王子様を放送します

竹 美津

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本編

いざノンアルブースへ

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中館ゆうみ女優劇場で、ヘンタイ・ルッシュについての懸念は、ひとまず何とかなった。

竜樹は、お酒の品評会会議にぼちぼちと戻らなければならないし、サンジャックはちょっと心配で。
新聞売りでヘンタイに会った今日の今日、良き人もそうでない人もいる、お客さんに触れ合いをさせるのはどうか、と司祭と話し合う竜樹である。

「竜樹とーさ、おれ、大丈夫だよ。子供新聞で、のんあるの事とか、もっと言える。」
「でもなぁ、サンジャック。」
椅子に座る竜樹の膝に。いつもは小ちゃい子達の後ろ、譲って控えめに懐くサンジャックは、今はとーさを独り占め、背中を覆うとーさのあったかさ、大きさに安心して、またも腹に回された片手を取り、もみもみと弄る。

「サンジャックは、大丈夫、平気だよ~、って思ってても、俺が心配なんだよなぁ。無理してないかな。苦しくないかな。って、ハラハラしちゃう。••••••ここは1つ、竜樹とーさを安心させるためと思って、一緒に来て、お手伝いして、お酒を飲む所を、見ててくれない?約束して年一回飲んでも、大丈夫だよーって、確かめたら、どう?」

身体を殴られるかだけじゃなく、気持ちまで、心配される。
それが、こんなにもくすぐったくて、胸がソワソワするものだなんて、サンジャックは今まで、知らなかった。

『可哀想だから、殴るのはやめてやれよ!』
『おやめよ!アンタの血を分けた息子じゃないか!』
『酒もほどほどにしとけ!』

『うるせぇ!コイツをどう扱おうが、親は俺だ!俺の好きにするに決まってるだろ!酒も買ってこれねぇ穀潰しのガキめ!◯*×$•••!!!』
酔っ払って最後には意味不明になる、汚い罵りの言葉。不意にそれが浮かんで、キュ、と目を瞑る。竜樹とーさの手をぐ、と握れば、よいよい、と握り返して振ってくれる。
ぽん、ぽん、とお腹を柔らかく叩くとーさのもう片方の手。
ひゅん、と鼻が鳴って、サンジャックは、やっぱり今日は、とーさといたい、離れたくないと思った。

「•••仕方ないなぁ。とーさのお手伝いして、お酒のむとこ、見ててあげるよ。」
「へへ。やったねー。良かった、竜樹とーさもあーんしん!」

素直に怖いよ助けて、となかなか言えないサンジャックだけれども、弱さを隠す意地っ張りでも。ちゃんとゆったり力を抜いて、竜樹とーさに委ねていて、嫌な記憶は上書きしていけるから。
けっして威張らない、みえみえに下手に出てまで慮るとーさがいるから、大丈夫なのだ。
ほっぺにとーさの手を持ってきて当てる。こしょこしょ、と指がくすぐって、くふふ、とサンジャックは笑った。

「では私は、サンジャックは竜樹様と一緒だから安心して良いよ、とジェム達に言いましょう。新聞販売ブースに戻りましょうかね。」
「ありがとうございます司祭様。俺とサンジャックも、一度顔を出しますね。」
ホッとした顔の司祭様は、サンジャックの頭を、するりと撫でると、ではお先に、と衛兵さんの基地ブースから快活に出て行った。

さて、である。
まだヘンタイ・ルッシュは縛られて、ここにいるのである。拘束は解かねばならないだろう。しかし。

「ルッシュはこのまま無罪放免じゃ、何か危なっかしいかな~。誰か付けたい所だな。」
竜樹の護衛のマルサ王弟は、ヘンタイ・ルッシュに付いて竜樹から離れる訳にはいかないし、かといってルッシュに対抗できない平の衛兵に任せる訳にもいかない。そして罪にならないのであれば、公ではなく、私的に人を付ける事が必要になりそう。
ヘンタイの尺度で、子供と直接触れ合わないと言って、目の前で困っている子供がいてもスルーする。なんて事は子供を愛する(愛には色々あるけれども)ルッシュにはなさそうだが、ゆうみ様の命令を守る為に、普通じゃない困った対応をした時、ツッコむ監視役は必要である。

どうしたもんか、ってとこで、困った時のエルフ頼み、ロテュス王子に誰か良い人員がいないか聞いてみよう、となった。

「ロテュス王子とか、サン、ヴィフアート、キャリコはノンアルの売り場にいるはずだよ。あそこでも、試飲とか、味比べをやっているから、そのお手伝いをね。」
「人をやってロテュス殿下を呼ぶか?」
マルサの問いに、う~ん、とマルサを見て、それから、薄ら頬を染めて、竜樹を見上げて床に座るヘンタイ・ルッシュを見て。

「う~ん、大丈夫かな。•••うん、サンジャック、ルッシュと一緒でちょっと不安かもだけど、竜樹とーさもマルサも一緒だから、大丈夫、引き連れてロテュス王子のとこへ行ってみよう。人をやって呼ぶより話が早そうだし、清掃員にするなら、いつまでも縛っておけないだろうし、衛兵さんの基地ブースの一角を埋めてちゃ悪いからね。」

「あぁ、ギフトの御方、竜樹様•••。貴方はやはり、まともすぎる。どうして、せっかく縛られているのにぃ。」
サンジャックが応える前に、いかにも残念そうなヘンタイである。

「気にすんなよ竜樹。そんなに縛られていたきゃ、俺が引っ張って行ってやっても良いんだが、お前、ファーメル伯爵家当主が縄で縛られて連行されてった、なんて噂になっても良いのかよ。いや、多分ヘンタイ的には良さそうだけどな!何で俺らがお前の体面を気にしてやらなきゃならねぇんだ、クソッ!」
「やっぱり、ゆうみ様が恋しいですぅ。」

す、と竜樹がスマホを出す。
え、とルッシュが目を輝かす。
いやいや、ゆうみ様を呼んだりしませんよ。

す、す、す、と指先動かし、竜樹が見ている画面を覗き込んだサンジャックは、なんか、うへえ、って顔をした。
「これ、なんか、何となく、おれ、いやな気がする絵なんだけど。」
「うんうん。ヘンリー・ダーガーさんの絵、なぁんか、もやもやっとさせられる絵だね。決して気持ち良くはない、って思わせられちゃうのは、前情報のせいもあるかな。明るい色調なのに、どこか捻れて違和感がある。そして確かにきれいで不気味な魅力もある。人の心って、とても不思議だね。深淵を覗き込む、彼の孤独の物語に、つい惹き寄せられるーーー。」

「うぁあ!竜樹様!そ、それは聖典•••このルッシュにも一目!!!」
平伏すな平伏すな。
ひょい、と縋りつくルッシュを、竜樹は片足避けて。
「•••って言われて見せちゃダメなんだっけね。何か意地悪してるみたいだけど。こんな所でどうだろうね。」

ニン!とマルサが親指を立てて笑った。
逃げるどころか竜樹に必死で寄っていくルッシュの縄を解いてやり、しっしっとしつつマルサが衛兵を1人借りて、一応監視しながらノンアルブースに引き連れて行く。


「あ、たつきとーさ!」

ノンアルブースでは、小ちゃい子組の、竜樹とーさ大好き、サンが。お子様ワインの試飲のコーナーで、マスコット的にお客さん達とお話したり、小さな一口のコップに、美しい瓶、洒落たラベルのワイン風ジュースを、おととと、と危なっかしく注いでいた。
テーブルは折りたたみの、フリーマーケットにも使ったもので、サンは立っていれば胸から上がちょこ、と出ていて、何とかお客さんと相対できるようになっている。

「竜樹様、良く見にいらして下さいました!サン君のお手伝いもあって、お子様ワイン、なかなか売れ行きが良いんですよ。」
お子様ワインを造ってくれたワイナリーの担当者、くりくりボルドーブラウンのカール髪が似合う若い跡取り息子の、テイト。ワイン飲み大食漢なのに、スラリ、捲ったシャツから出る逞しい腕で手で、カッティングボードにたんまり、小さく切ったチーズに楊枝を刺したもの。一見した人柄も、何だか美味しいモノを造る人っぽい。
お皿を用意しながら、サンの肩をポンポン、と叩く。
照れてニヒ、とするサンである。

「サン君がいるから、子供のワインだって分かりやすくて。竜樹様の発案で、お子様ワインのラベルを、最近の本物のワインのように、印刷で美しいものにしたでしょう?お子様、って大きく書いてあっても、お子様ワインを見た事ないお客様には、一見分かりづらかったのですね。浸透すれば、大人気分が味わえる、って、喜んでもらえるポイントだと思うんですが。」

「あぁ~そうなんだ。難しいよね、あんまり子供向けにしちゃうと、雰囲気出なくなるしね。でも、名前と味が浸透していけば、ね。」
「ええ、味にも自信あります!」

竜樹はサンジャックの事もあり、調べさせた。
お酒で身を持ち崩したり、身体や心を壊したりしている、市井の人達が一定数いて、どんな飲酒歴を辿ってきたかをである。

この世界の未成年の飲酒事情は、はっきりと法で決められていなかったり、人種的にお酒に強い人が多かったりする事もあって、割と早めに皆飲み始める。13~14歳、冒険者などをしていれば先輩に奢られて、チラリと舐め始めたりで、もっと小さな頃から、などという事もある。
長く飲めば飲むほど、崩れてゆく生活。大人っぽい店に入り、お酒の他に選択肢があまりない事もある。
子供の身体、成長に、こちらの世界でどう影響するのか。きちんとしたデータを採れた訳ではないけれど•••鑑定でも、竜樹の世界の知識、思春期前、子供が飲酒する事で、早期に脳細胞が破壊され、萎縮が起こり、アルコール依存性になりやすい、を踏まえて見れば、同様、という事が分かったのだ。

飲むな、と言ってそうなれば良いが、じゃあ何を飲む、となるだろう。
竜樹は、大人気分を味わえて、子供達が気持ち良く飲める美味しい飲み物を、沢山情報出しする事にした。日本ではノンアルコール飲料は、飲酒を誘引するという事で、未成年には推奨されていないが、既に飲んでいたりするこちらの世界でなら、お酒より美味しいし身体に脳にいいよ、と言うのもアリだろう。
CM動画も、会場のそこここにある小さなモニター画面に、繰り返し映っている。

ノンアルブースには、大人から子供まで飲める、美味しい、色々なドリンクが用意されている。
お子様ワインにはじまり、ノンアルエール、ノンアルサワーカクテル各種。
ソフトドリンクとしては、メロンソーダ、紅茶と桃粒々入り、初恋の味の乳酸菌飲料風、クラフトコーラ、サイダーにさくらんぼを飾ったもの、温かいココア、お茶各種、きな粉ミルク、ごくごく飲める柑橘系お茶。
試飲のように小さなコップではないが、休憩がてら買って、ゆっくり飲む事が出来る。

見れば、出ている丸い組み立てテーブルに椅子、座ってのんびり休憩している人達は家族連れだったり、若い女性や男性も、様々老若男女。
お酒の試飲品評会、となれば、大人の催しに思えるけれど、ノンアル、ソフトドリンクがある事で、もっと広く人が集まったようだ。

「サン頑張ったねぇ。よしよしだよ。」
竜樹とーさに頭を撫でこされて、サンはとっても嬉しそう。
「たつきとーさと、サンジャックにいちゃものむ?サンはね、おためしのみ、してみたの。おこさまワイン、あま~くて、すこし、おとなのあじ。おいしいよ!」

竜樹がいる事で、周りの人達に注目されている。その効果を知ってもいるので、散々味見、お子様ワインを、ワイナリーの跡取りテイトから届けられて飲んだ事はあるけれど。サンジャックに。
「どうするかい?お酒じゃないし、お子様ワイン一緒に飲んでみる?」

サンジャックは、手を繋いでいる竜樹とーさを見上げて、ふくふくした気持ちのまま、コックリ頷いた。
「ウン。サン、飲んでもいいか?」

は~い!と嬉しそうに、沢山用意してある、逆さまに重ねた木の小さなコップを5つ。机に、とん、とんと置く。
たつきとーさ、サンジャックにいちゃ、マルサおうていでんか、しらないひと(ヘンタイ・ルッシュ)、えいへいさんのぶん。

瓶の蓋は、コルク栓。キュポン!とテイトが、くるくるぎゅ、の栓抜きで開けてくれる。
コップにととと、とゆっくり注ぐサンを、周りの皆が、わ、わ、大丈夫かな、と心配して見守る。お年寄りなどは、ふふ、と笑って、失敗もあるあると余裕で見ている。

とと、と、とと。大分量は偏りがあるが、5つ、注ぎきった。手のひらにチマっと収まるコップを。
「どうぞ、ごしいん、ください!」
ぷふ!と得意げに。

「はい、ありがたく、頂きます。」
「ありがと、サン。」
「ウン!」

「俺たちにも注いでくれてありがとうな、サン。」
マルサが、ニコニコしてお礼を言い、ルッシュに黙って飲めと渡し、固くなって遠慮する衛兵さんにも配った。

くっ、と飲んで、各々、ゆっくり味わう。テイトからチーズを一欠片貰って、パクリ。うんうん。
「やっぱり軽く渋みの葡萄味があると、チーズとは合うね。なかなか雰囲気出てて、美味しいって思うな。」
「甘いし、甘いだけじゃないね、とーさ。」

「うんうん、私もそう思うんだよ。」

ん? え?


あまりの良い声は、特徴的すぎる。
バッと振り返れば、ふわふわ、ご機嫌の。

「エレバージュ•••神さ•••!?」
「し~っ!ナイショナイショー。ふふふ、お子様ワイン、美味しかったよ。」

神々しさを抑えて、人に寄せた仮のお姿。酒の神。抑えていてもうっとり芳醇、肉体美、素敵なおじ様である。周りの人が、あの素敵なお方は、だあれ•••?って顔で見ている。
くしゃくしゃの、耳にかかる黒髪には、今は葡萄のつるはない。濃い赤ワイン色の瞳は、笑んで。
沢山のお酒の瓶の入った袋を、肩に背負って、ほっくほく。

「戦利品、ですか。」
「黙っていれば皆、大抵、供物に捧げてはくれるんだけど、興奮するだろう?こんなに一度に、沢山のお酒も、ノンアルの飲み物も、集まって!!大勢で一緒に飲み比べできてねえ。気に入ったお酒も買えたりして。」

それで、きちゃった。酒の神。
親近感あふれる神様である。


ーーーーーー

年末年始に書いて、後日更新する、閑話のリクエスト募集、近況ボードにてしております。

『王子様を放送します』の登場人物、誰の閑話が読みたいよー、とか。近況ボードにコメントで教えて下さいな。

良かったら気楽に、竹美津の遊びに付き合ってやって下さい。よろしくお願いします(^∇^)

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