15 / 53
第15話 夜這い②
しおりを挟む『本当に仕方のない子ね…もうしょうがないわ、ほら…こっちに来なさい』
『あのね…リヒトくん…私本当に久しぶりだから…そのね優しくしてね』
まだ若い男の子に力強く抱きしめられた。
男の子に抱きしめられなんてどの位ぶりだろう。
困ったわ…私と全然肌が違う。
リヒトくんは初めて…せめて良い思い出にしてあげたいんだけど…どうしよう…
「ルミナスさん…」
もう…受け入れるしかないわ。
せめて受け入れる時位、私から求めるべきだわ。
「リヒトくん…来て」
リヒトくんは優しく私を抱きしめてきた。
「あの、リヒトくん、さっきも話したけど、私久しぶりだし、その経験も少ないの…優しくしてね? やり方は解る?」
頷きながらリヒトくんはキスをしてきた。
「うん、うんうぐっうんうん」
いきなりキスで舌を入れてきた…こんなの私は知らない。
旦那はこんなキスをして来たことはないわ。
本当に初めてなの…なんだか凄く手慣れている気がするわ。
「ハァハァリヒトくん…本当に初めて…可笑しいわ...随分手慣れている気がするわ」
「ハァハァ手慣れてなんてないよ…大好きなルミナスさんに、俺がしたい事をしているだけだよ…」
「ハァハァそう…それならいいわ、ちょっと待って…なんで、そこに口をつけるのよ…いや、そんな所みないで…恥ずかしいわ、そこは、そこは汚いわ、そんな事しなくて良いから、本当に恥ずかしい、本当にそこは、あああー-っ」
そんな所触られた事ないわ…勿論旦那にも…そんな汚い所に口をつけたり、舐めたりなんてなんで出来るの…
初めてとか経験があるとか…そんなのじゃない…こんなのきっと普通は…しないわ。
「ハァハァ…なんでそんなことが出来るのよ…そんな事ハァハァ普通は出来ないし、しないよ…」
「大好きなルミナスさんに汚い所なんてないよ…」
大好きだから汚い所が無いの…
私はおばさんなのに…確かに経験は少ないけど、未亡人なのよ…
恥ずかしいけど…凄く気持ちが良い。
多分、こんな事はリヒトくんしかしない…
少なくとも、こんな愛し方の話は誰からも聞いた事が無いわ。
と言うより…リヒトくんが凄く気持ち良い…これが本当の営みだというなら、今迄のはなんだったの…体が勝手に動き、リヒトくんの頭を掴んで…自ら押し付けてしまう位。
余裕なんて全くないわ…
一生懸命、私を求めてくれるリヒトくん…
愛されているのが解るし…私の体は敏感に反応している…
自分の体が火照りだし、女としてリヒトくんが欲しくて、欲しくて溜まらなくなっていた。
怖い…旦那との思い出が、リヒトくんに上書きされていっちゃう。
若いリヒトくん…あそこ迄好きになってくれたから1度だけ相手してあげる…そういうつもりだったのに…こんなおばさんを好きになってくれたお礼、そういうつもりだったのに…
どんどん私は可笑しくなってくる。
リヒトくんが私に飽きるまで一緒に居たい…
ううん、リヒトくんを…私は手放したくない…
おばさんなのに…年上なんだから、それは望んじゃ駄目…
「お願い、リヒトくん抱きしめさせて…」
気がつくと私は心からリヒトくんを受け入れていた。
今迄の人生で旦那を含んで、こんなにも私に夢中になってくれた人は居ない。
リヒトくんはなんで、こんなおばさんを好きになったのかな…そう考えるのは失礼だわ。
リヒトくんは無我夢中に私を求めてくれる。
なら、私も答えるべきだわ。
より淫らに、腰をつかって舌をつかって…
あそこ迄してくれるなら、私だって答えなくちゃ…
これじゃ私が楽しませて貰っているだけだわ。
「リヒトくん、今度は私がしてあげる」
私はリヒトくんを自分から受け入れ腰を振り続けた。
私は貞淑な女だと思っていた。
旦那相手ではこんなにならなかった。
ただ、穴を使わせてあげていただけ…
だけど違う…リヒトくん相手だと此処迄、 淫らになる。
まるで淫乱な娼婦…いやきっとそれ以上だわ。
気持ち良くて頭がぼうっとしてくる。
もう、リヒトくん以外何も要らない…
旦那との思い出…大切な宿…
そんな物より…リヒトくん…
今は集中して…ただ、ただリヒトくんを貪りたい。
駄目…怖い…意識が薄れてきたわ…
「あれっ、リヒトくん、私…」
目が覚めた私はリヒトくんに抱きしめられていた。
「もしかして、私気を失っていたの?」
「そうみたい…気を失ってそのまま寝ちゃてたよ」
「そう、それでリヒトくんは、どうしていたの?」
「ルミナスさんが可愛らしかったから、そのまま寝顔を見ていた…」
「まさか寝ないで、見ていたの? 恥ずかしいわ」
いやだわ、多分お化粧も崩れて酷い事になってるような気がするわ。
窓の明かりを見るともう明るくなっていた。
寝ないでこんな長い時間していたの…凄い…
起きなきゃ…
私が起きようとすると、リヒトくんに手を掴まれた。
「もしかして、まだする気なの?」
リヒトくんはニコリと笑い無言で私を引き寄せ抱きしめた。
女として求められていると解ると凄く嬉しいし体が答えたくなる。
私はきっともう…リヒトくん無しでは生きていけない。
リヒトくんに本当の女の喜びを教えられたから。
気が付くと…また夜になっていた。
私もリヒトくんもまるで獣のようにそれでも貪るようにお互いを求めあっていた。
0
お気に入りに追加
471
あなたにおすすめの小説
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
【石のやっさん旧作】『心は』●●勇者…さぁ勇者褒美をとらす! 欲しい物をなんでも言うが良い! 「はい、では●●●で!」
石のやっさん
ファンタジー
主人公の理人(りひと)はこの世界に転生し、勇者に選として、戦い続けてきた。
理人は誰にも言っていなかったが、転生前は42歳の会社員の為、精神年齢が高く、周りの女性が子供に思えて仕方なかった。
キャピキャピする、聖女や賢者も最早、子供にしか見えず、紳士な彼からしたら恋愛対象じゃない。
そんな彼が魔王を倒した後の物語…
久々の短編です。
俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。
勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!
石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり!
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。
だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。
『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。
此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に
前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。
姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……
踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです
(カクヨム、小説家になろうでも公開中です)
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
僕はその昔、魔法の国の王女の従者をしていた。
石のやっさん
ファンタジー
主人公の鏑木騎士(かぶらぎないと)は過去の記憶が全く無く、大きな屋敷で暮している。
両親は既に死んで居て、身寄りが誰もいない事は解るのだが、誰が自分にお金を送金してくれているのか? 何故、こんな屋敷に住んでいるのか……それすら解らない。
そんな鏑木騎士がクラス召喚に巻き込まれ異世界へ。
記憶を取り戻すのは少し先になる予定。
タイトルの片鱗が出るのも結構先になります。
亀更新
勇者に大切な人達を寝取られた結果、邪神が目覚めて人類が滅亡しました。
レオナール D
ファンタジー
大切な姉と妹、幼なじみが勇者の従者に選ばれた。その時から悪い予感はしていたのだ。
田舎の村に生まれ育った主人公には大切な女性達がいた。いつまでも一緒に暮らしていくのだと思っていた彼女らは、神託によって勇者の従者に選ばれて魔王討伐のために旅立っていった。
旅立っていった彼女達の無事を祈り続ける主人公だったが……魔王を倒して帰ってきた彼女達はすっかり変わっており、勇者に抱きついて媚びた笑みを浮かべていた。
青年が大切な人を勇者に奪われたとき、世界の破滅が幕を開く。
恐怖と狂気の怪物は絶望の底から生まれ落ちたのだった……!?
※カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる