29 / 53
第29話 お風呂②
しおりを挟む
「悪いね…本当にごめん...はははっリヒトの為に頑張ったのにやっぱり迷惑かけちゃった」
「良いよ、良いよ…俺の為に頑張ってくれたんだから」
今、俺は裸のカルミーさんを担いで浴室に向かっている。
「此処は宿屋なんだから…そんな恰好で歩かないでよ」
「ルミナス、だけど客は居ないから良いじゃん!」
「うふふっ今日は偶々よ、偶々、カルミーそれが終わったら少し良い…」
「まぁ、今の私は無職で暇だからね、良いぜ、それじゃ…」
そう言いながら俺に担がれながらヒラヒラ手を振るカルミーさんに昨日までの悲壮感はなかった。
よく考えたら、カルミーさんは左手右足が無い…行為の後は、俺が洗ってあげる必要がある…当たり前だ。
「ふぅ~気持ち良いね…しかし、良くこの状態の私を抱けたもんだね」
いま俺はカルミーさんを洗っている。
一見綺麗だが、オークの臭いはまだ完全には消えてない。
まぁ、数日ハーブ水で体を洗ってハッカ水で口を濯げば…綺麗になるだろう。
「俺はこれでも勇者パーティですよ…もし追放されなければ過酷な旅を続けていました…俺に魅力が無くて追い出されましたが、追い出されなければ…俺も俺の付き合った相手も、将来は同じような状態だったかも知れません…だからそんなの気になりません」
「どう言う事?」
「カルミーさん、勇者パーティは魔族と戦い…最終決戦は魔王城です…果たして勇者、聖女、剣聖、賢者の4人が五体満足でたどり着けると思いますか? 恐らくはかなり犠牲が出る筈です! まず…そこに俺が最後まで加わっていたら、真っ先に俺が死ぬから…魔王城の中で死んで髑髏になっていても可笑しくない」
「うわぁぁ、大変だね」
実際の所は解らないがカルミーさんは随分元気になったような気がする。
「俺の幼馴染の勇者カイトはまぁハーレムパーティにしたくて、俺を追い出したけど…もし、追い出されなかったら、長い旅をするから俺の伴侶はカイトが選ばなかった三職から選ぶ事になる可能性が高い…皆勘違いしているけど、魔王や魔族相手に戦って無事でいられる可能性は低いから…きっと今のカルミーさんが軽傷と思える位俺の伴侶は酷い有様かも知れない…」
「あのさぁ…もしかして、それで治療とか、私のお世話が上手いの?」
「流石にジョブが治療に特化してないから…たかが知れているけど、聖女のフリージアが倒れた時の事を考えて一通り治療については勉強したし、将来は介護する可能性も少なからず考えてはいましたから、まぁ少しは出来ます。」
「凄いね、私が教えた後も沢山勉強していたんだ」
「まぁね」
「だけど…私みたいな汚い女…」
「それは言わないで良いよ…だけど、汚いとかカルミーさんに言って貰いたくないから、一度だけ言わせてくれるか!」
「何かあるの?」
「冒険者ギルドで良く見てみれば解かるけど…結構手足が無い人間は多いよ、此処のギルドは比較的平和な場所だから少ないけどね…村人とかはお金がないからオークやゴブリンに娘や妻が攫われてもそのまま我慢するしかないし、強い冒険者は…強い魔物と戦うから決して安全じゃないしカルミーさんみたいになる事も結構ある、それは解っているよね…だけどね、それでも生きて行かなくちゃならない…ゴブリンやオークの苗床から女性を救出したことは俺も何回かある、だけど皆泣きながらも頑張って生きていく…辛いだろうけど…これからは楽しい事を沢山して忘れちゃおうよ」
「そうだね…これからリヒトが昨日みたいな楽しい事沢山してくれるんだよね」
「うん、カルミーさんが楽しい毎日を過ごせるように頑張るよ…ほら体は綺麗に洗い終わったから湯舟に浸かろうか…」
「うん…ふぅ凄く気持ち良いね」
宿屋のお風呂の湯舟は大きいから充分二人で入れる。
危ないから俺が後ろからカルミーさんに抱き着くようにして入っている。
だから色々あたっている。
「そうだね…」
「あれ…リヒト大きくなってあたっている…」
「仕方ないじゃないか…これじゃ…」
「しかし、女として嬉しいね…なんだか凄く自信がついたよ…本当に私が好きなんだね…仕方が無いな…これじゃ辛そうだから、ここでしちゃおうか?」
『駄目だって…あれ』
『なんだルミナスが廊下にいるのか…それじゃ仕方がない夜まで我慢だね…今日も頑張っちゃうからね』
「うん…それじゃそろそろ出ようか?」
「うん…悪いね」
