157 / 533
本編
最後じゃなくても、美術館
しおりを挟む
「美術館、ですって?」
グラン公爵家の三男、ボンの家の食卓で。ボンの母、シエル夫人が、岩場鹿のステーキ肉、赤ワインソースを一口、もぐもぐした後、聞いた。
ボンの髪色は、シエル夫人に似たらしく、まとめ髪に耳の前の髪が、銀紫にゆったりウェーブを描いて一筋、垂れている。
食卓には、家族全員が集まっている。
ボンの祖父、祖母。父に母、兄2人。それから嫁に行った姉と甥っ子のロビュスト。全員から視線を浴びて、興奮気味にボンは肉を噛み締めた。
「はい!常設で、素晴らしい絵画や彫刻などを、ゆったり見られるように考慮して館内に飾り。一般の、それこそ平民にも、入場料さえ払えば、それを鑑賞する事が出来。また、キュレーター、という、美術に詳しい者が、あるテーマを持って絵画を借りたり集めたりして、特別展を開いたりするのだそうです。美の事業、と竜樹様はおっしゃっていました。私は、『時代の転換点を彩る絵画たち』という企画で、最初の特別展を開催してみたいのです!」
おおー、おおおー。
かちん、と、長身でかっちりと、どこもかしこも四角い印象の長兄、イストワールがナイフを皿に置いて、ボンに。
「それならば、小品だが、ロンドの『代書屋とタイプライター』は欠かせないだろう。飾り文字、美文字の代書屋は、今でも残っているが、タイプライターの登場で、大きく数を減らした。そうして、庶民向けに、ざっくばらんな代読と代筆をやるようになった。それを捉えて、新しい物と古い物の代替わり、その切なさと光を的確に表現したロンドの•••。」
「あら、それなら、エルの『魔道具と魔法使い』も欠かせないわよ。あれなら大きくて、見栄えもするし、一般のお客様にも見応えあると思うわ。」
「それなら•••。」
喧喧諤諤。皆が、これは良いだろうと思う絵画や、新しい技術で作られた焼き物の為に、廃れて縮小した、けれど素敵な技法の器などを提案したり。
ボンは、ふむ、ふむ、と家族の提案それぞれに頷きながら、デザートのフルーツを食べ、こくりと飲みこんだ。
「それらの情報の文字を、パネルにして入り口に飾ったり、あとは、魔道具で、説明が聞きたい人には、他の人の鑑賞を妨げないように、いやほん?というのを耳につけて、自分のタイミングで聞きながら鑑賞するように出来たり。音声ガイド、という物なのだそうですが。鑑賞する人が大勢なら、案内役に人を立ててもいいですね。」
「ボンが、絵画を見る順番を決めたり、音声がいどや、案内人の、その原稿を作るという訳だな?」
「はい!美術館では、美を守り、保存して、それだけでなく、人々の心に訴えかけるような、そんな展示をする事ができます。解説も書かれた、綺麗な図録も作って、買って帰れば、ああ、こんな絵があった、彫刻があったな、と、時代に流されても懸命に生きた人々の営みを、家に持って帰る事ができます。勿論それも収入の手段です。」
おみやげなんかの企画も、美術館らしく、絵画の印刷が入ったはがきや、ハンカチ、復刻した焼き物のカップなどを作るのだそうです。
「それなら、オリジン焼きのティーカップセット、なんて、普段使いに素敵で良いんじゃない?古びた感じも、落ち着いていて。」
ボンの嫁に行った姉、アンが、素朴だが力強い印象の焼き物をおすすめする。
「ええ、ええ。それに、竜樹様は、若手の画家の参加を募って、コンクールをやるのもいいと言っていましたね。」
賞という評価が貰えれば、人に名が知られて、その画家の芸術活動を支援する事にもなる。パトロンも出来やすいだろう。
「売れるか売れないかは、そこにある美と少しズレた、違う価値基準ですけど、それも利用してしぶとく表現する若手を育てる事にもなる。」
「コンクール、私、出してみたい!」
甥っ子ロビュストが、はいっと手を上げて参加の意思表示をする。
良いわねロビュスト、挑戦するのは良い事だわ。シエル夫人が、ロビュストを褒めると、てへへ、と照れて、食後のお茶を啜った。
「それで、参考になるかもと、竜樹様がおすすめの情報を、テレビみたいに見られる魔道具を貸して下さったのですけど、一緒に見ます?」
見る、見る!
美術に目のないグラン公爵家の面々である。意気揚々と食卓から場所を移して、サロンでソファや椅子に固まって、竜樹おすすめ動画を見る事に。
「まずはこれを見てみましょうか。絵が可愛いし、ロビュストも楽しいかも。」
と選んだ動画は、最初に観るのに、良かったのか、悪かったのか。
貧しい少年は愛犬と牛乳運びしながら、コンクールに絵を出して。疲れ果て、雪の日に、ルーベンスのどうしても見たかった絵を、見る事ができて、そして昇天ーーー。
うっ、うっ、うっ。
ポロポロ、家族皆して、号泣である。
「ど、どうして、死ななければならなかったの!?ルーベンスの絵、見られて良かったけど、もっと早く、みんな助けてあげたらーーー。」
ロビュストが、小さな手でポロポロと溢れる涙を拭い、ぐしゅんと鼻を鳴らす。
「ううー!!最後に、絵が見たいなんて、ちゃんと芸術家だったわよ!大人達の無理解!ひどい!」
シエル夫人は、憤りを隠せない握り拳で。
「美術館は、子供の日を設けるべき!全員タダとは言わないが、安く芸術に触れてもらって、ルーベンスを見たいような子供の、芸術の芽を育てるべき!」
美術一家の中で、ガタイが良く、見かけはそうとは思えない次兄のミットが、ズビズビ鼻を啜りつつ、興奮して。
頬骨の張った父のラフが、ぐず、とハンカチで目を拭いつつ。
「そうだな。そして、子供達のコンクールも開催して、貧しい者には、支援をしてやろう。間に合うようにな。」
「美術館、館長は私が就こう。老いぼれだが、まだまだ美術を広げる為の人脈もある。収入の当ても、一緒に考えてやれる。ボンは安心して、キュレーターをやると良い。」
祖父のオルディネールが、眼を真っ赤にして、立候補する。
「ええ、ええ、あなた。私も協力しますわ!」
祖母のパルファンも、ハンカチを揉み揉みしつつ。
嫁に行った姉、ロビュストの母アンも、手のひらで泣き顔を覆いつつ。
「わ、私も手伝いますわ!お茶会で、美術館の事を宣伝したり!」
「「「みんなが、最後じゃなくても、見たい芸術を見られるように!!」」」
グラン公爵家の結束は、ここに一つに、固まった!
ピロリン。
竜樹は、王子達と王宮の私室で眠ろうとしていたが、スマホから音がしたので、んん?とベットの上でスマホに手を伸ばした。
パッ、はらり。
紫色の、小さな花が茎に沢山ついた一房の花が、ベットに落ちた。
「5000いいね、追加されました。」
神々の庭に、メッセージ。
アール
『初めまして 私はアール神。
芸術の神。
よくぞ美術館を 提案してくれた。
ボン達が 美術館を作る決意を固めたぞ。
それにしても ルーベンスの絵!!
人生の最後にまで 見たくなるような 素晴らしい絵画を 私も見たい!』
竜樹
「初めまして、アール神様。
ルーベンスの絵は、スマホでなら、見られるかも?
俺が検索して、見たら、ご覧になれますか?」
アール
『うむ うむ。それで良い。
それにしても•••うっ うっ あんなに幼い 才能のある子供が 昇天してしまうなんて!
ボン達は 貧しい子供達の
美術への芽を 育てることに
したようだ。
勉強もいいが 他の才能がある
子供達にも 目をかけてやってほしい。
私も 何かと 気にかけてやろう。
竜樹も ボンの相談に
乗ってやってくれ。
いいねを5000 送っておく。』
竜樹
「ありがとうございます!
もちろん相談にのります、アール神様!」
ランセ
『私もみたよ あの動画!
何て 切ない 物語なんだ!
人間の手で 紡ぎ出される
物語たちには 神々さえも
心動かされるよ。
それに
フリーマーケットは 物という
情報の 流通でもあるから
楽しかったよ!
人と 人との交流も 沢山あったしね。
来年も ぜひ やるといい!』
竜樹
「はい、ありがとうございます!」
ミュジーク
『テレビで吟遊詩人や 歌姫達の音楽
スっごく楽しかった!!
クジラの歌も いいね!
秋の競演会も 楽しみにしてる!!』
ランセ
『はいはい 楽しい企画 目白押しだね。
教育番組も あるしね!
では またよろしくね!』
竜樹
「はい!よろしくお願いします!」
それから、ルーベンスの絵を検索してみると、迫力ある絵を見る事ができた。いいねはなかったが、花がまた一輪、ひらりと降ってきた。
これで本当に、今年のフリーマーケットは、終わった、と。
ふすー、と息を吐いて、竜樹は、ツバメやオランネージュ、ネクターにニリヤがいるベットに、パタンと倒れると、ふすふすと眠った。
何もかも、また明日からの始まりだ。
グラン公爵家の三男、ボンの家の食卓で。ボンの母、シエル夫人が、岩場鹿のステーキ肉、赤ワインソースを一口、もぐもぐした後、聞いた。
ボンの髪色は、シエル夫人に似たらしく、まとめ髪に耳の前の髪が、銀紫にゆったりウェーブを描いて一筋、垂れている。
食卓には、家族全員が集まっている。
ボンの祖父、祖母。父に母、兄2人。それから嫁に行った姉と甥っ子のロビュスト。全員から視線を浴びて、興奮気味にボンは肉を噛み締めた。
「はい!常設で、素晴らしい絵画や彫刻などを、ゆったり見られるように考慮して館内に飾り。一般の、それこそ平民にも、入場料さえ払えば、それを鑑賞する事が出来。また、キュレーター、という、美術に詳しい者が、あるテーマを持って絵画を借りたり集めたりして、特別展を開いたりするのだそうです。美の事業、と竜樹様はおっしゃっていました。私は、『時代の転換点を彩る絵画たち』という企画で、最初の特別展を開催してみたいのです!」
おおー、おおおー。
かちん、と、長身でかっちりと、どこもかしこも四角い印象の長兄、イストワールがナイフを皿に置いて、ボンに。
「それならば、小品だが、ロンドの『代書屋とタイプライター』は欠かせないだろう。飾り文字、美文字の代書屋は、今でも残っているが、タイプライターの登場で、大きく数を減らした。そうして、庶民向けに、ざっくばらんな代読と代筆をやるようになった。それを捉えて、新しい物と古い物の代替わり、その切なさと光を的確に表現したロンドの•••。」
「あら、それなら、エルの『魔道具と魔法使い』も欠かせないわよ。あれなら大きくて、見栄えもするし、一般のお客様にも見応えあると思うわ。」
「それなら•••。」
喧喧諤諤。皆が、これは良いだろうと思う絵画や、新しい技術で作られた焼き物の為に、廃れて縮小した、けれど素敵な技法の器などを提案したり。
ボンは、ふむ、ふむ、と家族の提案それぞれに頷きながら、デザートのフルーツを食べ、こくりと飲みこんだ。
「それらの情報の文字を、パネルにして入り口に飾ったり、あとは、魔道具で、説明が聞きたい人には、他の人の鑑賞を妨げないように、いやほん?というのを耳につけて、自分のタイミングで聞きながら鑑賞するように出来たり。音声ガイド、という物なのだそうですが。鑑賞する人が大勢なら、案内役に人を立ててもいいですね。」
「ボンが、絵画を見る順番を決めたり、音声がいどや、案内人の、その原稿を作るという訳だな?」
「はい!美術館では、美を守り、保存して、それだけでなく、人々の心に訴えかけるような、そんな展示をする事ができます。解説も書かれた、綺麗な図録も作って、買って帰れば、ああ、こんな絵があった、彫刻があったな、と、時代に流されても懸命に生きた人々の営みを、家に持って帰る事ができます。勿論それも収入の手段です。」
おみやげなんかの企画も、美術館らしく、絵画の印刷が入ったはがきや、ハンカチ、復刻した焼き物のカップなどを作るのだそうです。
「それなら、オリジン焼きのティーカップセット、なんて、普段使いに素敵で良いんじゃない?古びた感じも、落ち着いていて。」
ボンの嫁に行った姉、アンが、素朴だが力強い印象の焼き物をおすすめする。
「ええ、ええ。それに、竜樹様は、若手の画家の参加を募って、コンクールをやるのもいいと言っていましたね。」
賞という評価が貰えれば、人に名が知られて、その画家の芸術活動を支援する事にもなる。パトロンも出来やすいだろう。
「売れるか売れないかは、そこにある美と少しズレた、違う価値基準ですけど、それも利用してしぶとく表現する若手を育てる事にもなる。」
「コンクール、私、出してみたい!」
甥っ子ロビュストが、はいっと手を上げて参加の意思表示をする。
良いわねロビュスト、挑戦するのは良い事だわ。シエル夫人が、ロビュストを褒めると、てへへ、と照れて、食後のお茶を啜った。
「それで、参考になるかもと、竜樹様がおすすめの情報を、テレビみたいに見られる魔道具を貸して下さったのですけど、一緒に見ます?」
見る、見る!
美術に目のないグラン公爵家の面々である。意気揚々と食卓から場所を移して、サロンでソファや椅子に固まって、竜樹おすすめ動画を見る事に。
「まずはこれを見てみましょうか。絵が可愛いし、ロビュストも楽しいかも。」
と選んだ動画は、最初に観るのに、良かったのか、悪かったのか。
貧しい少年は愛犬と牛乳運びしながら、コンクールに絵を出して。疲れ果て、雪の日に、ルーベンスのどうしても見たかった絵を、見る事ができて、そして昇天ーーー。
うっ、うっ、うっ。
ポロポロ、家族皆して、号泣である。
「ど、どうして、死ななければならなかったの!?ルーベンスの絵、見られて良かったけど、もっと早く、みんな助けてあげたらーーー。」
ロビュストが、小さな手でポロポロと溢れる涙を拭い、ぐしゅんと鼻を鳴らす。
「ううー!!最後に、絵が見たいなんて、ちゃんと芸術家だったわよ!大人達の無理解!ひどい!」
シエル夫人は、憤りを隠せない握り拳で。
「美術館は、子供の日を設けるべき!全員タダとは言わないが、安く芸術に触れてもらって、ルーベンスを見たいような子供の、芸術の芽を育てるべき!」
美術一家の中で、ガタイが良く、見かけはそうとは思えない次兄のミットが、ズビズビ鼻を啜りつつ、興奮して。
頬骨の張った父のラフが、ぐず、とハンカチで目を拭いつつ。
「そうだな。そして、子供達のコンクールも開催して、貧しい者には、支援をしてやろう。間に合うようにな。」
「美術館、館長は私が就こう。老いぼれだが、まだまだ美術を広げる為の人脈もある。収入の当ても、一緒に考えてやれる。ボンは安心して、キュレーターをやると良い。」
祖父のオルディネールが、眼を真っ赤にして、立候補する。
「ええ、ええ、あなた。私も協力しますわ!」
祖母のパルファンも、ハンカチを揉み揉みしつつ。
嫁に行った姉、ロビュストの母アンも、手のひらで泣き顔を覆いつつ。
「わ、私も手伝いますわ!お茶会で、美術館の事を宣伝したり!」
「「「みんなが、最後じゃなくても、見たい芸術を見られるように!!」」」
グラン公爵家の結束は、ここに一つに、固まった!
ピロリン。
竜樹は、王子達と王宮の私室で眠ろうとしていたが、スマホから音がしたので、んん?とベットの上でスマホに手を伸ばした。
パッ、はらり。
紫色の、小さな花が茎に沢山ついた一房の花が、ベットに落ちた。
「5000いいね、追加されました。」
神々の庭に、メッセージ。
アール
『初めまして 私はアール神。
芸術の神。
よくぞ美術館を 提案してくれた。
ボン達が 美術館を作る決意を固めたぞ。
それにしても ルーベンスの絵!!
人生の最後にまで 見たくなるような 素晴らしい絵画を 私も見たい!』
竜樹
「初めまして、アール神様。
ルーベンスの絵は、スマホでなら、見られるかも?
俺が検索して、見たら、ご覧になれますか?」
アール
『うむ うむ。それで良い。
それにしても•••うっ うっ あんなに幼い 才能のある子供が 昇天してしまうなんて!
ボン達は 貧しい子供達の
美術への芽を 育てることに
したようだ。
勉強もいいが 他の才能がある
子供達にも 目をかけてやってほしい。
私も 何かと 気にかけてやろう。
竜樹も ボンの相談に
乗ってやってくれ。
いいねを5000 送っておく。』
竜樹
「ありがとうございます!
もちろん相談にのります、アール神様!」
ランセ
『私もみたよ あの動画!
何て 切ない 物語なんだ!
人間の手で 紡ぎ出される
物語たちには 神々さえも
心動かされるよ。
それに
フリーマーケットは 物という
情報の 流通でもあるから
楽しかったよ!
人と 人との交流も 沢山あったしね。
来年も ぜひ やるといい!』
竜樹
「はい、ありがとうございます!」
ミュジーク
『テレビで吟遊詩人や 歌姫達の音楽
スっごく楽しかった!!
クジラの歌も いいね!
秋の競演会も 楽しみにしてる!!』
ランセ
『はいはい 楽しい企画 目白押しだね。
教育番組も あるしね!
では またよろしくね!』
竜樹
「はい!よろしくお願いします!」
それから、ルーベンスの絵を検索してみると、迫力ある絵を見る事ができた。いいねはなかったが、花がまた一輪、ひらりと降ってきた。
これで本当に、今年のフリーマーケットは、終わった、と。
ふすー、と息を吐いて、竜樹は、ツバメやオランネージュ、ネクターにニリヤがいるベットに、パタンと倒れると、ふすふすと眠った。
何もかも、また明日からの始まりだ。
45
お気に入りに追加
158
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
転生5回目!? こ、今世は楽しく長生きします!
実川えむ
ファンタジー
猫獣人のロジータ、10歳。
冒険者登録して初めての仕事で、ダンジョンのポーターを務めることになったのに、
なぜか同行したパーティーメンバーによって、ダンジョンの中の真っ暗闇の竪穴に落とされてしまった。
「なーんーでーっ!」
落下しながら、ロジータは前世の記憶というのを思い出した。
ただそれが……前世だけではなく、前々々々世……4回前? の記憶までも思い出してしまった。
ここから、ロジータのスローなライフを目指す、波乱万丈な冒険が始まります。
ご都合主義なので、スルーと流して読んで頂ければありがたいです。
セルフレイティングは念のため。
アレキサンドライトの憂鬱。
雪月海桜
ファンタジー
桜木愛、二十五歳。王道のトラック事故により転生した先は、剣と魔法のこれまた王道の異世界だった。
アレキサンドライト帝国の公爵令嬢ミア・モルガナイトとして生まれたわたしは、五歳にして自身の属性が限りなく悪役令嬢に近いことを悟ってしまう。
どうせ生まれ変わったなら、悪役令嬢にありがちな処刑や追放バッドエンドは回避したい!
更正生活を送る中、ただひとつ、王道から異なるのが……『悪役令嬢』のライバルポジション『光の聖女』は、わたしの前世のお母さんだった……!?
これは双子の皇子や聖女と共に、皇帝陛下の憂鬱を晴らすべく、各地の異変を解決しに向かうことになったわたしたちの、いろんな形の家族や愛の物語。
★表紙イラスト……rin.rin様より。
【完結】異世界転移した私がドラゴンの魔女と呼ばれるまでの話
yuzuku
ファンタジー
ベランダから落ちて死んだ私は知らない森にいた。
知らない生物、知らない植物、知らない言語。
何もかもを失った私が唯一見つけた希望の光、それはドラゴンだった。
臆病で自信もないどこにでもいるような平凡な私は、そのドラゴンとの出会いで次第に変わっていく。
いや、変わらなければならない。
ほんの少しの勇気を持った女性と青いドラゴンが冒険する異世界ファンタジー。
彼女は後にこう呼ばれることになる。
「ドラゴンの魔女」と。
※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる