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第二章 甘い生活

第25話 アイドル?

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流石にこの生活は不味いと思う。

毎日、朝から晩までヤリっ放し。

童貞だった俺もカセリアさんもミムも、いつの間にか、あっちの方は凄く上手くなった気がする。

少なくとも前の世界で俺が見たAVでしていた事はやり尽くした。

あくまでノーマルな範囲だけどな。

「しかし、理人は凄いなハァハァ、こんな凄い事良く知っているしハァハァ出来るよ」

「お兄ちゃん…凄すぎだよ! ハァハァもう駄目…」

こんな生活をしているのにお金は溜まりっぱなしだし『SEXは美徳』らしいから良いとは思うけど、流石にな…

行為が終わりシャワーを浴びながら今後どうするか考える。

いつもはこのシャワーにも二人が入って来るのだが、今日は遠慮して貰った。

憧れの桃色生活。

だが、全部桃色だと『他に何か出来る事は無いのか』そう考えてしまう。

決めた。

◆◆◆
「ちょっと外出してくるね」

「だったら私も行こう」

「ミムも行くよ~」

「う~ん、今日は1人で外出してくる」

「待って…ねぇ理人、まさか私を捨てる気なのか?」

「ヒクッグスっ…ミム捨てられちゃうの」

この世界の男は平気で女を捨てるそうだから、こう考えるのも無理もない。

この世界の常識から考えれば、毎日のように特定の女性とSEXをしている事がまさに異常だ。

だが、俺はそれをしている。

実際に二人は凄い美女と美少女だ。

まるで自分の理想から飛び出してきた様な二人。

別れるわけがない。

俺は…きっと、いや絶対愛しているのだから。

「凄いショックだな、こんにも好きなのに、そんな事言われるなんて、俺って信用が無いのかな?」

「そそ、そんな事無いぞ、私は理人の事を信頼しているからな」

「お兄ちゃん、私だってそうだよ」

「それなら良いよ!俺はこの世界の事を余り知らないから、少し見て歩きたい、そう思っただけだよ、夜には帰るから…行ってきます」

「「行ってらっしゃい」」

寂しそうな2人の顔に後ろ髪を引かれながらも俺は外出した。

◆◆◆

う~ん。

俺は背伸びをして街を歩いてみた。

周りからは…

『男が1人で歩いているよ』

『凄い美少年…』

そんな声が聞こえてくるが気にしない。

男性保護法があるから、危ない目に遭う事もあまり無いみたいだ。

しかし、この世界その物が目の保養状態だ。

基本的に女性のミニスカ、パンチラが見放題。

しかも、皆薄着だし、人によってはスケスケな服を着ている人もいる。

しかも、この世界、気のせいかブスがいない。

今見た中で一番可愛く無い女の子でも学校の平均よりは上。

ほぼ美人美少女しかいない。

こんな世界で女の子を嫌いになっていくなんて凄く不幸だと思う。

その気になればハーレムどころか、どこぞのキャラクターが言っていた「姉ちゃんは全部俺の物だ」も夢じゃない。

さて、何処に行こうか?

色々歩いて居ると『歌姫オンステージ』というのがあった。

歌姫? アイドルみたいな物なのかな?

此処は前の世界のライブ会場みたいな物なのか?

そう思いながら見ていると、客引きのお姉さんが声を掛けて来た。

「お兄さん、アイドルに興味ない?」

「アイドル?」

「綺麗な歌姫のオンステージ、その人数は48人」

何処かで聴いた人数だな。

「え~と」

「昔にこの地に来た、異世界人から教わった物だから見ごたえありますよ…金貨3枚です」

かなり高いけど、まぁ良いか。

「それじゃ見させて貰おうかな」

「はい…金貨3枚、それじゃ3時間のオンステージ、楽しんで行ってね」

「えっ、貰えるの?」

「ハァ~当たり前ですよ」

お金を払うんじゃなくて貰うのか。


◆◆◆

凄いな。

豪華なソファに取り放題のブッフェ、ドリンクバー。

しかもお客は俺1人だ。

適当に取ってきてソファに腰を下ろした。

此方がソファに座ったのを見計らってステージが始まった。

「今日は私達のステージに来てくれてありがとう!」

前の世界のアキバ系アイドルの衣装を更に短くした様なデザインでパンチラどころかパンモロだ。

俺は余りお金が無いから、コンサートやライブに行った事ないんだよな。

取り敢えず拍手をしておいた。

「えっ、男性が拍手?」

「まさかの脈あり?」

「あんた達、此処はステージなの、集中して行くわよ」

彼女がリーダーなのか…歌を歌い始めた。

凄く、心に響く歌だ…

だって、この歌は前の世界の歌だ。

俺は結構、あの世界が好きだったんだな。

懐かしいラブソングにアニソン…心が震える。

CDもDVDも無い世界だけど、歌はあったんだ。

本物と同じように感動した。

気がつくと俺は涙を流していた。

◆◆◆

「以上で終わります」

アンコールをお願いして10回目…よく対応してくれたもんだ。

「それで、このあと握手会も良いでしょうか?」

「あっ、はい」

俺がOKしたら横に箱が置かれた。

「それじゃ宜しくお願い致します」

「はいはい、1人10秒、銀貨1枚、必ず箱に入れて下さいね」

「「「「「「「「「「は~い」」」」」」」」」」

これも俺が貰うのか?

「あの、宜しくお願いします」

「はい」

どう見てもアイドルみたいにしか見えない彼女達が顔を赤くしながら握手をお願いしてくる。

「あの、また来て下さいね」

「また来ます」

「カッコ良いですね」

「それをいうなら貴方も綺麗ですよ」

「本当?」

「はい」

「ちょっともう10秒過ぎているわよ」

「クソっ」

凄いなこれ…

気がつくと48人の握手が終わった…

誰一人名前を言わないのはそういうルールらしい。

「「「「「「「「「「それじゃまた来てくださいね」」」」」」」」」」

アイドル、いや48人の歌姫に見送られて俺はライブ会場を後にした。
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