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四章 魔界を駆け抜けて
6 再会と出会い
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1・
さすがに運動し過ぎた。久しぶりの風呂に入って、溺れかけた。
その後で、何がどういう状況になっているかの説明を、客間で聞いた。
僕を救出しようとして、一方通行なのに六千年前に来てくれたみんなは、あの別荘で父と会った。
父はセシリア王女を妻にすると言い、王城に連れ去った。
僕を大魔王に相応しい人物にして連れてくれば、返すと約束して。
僕はベッドで横になり真実を聞いて、ふるふる震えながら両手で顔を覆い謝罪した。
「僕の父が皆さんに色々とご迷惑をかけ、本当に申し訳ないです」
「全くだ」
壁ぎわに立つ陸君だけが怒って返し、他のみんなは謝罪しなくても良いと言ってくれた。
それでも、かなり罪悪感がある。
僕の傍にいるウィリアムさんが、心配ないという口調で言った。
「しかし思った以上にノア様に戦闘能力があると判明しましたので、もし大魔王と決闘となっても勝てる希望が生まれました」
「いえ、まだ物理的問題だけしか解決していません。時空召喚士の力についてどこかで学び、訓練をしなければ、絶対に父には勝てません」
息苦しいので、手を退けて答えた。
「色々と考えてはいるようだな」
僕にはもうため口で通すことにしたのか、陸君が言った。
彼は麗しの君の姿ではなく、地味な高校生の陸君の方の姿をしている。それだと魔力が抑えられ、魔王レベルだと悟られないとか。
「とはいえ、過去の世界でそれを教えられる人物がどこにいるか、そもそも存在するかは分かりません」
アルフリードさんが、冷静な口調で言った。
「探すために情報収集すべきです。この時代には既に情報国家としてのフロストドラクはありますし、北部大陸中央部には有名な学園都市があります。つてのない我らが頼れるのは、この二者かと思います」
「アルフリードさん……マイナードさんに聞いてみることはできませんか? 一応は頼れる方ですし」
宿も大勢で押しかけることになっても、受け入れてもらえた。借りを作る前のギリギリラインまで頼りたいのだが。
「その点につきましては、きっと明日動きがあります。その時まで待ちましょう」
「そうですね。今日はもう休みましょうか」
僕が眠くてあくびすると、みんながもう解散かという雰囲気になった。
「少し待ってもらえますか」
陸君が敬語で言った。
「時空魔法を知る者は理解しているでしょうが、そうでない者もいるので、一応説明させて頂きます。六千年もの過去において何かすれば未来に影響が及ぶと思われているかもしれません。しかし、大体は修復されて未来に伝わりますので、いざという時に遠慮はなさらないように」
「でも、もし自分の血族を殺してしまったとすれば、自分という存在が消えてしまうのではありませんか?」
魔術師だが時空魔法は詳しく知らないのだろうロレンスさんが、質問した。
「その危険性があるのは、あなた方がご自身で存在を記憶している家族や先祖を手にかけた場合です。どこの誰かも知らない先祖をもし手にかけたとしても、知らない者ですので貴方に影響は出ません」
「それは……理解するのが難しいのですが」
「まあ、知らない先祖が一人二人入れ替わっても、貴方は知らないので気付かないでいいという意味です。魔法の発生理論と同じようなものです」
「そこにあると思い描く人の想像力で魔法が発生するという理論は、人の関係にも通用するのですか」
「私たちは神と同じく、想像する事で創造し、魔法を生み出せます。小さな力としたって、時には一人で別世界を作り上げることも可能です。貴方が殺した先祖がいる世界と、殺していない世界。殺してしまえば、殺していない世界から引っ越しを強要されます。でも貴方自身にとり元が知らない事実なので、いつ引っ越したかも分からずにいるでしょう。よほど強い魔力を持つ者で無い限りは」
陸君は、最後の部分で僕をチラリと見た。麒麟はそういうのが分かる生命体だ。だから、分かっても黙っていろという意味のようだ。
情報を共有すると、先祖を殺して無くした事実が多人数の記憶という魔力により強化され、本来なら別人がすり替わって入ってくれた先祖の枠に誰もいなくなり、殺した人の存在が消える可能性が出てくる。
僕はそんなの嫌なので、大きく頷いた。
陸君は一度両目を閉じてみせてから、そっぽ向いた。
「という事ですので、いざとなれば思い切り活動してください。ただアルフリードさんはこの世界に色々とお詳しいようですから、貴方はお気をつけを。その情報は、出来る限り外に出さないように」
「分かりました。必要事項のみ、お伝えするようにします」
「頼みます。では、今日はこれで」
陸君は、そう言い残すとサッサと部屋から出て行った。
みんなも、お休みなさいと挨拶をして部屋を出ていってくれた。
2・
まだ周囲が暗い間に、目が覚めてしまった。
運動しすぎた辛さはもう無く、ただ単純に眠い。
どうして目覚めたんだろうと思って、暗やみでも良く見える目で室内を確認した。
するとベッド脇の椅子で一人、座っているのに気付いた。
見張ってくれてるとありがたく思い、目を閉じて眠ろうとした。
けれどそれが誰か気付いて、また目を開けた。
訓練場で再会した時、一瞬誰か分からなかった。いると思ってなかったせいもある。けれど、無事で良かったと声をかけられて理解した。ソヨンさんだと。
今、僕の傍には、いつもくくっていた長髪を下ろし金髪に染めてしまった彼女がいる。どうして焦げ茶色から染めた……色を抜いてしまったのか、聞いてみたい。ただのイメチェンだろうか。
暗やみの中で目が合ってしまったので、もう寝たふりはできない。
「ソヨンさん、まさか来てくれるとは思ってませんでした。また会えて嬉しいです」
「そんな風に言って頂けると、私もとても嬉しく思います」
ソヨンさんは小声で、どこか恥ずかしげに答えてくれた。
「でもどうして、来たのですか? ファルダニア様に止められたのでは?」
「……はい。しかし、中途半端に任務を放棄したくありませんでしたので、無理を……いえ、満足して追いかけてきました」
変な表現だと思いつつ、それだけ慕われて嬉しかった。それとも、まだ僕は子供扱いされていて、放っておけないのかも。
生まれ変わりやら何やらで忘れ気味だけれど、僕はまだ十七歳だし。
「それでは、世話をよろしくお願いしますね。僕、まだまだ子供ですから」
大人になれなかった人生の四度目。今度こそ、頼れる大人になりたい。立派な男になりたい。
そしていつか、父親になってみたい。今まで僕を育ててくれた、幾人もの父さんたちみたいな素敵な父親に。
ソヨンさんが何か返してくれた。でも眠気に負けた僕は、それを聞き取れずに、眠ってしまった……。
3・
翌朝。時差のせいなのか、魔人以外のウィリアムさんたちがとても眠そうだった。
でも僕が起き出すと、彼らも薄着になるように工夫した麒麟の護り人の制服を着て挨拶しに来てくれた。
彼らが魔界の時間に慣れるまで、ゆっくり出来る場所があれば良いと思う。しかしずっと市役所の一角に泊めてもらうわけにはいかない。
旅の資金は父がくれたお金と、何故かこの時代のお金を持っている陸君の財布のみだ。
旅の途中でお金を稼げればいいのに、その方法も分からない。
とりあえず簡単な朝食を頂いて、始業時間になってすぐマイナードさんに会いに行った。
仕事の邪魔をしたくなくていつ話し合いの時間が取れるかという確認に向かっただけなのに、マイナードさんは僕らが来たのを見て緊張気味の笑顔をくれた。
そして会わせたい方がいると言い、会議室まで案内してくれた。
少し様子のおかしいマイナードさんを見ながら椅子に座り待っていると、その方がやって来た。
部屋に入る前から緊張感が漂い出したので、席を立って出迎えた。
開かれた扉から入ってきたのは、白い衣服に黒金の鎧を着た細身の男性で、背中には立派な白い翼が一対ある。
気配からして魔王に準ずるものなのは確実なので、彼が何故会いに来たのか検討がついた。
「初めまして。私はノアと言います。お名前を伺ってもよろしいですか?」
「……もちろん」
先に名乗ってしまっても、彼は怒らずに少しばかり笑った。しかしマイナードさんと同様に緊張しており、かつ見定める視線を僕ら全員にくれる。
「私はハルサイス。このヴァール国の魔王ナイジェル様に仕える武官の一人だ。貴方が、この集団の代表なのか?」
言いたいことは良く分かるので、普通の人間を装いたい陸君を見た。
陸君は、そ知らぬ顔をした。
「私が、この者達の主人です。昨日の訓練場でのことは、この者たちと少しばかり訓練をしていただけのことです」
「訓練でも、あれだけの魔力を振りまいた責任を取ってもらいたく思うのだが」
その犯人は、やはりそ知らぬ顔だ。
「我らは旅の途中で、賠償できるほどの金を所持しておりません。いくらか、ご容赦願えませんか?」
「それはできぬ。魔王がお呼びだ。共に来るがよい」
拒否権は無いようだ。
彼は共に連れて来た部下たちに僕らを捕らえさせ、連行した。
陸君は、何も言わない。これを好機にしたい思惑があるのだろう。
僕もそうできれば嬉しいので、大人しく従うことにした。
さすがに運動し過ぎた。久しぶりの風呂に入って、溺れかけた。
その後で、何がどういう状況になっているかの説明を、客間で聞いた。
僕を救出しようとして、一方通行なのに六千年前に来てくれたみんなは、あの別荘で父と会った。
父はセシリア王女を妻にすると言い、王城に連れ去った。
僕を大魔王に相応しい人物にして連れてくれば、返すと約束して。
僕はベッドで横になり真実を聞いて、ふるふる震えながら両手で顔を覆い謝罪した。
「僕の父が皆さんに色々とご迷惑をかけ、本当に申し訳ないです」
「全くだ」
壁ぎわに立つ陸君だけが怒って返し、他のみんなは謝罪しなくても良いと言ってくれた。
それでも、かなり罪悪感がある。
僕の傍にいるウィリアムさんが、心配ないという口調で言った。
「しかし思った以上にノア様に戦闘能力があると判明しましたので、もし大魔王と決闘となっても勝てる希望が生まれました」
「いえ、まだ物理的問題だけしか解決していません。時空召喚士の力についてどこかで学び、訓練をしなければ、絶対に父には勝てません」
息苦しいので、手を退けて答えた。
「色々と考えてはいるようだな」
僕にはもうため口で通すことにしたのか、陸君が言った。
彼は麗しの君の姿ではなく、地味な高校生の陸君の方の姿をしている。それだと魔力が抑えられ、魔王レベルだと悟られないとか。
「とはいえ、過去の世界でそれを教えられる人物がどこにいるか、そもそも存在するかは分かりません」
アルフリードさんが、冷静な口調で言った。
「探すために情報収集すべきです。この時代には既に情報国家としてのフロストドラクはありますし、北部大陸中央部には有名な学園都市があります。つてのない我らが頼れるのは、この二者かと思います」
「アルフリードさん……マイナードさんに聞いてみることはできませんか? 一応は頼れる方ですし」
宿も大勢で押しかけることになっても、受け入れてもらえた。借りを作る前のギリギリラインまで頼りたいのだが。
「その点につきましては、きっと明日動きがあります。その時まで待ちましょう」
「そうですね。今日はもう休みましょうか」
僕が眠くてあくびすると、みんながもう解散かという雰囲気になった。
「少し待ってもらえますか」
陸君が敬語で言った。
「時空魔法を知る者は理解しているでしょうが、そうでない者もいるので、一応説明させて頂きます。六千年もの過去において何かすれば未来に影響が及ぶと思われているかもしれません。しかし、大体は修復されて未来に伝わりますので、いざという時に遠慮はなさらないように」
「でも、もし自分の血族を殺してしまったとすれば、自分という存在が消えてしまうのではありませんか?」
魔術師だが時空魔法は詳しく知らないのだろうロレンスさんが、質問した。
「その危険性があるのは、あなた方がご自身で存在を記憶している家族や先祖を手にかけた場合です。どこの誰かも知らない先祖をもし手にかけたとしても、知らない者ですので貴方に影響は出ません」
「それは……理解するのが難しいのですが」
「まあ、知らない先祖が一人二人入れ替わっても、貴方は知らないので気付かないでいいという意味です。魔法の発生理論と同じようなものです」
「そこにあると思い描く人の想像力で魔法が発生するという理論は、人の関係にも通用するのですか」
「私たちは神と同じく、想像する事で創造し、魔法を生み出せます。小さな力としたって、時には一人で別世界を作り上げることも可能です。貴方が殺した先祖がいる世界と、殺していない世界。殺してしまえば、殺していない世界から引っ越しを強要されます。でも貴方自身にとり元が知らない事実なので、いつ引っ越したかも分からずにいるでしょう。よほど強い魔力を持つ者で無い限りは」
陸君は、最後の部分で僕をチラリと見た。麒麟はそういうのが分かる生命体だ。だから、分かっても黙っていろという意味のようだ。
情報を共有すると、先祖を殺して無くした事実が多人数の記憶という魔力により強化され、本来なら別人がすり替わって入ってくれた先祖の枠に誰もいなくなり、殺した人の存在が消える可能性が出てくる。
僕はそんなの嫌なので、大きく頷いた。
陸君は一度両目を閉じてみせてから、そっぽ向いた。
「という事ですので、いざとなれば思い切り活動してください。ただアルフリードさんはこの世界に色々とお詳しいようですから、貴方はお気をつけを。その情報は、出来る限り外に出さないように」
「分かりました。必要事項のみ、お伝えするようにします」
「頼みます。では、今日はこれで」
