【完結】市原一斗は芝居がしたい

 芝居がしたい。
 俺はただ、演じたいだけ。
 けど、現実は厳しくて俺は演技以外の部分で選考から外される。
 たったひとりの兄貴を観客に、部屋でひとり演じるけど、やっぱり1度くらいは、舞台の上で、公の場で、演じたいと思う――
*****
【市原一斗】
「今度の劇はちょい役にすらなれなかった……」
「私は、イットのお芝居が好きです」
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