキルはそこまで高くないので、無理に斬りに行かずコックピット部分を貫くべく真っすぐにブレードを突き出す。
マルメルの刺突をふわわは空中で器用に身を捻って回避。
上半身を捩じるように回転させ、蹴りを一閃。 マルメルの機体の腕が切断されて飛ぶ。
よく見ると爪先からブレードが生えていた。 腕が伸びきった所を狙われたので綺麗に切断される。
それでもマルメルは諦めない。
残った腕でふわわを殴り飛ばそうと拳を固めるが、この距離は彼女の得意距離だ。
胴体部分が展開しニードルを射出。 アウグストの頭部が穴だらけになる。
――センサーが死んだ。
それが最期だった。 センサー類が機能しなくなった事によって目測が狂ったマルメルの拳は空を切り、ふわわ蹴撃がコックピット部分を切り裂き、マルメルの機体は爆散。 決着となった。
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