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聖来篇 聖女と勇者が死んだ。

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戦いへの恐怖が高貴を狂わせた。
騎士が勇者のテントを見たら、高貴が居なくなっていた。
次に聖女である、真理のテントを覗いたら、、死んでいた。
しかも、、、、首が無かった。

騎士達には何があったか解らず、、その事を国王へと報告した。

「はぁ、はぁ はぁ、、これで良い筈だ」

高貴は走っていた、魔族領に向かって。

時は昨日の夜に遡る。

「なぁ真理、もう俺は、、限界だ一緒に逃げてくれないか?」

「何を言っているの高貴、貴方は勇者なのよそれが逃げてどうすんのよ」

「だが、未だに俺たちはゴブリン位しか倒せない、、恐らく魔族と戦ったら一たまりも無いだろう」

「確かにそうね、、だけど、私達が頑張らないと、この世界が終わってしまうのよ」

「だけど、俺は怖いんだ」

「私も、怖いけど一緒に頑張ろう」

「なぁ真理、一緒に魔族領に逃げないか? 勇者と聖女が一緒に亡命したら受け入れてくれるんじゃないかな」

「高貴、、おかしいよ、、まさか、、本当に見捨てるの?、、そんなの高貴っぽく無いよ」

「そうだな、俺が間違っていたよ」

「高貴、解って えっ、、、何で」

高貴は剣で真理の首を跳ねた。

「魔族領には俺一人で行く事にする」


高貴は魔族領へとひた走る。
だが、高貴は魔族領につく事は無かった。

もし、高貴が真の勇者に目覚めていたら、交渉出来たかも知れない。
出来ないにしても魔族領には入れただろう。
真理が居たら、、、いや同じだろう。
オーガはおろか、オークにも勝てない人間が夜1人で走っていたら、ただ死ぬだけだ。

だが、これで人間側は希望を失う事になる。

どんなに役立たずでも、勇者や聖女は必要だったのだ。

魔王に対する切り札を失った、国王は、森の魔女と言われる、リリアを呼んだ。

絶望的な状況を少しでも、、、取り返す為に。

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