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アイシャの為に
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ルードルは小国スベルランド国の公爵だ。
勿論、リヒトが所属する国に比べたら遙かに小さい国だ。
しかし、それでも公爵、国の重鎮だ。
普段なら決して相手には出来ない相手。
だが、今回ばかりは勝手が違う。
『俺は勇者パーティでその持ち物に手を掛けた』
この事を大事にする。
そこからスタートだ。
俺はスベルランド国王に話を持っていった。
◆◆◆
「これは、これは『英雄セレス』お噂は常々聞いております、この様な小国に何の御用でしょうか?」
此処で俺はこの話を大事にする。
「スベルランド国王様、この度の話は穏やかな話では無い、『勇者パーティ』の持ち物に手を付けた家臣がいるのでその事を報告しに来たのです」
敢えて『その物がアイシャ』とは言わない。
まずはこれで良い。
「すみません、その勇者パーティの持ち物に手を出した貴族とは誰の事でしょうか?」
「ルードル公爵です」
「馬鹿な、彼の家は代々王家に仕えてくれる家柄です。古くは我が王家の血筋に繋がります、にわかに信じられません」
「ですが、真実でございます」
「いかに貴方が『英雄セレス』でも信じられません、証拠は何かお持ちで言っているのでしょうな?」
掛かった。
もっと怒れ、俺は国王をあおった。
「証拠はありません、ですが『私がこの目で見ました』『しかも信頼がおける証人もおります』」
「それを私に信じろと?」
「ならば、ルードル公爵を呼んで頂ければ、全て解ります」
「それならルードルを呼んでやる、だがもし間違いであった場合は如何に『英雄』でも責任をとって貰う」
此処までくれば落ちたも同然だな。
「それでは、もしルードル公爵が『勇者パーティの持ち物』に手を出していた場合は如何にするつもりですか? 『勇者保護法では一族郎党死罪』になりますが、その対応で宜しいのですね」
「いや、法律どおりの対応をする、伯爵以上の貴族はその爵位と領地を手放す事で一度だけ、罪を免れる。もし英雄殿のいう事が正しければ、爵位を返上させ、領地も含み財産は没収する」
流石は王という事か…怒りで『殺して貰える』と思ったのにな。
「解りました、間違いなく『私のいう事が正しければ』言った通りの処置をして下さる、約束ですよ」
「王として約束しよう」
言質はとった。
此処には複数の大臣に法衣貴族とはいえ貴族も沢山いる。
この状況での発言、如何に王とて覆す事は出来ないだろう。
「それでは、ルードル公爵を呼んで下さい」
「解った、白黒つけさえて貰う」
◆◆◆
「お呼びでしょうか?」
ルードル公爵が来た。
今の俺の動きは知らない筈だ。
「よく来たと言いたいが、ルードルよ、お前には『勇者パーティの所有物』を奪った嫌疑が掛けられている、申し開きはあるか」
ルードル公爵は、寝耳に水で驚いている事だろう。
「勇者パーティの持ち物に手を出した? 私がですか?全く身に覚えは御座いません」
「セレス殿、ルードルはこう言っているが、如何かな」
さて、此処からが勝負だ。
「ソルガという人物は知っていませんか?」
さぁどうする?
