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第1章 MAXコーヒーが繋いだ奇跡
第11話 可愛いって30歳に言っても良いよね。
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俺はつい驚いて大声を挙げてしまい他のお客様に迷惑をかけてしまった。
反省している。
でも仕方がないじゃない?
目の前の彼女は昨年から良いなーと思ってたレイヤーさんだったんだよ?
それが2ヶ月前リアルで会った事のあるあのMAXコーヒーの彼女だよ?
驚いても仕方ないよね?
「あ、大きな声だしてごめんなさい。まさかゆきりんさんだったなんて驚きで。」
そう言うのが精一杯だった。
「私もごめんなさい。本当はさっき駅前で声をかけられた時に気付いてたんです。絶対の確証がなかったので言えませんでした。」
確かに潰れた頭を見ればレイヤーだと想像される、人によってはその日に会った人の事ならちょっとしたことで思い出すのは容易かもしれない。
繋がる要因は多かった。あまり好き好んで買う人がいないMAXコーヒーだってキーアイテムだったかも。
店員さんは空気を読む必要がないので注文した食事を次々に運んでくる。
「冷めても仕方ないですし食べますか。」
実際朝食べてからお茶とコーヒーしか飲んでいないため空腹だった。
ピッチャーサイズのコーラ、飲みきれるかな…ネタなんてやるんじゃなかった。
飲んだけどね。
「あ、あまり見られると恥ずかしいのですが…」
料理が小さな口に運ばれていくが、その姿を見て可愛いと思ってしまった。
友紀さんをゆきりんさんと意識してしまったからだろうか。ちょっと動悸止まれ。あ、止まってもまずいのか。どっちだ。
という小ネタが出来るくらい焦っていた。
「可愛いなって。」
はっ俺は今何を?
「ほへぇっ」
わ、私は何語を?
口の中に入ってなくてよかったね。2人とも顔が真っ赤だった。
だから中学生カップルか。D○O様、時を止めるのやめてもらえませんか?二人固まってますよ。
「ああああぁ、他意はないんですよ。思った事がついぽろっと出ちゃったというかなんというか。」
「オンドゥル○ッタンディスカー」
友紀さんや、なぜオンドゥル語?
俺、裏切ってませんよ?
「はは、恥ずかしい事を言うからです。そ、そういう事言う人嫌いです。栞コスしていただけに。」
友紀も大概にテンパっていた。
俺はショックを受けた振りをして項垂れる。
「えぇえぇ、そんなに落ち込まないでください。べべ、別に嫌いというわけでは、栞ネタですし。」
わかってるけどちょっとショックだったのは事実。
多分惹かれてるんだ。冗談であっても嫌いという言葉に衝撃を受ける程度には。
「いちごサンデー追加するんで許してください。」
俺は対女子戦闘心得、女子にはとりあえず甘いもの作戦を決行した。
全ての女子に有効ではないが、車の中でいちごやメロンが好きだと言っていたのを思い出したのだ。
「私は名雪ではありませんが、いただけるならいただきます。では、ぽちっとな。」
友紀は店員のコールボタンを押した。
びっ○りドンキーは一つ一つの料理や飲みものはびっくりするくらい大きい。
この小さな身体のどこに消えていくというのだろうか、人類七不思議のひとつである。
注:ちなみにいちごサンデーというメニューはありません。今作オリジナルです。
「結構食べましたね。そして結構時間経ちましたね。」
駐車場を出たのが17時過ぎ、安全運転を心掛けていたとはいえ19時前にはびっくりド○キーに入店していた。
時計を見ると21時になろうとしていた。
他愛のない会話と食事とあのコーラとの戦いで約2時間。
楽しい時はあっという間なのだろう。
「あ、ちょっとお花摘みに行ってきます。」
化粧直しとか言い方あったろうに…と男ながらに思ったけど言わなかった。
☆☆☆☆☆
トイレで用を済まし、出ようとしたところで電話が鳴った。
着信欄の名前を確認して通話ボタンを押した。
「もしもし?」
「もしもし、あ、ゆきりんさんお久しぶり。ちょっと大丈夫?」
「…少しなら。」
だってトイレだし。
「今日コスプレ広場で旦那とその仲間達で合わせしてたんだけど…」
そこで一呼吸置いて続いた。
「その一人が貴女の名刺を持ってたんだ……コス復帰したんだね。」
その声は少し震えていた。
「あ、うん、昨年の冬からコ○ケだけだけど。」
「…私のせいでごめんね。やっと吹っ切れたんだね。私が言えた立場じゃないけど、前向きになれて良かった。」
「…貴女のせいじゃないよ。だからもうそんな自分を責めないで。」
2人とも声が震えていた。
「ううん。私があいつを紹介したばかりに…ゆきりんさんは酷い目にあった。男性恐怖症になってしまった。」
「だからそうなに自分を責めないでって。確かにあの人は許さないし許せないけど、真理恵さんのせいじゃない。」
友紀の目からはうっすら涙が流れていた。
反省している。
でも仕方がないじゃない?
目の前の彼女は昨年から良いなーと思ってたレイヤーさんだったんだよ?
それが2ヶ月前リアルで会った事のあるあのMAXコーヒーの彼女だよ?
驚いても仕方ないよね?
「あ、大きな声だしてごめんなさい。まさかゆきりんさんだったなんて驚きで。」
そう言うのが精一杯だった。
「私もごめんなさい。本当はさっき駅前で声をかけられた時に気付いてたんです。絶対の確証がなかったので言えませんでした。」
確かに潰れた頭を見ればレイヤーだと想像される、人によってはその日に会った人の事ならちょっとしたことで思い出すのは容易かもしれない。
繋がる要因は多かった。あまり好き好んで買う人がいないMAXコーヒーだってキーアイテムだったかも。
店員さんは空気を読む必要がないので注文した食事を次々に運んでくる。
「冷めても仕方ないですし食べますか。」
実際朝食べてからお茶とコーヒーしか飲んでいないため空腹だった。
ピッチャーサイズのコーラ、飲みきれるかな…ネタなんてやるんじゃなかった。
飲んだけどね。
「あ、あまり見られると恥ずかしいのですが…」
料理が小さな口に運ばれていくが、その姿を見て可愛いと思ってしまった。
友紀さんをゆきりんさんと意識してしまったからだろうか。ちょっと動悸止まれ。あ、止まってもまずいのか。どっちだ。
という小ネタが出来るくらい焦っていた。
「可愛いなって。」
はっ俺は今何を?
「ほへぇっ」
わ、私は何語を?
口の中に入ってなくてよかったね。2人とも顔が真っ赤だった。
だから中学生カップルか。D○O様、時を止めるのやめてもらえませんか?二人固まってますよ。
「ああああぁ、他意はないんですよ。思った事がついぽろっと出ちゃったというかなんというか。」
「オンドゥル○ッタンディスカー」
友紀さんや、なぜオンドゥル語?
俺、裏切ってませんよ?
「はは、恥ずかしい事を言うからです。そ、そういう事言う人嫌いです。栞コスしていただけに。」
友紀も大概にテンパっていた。
俺はショックを受けた振りをして項垂れる。
「えぇえぇ、そんなに落ち込まないでください。べべ、別に嫌いというわけでは、栞ネタですし。」
わかってるけどちょっとショックだったのは事実。
多分惹かれてるんだ。冗談であっても嫌いという言葉に衝撃を受ける程度には。
「いちごサンデー追加するんで許してください。」
俺は対女子戦闘心得、女子にはとりあえず甘いもの作戦を決行した。
全ての女子に有効ではないが、車の中でいちごやメロンが好きだと言っていたのを思い出したのだ。
「私は名雪ではありませんが、いただけるならいただきます。では、ぽちっとな。」
友紀は店員のコールボタンを押した。
びっ○りドンキーは一つ一つの料理や飲みものはびっくりするくらい大きい。
この小さな身体のどこに消えていくというのだろうか、人類七不思議のひとつである。
注:ちなみにいちごサンデーというメニューはありません。今作オリジナルです。
「結構食べましたね。そして結構時間経ちましたね。」
駐車場を出たのが17時過ぎ、安全運転を心掛けていたとはいえ19時前にはびっくりド○キーに入店していた。
時計を見ると21時になろうとしていた。
他愛のない会話と食事とあのコーラとの戦いで約2時間。
楽しい時はあっという間なのだろう。
「あ、ちょっとお花摘みに行ってきます。」
化粧直しとか言い方あったろうに…と男ながらに思ったけど言わなかった。
☆☆☆☆☆
トイレで用を済まし、出ようとしたところで電話が鳴った。
着信欄の名前を確認して通話ボタンを押した。
「もしもし?」
「もしもし、あ、ゆきりんさんお久しぶり。ちょっと大丈夫?」
「…少しなら。」
だってトイレだし。
「今日コスプレ広場で旦那とその仲間達で合わせしてたんだけど…」
そこで一呼吸置いて続いた。
「その一人が貴女の名刺を持ってたんだ……コス復帰したんだね。」
その声は少し震えていた。
「あ、うん、昨年の冬からコ○ケだけだけど。」
「…私のせいでごめんね。やっと吹っ切れたんだね。私が言えた立場じゃないけど、前向きになれて良かった。」
「…貴女のせいじゃないよ。だからもうそんな自分を責めないで。」
2人とも声が震えていた。
「ううん。私があいつを紹介したばかりに…ゆきりんさんは酷い目にあった。男性恐怖症になってしまった。」
「だからそうなに自分を責めないでって。確かにあの人は許さないし許せないけど、真理恵さんのせいじゃない。」
友紀の目からはうっすら涙が流れていた。
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