陸君は、そう言い残すとサッサと部屋から出て行った。
みんなも、お休みなさいと挨拶をして部屋を出ていってくれた。
2・
まだ周囲が暗い間に、目が覚めてしまった。
運動しすぎた辛さはもう無く、ただ単純に眠い。
どうして目覚めたんだろうと思って、暗やみでも良く見える目で室内を確認した。
するとベッド脇の椅子で一人、座っているのに気付いた。
見張ってくれてるとありがたく思い、目を閉じて眠ろうとした。
けれどそれが誰か気付いて、また目を開けた。
訓練場で再会した時、一瞬誰か分からなかった。いると思ってなかったせいもある。けれど、無事で良かったと声をかけられて理解した。ソヨンさんだと。
今、僕の傍には、いつもくくっていた長髪を下ろし金髪に染めてしまった彼女がいる。どうして焦げ茶色から染めた……色を抜いてしまったのか、聞いてみたい。ただのイメチェンだろうか。
暗やみの中で目が合ってしまったので、もう寝たふりはできない。
「ソヨンさん、まさか来てくれるとは思ってませんでした。また会えて嬉しいです」
「そんな風に言って頂けると、私もとても嬉しく思います」
ソヨンさんは小声で、どこか恥ずかしげに答えてくれた。
「でもどうして、来たのですか? ファルダニア様に止められたのでは?」
「……はい。しかし、中途半端に任務を放棄したくありませんでしたので、無理を……いえ、満足して追いかけてきました」
変な表現だと思いつつ、それだけ慕われて嬉しかった。それとも、まだ僕は子供扱いされていて、放っておけないのかも。
生まれ変わりやら何やらで忘れ気味だけれど、僕はまだ十七歳だし。
「それでは、世話をよろしくお願いしますね。僕、まだまだ子供ですから」
大人になれなかった人生の四度目。今度こそ、頼れる大人になりたい。立派な男になりたい。
そしていつか、父親になってみたい。今まで僕を育ててくれた、幾人もの父さんたちみたいな素敵な父親に。
ソヨンさんが何か返してくれた。でも眠気に負けた僕は、それを聞き取れずに、眠ってしまった……。
3・
翌朝。時差のせいなのか、魔人以外のウィリアムさんたちがとても眠そうだった。
でも僕が起き出すと、彼らも薄着になるように工夫した麒麟の護り人の制服を着て挨拶しに来てくれた。
彼らが魔界の時間に慣れるまで、ゆっくり出来る場所があれば良いと思う。しかしずっと市役所の一角に泊めてもらうわけにはいかない。
旅の資金は父がくれたお金と、何故かこの時代のお金を持っている陸君の財布のみだ。
旅の途中でお金を稼げればいいのに、その方法も分からない。
とりあえず簡単な朝食を頂いて、始業時間になってすぐマイナードさんに会いに行った。
仕事の邪魔をしたくなくていつ話し合いの時間が取れるかという確認に向かっただけなのに、マイナードさんは僕らが来たのを見て緊張気味の笑顔をくれた。
そして会わせたい方がいると言い、会議室まで案内してくれた。
少し様子のおかしいマイナードさんを見ながら椅子に座り待っていると、その方がやって来た。
部屋に入る前から緊張感が漂い出したので、席を立って出迎えた。
開かれた扉から入ってきたのは、白い衣服に黒金の鎧を着た細身の男性で、背中には立派な白い翼が一対ある。
気配からして魔王に準ずるものなのは確実なので、彼が何故会いに来たのか検討がついた。
「初めまして。私はノアと言います。お名前を伺ってもよろしいですか?」
「……もちろん」
先に名乗ってしまっても、彼は怒らずに少しばかり笑った。しかしマイナードさんと同様に緊張しており、かつ見定める視線を僕ら全員にくれる。
「私はハルサイス。このヴァール国の魔王ナイジェル様に仕える武官の一人だ。貴方が、この集団の代表なのか?」
言いたいことは良く分かるので、普通の人間を装いたい陸君を見た。
陸君は、そ知らぬ顔をした。
「私が、この者達の主人です。昨日の訓練場でのことは、この者たちと少しばかり訓練をしていただけのことです」
「訓練でも、あれだけの魔力を振りまいた責任を取ってもらいたく思うのだが」
その犯人は、やはりそ知らぬ顔だ。
「我らは旅の途中で、賠償できるほどの金を所持しておりません。いくらか、ご容赦願えませんか?」
「それはできぬ。魔王がお呼びだ。共に来るがよい」
拒否権は無いようだ。
彼は共に連れて来た部下たちに僕らを捕らえさせ、連行した。
陸君は、何も言わない。これを好機にしたい思惑があるのだろう。
僕もそうできれば嬉しいので、大人しく従うことにした。
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