俺はカルミーさんを抱き上げると再び担ぎ、脱衣所で体を拭き始めた。
もうカルミーさんは大丈夫な気がする…
それより、今日の夜は…2人から誘われたけど…どうすれば良いんだ。
まぁなる様になるか…
「良いよ、良いよ…俺の為に頑張ってくれたんだから」
今、俺は裸のカルミーさんを担いで浴室に向かっている。
「此処は宿屋なんだから…そんな恰好で歩かないでよ」
「ルミナス、だけど客は居ないから良いじゃん!」
「うふふっ今日は偶々よ、偶々、カルミーそれが終わったら少し良い…」
「まぁ、今の私は無職で暇だからね、良いぜ、それじゃ…」
そう言いながら俺に担がれながらヒラヒラ手を振るカルミーさんに昨日までの悲壮感はなかった。
よく考えたら、カルミーさんは左手右足が無い…行為の後は、俺が洗ってあげる必要がある…当たり前だ。
「ふぅ~気持ち良いね…しかし、良くこの状態の私を抱けたもんだね」
いま俺はカルミーさんを洗っている。
一見綺麗だが、オークの臭いはまだ完全には消えてない。
まぁ、数日ハーブ水で体を洗ってハッカ水で口を濯げば…綺麗になるだろう。
「俺はこれでも勇者パーティですよ…もし追放されなければ過酷な旅を続けていました…俺に魅力が無くて追い出されましたが、追い出されなければ…俺も俺の付き合った相手も、将来は同じような状態だったかも知れません…だからそんなの気になりません」
「どう言う事?」
「カルミーさん、勇者パーティは魔族と戦い…最終決戦は魔王城です…果たして勇者、聖女、剣聖、賢者の4人が五体満足でたどり着けると思いますか? 恐らくはかなり犠牲が出る筈です! まず…そこに俺が最後まで加わっていたら、真っ先に俺が死ぬから…魔王城の中で死んで髑髏になっていても可笑しくない」
「うわぁぁ、大変だね」
実際の所は解らないがカルミーさんは随分元気になったような気がする。
「俺の幼馴染の勇者カイトはまぁハーレムパーティにしたくて、俺を追い出したけど…もし、追い出されなかったら、長い旅をするから俺の伴侶はカイトが選ばなかった三職から選ぶ事になる可能性が高い…皆勘違いしているけど、魔王や魔族相手に戦って無事でいられる可能性は低いから…きっと今のカルミーさんが軽傷と思える位俺の伴侶は酷い有様かも知れない…」
「あのさぁ…もしかして、それで治療とか、私のお世話が上手いの?」
「流石にジョブが治療に特化してないから…たかが知れているけど、聖女のフリージアが倒れた時の事を考えて一通り治療については勉強したし、将来は介護する可能性も少なからず考えてはいましたから、まぁ少しは出来ます。」
「凄いね、私が教えた後も沢山勉強していたんだ」
「まぁね」
「だけど…私みたいな汚い女…」
「それは言わないで良いよ…だけど、汚いとかカルミーさんに言って貰いたくないから、一度だけ言わせてくれるか!」
「何かあるの?」
「冒険者ギルドで良く見てみれば解かるけど…結構手足が無い人間は多いよ、此処のギルドは比較的平和な場所だから少ないけどね…村人とかはお金がないからオークやゴブリンに娘や妻が攫われてもそのまま我慢するしかないし、強い冒険者は…強い魔物と戦うから決して安全じゃないしカルミーさんみたいになる事も結構ある、それは解っているよね…だけどね、それでも生きて行かなくちゃならない…ゴブリンやオークの苗床から女性を救出したことは俺も何回かある、だけど皆泣きながらも頑張って生きていく…辛いだろうけど…これからは楽しい事を沢山して忘れちゃおうよ」
「そうだね…これからリヒトが昨日みたいな楽しい事沢山してくれるんだよね」
「うん、カルミーさんが楽しい毎日を過ごせるように頑張るよ…ほら体は綺麗に洗い終わったから湯舟に浸かろうか…」
「うん…ふぅ凄く気持ち良いね」
宿屋のお風呂の湯舟は大きいから充分二人で入れる。
危ないから俺が後ろからカルミーさんに抱き着くようにして入っている。
だから色々あたっている。
「そうだね…」
「あれ…リヒト大きくなってあたっている…」
「仕方ないじゃないか…これじゃ…」
「しかし、女として嬉しいね…なんだか凄く自信がついたよ…本当に私が好きなんだね…仕方が無いな…これじゃ辛そうだから、ここでしちゃおうか?」
『駄目だって…あれ』
『なんだルミナスが廊下にいるのか…それじゃ仕方がない夜まで我慢だね…今日も頑張っちゃうからね』
「うん…それじゃそろそろ出ようか?」
「うん…悪いね」
俺はカルミーさんを抱き上げると再び担ぎ、脱衣所で体を拭き始めた。
もうカルミーさんは大丈夫な気がする…
それより、今日の夜は…2人から誘われたけど…どうすれば良いんだ。
まぁなる様になるか…
1
お気に入りに追加
444
あなたにおすすめの小説
大嫌いな後輩と結婚することになってしまった
真咲
BL
「レオ、お前の結婚相手が決まったぞ。お前は旦那を誑かして金を奪って来い。その顔なら簡単だろう?」
柔和な笑みを浮かべる父親だが、楯突けばすぐに鞭でぶたれることはわかっていた。
『金欠伯爵』と揶揄されるレオの父親はギャンブルで家の金を食い潰し、金がなくなると娘を売り飛ばすかのように二回りも年上の貴族と結婚させる始末。姉達が必死に守ってきたレオにも魔の手は迫り、二十歳になったレオは、父に大金を払った男に嫁ぐことになった。
それでも、暴力を振るう父から逃げられることは確かだ。姉達がなんだかんだそうであるように、幸せな結婚生活を送ることだって──
「レオ先輩、久しぶりですね?」
しかし、結婚式でレオを待っていたのは、大嫌いな後輩だった。
※R18シーンには★マーク
この奇妙なる虜
種田遠雷
BL
クリッペンヴァルト国の騎士、エルフのハルカレンディアは任務の道程で、生きて帰る者はいないと恐れられる「鬼の出る峠」へと足を踏み入れる。
予期せぬ襲撃に敗北を喫したハルカレンディアには、陵辱の日々が待ち受けていた――。
鉄板エルフ騎士陵辱から始まる、奇妙な虜囚生活。
転生しない方の異世界BL。「これこれ」感満載のスタンダード寄りファンタジー。剣と魔法と暴力とBLの世界を。
※表紙のイラストはたくさんのファンアートをくださっている、ひー様にお願いして描いていただいたものです
※この作品は「ムーンライトノベルズ」「エブリスタ」にも掲載しています
キセキなんか滅んでしまえ!〜ようやくドロドロに溶けた肉体が戻ったと思ったら、美少女と肉体が入れ替わっている〜
マグローK
青春
かつて体が溶ける不運に見舞われたぼっち体質の主人公遠谷メイト(とおたにめいと)は、クラスだけでなく学校でも浮いている美少女、成山タレカ(なりやまたれか)と肉体が入れ替わってしまう!
過去の伝手を頼り、今回も本人の願いが歪んだ形で叶ってしまうキセキだと判明。
願いを処理してタレカを元の体に戻るため、メイトはタレカの願いを叶えようと奔走する。
果たして、二人は元の体に戻れるのか!?
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
この小説は他サイトでも投稿しています。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
すべてはあなたの為だった~狂愛~
矢野りと
恋愛
膨大な魔力を有する魔術師アレクサンダーは政略結婚で娶った妻をいつしか愛するようになっていた。だが三年経っても子に恵まれない夫妻に周りは離縁するようにと圧力を掛けてくる。
愛しているのは君だけ…。
大切なのも君だけ…。
『何があってもどんなことをしても君だけは離さない』
※設定はゆるいです。
※お話が合わないときは、そっと閉じてくださいませ。
氷王の最愛 ー 記憶を奪われた巫女姫は、初恋の戦士に愛し抜かれる ー
文野さと@ぷんにゃご
恋愛
幼い頃の記憶がないマリュリーサは、今日も巫女姫として、人々に癒しを与える。
そんなマリュリーサを熱く見つめる美しい男。
氷のような青い目に、はかり知れない熱情を込めて──。
オ レ ノ モ ノ ダ
次第に彼の視線にからめとられていくマリュリーサ。
止まっていた時間が動きはじめる。
短期集中連載。50話くらい。毎日21時に更新予定です!
人妻に憑依したのはいいけれど、男とエッチするのはちょっと…
氷室ゆうり
恋愛
今回は憑依ものです。…わたしが作る憑依って基本的に憑依した側がなぜかかわいそうな目に合うんですよね。だからダーク系憑依とは相性が悪いというか。今回の憑依も人妻に憑依した男が旦那に無理やり…みたいな感じです。ああ、r18ですよ?
ショートショートですので、会社終わりや勉強の合間に、ちょっとエッチなひとときを。
それでは!どうぞ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる