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第47話
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「何を考えてんすか! 勘弁してくださいよ」
ユニオン総力戦が決定して十数分後。 ホームに戻ったと同時にマルメルが怒りの声を上げる。
「あはは、ごめんごめん。 あの気持ち悪い人に我慢できなくて……」
「だからって――」
「気持ちは分かるけど落ち着け。 もう決まっちまった以上、どうしようもない。 幸いにも向こうのメンバーの都合上、二日あるからその間にできる限りの準備をしよう」
マルメルを宥めつつヨシナリは可視化したウインドウを開く。
「まず、分かっている情報を纏めるぞ。 ステージは廃都市でかなり入り組んでいる上、地下がある」
表示されたマップには自然に浸食された無人の大都市が映し出され、映像が切り替わり広大な地下トンネルに切り替わった。
「設定上、地下鉄とか地下トンネルとして使用されていたらしいな。 面白い所は網の目状に広がっていて街の何処へでも出られる事だな」
これはユニオン総力戦の専用ステージの一つなのでかなり広い。
「人数差は三倍以上。 あのレラナイトって奴の性格上、当日に助っ人を呼んで来るなんて真似もしてきそうだから最悪、もっといるかもしれない」
「うわ、そんなのありかよ」
「ユニオン総力戦のルール上、臨時で加入した奴もメンバー扱いで参加できる仕様だな」
要は当日だけ入れば参加は可能なので外部からの助っ人を呼ぶことができるのだ。
「言っちゃっ悪いがメンバー十人しか集められないような奴に助っ人なんて呼べるのか?」
「そこは分からない。 ただ、節操なく声をかけるタイプみたいだから好かれているかは知らないが顔は広そうだとは思った」
「……可能性は充分に考えられるって事か」
マルメルが考え込むように小さく唸る。
「えっと、なんかごめんね? ウチの所為で……」
「別にふわわさんが謝る事じゃないよ。 俺としてもあのレラナイトって奴は感じ悪いと思ってたし、上手くすればⅡ型のパーツも手に入るし、賭けるには悪くない内容だ」
ヨシナリはウインドウを別のものへと切り替える。
「取り合えずはっきりしている敵の戦力構成だけど、リーダーのレラナイト以外ははっきり言って大したことはない。 あいつ以外はほぼHランク以下だ」
「前の時はFランクが居たね。 あんまり強くなかったけど」
「ランクが高いのはそいつぐらいですね。 後はHかIのどっちかなので個人戦でまともに戦ればまず負けない相手です」
ざっと調べたが戦績で見てもそこまで強そうには見えない。
これで全部なら厳しい事には変わりはないが立ち回り次第でどうにでもなるだろう。
問題は助っ人の数と質だ。 ヨシナリの見立てでは呼べても十人かそこらだと思っていた。
質に関しても精々、高くてもFランク前後だろう。 このゲームはプレイヤーに高いモラルを求める点からも上位のプレイヤーほど、この手の話をリスクと考える者が多いはずだ。
何が災いしてこのゲームから追放されるか分かったものではないので、行動には間違いなく気を配る。
少なくとも格下のユニオンを吸収合併するなんて禍根しか残らないような戦いに進んで手を貸すランカーはそういないはずだ。
「――とまぁ、情報が出揃ったんで本格的に戦い方について詰めていきましょうか。 気にしなくていいとは言いましたけど、勝手に決めたのは俺もどうかと思っているんでふわわさんには一番しんどい役目を担ってもらいます。 いいですね?」
「うん。 ちゃんと勝てるように頑張るよ!」
ヨシナリがこれでいいかとマルメルの方へ振り返る。
マルメルは意図を察したのか分かったよと言わんばかりに数度頷いた。
「まずは想定される敵の動きですが――」
――勝てる。
ユニオン『大渦』のホーム。 そこでレラナイトは勝利を確信していた。
ランクこそ低いが物量は三倍。 そしてヨシナリの予想通り、助っ人依頼をしていた。
それこそフレンド登録している全員にユニオンの威信をかけた絶対に負けられない戦いになるので力を貸して欲しいと送っておいたのだ。 集まったのは五人だが、合計で十五となりこれで戦力差は五倍。
ついでに臨時で入った者達もそのまま引き込んでしまえば一石二鳥。
あの生意気な女を自分の好きにできると考え、レラナイトは少しだけ愉悦を感じる。
元々、異性に対して並々ならぬ執着があった彼はふわわに強い執着を示していた。
その為、男しかいない自分のユニオンに少しだけ不満を持っていた。
別にハーレムに興味はないと思っていたが、思っているだけで本音は別にある事は明白だ。
付け加えるなら低ランクの分際で生意気だったので、ちょっと痛めつけてどちらが上か分からせてやろう。 そんな気持ちもあって今回は徹底的にやる。
――と自分では思い込んでいるが、レラナイトという男――いや、少年は基本的に他人にリスクを負わせる事には一切の抵抗はないが、自身がリスクを負う事に強い抵抗を示す傾向にあるので、ふわわからユニオン戦を持ち掛けられた時に真っ先に考えたのは負ける可能性だ。
だからこそ直前に総力戦へとすり代え、相手の戦意を圧し折ってから穏便に傘下に入れようとしたのだが、それでも問題ないと勝負をすると言ってきた。
本音を言えば三倍差の戦力をチラつかせれば謝ってくると思っていたので予想外だったのだ。
そして逆に怖いのかと煽られた結果、成立してしまった。
ここで逃げるとユニオンメンバーへの示しがつかない上、格下相手に逃げたといったレッテルを張られかねない。 どんな世界でも面子を潰されれば生きてはいけないとレラナイトは無意識に理解しており、今後も舐められない為にも勝負を受け、圧勝しなければならなかった。
ただ、格下相手に戦力差五倍で圧し潰すような行為が他人からどう映るのまでは想像できなかったようだ。
勝てばいい。 勝者こそが正しい。
ただ、そこには負ける事と恥をかく事への恐れと高いだけのプライドだげが存在していた。
当然ながらふわわ達に付いてもある程度の調べはついている。
・ふわわ Gランク。
飛び道具は一切使わず、ダガーとブレードを用いた接近戦を得意としている。
その技量は非常に高く、レラナイトはまともに斬り合えば自分でも厳しいと考えていた。
対処としては距離を取った上で包囲して銃撃。
動きの速さも脅威ではあるが制圧射撃で躱せないようにしてしまえばいい。
個人戦や少人数での戦いであるなら脅威ではあるが、一対多ならそこまで怖い相手ではない。
・マルメル Gランク
突撃銃、短機関銃と中距離装備で固めた分かり易い構成。
足を止めての撃ち合いが得意なのは明らかで、弾をばら撒くといった性質上、精密射撃は得意ではない。 こいつに関しては分かり易いとレラナイトは思っており、ついでに一番の雑魚だと思っていた。
対処法は単純に火力で圧倒すればいいので頭数が揃っている以上、まず負ける事はない。
・ヨシナリ Gランク
ユニオン『星座盤』のリーダー。 ライフル装備の狙撃仕様。
遠くからの仕留めに行くタイプだが、『大渦』のメンバーから戦闘記録を見せて貰っているのでそこまで大した事はないと思っていた。 実際、スコアとしても撃破数はふわわ二、マルメル一、ヨシナリゼロだ。 隠れられると面倒ではあるが見つけてしまえば楽に処理できる。
――以上がレラナイトが持っている星座盤の情報だった。
ユニオン総力戦が決定して十数分後。 ホームに戻ったと同時にマルメルが怒りの声を上げる。
「あはは、ごめんごめん。 あの気持ち悪い人に我慢できなくて……」
「だからって――」
「気持ちは分かるけど落ち着け。 もう決まっちまった以上、どうしようもない。 幸いにも向こうのメンバーの都合上、二日あるからその間にできる限りの準備をしよう」
マルメルを宥めつつヨシナリは可視化したウインドウを開く。
「まず、分かっている情報を纏めるぞ。 ステージは廃都市でかなり入り組んでいる上、地下がある」
表示されたマップには自然に浸食された無人の大都市が映し出され、映像が切り替わり広大な地下トンネルに切り替わった。
「設定上、地下鉄とか地下トンネルとして使用されていたらしいな。 面白い所は網の目状に広がっていて街の何処へでも出られる事だな」
これはユニオン総力戦の専用ステージの一つなのでかなり広い。
「人数差は三倍以上。 あのレラナイトって奴の性格上、当日に助っ人を呼んで来るなんて真似もしてきそうだから最悪、もっといるかもしれない」
「うわ、そんなのありかよ」
「ユニオン総力戦のルール上、臨時で加入した奴もメンバー扱いで参加できる仕様だな」
要は当日だけ入れば参加は可能なので外部からの助っ人を呼ぶことができるのだ。
「言っちゃっ悪いがメンバー十人しか集められないような奴に助っ人なんて呼べるのか?」
「そこは分からない。 ただ、節操なく声をかけるタイプみたいだから好かれているかは知らないが顔は広そうだとは思った」
「……可能性は充分に考えられるって事か」
マルメルが考え込むように小さく唸る。
「えっと、なんかごめんね? ウチの所為で……」
「別にふわわさんが謝る事じゃないよ。 俺としてもあのレラナイトって奴は感じ悪いと思ってたし、上手くすればⅡ型のパーツも手に入るし、賭けるには悪くない内容だ」
ヨシナリはウインドウを別のものへと切り替える。
「取り合えずはっきりしている敵の戦力構成だけど、リーダーのレラナイト以外ははっきり言って大したことはない。 あいつ以外はほぼHランク以下だ」
「前の時はFランクが居たね。 あんまり強くなかったけど」
「ランクが高いのはそいつぐらいですね。 後はHかIのどっちかなので個人戦でまともに戦ればまず負けない相手です」
ざっと調べたが戦績で見てもそこまで強そうには見えない。
これで全部なら厳しい事には変わりはないが立ち回り次第でどうにでもなるだろう。
問題は助っ人の数と質だ。 ヨシナリの見立てでは呼べても十人かそこらだと思っていた。
質に関しても精々、高くてもFランク前後だろう。 このゲームはプレイヤーに高いモラルを求める点からも上位のプレイヤーほど、この手の話をリスクと考える者が多いはずだ。
何が災いしてこのゲームから追放されるか分かったものではないので、行動には間違いなく気を配る。
少なくとも格下のユニオンを吸収合併するなんて禍根しか残らないような戦いに進んで手を貸すランカーはそういないはずだ。
「――とまぁ、情報が出揃ったんで本格的に戦い方について詰めていきましょうか。 気にしなくていいとは言いましたけど、勝手に決めたのは俺もどうかと思っているんでふわわさんには一番しんどい役目を担ってもらいます。 いいですね?」
「うん。 ちゃんと勝てるように頑張るよ!」
ヨシナリがこれでいいかとマルメルの方へ振り返る。
マルメルは意図を察したのか分かったよと言わんばかりに数度頷いた。
「まずは想定される敵の動きですが――」
――勝てる。
ユニオン『大渦』のホーム。 そこでレラナイトは勝利を確信していた。
ランクこそ低いが物量は三倍。 そしてヨシナリの予想通り、助っ人依頼をしていた。
それこそフレンド登録している全員にユニオンの威信をかけた絶対に負けられない戦いになるので力を貸して欲しいと送っておいたのだ。 集まったのは五人だが、合計で十五となりこれで戦力差は五倍。
ついでに臨時で入った者達もそのまま引き込んでしまえば一石二鳥。
あの生意気な女を自分の好きにできると考え、レラナイトは少しだけ愉悦を感じる。
元々、異性に対して並々ならぬ執着があった彼はふわわに強い執着を示していた。
その為、男しかいない自分のユニオンに少しだけ不満を持っていた。
別にハーレムに興味はないと思っていたが、思っているだけで本音は別にある事は明白だ。
付け加えるなら低ランクの分際で生意気だったので、ちょっと痛めつけてどちらが上か分からせてやろう。 そんな気持ちもあって今回は徹底的にやる。
――と自分では思い込んでいるが、レラナイトという男――いや、少年は基本的に他人にリスクを負わせる事には一切の抵抗はないが、自身がリスクを負う事に強い抵抗を示す傾向にあるので、ふわわからユニオン戦を持ち掛けられた時に真っ先に考えたのは負ける可能性だ。
だからこそ直前に総力戦へとすり代え、相手の戦意を圧し折ってから穏便に傘下に入れようとしたのだが、それでも問題ないと勝負をすると言ってきた。
本音を言えば三倍差の戦力をチラつかせれば謝ってくると思っていたので予想外だったのだ。
そして逆に怖いのかと煽られた結果、成立してしまった。
ここで逃げるとユニオンメンバーへの示しがつかない上、格下相手に逃げたといったレッテルを張られかねない。 どんな世界でも面子を潰されれば生きてはいけないとレラナイトは無意識に理解しており、今後も舐められない為にも勝負を受け、圧勝しなければならなかった。
ただ、格下相手に戦力差五倍で圧し潰すような行為が他人からどう映るのまでは想像できなかったようだ。
勝てばいい。 勝者こそが正しい。
ただ、そこには負ける事と恥をかく事への恐れと高いだけのプライドだげが存在していた。
当然ながらふわわ達に付いてもある程度の調べはついている。
・ふわわ Gランク。
飛び道具は一切使わず、ダガーとブレードを用いた接近戦を得意としている。
その技量は非常に高く、レラナイトはまともに斬り合えば自分でも厳しいと考えていた。
対処としては距離を取った上で包囲して銃撃。
動きの速さも脅威ではあるが制圧射撃で躱せないようにしてしまえばいい。
個人戦や少人数での戦いであるなら脅威ではあるが、一対多ならそこまで怖い相手ではない。
・マルメル Gランク
突撃銃、短機関銃と中距離装備で固めた分かり易い構成。
足を止めての撃ち合いが得意なのは明らかで、弾をばら撒くといった性質上、精密射撃は得意ではない。 こいつに関しては分かり易いとレラナイトは思っており、ついでに一番の雑魚だと思っていた。
対処法は単純に火力で圧倒すればいいので頭数が揃っている以上、まず負ける事はない。
・ヨシナリ Gランク
ユニオン『星座盤』のリーダー。 ライフル装備の狙撃仕様。
遠くからの仕留めに行くタイプだが、『大渦』のメンバーから戦闘記録を見せて貰っているのでそこまで大した事はないと思っていた。 実際、スコアとしても撃破数はふわわ二、マルメル一、ヨシナリゼロだ。 隠れられると面倒ではあるが見つけてしまえば楽に処理できる。
――以上がレラナイトが持っている星座盤の情報だった。
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