「ソルガ? 確かに知ってはいますが、それがどうにかしたのですか?」
「それではアイシャという人物は知っていますか?」
「そそ、それは誰でしょうか?」
明かに動揺している。
「セレス殿、それと今回の事とはどういう関係があるのでしょうか?」
「そこ迄、シラをきるなら仕方ない」
俺は胸のブラックウイングのブローチを強く握った。
このブローチには貴重な記録水晶が嵌め込まれている。
俺とソルガのやり取りが目の前に画像として映し出された。
此処からは、五分五分の賭けだ。
ルードルがこれでどう申し開きするからだ。
「確かに私は、ソルガに人物の捕獲を頼みましたよ? ですがそれだけです」
掛かった。
事情を知らない今だからこそだ。
貴族なら『全部は否定しない』で問題を回避する、そういう人物が多い。
俺は『アイシャの奴隷契約書』を見せた。
「それが何か? 意味が解らない」
王はこう言うが、ルードル公爵は青ざめている。
「おや、ルードル公爵は解ったようですね、そうです襲われている奴隷の名前はアイシャ、私の所有物です、それを殺害しようとルードル公爵は命令しております。そして、今の発言で、それをお認めになった…そういう事でしょう?」
「それは」
「今自分で言いましたよね?『ソルガに人物の捕獲を頼みましたよ?』と、その人物が勇者パーティの所有物なのですよ」
「ちょっと待って下さい、セレス殿、手を掛けた持ち物とは聖剣や宝具ではなく、ただの奴隷ですか?」
「王よ、例え銅貨1枚でも勇者パーティから盗もうとしたら適応されます、それが法です」
「王よ、セレス殿、いったいどういう事でしょうか?」
「ああっアイシャは俺の奴隷だ、それをお前が奪おうとしたから『勇者保護法』で裁いて貰う、それだけです」
「セレス殿、それなら何か別の償いを…」
「王よ、王自らが家臣の前でした発言を取り消しなさると言う事ですか? ならば私はこの国を敵とみなします...勇者パーティとはたった数人で魔王城に攻め入る存在、私単独でもこの位の城なら落とせるかも知れませんね」
俺は剣の柄に手を掛けた。
「解った、いえ解りもうした、王として発言した言葉は取り消さない、約束だルードル公爵の領地、財産、爵位は没収し、たった今から平民に落とす、これで宜しいでしょうか」
「ちょっと待って下さい、王よそれは幾らなんでも可笑しい」
「お前が『勇者パーティの物に手をだした』これは事実だ、確かに勇者保護法通りなら、銅か1枚でも適用だ仕方が無い」
「公平な判断流石は王でございます」
俺はルードル公爵の大きな声を後にしながらその場を退室した。
◆◆◆
王の動きは速かった。
すぐに触書が周り、ルードル公爵の爵位返上の件が国中に知れ渡った。
後は….
俺は蝙蝠のソルガに連絡を取った。
伝えた内容はこうだ。
ルードルは平民に落とした…お前は自分を罠にかけ『勇者パーティの持ち物』を奪わせようとしたルードルを許すのか。
これだけだ。
これで、俺が何かしなくてもルードルは…終わりだ。
勿論、リヒトが所属する国に比べたら遙かに小さい国だ。
しかし、それでも公爵、国の重鎮だ。
普段なら決して相手には出来ない相手。
だが、今回ばかりは勝手が違う。
『俺は勇者パーティでその持ち物に手を掛けた』
この事を大事にする。
そこからスタートだ。
俺はスベルランド国王に話を持っていった。
◆◆◆
「これは、これは『英雄セレス』お噂は常々聞いております、この様な小国に何の御用でしょうか?」
此処で俺はこの話を大事にする。
「スベルランド国王様、この度の話は穏やかな話では無い、『勇者パーティ』の持ち物に手を付けた家臣がいるのでその事を報告しに来たのです」
敢えて『その物がアイシャ』とは言わない。
まずはこれで良い。
「すみません、その勇者パーティの持ち物に手を出した貴族とは誰の事でしょうか?」
「ルードル公爵です」
「馬鹿な、彼の家は代々王家に仕えてくれる家柄です。古くは我が王家の血筋に繋がります、にわかに信じられません」
「ですが、真実でございます」
「いかに貴方が『英雄セレス』でも信じられません、証拠は何かお持ちで言っているのでしょうな?」
掛かった。
もっと怒れ、俺は国王をあおった。
「証拠はありません、ですが『私がこの目で見ました』『しかも信頼がおける証人もおります』」
「それを私に信じろと?」
「ならば、ルードル公爵を呼んで頂ければ、全て解ります」
「それならルードルを呼んでやる、だがもし間違いであった場合は如何に『英雄』でも責任をとって貰う」
此処までくれば落ちたも同然だな。
「それでは、もしルードル公爵が『勇者パーティの持ち物』に手を出していた場合は如何にするつもりですか? 『勇者保護法では一族郎党死罪』になりますが、その対応で宜しいのですね」
「いや、法律どおりの対応をする、伯爵以上の貴族はその爵位と領地を手放す事で一度だけ、罪を免れる。もし英雄殿のいう事が正しければ、爵位を返上させ、領地も含み財産は没収する」
流石は王という事か…怒りで『殺して貰える』と思ったのにな。
「解りました、間違いなく『私のいう事が正しければ』言った通りの処置をして下さる、約束ですよ」
「王として約束しよう」
言質はとった。
此処には複数の大臣に法衣貴族とはいえ貴族も沢山いる。
この状況での発言、如何に王とて覆す事は出来ないだろう。
「それでは、ルードル公爵を呼んで下さい」
「解った、白黒つけさえて貰う」
◆◆◆
「お呼びでしょうか?」
ルードル公爵が来た。
今の俺の動きは知らない筈だ。
「よく来たと言いたいが、ルードルよ、お前には『勇者パーティの所有物』を奪った嫌疑が掛けられている、申し開きはあるか」
ルードル公爵は、寝耳に水で驚いている事だろう。
「勇者パーティの持ち物に手を出した? 私がですか?全く身に覚えは御座いません」
「セレス殿、ルードルはこう言っているが、如何かな」
さて、此処からが勝負だ。
「ソルガという人物は知っていませんか?」
さぁどうする?
「ソルガ? 確かに知ってはいますが、それがどうにかしたのですか?」
「それではアイシャという人物は知っていますか?」
「そそ、それは誰でしょうか?」
明かに動揺している。
「セレス殿、それと今回の事とはどういう関係があるのでしょうか?」
「そこ迄、シラをきるなら仕方ない」
俺は胸のブラックウイングのブローチを強く握った。
このブローチには貴重な記録水晶が嵌め込まれている。
俺とソルガのやり取りが目の前に画像として映し出された。
此処からは、五分五分の賭けだ。
ルードルがこれでどう申し開きするからだ。
「確かに私は、ソルガに人物の捕獲を頼みましたよ? ですがそれだけです」
掛かった。
事情を知らない今だからこそだ。
貴族なら『全部は否定しない』で問題を回避する、そういう人物が多い。
俺は『アイシャの奴隷契約書』を見せた。
「それが何か? 意味が解らない」
王はこう言うが、ルードル公爵は青ざめている。
「おや、ルードル公爵は解ったようですね、そうです襲われている奴隷の名前はアイシャ、私の所有物です、それを殺害しようとルードル公爵は命令しております。そして、今の発言で、それをお認めになった…そういう事でしょう?」
「それは」
「今自分で言いましたよね?『ソルガに人物の捕獲を頼みましたよ?』と、その人物が勇者パーティの所有物なのですよ」
「ちょっと待って下さい、セレス殿、手を掛けた持ち物とは聖剣や宝具ではなく、ただの奴隷ですか?」
「王よ、例え銅貨1枚でも勇者パーティから盗もうとしたら適応されます、それが法です」
「王よ、セレス殿、いったいどういう事でしょうか?」
「ああっアイシャは俺の奴隷だ、それをお前が奪おうとしたから『勇者保護法』で裁いて貰う、それだけです」
「セレス殿、それなら何か別の償いを…」
「王よ、王自らが家臣の前でした発言を取り消しなさると言う事ですか? ならば私はこの国を敵とみなします...勇者パーティとはたった数人で魔王城に攻め入る存在、私単独でもこの位の城なら落とせるかも知れませんね」
俺は剣の柄に手を掛けた。
「解った、いえ解りもうした、王として発言した言葉は取り消さない、約束だルードル公爵の領地、財産、爵位は没収し、たった今から平民に落とす、これで宜しいでしょうか」
「ちょっと待って下さい、王よそれは幾らなんでも可笑しい」
「お前が『勇者パーティの物に手をだした』これは事実だ、確かに勇者保護法通りなら、銅か1枚でも適用だ仕方が無い」
「公平な判断流石は王でございます」
俺はルードル公爵の大きな声を後にしながらその場を退室した。
◆◆◆
王の動きは速かった。
すぐに触書が周り、ルードル公爵の爵位返上の件が国中に知れ渡った。
後は….
俺は蝙蝠のソルガに連絡を取った。
伝えた内容はこうだ。
ルードルは平民に落とした…お前は自分を罠にかけ『勇者パーティの持ち物』を奪わせようとしたルードルを許すのか。
これだけだ。
これで、俺が何かしなくてもルードルは…終わりだ。
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