46 / 65
誘拐とシスコン
しおりを挟む
とうとう3年から呼び出しが掛かった。
放課後に河川敷に来い…そういう内容だった。
名前は、森と久保田と連名で書いてある。
決闘状なんて古いな…
しかも、森は『極悪少年愚連隊』とも繋がっていやがる。
今回は『数でくる』そうに決まっている。
それに対してこっちは無勢…終わった…なんて思うか…バーカ。
森も久保田も甘めーんだよ。
こういう奇襲は間髪入れずにやるから効くんだ…相手に時と場所を教え、間を置いた時点で『もうおしまい』先手を打たれて大変な事になる。
とはいえ、余り時間がねーんだよな。
「先生…腹が痛いから早退すんわ」
「おい、田向…そういう事は教師が決める、まずは保健室でだ…」
「うるせーよこの糞教師…痛っいてぇー――っ、早退だっんだー-っ」
「ああっ解った…早退だな」
いちいち文句言うんじゃねーよ。
三年は平気で顔パスで帰るんだからな…
久保田の奴がこっちを睨んでいる。
まぁ『逃げる』そうとるだろうな…
だが、此処で逃げたらこれで俺は終わる。
一度、負けちまえば…落ちるところまで落ちる…だから引く訳にはいかねー。
先公が後ろを向いた瞬間、俺は久保田の頭を思いっきり殴った。
「痛ぇぇぇー――っ」
「お前は…もう終わりだ」
そう小さく久保田に伝えると俺は教室を後にした。
多勢に無勢…俺はどうするべきか?
前の時から考えると対処は3つ。
① 銃を手に入れてぶっ放す…今からじゃ間に合わねー。
② 車を盗んでひいてしまう。…そのあたりにある車で引いてしまえばどんな奴でも終わりだ。
③ 人質をとる…この場合は誰の人質を取るかだ…
◆◆◆
「君が大隅歩美ちゃん?」
「うん、そうだけど…お兄ちゃん誰?」
「僕は健くんの友達で田向良治っていうんだ?お兄ちゃんに頼まれて迎えにきたんだ」
「えっ、そうなんだ…それじゃお兄ちゃんの手下なんだね」
「そうだね…確かに手下だぁぁぁー-。それじゃ行こうか?」
「うん」
ここの幼稚園は普通にみんな歩いて帰る。
だが、過保護な大隅健は自分か手下に必ず迎えに行かせる。
『此奴が極悪少年愚連隊の頭、大隅健の弱点だ』
これで随分と状況はこちらに傾く。
◆◆◆
「私、旅行から帰ったばかりなんだけど? これお土産…はい! それで、その子は何? 流石にロリコンには手を貸したくはないけど…」
「萌子…流石の俺もそんな趣味は無い…それで歩美ちゃん、お姉ちゃんと夜まで遊んでいてくれるかな? その代わり、出前で好きな物奢っちゃうよ…あと、そうだ欲しい物ある?」
「うんとね、ゲームソフト…真ん中暮らしが欲しい」
「夜まで、遊んでてくれたら買ってきてくるよ? そのあとは家まで送ってあげる」
「解ったよ」
萌子に目線を送り、キッズスマホとブザーを隠すように指示した。
これで良い…歩美ちゃんと写真を撮ってこれでおしまいと。
「それじゃ、萌子頼んだ…あの部屋は鍵が掛かっているけど近づけさせるなよ…それじゃーね歩美ちゃん」
◆◆◆
俺は歩美から健の電話番号を聞いてある。
これで勝ちだ。
「こんにちわ~健く~ん」
早速電話した…
【電話にて】
「なんだお前ぇ? 誰だ?」
「俺は田向良治…これから久保田と森…まぁあんたの仲間にボコられる予定の者だ」
「なんだ、お前手心を加えてくれ…あっもしかして止めてくれとかいうのか? 良いぜ…金さえ出せば、止めてやっても良いぜ、だがよー-っかなり金積んだみたいだがお前に出せるのか? あん?」
「そうですね…なら300万でどうです」
「300万? 良いぜ!」
「そうですか…いやぁ良かった。実は大隅歩美っていう子をね、さっきさらってきたんですよ。なかなか可愛いから、オタクのロリコン野郎に高く売れそうなんですよ…なぁにこの子ならエロDVDにしても金が取れそうだ」
「おい…おい、まさか歩美って…俺の妹じゃねーか! ふざけんじゃねーよ! お前殺すぞ!」
「ええっ攫わして貰いました…どうですかね? 妹さんの価値…300万処か1千万の価値があるんじゃないですか?」
俺はそう言いながら、俺と歩美が映っている写真も送った。
「おい…本当に歩美じゃないか? なぁ…妹に何する気なんだ…なぁ…」
「さぁ? それは健、貴方しだいだぜ! そうだな…森は兎も角、久保田は殺してくれないか? なぁ久保田を殺すだけで妹ちゃんは返してやるよ…どうだ?」
「お前、ふざけんなよ、流石に殺しはやらねーよ!」
「そうか? もし何だったら森をとおして久保田に聞いて貰っても良いけど…俺も殺しはした事は無いけどさぁ、人の顔を焼いた事はある。…歩美ちゃん顔を焼かれたら、その後の人生どうなるのかな」
「止めろ…そんな事しやがったらお前殺すぞ!」
「なら、久保田を殺した方が良いんじゃねーか? そうしたら歩美ちゃんも無事…俺に関わってこねーなら、二度と関わらねーよ」
どうせこの手の奴は…人は殺せねー。
まぁ三流だ…
「それは流石に出来ねーよ、なぁ頼む…妹、妹を助けてくれ、返してくれよー――っ」
「そうだな…それなら俺の代わりに久保田と森に焼きいれてくれねーかぁ。殺しが出来ねーなら、再起不能でよいや。 あっ、それさえしてくれるなら今後はお互い不干渉で良いぜ、俺はもうお前の妹に手をださねー。そっちは俺の中学から手を引く…どうだ?」
「俺の妹の保証は?」
「それは信じて貰うしかねーな…ただ今現在、お前の妹は美味しい物を食べてゲームして遊んでいるよ…それにな歩美ちゃんにはゲームをプレゼントしてあげる約束をしている…まぁお客さんだ。だが、敵に回るなら、一生会えないかもな? もし会えてもチャイルドポルノスターかもな? ああっ二目と見れねー化け物みたいな妹かもな…」
「解ったやるよ…それで良いだろう…」
「それで、俺は現場に行けばよいか?」
「来なくて良い…お前は、妹に約束のゲームソフトを買って来い、約束は約束だ、怖い思いさせないで家に帰せ…久保田と森には俺がしっかりと焼きを入れてやる…良いな? 妹には一切怖い思いをさせるな…させたら」
これ以上追い詰めたらヤバい。
余り追い詰めたらこっちに牙をむくかも知れねー。
此処で終わりにした方が良いだろう。
「それじゃ…頼むわ。俺は約束だから『真ん中暮らし』買ってくるわ…終わったら写真を数枚メールでくれ…そうしたら妹を指定の場所に送っていく」
「解った」
◆◆◆
「歩美ちゃん、はい約束の『真ん中暮らし』」
「お兄ちゃんありがとう! お姉ちゃんもお寿司ありがとう! ゲーム楽しかった」
まぁここは元は哲也の家だ。
大型テレビにゲームステーション6を繋いでいるんだ…まぁ楽しいよな。
「それで、お兄ちゃん、今忙しくてもう少し此処で遊んでいて欲しいらしいんだ。電話が来たら送っていくから、もうちょっと遊んでいて欲しいんだ」
「うん、解った…それじゃお兄ちゃんも遊ぼう?」
「ああっ解った」
この俺がガキと遊ぶのか…まぁ良い。
久保田と森退治の代金だと思えば安い物か…
「あれぇ~良治は子供が嫌いじゃなかったのかなぁ~」
「ああっ、これはお礼だ、お礼」
何だか妙にニヤニヤしている萌子と一緒に双六みたいなテレビゲームで遊んだ。
暫くしたらスマホに写真が届いたので歩美を送る為に外に出た。
5分も歩くと大隅健に出会った。
「よっ、歩美、随分楽しそうだな」
「うん、お兄ちゃんとお姉ちゃんに遊んで貰ったの、あとねほら『真ん中暮らし』買って貰った」
「良かったな」
「うん」
もっと怖い奴かと思ったが…優しいお兄ちゃんしているじゃないか?
「お前、ちょっと歩美を送っていってくれ」
「解ったよ健くん」
◆◆◆
「お前本当に汚ねーな…だが妹に関して約束を守ったから、俺も約束は守る…二度と妹に手をだすんじゃねー――ぞ」
「それは断る」
「そうか? なら…許せねーな」
「待て、俺のまぁ彼女がお前の妹と友達になっちまった…だから、次は人質じゃねー。友達としてだ」
「そうか…それじゃお前も妹の友達…そういう事か? 糞野郎」
「まぁな」
「ハイハイ…それじゃ仕方ねー…ほらよ、俺からのプレゼントだ」
俺が箱を開けると…指が数本と耳が入っていた。
「あいつらは『まだ手駒』としか思ってねー。妹を危険に晒した…けじめもプラスしてるぜ…まぁもう真面に歩けねーかもな、かなり腰をバットでいわしたからね…殺しは割が合わないからやらないだけだなんだよ~。だって確実に刑務所行きだからねー。二度と歩けない位やっても喧嘩なら、暴行傷害で済むからさぁ」
「そうか、確かにそうだ」
此奴、結構ヤバい奴だ。
俺と同類かもな…
「そうそう…お前の彼女妹と友達なんだよな? 俺がこんなだから歩美、あまり友達が出来ねーんだよ…お前らそのまま友達でいろ…それがお互い幸せだ(笑)」
「俺はガキは嫌いなんだよ」
「おいおい、俺たちはクズだが『友達』は大事にするぜ!田向お前は違うか、あん?」
俺は友達には裏切られてばかりだった…
だが、本当の『友達』なら…大事にするのは当たり前だ。
あのガキと萌子…楽しそうだったな。
「そうだな、お前は正しい」
「そうかだったら『妹を泣かせるな』 それだけ破らなければお前達は『妹の友達』手は出さない…それじゃあな」
そういって手をヒラヒラしながら去って行った。
彼奴『絶対に俺がガキには手を出さない』
そう思っているよな?
箱の中に耳が3つに指が4本あった…
敵に回したくねーから…関わるのはやめよう。
「
放課後に河川敷に来い…そういう内容だった。
名前は、森と久保田と連名で書いてある。
決闘状なんて古いな…
しかも、森は『極悪少年愚連隊』とも繋がっていやがる。
今回は『数でくる』そうに決まっている。
それに対してこっちは無勢…終わった…なんて思うか…バーカ。
森も久保田も甘めーんだよ。
こういう奇襲は間髪入れずにやるから効くんだ…相手に時と場所を教え、間を置いた時点で『もうおしまい』先手を打たれて大変な事になる。
とはいえ、余り時間がねーんだよな。
「先生…腹が痛いから早退すんわ」
「おい、田向…そういう事は教師が決める、まずは保健室でだ…」
「うるせーよこの糞教師…痛っいてぇー――っ、早退だっんだー-っ」
「ああっ解った…早退だな」
いちいち文句言うんじゃねーよ。
三年は平気で顔パスで帰るんだからな…
久保田の奴がこっちを睨んでいる。
まぁ『逃げる』そうとるだろうな…
だが、此処で逃げたらこれで俺は終わる。
一度、負けちまえば…落ちるところまで落ちる…だから引く訳にはいかねー。
先公が後ろを向いた瞬間、俺は久保田の頭を思いっきり殴った。
「痛ぇぇぇー――っ」
「お前は…もう終わりだ」
そう小さく久保田に伝えると俺は教室を後にした。
多勢に無勢…俺はどうするべきか?
前の時から考えると対処は3つ。
① 銃を手に入れてぶっ放す…今からじゃ間に合わねー。
② 車を盗んでひいてしまう。…そのあたりにある車で引いてしまえばどんな奴でも終わりだ。
③ 人質をとる…この場合は誰の人質を取るかだ…
◆◆◆
「君が大隅歩美ちゃん?」
「うん、そうだけど…お兄ちゃん誰?」
「僕は健くんの友達で田向良治っていうんだ?お兄ちゃんに頼まれて迎えにきたんだ」
「えっ、そうなんだ…それじゃお兄ちゃんの手下なんだね」
「そうだね…確かに手下だぁぁぁー-。それじゃ行こうか?」
「うん」
ここの幼稚園は普通にみんな歩いて帰る。
だが、過保護な大隅健は自分か手下に必ず迎えに行かせる。
『此奴が極悪少年愚連隊の頭、大隅健の弱点だ』
これで随分と状況はこちらに傾く。
◆◆◆
「私、旅行から帰ったばかりなんだけど? これお土産…はい! それで、その子は何? 流石にロリコンには手を貸したくはないけど…」
「萌子…流石の俺もそんな趣味は無い…それで歩美ちゃん、お姉ちゃんと夜まで遊んでいてくれるかな? その代わり、出前で好きな物奢っちゃうよ…あと、そうだ欲しい物ある?」
「うんとね、ゲームソフト…真ん中暮らしが欲しい」
「夜まで、遊んでてくれたら買ってきてくるよ? そのあとは家まで送ってあげる」
「解ったよ」
萌子に目線を送り、キッズスマホとブザーを隠すように指示した。
これで良い…歩美ちゃんと写真を撮ってこれでおしまいと。
「それじゃ、萌子頼んだ…あの部屋は鍵が掛かっているけど近づけさせるなよ…それじゃーね歩美ちゃん」
◆◆◆
俺は歩美から健の電話番号を聞いてある。
これで勝ちだ。
「こんにちわ~健く~ん」
早速電話した…
【電話にて】
「なんだお前ぇ? 誰だ?」
「俺は田向良治…これから久保田と森…まぁあんたの仲間にボコられる予定の者だ」
「なんだ、お前手心を加えてくれ…あっもしかして止めてくれとかいうのか? 良いぜ…金さえ出せば、止めてやっても良いぜ、だがよー-っかなり金積んだみたいだがお前に出せるのか? あん?」
「そうですね…なら300万でどうです」
「300万? 良いぜ!」
「そうですか…いやぁ良かった。実は大隅歩美っていう子をね、さっきさらってきたんですよ。なかなか可愛いから、オタクのロリコン野郎に高く売れそうなんですよ…なぁにこの子ならエロDVDにしても金が取れそうだ」
「おい…おい、まさか歩美って…俺の妹じゃねーか! ふざけんじゃねーよ! お前殺すぞ!」
「ええっ攫わして貰いました…どうですかね? 妹さんの価値…300万処か1千万の価値があるんじゃないですか?」
俺はそう言いながら、俺と歩美が映っている写真も送った。
「おい…本当に歩美じゃないか? なぁ…妹に何する気なんだ…なぁ…」
「さぁ? それは健、貴方しだいだぜ! そうだな…森は兎も角、久保田は殺してくれないか? なぁ久保田を殺すだけで妹ちゃんは返してやるよ…どうだ?」
「お前、ふざけんなよ、流石に殺しはやらねーよ!」
「そうか? もし何だったら森をとおして久保田に聞いて貰っても良いけど…俺も殺しはした事は無いけどさぁ、人の顔を焼いた事はある。…歩美ちゃん顔を焼かれたら、その後の人生どうなるのかな」
「止めろ…そんな事しやがったらお前殺すぞ!」
「なら、久保田を殺した方が良いんじゃねーか? そうしたら歩美ちゃんも無事…俺に関わってこねーなら、二度と関わらねーよ」
どうせこの手の奴は…人は殺せねー。
まぁ三流だ…
「それは流石に出来ねーよ、なぁ頼む…妹、妹を助けてくれ、返してくれよー――っ」
「そうだな…それなら俺の代わりに久保田と森に焼きいれてくれねーかぁ。殺しが出来ねーなら、再起不能でよいや。 あっ、それさえしてくれるなら今後はお互い不干渉で良いぜ、俺はもうお前の妹に手をださねー。そっちは俺の中学から手を引く…どうだ?」
「俺の妹の保証は?」
「それは信じて貰うしかねーな…ただ今現在、お前の妹は美味しい物を食べてゲームして遊んでいるよ…それにな歩美ちゃんにはゲームをプレゼントしてあげる約束をしている…まぁお客さんだ。だが、敵に回るなら、一生会えないかもな? もし会えてもチャイルドポルノスターかもな? ああっ二目と見れねー化け物みたいな妹かもな…」
「解ったやるよ…それで良いだろう…」
「それで、俺は現場に行けばよいか?」
「来なくて良い…お前は、妹に約束のゲームソフトを買って来い、約束は約束だ、怖い思いさせないで家に帰せ…久保田と森には俺がしっかりと焼きを入れてやる…良いな? 妹には一切怖い思いをさせるな…させたら」
これ以上追い詰めたらヤバい。
余り追い詰めたらこっちに牙をむくかも知れねー。
此処で終わりにした方が良いだろう。
「それじゃ…頼むわ。俺は約束だから『真ん中暮らし』買ってくるわ…終わったら写真を数枚メールでくれ…そうしたら妹を指定の場所に送っていく」
「解った」
◆◆◆
「歩美ちゃん、はい約束の『真ん中暮らし』」
「お兄ちゃんありがとう! お姉ちゃんもお寿司ありがとう! ゲーム楽しかった」
まぁここは元は哲也の家だ。
大型テレビにゲームステーション6を繋いでいるんだ…まぁ楽しいよな。
「それで、お兄ちゃん、今忙しくてもう少し此処で遊んでいて欲しいらしいんだ。電話が来たら送っていくから、もうちょっと遊んでいて欲しいんだ」
「うん、解った…それじゃお兄ちゃんも遊ぼう?」
「ああっ解った」
この俺がガキと遊ぶのか…まぁ良い。
久保田と森退治の代金だと思えば安い物か…
「あれぇ~良治は子供が嫌いじゃなかったのかなぁ~」
「ああっ、これはお礼だ、お礼」
何だか妙にニヤニヤしている萌子と一緒に双六みたいなテレビゲームで遊んだ。
暫くしたらスマホに写真が届いたので歩美を送る為に外に出た。
5分も歩くと大隅健に出会った。
「よっ、歩美、随分楽しそうだな」
「うん、お兄ちゃんとお姉ちゃんに遊んで貰ったの、あとねほら『真ん中暮らし』買って貰った」
「良かったな」
「うん」
もっと怖い奴かと思ったが…優しいお兄ちゃんしているじゃないか?
「お前、ちょっと歩美を送っていってくれ」
「解ったよ健くん」
◆◆◆
「お前本当に汚ねーな…だが妹に関して約束を守ったから、俺も約束は守る…二度と妹に手をだすんじゃねー――ぞ」
「それは断る」
「そうか? なら…許せねーな」
「待て、俺のまぁ彼女がお前の妹と友達になっちまった…だから、次は人質じゃねー。友達としてだ」
「そうか…それじゃお前も妹の友達…そういう事か? 糞野郎」
「まぁな」
「ハイハイ…それじゃ仕方ねー…ほらよ、俺からのプレゼントだ」
俺が箱を開けると…指が数本と耳が入っていた。
「あいつらは『まだ手駒』としか思ってねー。妹を危険に晒した…けじめもプラスしてるぜ…まぁもう真面に歩けねーかもな、かなり腰をバットでいわしたからね…殺しは割が合わないからやらないだけだなんだよ~。だって確実に刑務所行きだからねー。二度と歩けない位やっても喧嘩なら、暴行傷害で済むからさぁ」
「そうか、確かにそうだ」
此奴、結構ヤバい奴だ。
俺と同類かもな…
「そうそう…お前の彼女妹と友達なんだよな? 俺がこんなだから歩美、あまり友達が出来ねーんだよ…お前らそのまま友達でいろ…それがお互い幸せだ(笑)」
「俺はガキは嫌いなんだよ」
「おいおい、俺たちはクズだが『友達』は大事にするぜ!田向お前は違うか、あん?」
俺は友達には裏切られてばかりだった…
だが、本当の『友達』なら…大事にするのは当たり前だ。
あのガキと萌子…楽しそうだったな。
「そうだな、お前は正しい」
「そうかだったら『妹を泣かせるな』 それだけ破らなければお前達は『妹の友達』手は出さない…それじゃあな」
そういって手をヒラヒラしながら去って行った。
彼奴『絶対に俺がガキには手を出さない』
そう思っているよな?
箱の中に耳が3つに指が4本あった…
敵に回したくねーから…関わるのはやめよう。
「
2
お気に入りに追加
151
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします!
6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします!
間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。
グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。
グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。
書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。
一例 チーム『スペクター』
↓
チーム『マサムネ』
※イラスト頂きました。夕凪様より。
http://15452.mitemin.net/i192768/
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
学園のマドンナの渡辺さんが、なぜか毎週予定を聞いてくる
まるせい
青春
高校に入学して暫く経った頃、ナンパされている少女を助けた相川。相手は入学早々に学園のマドンナと呼ばれている渡辺美沙だった。
それ以来、彼女は学校内でも声を掛けてくるようになり、なぜか毎週「週末の御予定は?」と聞いてくるようになる。
ある趣味を持つ相川は週末の度に出掛けるのだが……。
焦れ焦れと距離を詰めようとするヒロインとの青春ラブコメディ。ここに開幕
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる