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【アフターストーリー】私失敗したのかな
しおりを挟む「マリア様と呼んだ方が良いのか?」
「急に何を言い出すんですか? お父さま」
「いや、お前今【幸運の女神の笑顔】持っているからな」
「違います、お父さま私が【王族扱い】になるのはオルゴールを鳴らした時ですよ」
「そうだな、だが【ただ手で持っているだけ】で騎士になるのだろう」
「そうですね...ですから【幸運の女神の笑顔】をお父さまに預けに来ました」
これは私には分不相応、預けた方が良いわ。
「それじゃ預かろうとは...言えないな」
「何故ですか?お父さま」
《偶に俺より大人に感じるがやはり子供だな》
「お前は『王族の方々にこれからも会いに行かなくてはならない』だったらそれが必要じゃ無いか?」
「多分、あれは王太后様の冗談です」
流石に貴族の娘が気軽に会える訳ないじゃないですか...
「そうか...違ーーーう、本気なのだ...こうして俺にマリアを遊びに寄こせと王太后様から非公式の手紙が届いているんだ」
まさか...私はお婆ちゃんに似ているから、会いたい...そういう事かな。
「そうですか...」
「そうですかじゃないぞ! お前が行くと言う事は俺やロザリーも行く事になる...俺たちはお前みたいに心臓に毛が生えていない、あんな緊張した空間に長居はしたくない」
確かに...緊張するから好ましくはないわね。
「確かにそうですね」
「ついでに言っておきたい事がある...これどうするんだ?」
「なんの事でしょうか?」
「今、我が家には【騎士爵】【騎士爵代理】併せて3人の貴族がいる、実質的にはお前に仕える形でな、部屋は用意したが、今後どうするんだ? 使用人たちは戸惑っているぞ」
「良い事じゃないですか?『素晴らしい令嬢2人』はロゼの教育をお願いしていますが『貴公子フリード』は暇な筈ですから何か仕事を
与えてみては如何でしょうか?」
「出来ると思うか?」
「それは自己責任でお願い致します」
「そうだな...まぁ良い、此処からは本題だ」
「本題」
「お前には爵位を持った者が3人も仕えている、形上は家だが俺に仕えるのではなく【お前に仕えている】」
「そうなりますね」
「そうだ、つまり、あの三人の責任者はお前だ」
「えっ」
「えっでは無い、お前が王族に爵位を求め、普通ならあり得ない【爵位を授与する権利】を貰いあの三人に授けたんだ...だれもがそう思うだろう」
あーっ確かにそうだ。
「間違いなくそう...ですね」
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「まぁ頑張って面倒を見てやるんだな」
「はい」
「そうそう」
「まだ何かあるのですか?」
「王から俺宛に手紙が来てな、お前に仕える3つの家の家名と紋章はお前に決めて貰いたいそうだ...早目に決めてくれ」
「私がですか?」
「そうだ、これは王からの頼み事だ、頑張れよ..」
「はい」
もしかして私....『失敗したのかな』...
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