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第91話
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広がったのは電磁パルス――要はEMP攻撃だ。
カタツムリ型エネミーですら完全に封殺した兵器、トルーパー、エネミー共通の弱点といえるだろう。
――対策を施していなければ。
元々、カタツムリ型エネミー対策にEMP兵器を使用する事は広く知らされていたので対EMP用のコーティンを施している機体は非常に多く。 行動不能になる機体はほぼいなかった。
――が――
「クッソ、画面にノイズが――」
「グレネードとは出力が違うな」
「ってか、機体の表面が焼けてるんだけど、これ大丈夫か?」
プレイヤー達は電磁パルスによって受けた影響を確認しつつ敵へと意識を戻す。
機体に問題はない。 ただ、あまりにも強烈な光は彼らの機体に施されたコーティングを焼き剥がしていた。 恐らくもう一度は防げないだろう。
「おい、俺の機体センサー系バグってるんだけどどうにかならないか?」
「お前、コーティング剤安物使っただろ? ……俺もだけど」
「どうでもいいけど、コーティング剤のグレード変わるとそんなに変わるのか?」
「前にさらっと調べたけど変わるわしいぜ。 安物だと何回か弾くと剥がれるから回数限定の盾ぐらいに考えた方が良くて、高級品だと戦闘中いっぱいまで保つらしい。 ただ、基本的にパーツ単位での使用だからパーツ変えると別でコーティング剤買わないといけないからコスパ悪いんだよなぁ」
「あ、それ知ってる。 だから俺、一番安い奴買ったんだ」
「値段、倍ぐらい違うからなぁ……」
「まぁ、根本的な対処法が欲しいなら電磁パルスを弾く素材の装甲買った方がいいぞ」
「でも、お高いんでしょう?」
会話をしている二人のプレイヤーは互いに溜息を吐く。
「……取り合えず、センサー類のノイズが戻ってきたから一時的な物っぽいな」
「よし、もうちょっと頑張――あ、これ駄目なんじゃね?」
ソルジャータイプでここまで生き残ってきたプレイヤーは頑張るぞと気合を入れようとしたが視線の先で再び触手を輝かせているイソギンチャク型エネミーを見てさっきのがもう一回来るのかと小さく溜息を吐いた。
「クソが! EMP使うとか汚ねぇぞ!」
「俺達もやったからなぁ。 敵が使ってきても不思議じゃないだろ」
盾を下ろしたヨシナリはふざけんなと文句を言っているマルメルを宥める。
二人の機体はEMPを弾く装甲を使用していたので影響は最小限にとどまっていた。
それでもセンサー類にノイズが走っている所を見るとソルジャータイプで何度も喰らうと保たないなと思っていた。
そして問題は目の前で敵が追い打ちをかけようとしているところだ。
このゲームの対人戦でEMPがあまり使われないのはコーティング剤を使われたら終わるので、わざわざ持ち込もうと思えない点にあった。 付け加えるなら上位のキマイラタイプやエンジェルタイプ、重装甲のパンツァータイプは最初から無効素材を使用されているので効果がない。
空を見上げればキマイラタイプは特に問題なく飛行しており、エンジェルタイプも同様だった。
後ろを見ればようやく到着したパンツァータイプが元気にドローンを撃墜しようと銃弾や砲弾をばら撒いている。
イソギンチャク型エネミーの触手は再度輝きを増し、再びさっきと同じ攻撃を放とうとしているのは明らかだ。 ヨシナリは盾を構え、マルメルも近くに落ちていたエネミーの残骸を拾って盾にしていた。
効果があるかは不明だが、やらないよりはマシだと思ったので身を固める。
それともう一つ。 ヨシナリには少し気になる事があった。
あのエネミーの動きだ。 傍から見れば他と変わらないが、出現前に他のエネミーを下げた事とプレイヤーに時間を与えてきた事がどうにも引っかかっていた。
これまでの敵の出現傾向からそのまま畳みかけてくると思っていたが、回復と休憩時間まで与えての出現。 その一連の流れが運営のやり方と違うと感じていた。
もしかすると部署か何かが違うのだろうか? 少なくともこのイベントをデザインした人間とは別の思惑を感じていた。 もしかしたらあのイソギンチャク型エネミーはイベントとは別の運営の仕込みなのかもしれない。
それとも単騎で残りのプレイヤーを纏めて相手にできるほどの自身があるかのどちらかだ。
仮に後者であるならそんなスペシャルエネミーが、無意味な攻撃を繰り出すのだろうか?
考え難い。 そんな判断でヨシナリは盾を構え、マルメルはヨシナリの判断を信じて盾を調達した。
イソギンチャク型エネミーの触手が輝き――光が戦場に炸裂する。
ヨシナリとマルメルは光を防ぐように構えるが、今回は前回と違って盾にビリビリと衝撃が走った。
――?
「EMPじゃない?」
思わず呟き、何が起こったと空を見上げるとキマイラタイプが力を失ったかのように次々と墜落している姿だった。
「おいおいおいおい、マジかよ!?」
墜落している一機のキマイラタイプは戦闘機形態のまま何の操作も受け付けずに地面を削っていた。
操っていたツガルというプレイヤーは必死に制御を取り戻そうとしていたが、機体からは何の反応も返ってこない。 比較的、低空を飛んでいたので大破とまではいかなかったが、墜落の衝撃であちこちに損傷が確認される。
「どうなってんだよこれは!?」
思わずそう叫ぶ。 EMP対策は施してある機体なので機能がダウンしたというのは考えにくいが、操作を受け付けない理由がさっぱり分からなかった。
それにこれはEMPを喰らった時とは症状が違う。 何故なら機体のステータスが確認できるからだ。
つまり機能自体はダウンしていない事を意味している。 なら何だとあれこれ弄っているとやや遅れてエラーメッセージが表示された。
「は?」
思わずそんな声が漏れた。
エラー内容はジェネレーター出力低下、内蔵エネルギー不足による機能停止。
それなりの期間、このゲームに触れて来たツガルだったが、こんなメッセージは初めて見た。
設定上、トルーパーの動力はエンジン、ジェネレーター、コンデンサーの容量を超えた挙動や武装使用に対してリミッターが設けられており、どれだけ無茶な挙動や武装使用を行っても機体の機能――要は動作しないような状況にならないように設計されている。
つまり過剰使用による出力低下は起こるが機能停止はまず起こらないのだ。
「クソが。 あいつの仕業かよ」
理由はどうあれこの状況での機能停止は非常に不味かった。
カタツムリ型エネミーですら完全に封殺した兵器、トルーパー、エネミー共通の弱点といえるだろう。
――対策を施していなければ。
元々、カタツムリ型エネミー対策にEMP兵器を使用する事は広く知らされていたので対EMP用のコーティンを施している機体は非常に多く。 行動不能になる機体はほぼいなかった。
――が――
「クッソ、画面にノイズが――」
「グレネードとは出力が違うな」
「ってか、機体の表面が焼けてるんだけど、これ大丈夫か?」
プレイヤー達は電磁パルスによって受けた影響を確認しつつ敵へと意識を戻す。
機体に問題はない。 ただ、あまりにも強烈な光は彼らの機体に施されたコーティングを焼き剥がしていた。 恐らくもう一度は防げないだろう。
「おい、俺の機体センサー系バグってるんだけどどうにかならないか?」
「お前、コーティング剤安物使っただろ? ……俺もだけど」
「どうでもいいけど、コーティング剤のグレード変わるとそんなに変わるのか?」
「前にさらっと調べたけど変わるわしいぜ。 安物だと何回か弾くと剥がれるから回数限定の盾ぐらいに考えた方が良くて、高級品だと戦闘中いっぱいまで保つらしい。 ただ、基本的にパーツ単位での使用だからパーツ変えると別でコーティング剤買わないといけないからコスパ悪いんだよなぁ」
「あ、それ知ってる。 だから俺、一番安い奴買ったんだ」
「値段、倍ぐらい違うからなぁ……」
「まぁ、根本的な対処法が欲しいなら電磁パルスを弾く素材の装甲買った方がいいぞ」
「でも、お高いんでしょう?」
会話をしている二人のプレイヤーは互いに溜息を吐く。
「……取り合えず、センサー類のノイズが戻ってきたから一時的な物っぽいな」
「よし、もうちょっと頑張――あ、これ駄目なんじゃね?」
ソルジャータイプでここまで生き残ってきたプレイヤーは頑張るぞと気合を入れようとしたが視線の先で再び触手を輝かせているイソギンチャク型エネミーを見てさっきのがもう一回来るのかと小さく溜息を吐いた。
「クソが! EMP使うとか汚ねぇぞ!」
「俺達もやったからなぁ。 敵が使ってきても不思議じゃないだろ」
盾を下ろしたヨシナリはふざけんなと文句を言っているマルメルを宥める。
二人の機体はEMPを弾く装甲を使用していたので影響は最小限にとどまっていた。
それでもセンサー類にノイズが走っている所を見るとソルジャータイプで何度も喰らうと保たないなと思っていた。
そして問題は目の前で敵が追い打ちをかけようとしているところだ。
このゲームの対人戦でEMPがあまり使われないのはコーティング剤を使われたら終わるので、わざわざ持ち込もうと思えない点にあった。 付け加えるなら上位のキマイラタイプやエンジェルタイプ、重装甲のパンツァータイプは最初から無効素材を使用されているので効果がない。
空を見上げればキマイラタイプは特に問題なく飛行しており、エンジェルタイプも同様だった。
後ろを見ればようやく到着したパンツァータイプが元気にドローンを撃墜しようと銃弾や砲弾をばら撒いている。
イソギンチャク型エネミーの触手は再度輝きを増し、再びさっきと同じ攻撃を放とうとしているのは明らかだ。 ヨシナリは盾を構え、マルメルも近くに落ちていたエネミーの残骸を拾って盾にしていた。
効果があるかは不明だが、やらないよりはマシだと思ったので身を固める。
それともう一つ。 ヨシナリには少し気になる事があった。
あのエネミーの動きだ。 傍から見れば他と変わらないが、出現前に他のエネミーを下げた事とプレイヤーに時間を与えてきた事がどうにも引っかかっていた。
これまでの敵の出現傾向からそのまま畳みかけてくると思っていたが、回復と休憩時間まで与えての出現。 その一連の流れが運営のやり方と違うと感じていた。
もしかすると部署か何かが違うのだろうか? 少なくともこのイベントをデザインした人間とは別の思惑を感じていた。 もしかしたらあのイソギンチャク型エネミーはイベントとは別の運営の仕込みなのかもしれない。
それとも単騎で残りのプレイヤーを纏めて相手にできるほどの自身があるかのどちらかだ。
仮に後者であるならそんなスペシャルエネミーが、無意味な攻撃を繰り出すのだろうか?
考え難い。 そんな判断でヨシナリは盾を構え、マルメルはヨシナリの判断を信じて盾を調達した。
イソギンチャク型エネミーの触手が輝き――光が戦場に炸裂する。
ヨシナリとマルメルは光を防ぐように構えるが、今回は前回と違って盾にビリビリと衝撃が走った。
――?
「EMPじゃない?」
思わず呟き、何が起こったと空を見上げるとキマイラタイプが力を失ったかのように次々と墜落している姿だった。
「おいおいおいおい、マジかよ!?」
墜落している一機のキマイラタイプは戦闘機形態のまま何の操作も受け付けずに地面を削っていた。
操っていたツガルというプレイヤーは必死に制御を取り戻そうとしていたが、機体からは何の反応も返ってこない。 比較的、低空を飛んでいたので大破とまではいかなかったが、墜落の衝撃であちこちに損傷が確認される。
「どうなってんだよこれは!?」
思わずそう叫ぶ。 EMP対策は施してある機体なので機能がダウンしたというのは考えにくいが、操作を受け付けない理由がさっぱり分からなかった。
それにこれはEMPを喰らった時とは症状が違う。 何故なら機体のステータスが確認できるからだ。
つまり機能自体はダウンしていない事を意味している。 なら何だとあれこれ弄っているとやや遅れてエラーメッセージが表示された。
「は?」
思わずそんな声が漏れた。
エラー内容はジェネレーター出力低下、内蔵エネルギー不足による機能停止。
それなりの期間、このゲームに触れて来たツガルだったが、こんなメッセージは初めて見た。
設定上、トルーパーの動力はエンジン、ジェネレーター、コンデンサーの容量を超えた挙動や武装使用に対してリミッターが設けられており、どれだけ無茶な挙動や武装使用を行っても機体の機能――要は動作しないような状況にならないように設計されている。
つまり過剰使用による出力低下は起こるが機能停止はまず起こらないのだ。
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