上 下
1 / 15

第1話 なんだこれ?

しおりを挟む
「う~ん…うん! 亜美なにしているの?」

ベッドで寝ている中、股間に重みを感じたので目が覚めると、そこに妹の亜美が居た。

「何って兄妹のスキンシップでお口で…痛い、なんでお兄ちゃん頭叩くの?」

これは夢なのか...違うな...亜美は俺のパンツに手を掛けている。

何考えているんだよ?

「普通、叩くだろう…この淫乱…」

「痛いなぁ…兄妹なんだからこの位のスキンシップ位するでしょう!お口でしようとした位でなんで驚いているのよ…仲の良い兄妹なら69やセックス位するのに…可笑しなお兄ちゃん!」

俺が可笑しいのか?

「それとお兄ちゃん、これ朝食!」

朝食?

なんで部屋まで持ってきたんだ...病気でも無いのに。

「なんで、朝食を持ってきたの…下で一緒に食べようよ」

「…お兄ちゃんの変態、スケベ!妹を食事に誘うなんて…キモイ」

そう言うとバタンと思いっきりドアを閉めて行ってしまった。

う~ん訳が解らない。

昨日、俺は学校からの帰宅途中、車に跳ねられそうになって避けたんだよな。

車には当たらなかったけど、横の川に落ちて…まぁ浅い川だから、びしょ濡れになった位で済んだ。

家に速攻帰って風邪ひくといけないからシャワー浴びて、そのまま寝たんだ。

うん、亜美には昨日会っていない。

亜美が可笑しくなる要素なんて何処にも無いよ。

確かに、昔から亜美は少しブラコン気味だし、俺もシスコン気味ではある。

だが、それは健全な範囲であって『性的な意味』はない。

キス位なら兎も角…いきなり口でしようなんて…

何か辛いことがあったんだろうか?


階段を上がってくる足音が聞こえてくる。

この音は…母さんの足音だ。

トントントン。

ノックの音がする。

「入るわよ!」

ちょっとはしたないが、朝食のハムエッグを頬張りながら返事した。

「モグモグ…どうぞ!」

ドアを開けて母さんが入って来たのだが…

「理人、亜美ちゃんの頭を…きゃぁぁぁぁーーなんて物、母親に見せるのよ! いったんドアを閉めるから、食事をやめなさい…良いわね」

確かに食事中に話をするのはマナー違反だ。

母さんは確かに礼儀に煩いけど、何も顔を赤くしながら怒らなくても良いじゃないか?

「入るわよ…あなた、フェラしようとしていた亜美ちゃんの頭を小突いたそうね!兄妹なんだから、それ位のスキンシップ良いじゃない?昨日まで凄く仲が良かったのにどうしたと言うのよ?」

「母さん…何を言っているのか解らない」

「理人、貴方凄く可笑しいわ、口で抜こうとしてくれたのを断った癖に食事に誘うなんて、亜美ちゃん泣いていたわよ! 『お兄ちゃんが変態になった』ってね」

え~とフェラが良くて食事が駄目な訳?

全く訳が解らない。

「…」

「それと良い? 母親とは言え私だって女なのよ! 母親の前で食事するなんて…馬鹿な事金輪際しないでね…全くもう!」

「…」

駄目だ、全く意味が解らない。

「それで、理人、悪いけど母さん忙しくてセックスまで出来ないわ!悪いけどフェラかパイズリで我慢してくれる? ほらさっさと出して」

訳が解らないが、実の母親にそんな事をさせられない。

「いや、性欲が無いんだ」

「そう…もしかして風邪かしら…学校休む?」

「休むから連絡お願いして良い?」

「解ったわ」



俺は頭が可笑しくなってしまったんだろうか?





しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

処理中です...