17 / 182
1章 勇者リオンの始まり
17話 最高の歌
しおりを挟む
今日はサクラとルミリエと孤児院に来ている。孤児院が有翼連合の人間に襲われたので、その傷を癒やすためだ。
ディヴァリアは用事があるらしい。なので、ルミリエの歌を聞かせることがメイン。そのついでに、サクラも紹介できればいいみたいだ。
「ディヴァリアが運営している孤児院なのよね? きっといい場所なんでしょうね」
「うんうん。とってもキラキラした場所だよ! 何人か死んじゃったみたいだけど、きっとあの子達なら立ち直ってくれるよ」
あるいはあの子達は悲しんですらいないのでは。そう感じた時もあったが。さすがにな。
いくらディヴァリアを慕っているからといっても。まったく人の死をなんとも思わない子だけなはずが無い。
だから、ルミリエの歌はきっと癒やしになってくれるはず。
「ほら、サクラ、ここだ。エルザさん、居るか?」
俺が声をかけると、ノエルが出てきて、また飛びついてきた。茶色い髪が頬をかすめてくすぐったいな。
ただ、ノエルが元気でいてくれて嬉しい。あんなことがあったばかりだからな。ノエルが傷ついていたら、俺はどれほど苦しんでいただろうか。
「リオンお兄ちゃん、また来てくれたんだね! ルミリエお姉ちゃんも! そこのピンクの髪の人は、はじめましてだね」
「あたしはサクラ。リオン達の友達よ。よろしくね」
「ノエルはノエル! 聖女様とリオンお兄ちゃんにここに連れてきてもらったんだ!」
「そうなのね。やっぱりリオン達は優しいのね」
「そうだね! 2人のおかげで、今幸せなんだ!」
ノエルは輝くような笑顔だから、本当に幸せなのだろうと思える。
俺達にとってとくに思い入れが強いノエルだから、笑顔が見られて嬉しいんだ。
ノエルをかまっていると、エルザさんがこちらにやってきた。相変わらずの穏やかな顔で、とても癒やされる。
「リオンさん、ルミリエさん、よくぞいらっしゃいました。そちらの方は、はじめましてですね。私はエルザと申します。この孤児院の母親役のようなものですね」
「はじめまして、エルザさん。あたしはサクラ。リオン達の友達よ。ノエルにも言ったけどね」
「まあ、これは失礼しました。ただ、歓迎しますよ、サクラさん」
「ノエルちゃん、エルザちゃん、サクラちゃんはとっても素敵な子なんだ。みんなともきっとニコニコできるよ」
ルミリエの言葉は共感できる。
サクラのおかげで俺は何度も頑張ることができた。そんなサクラは、きっとみんなの希望になることができる。
それから孤児院の中に入っていくと、俺達はみんなに囲まれた。
サクラにもなついていて、サクラの優しさが伝わったのだと感じられる。
嬉しいな。俺達の友達、その魅力がきちんと伝わるのは。
「この子達、本当に幸せそう。ディヴァリアが作り出した光景なのよね。あたしも誇らしいわ」
サクラの言うことは分かる。ノエル達の笑顔を見られたこと、それはディヴァリアの大きな成果だ。
ディヴァリアは外道ではあるが、幸せを生み出してもいるんだ。だからこそ、ディヴァリアを単に悪と見ることができない。
あるいはさらなる悪事の取っ掛かりでしか無いのかもしれないのに。
「聖女様とリオンお兄ちゃんのおかげなんだ! エルザさんも大事だけど」
「間違ってはいませんよ。聖女様がいなければ、私は今ここにいませんから」
エルザさんはディヴァリアの思想に感銘を受けていたからな。
ディヴァリアがエルザさんをこの孤児院に連れてきたのは大きい。エルザさんの存在は、間違いなくここの子供達にとって重要なものだから。
「みんなも落ち着いてきたし、私がドキドキできる歌をうたうよー! 喜悦べ――ハピネスオブフレンドシップ!」
ルミリエがマイクらしき心奏具を構えると、みんなが盛り上がった。
まだ歌ってすらいないのに大層なことだが、歌い始めるとみんな黙るからな。
「伝えきれない心、迷いなどない所――」
ルミリエの歌声はとても澄んでいて、それでいて心を感じる。長い手足を生かした踊りも、きらめくような笑顔も歌の魅力を引き上げていて。
後ろでくくった赤い髪が揺れているのも、ルミリエの輝きを増しているように思える。
「あなたに届かない感情! どうしてもできない感動!」
ルミリエがサビを力強く歌っている。
始まりの頃の静かさなど無いかのようで、また心を惹きつけられるんだ。ついルミリエだけしか目に入らなくなってしまうほどに。
「この想いなんて忘れられたら~」
最後の歌詞を終え、ルミリエは停止する。歌の余韻がまだ残っていて、体が熱くすら感じた。
ルミリエがそっと礼をすると、爆発的な歓声に包まれた。
やはりルミリエの歌は何度聞いても最高だ。サクラもとても感動している様子。
前回は踊りまで含めたパフォーマンスではなかったからな。それはそれは強い感激をするだろうさ。
「みんな、ワクワクしてくれたかな?」
「「「ルミリエさーん! 最高だった!」」」
みんなが言う通り、本当に最高だった。
ルミリエ以上の歌を歌えるやつなど、どこにも居ないだろうな。そんなルミリエの歌をほとんど好きな時に聴ける俺は幸運だ。
ルミリエと出会えたこと、運命に感謝したいな。
「踊りがつくだけでここまで変わるなんて。分からないものね。でも、素敵だったわ」
「ルミリエお姉ちゃんの歌、相変わらず良かった!」
「そうですね。ルミリエさんには何度も感動させられています」
「みんなありがとう! またワクワクさせる機会はあるからね!」
ルミリエは歌姫と呼ばれているが、大勢の前よりこういう場所のほうが楽しそうだ。まあ、親しい相手かどうかが大切だということは分かる。
俺だって、歌えるのならばディヴァリアたちの前の方が力が入るだろうから。
それから、またノエル達と交流をしていた。ここではみんな落ち着いているようで、ありがたい。
先日の事件は痛ましかったから、傷ついていないか心配だったんだ。この様子なら、みんな前向きに生きていけるだろう。
「サクラお姉ちゃんはメルキオール学園にいるんだよね。ノエルもリオンお兄ちゃんたちと通いたいなあ」
「リオン達以外はろくなやつじゃないわ。だから、無理に通わなくてもいいわ。あたしが教えられることなら、教えてあげるから」
サクラはそんな風に認識しているのか。ということは、攻略対象たちとはまだ会っていないのか? サクラが攻略対象に嫌悪感を抱くということは無いだろうし。
まあ、攻略対象がどんなやつだったか、もうハッキリとは思い出せないが。
「そうなの? リオンお兄ちゃん達が居ないなら、別にどうでもいいけどね。聖女様とリオンお兄ちゃん達にもっと会いたいだけだからね」
「なら、本当に通わなくていいわ。リオンが居なかったら、あたしはどうなってたことか」
サクラは本当にうんざりした顔をしている。よほどひどい事があったのだろうか。口ぶりからすると、今は大丈夫なようだが。
「だったらいいかな。リオンお兄ちゃんと聖女様なら、会いたいって言えば来てくれるし」
「そうですね。聖女様もリオンさんもここを大切にしてくれていますから」
「私だってガンガン大切にしちゃうよ! ノエルちゃんはみんなの妹だからね!」
みんながここを大切にしてくれている事が、本当に嬉しい。俺達が作り上げた憩いの場所だから。
ノエルとの出会いから、ここが始まったんだよな。改めて、最高の出会いだった。
「あたしもまたここに来たいわね。それにしても、あたしが子供の頃にここがあったらって思ってしまうわ」
サクラは孤児だったのだろうか。俺はサクラの事を、全然知らないのかもしれない。
ただ、俺から聞いていい事でもないだろう。サクラが話したくなったら聞く。それでいい。
「俺達より年下のサクラか。ずいぶん可愛らしそうだ」
「リオンお兄ちゃんの妹は、サクラお姉ちゃんには渡さないから!」
「奪うつもりはないわよ。あたしはリオン達の友達。それだけで十分だから」
「ならいいよ。ノエルはリオンお兄ちゃんと聖女様、2人の妹。これだけは譲れないから」
ノエルは本当に俺達になついてくれている。
俺にとっても、ディヴァリアにとっても、確かに可愛い妹だと言えるな。
とはいえ、さっきルミリエがみんなの妹と言ったばかりだろうに。
まあ、ノエルはルミリエたちも大切に考えているのは間違いない。ただ、俺たち2人がもっと特別だというだけだろう。
「ふふ、微笑ましいですね。リオンさんと聖女様が作り出した光景を、私も大切にしますから」
エルザさんはこちらを立ててくれるが。この孤児院がいい場所なのはエルザさんの功績が大きいだろう。
エルザさんの穏やかな緑の目が見守っている。それだけで、ずいぶんと落ち着いた気持ちになれる人だから。そんなエルザさんの優しさあってのこの場所だ。
「エルザさんの協力あってのものですから。俺達の力だけではダメでしたよ」
「だとしても、始まりはお2人あっての事。その感謝を忘れるつもりはありません」
「リオンちゃんとディヴァリアちゃんには、私も感謝してるんだよ」
「あたしもね。2人が居てくれて良かったわ」
「聖女様とリオンお兄ちゃんは最高だからね」
みんなに持ち上げられて、恥ずかしいな。ただ、とても嬉しい。俺達2人がみんなの支えになれているという事実が。
間違いなく、ディヴァリアが居なくてはできなかった事だ。
「ありがとう、みんな。さて、そろそろ帰るとするよ」
「またね、リオンお兄ちゃんたち!」
「また会いましょう、みなさん」
ノエルとエルザさんが俺達を送り出してくれた。ここの子達に勇気を与えるつもりだったが、俺が力をもらってしまったな。
それから俺達はいつもどおりの生活に戻ると思っていたが。ミナの言葉で、また新しい動きが始まった。
「リオン。ディヴァリアの孤児院を襲った有翼連合ですが、私が拠点を探り当てました」
ディヴァリアは用事があるらしい。なので、ルミリエの歌を聞かせることがメイン。そのついでに、サクラも紹介できればいいみたいだ。
「ディヴァリアが運営している孤児院なのよね? きっといい場所なんでしょうね」
「うんうん。とってもキラキラした場所だよ! 何人か死んじゃったみたいだけど、きっとあの子達なら立ち直ってくれるよ」
あるいはあの子達は悲しんですらいないのでは。そう感じた時もあったが。さすがにな。
いくらディヴァリアを慕っているからといっても。まったく人の死をなんとも思わない子だけなはずが無い。
だから、ルミリエの歌はきっと癒やしになってくれるはず。
「ほら、サクラ、ここだ。エルザさん、居るか?」
俺が声をかけると、ノエルが出てきて、また飛びついてきた。茶色い髪が頬をかすめてくすぐったいな。
ただ、ノエルが元気でいてくれて嬉しい。あんなことがあったばかりだからな。ノエルが傷ついていたら、俺はどれほど苦しんでいただろうか。
「リオンお兄ちゃん、また来てくれたんだね! ルミリエお姉ちゃんも! そこのピンクの髪の人は、はじめましてだね」
「あたしはサクラ。リオン達の友達よ。よろしくね」
「ノエルはノエル! 聖女様とリオンお兄ちゃんにここに連れてきてもらったんだ!」
「そうなのね。やっぱりリオン達は優しいのね」
「そうだね! 2人のおかげで、今幸せなんだ!」
ノエルは輝くような笑顔だから、本当に幸せなのだろうと思える。
俺達にとってとくに思い入れが強いノエルだから、笑顔が見られて嬉しいんだ。
ノエルをかまっていると、エルザさんがこちらにやってきた。相変わらずの穏やかな顔で、とても癒やされる。
「リオンさん、ルミリエさん、よくぞいらっしゃいました。そちらの方は、はじめましてですね。私はエルザと申します。この孤児院の母親役のようなものですね」
「はじめまして、エルザさん。あたしはサクラ。リオン達の友達よ。ノエルにも言ったけどね」
「まあ、これは失礼しました。ただ、歓迎しますよ、サクラさん」
「ノエルちゃん、エルザちゃん、サクラちゃんはとっても素敵な子なんだ。みんなともきっとニコニコできるよ」
ルミリエの言葉は共感できる。
サクラのおかげで俺は何度も頑張ることができた。そんなサクラは、きっとみんなの希望になることができる。
それから孤児院の中に入っていくと、俺達はみんなに囲まれた。
サクラにもなついていて、サクラの優しさが伝わったのだと感じられる。
嬉しいな。俺達の友達、その魅力がきちんと伝わるのは。
「この子達、本当に幸せそう。ディヴァリアが作り出した光景なのよね。あたしも誇らしいわ」
サクラの言うことは分かる。ノエル達の笑顔を見られたこと、それはディヴァリアの大きな成果だ。
ディヴァリアは外道ではあるが、幸せを生み出してもいるんだ。だからこそ、ディヴァリアを単に悪と見ることができない。
あるいはさらなる悪事の取っ掛かりでしか無いのかもしれないのに。
「聖女様とリオンお兄ちゃんのおかげなんだ! エルザさんも大事だけど」
「間違ってはいませんよ。聖女様がいなければ、私は今ここにいませんから」
エルザさんはディヴァリアの思想に感銘を受けていたからな。
ディヴァリアがエルザさんをこの孤児院に連れてきたのは大きい。エルザさんの存在は、間違いなくここの子供達にとって重要なものだから。
「みんなも落ち着いてきたし、私がドキドキできる歌をうたうよー! 喜悦べ――ハピネスオブフレンドシップ!」
ルミリエがマイクらしき心奏具を構えると、みんなが盛り上がった。
まだ歌ってすらいないのに大層なことだが、歌い始めるとみんな黙るからな。
「伝えきれない心、迷いなどない所――」
ルミリエの歌声はとても澄んでいて、それでいて心を感じる。長い手足を生かした踊りも、きらめくような笑顔も歌の魅力を引き上げていて。
後ろでくくった赤い髪が揺れているのも、ルミリエの輝きを増しているように思える。
「あなたに届かない感情! どうしてもできない感動!」
ルミリエがサビを力強く歌っている。
始まりの頃の静かさなど無いかのようで、また心を惹きつけられるんだ。ついルミリエだけしか目に入らなくなってしまうほどに。
「この想いなんて忘れられたら~」
最後の歌詞を終え、ルミリエは停止する。歌の余韻がまだ残っていて、体が熱くすら感じた。
ルミリエがそっと礼をすると、爆発的な歓声に包まれた。
やはりルミリエの歌は何度聞いても最高だ。サクラもとても感動している様子。
前回は踊りまで含めたパフォーマンスではなかったからな。それはそれは強い感激をするだろうさ。
「みんな、ワクワクしてくれたかな?」
「「「ルミリエさーん! 最高だった!」」」
みんなが言う通り、本当に最高だった。
ルミリエ以上の歌を歌えるやつなど、どこにも居ないだろうな。そんなルミリエの歌をほとんど好きな時に聴ける俺は幸運だ。
ルミリエと出会えたこと、運命に感謝したいな。
「踊りがつくだけでここまで変わるなんて。分からないものね。でも、素敵だったわ」
「ルミリエお姉ちゃんの歌、相変わらず良かった!」
「そうですね。ルミリエさんには何度も感動させられています」
「みんなありがとう! またワクワクさせる機会はあるからね!」
ルミリエは歌姫と呼ばれているが、大勢の前よりこういう場所のほうが楽しそうだ。まあ、親しい相手かどうかが大切だということは分かる。
俺だって、歌えるのならばディヴァリアたちの前の方が力が入るだろうから。
それから、またノエル達と交流をしていた。ここではみんな落ち着いているようで、ありがたい。
先日の事件は痛ましかったから、傷ついていないか心配だったんだ。この様子なら、みんな前向きに生きていけるだろう。
「サクラお姉ちゃんはメルキオール学園にいるんだよね。ノエルもリオンお兄ちゃんたちと通いたいなあ」
「リオン達以外はろくなやつじゃないわ。だから、無理に通わなくてもいいわ。あたしが教えられることなら、教えてあげるから」
サクラはそんな風に認識しているのか。ということは、攻略対象たちとはまだ会っていないのか? サクラが攻略対象に嫌悪感を抱くということは無いだろうし。
まあ、攻略対象がどんなやつだったか、もうハッキリとは思い出せないが。
「そうなの? リオンお兄ちゃん達が居ないなら、別にどうでもいいけどね。聖女様とリオンお兄ちゃん達にもっと会いたいだけだからね」
「なら、本当に通わなくていいわ。リオンが居なかったら、あたしはどうなってたことか」
サクラは本当にうんざりした顔をしている。よほどひどい事があったのだろうか。口ぶりからすると、今は大丈夫なようだが。
「だったらいいかな。リオンお兄ちゃんと聖女様なら、会いたいって言えば来てくれるし」
「そうですね。聖女様もリオンさんもここを大切にしてくれていますから」
「私だってガンガン大切にしちゃうよ! ノエルちゃんはみんなの妹だからね!」
みんながここを大切にしてくれている事が、本当に嬉しい。俺達が作り上げた憩いの場所だから。
ノエルとの出会いから、ここが始まったんだよな。改めて、最高の出会いだった。
「あたしもまたここに来たいわね。それにしても、あたしが子供の頃にここがあったらって思ってしまうわ」
サクラは孤児だったのだろうか。俺はサクラの事を、全然知らないのかもしれない。
ただ、俺から聞いていい事でもないだろう。サクラが話したくなったら聞く。それでいい。
「俺達より年下のサクラか。ずいぶん可愛らしそうだ」
「リオンお兄ちゃんの妹は、サクラお姉ちゃんには渡さないから!」
「奪うつもりはないわよ。あたしはリオン達の友達。それだけで十分だから」
「ならいいよ。ノエルはリオンお兄ちゃんと聖女様、2人の妹。これだけは譲れないから」
ノエルは本当に俺達になついてくれている。
俺にとっても、ディヴァリアにとっても、確かに可愛い妹だと言えるな。
とはいえ、さっきルミリエがみんなの妹と言ったばかりだろうに。
まあ、ノエルはルミリエたちも大切に考えているのは間違いない。ただ、俺たち2人がもっと特別だというだけだろう。
「ふふ、微笑ましいですね。リオンさんと聖女様が作り出した光景を、私も大切にしますから」
エルザさんはこちらを立ててくれるが。この孤児院がいい場所なのはエルザさんの功績が大きいだろう。
エルザさんの穏やかな緑の目が見守っている。それだけで、ずいぶんと落ち着いた気持ちになれる人だから。そんなエルザさんの優しさあってのこの場所だ。
「エルザさんの協力あってのものですから。俺達の力だけではダメでしたよ」
「だとしても、始まりはお2人あっての事。その感謝を忘れるつもりはありません」
「リオンちゃんとディヴァリアちゃんには、私も感謝してるんだよ」
「あたしもね。2人が居てくれて良かったわ」
「聖女様とリオンお兄ちゃんは最高だからね」
みんなに持ち上げられて、恥ずかしいな。ただ、とても嬉しい。俺達2人がみんなの支えになれているという事実が。
間違いなく、ディヴァリアが居なくてはできなかった事だ。
「ありがとう、みんな。さて、そろそろ帰るとするよ」
「またね、リオンお兄ちゃんたち!」
「また会いましょう、みなさん」
ノエルとエルザさんが俺達を送り出してくれた。ここの子達に勇気を与えるつもりだったが、俺が力をもらってしまったな。
それから俺達はいつもどおりの生活に戻ると思っていたが。ミナの言葉で、また新しい動きが始まった。
「リオン。ディヴァリアの孤児院を襲った有翼連合ですが、私が拠点を探り当てました」
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜
北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。
この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。
※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※
カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!!
*毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。*
※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※
表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!
俺だけ異世界行ける件〜会社をクビになった俺は異世界で最強となり、現実世界で気ままにスローライフを送る〜
平山和人
ファンタジー
平凡なサラリーマンである新城直人は不況の煽りで会社をクビになってしまう。
都会での暮らしに疲れた直人は、田舎の実家へと戻ることにした。
ある日、祖父の物置を掃除したら変わった鏡を見つける。その鏡は異世界へと繋がっていた。
さらに祖父が異世界を救った勇者であることが判明し、物置にあった武器やアイテムで直人はドラゴンをも一撃で倒す力を手に入れる。
こうして直人は異世界で魔物を倒して金を稼ぎ、現実では働かずにのんびり生きるスローライフ生活を始めるのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる