15 / 182
1章 勇者リオンの始まり
15話 孤児院にて
しおりを挟む
今日はディヴァリア、シルクの2人とディヴァリアが作った孤児院へ向かっている。
たまに俺達で子どもたちに会いに来ているんだ。ミナやルミリエも一緒になるときもあるが、今日は違う。
「サクラのことも誘えればよかったんだけどね。サクラが忙しくて残念だったね」
「同感ですね。サクラさんはここを気に入ると思うのですが」
「サクラなら、子供達もなついただろうにな。まあ、来られないものは仕方ない」
「うん。今回をしっかり楽しもうね」
こうしていると、ディヴァリアは本当に聖女に見える。穏やかな顔、優しい声色。そして、善性のように聞こえる言葉。
ただ、そんな表面からはうかがいしれない内面を抱えている。
ディヴァリアが外道だからといって、孤児院の功績が失われるわけではない。
それでも、人を殺した直後だとしても同じ顔をできるディヴァリアが恐ろしい。
しばらく移動して、孤児院へとたどり着いた。ここへ通って初めて気がついたのだが、どこにでも転移できるわけでは無いんだよな。
この孤児院は結構新しくて、きれいな建物と言って良い。
中に入ると、すぐに女の子に飛びつかれた。
「リオンお兄ちゃん、ひさしぶり! 聖女様も、シルクお姉ちゃんもようこそ!」
「ノエル、ひさしぶりだな。元気にしていたか?」
ノエルはこの孤児院に初めて入った女の子。とは言っても、俺より2、3歳年下くらいなのだが。
茶髪と茶色い目、そしてとても愛嬌のある顔と言動が特徴の子。身長はこの年頃の子の平均くらいか。
俺にもディヴァリアにも他のみんなにもなついていて、みんな可愛がっている。
「もちろん! また会いたくて待ってたんだよ。まだかな、まだかなってね」
「可憐ですね。相変わらず、ノエルは私達を慕ってくれているようで」
「だってみんな優しいから! それに、ノエルが今生きていられるのも、聖女様とリオンお兄ちゃんのおかげだからね。ありがとう!」
俺達が飢えているノエルを見つけて、この孤児院の初めての住人にしたんだよな。
ノエルはとても才能のある子だから、このまま成長すればこの孤児院を代表する存在になるだろう。
俺達にとって、ノエルが初めてだったことは幸運だと言えるはずだ。
「ノエルのおかげで、私達もうまく孤児院を運営するためのコツがわかりましたから。だから、こちらからもありがとうと言いたいです」
ディヴァリアはよそ行きの態度だ。ノエルと、後もう1人だけがいる状況ならば、身内相手の姿勢になるのだが。
まあ、ノエルは賢いから、その辺を顔に出さないのもディヴァリアが身内扱いする理由なのだろう。
猫をかぶっているという評判は、ディヴァリアには好ましくないはずだから。
「何が聖女だ! いい人ぶるだけの人間を、いちいち歓迎なんかしてられるか!」
そう言って男の子が去っていく。他に何人かもこちらに舌を出したりしながらついていった。
ディヴァリアの本性を知っていたならば、とてもできない言動だ。だから、軽い気持ちで反発しているだけなのだろう。
とはいえ、地雷原に平気で踏み込む人間を見ている気分になるな。
「聖女様に突っかかるなんて、バカみたいだよね。誰のおかげで生きていけると思っているのかな。そんなに死にたいのなら、勝手に死ねばいいじゃん」
「そんな事を言うものではありませんよ、ノエル。私たちは共に生きる仲間なのだから」
ノエルをたしなめているのは、マザーエルザ。この孤児院で母親役をつとめる、元シスター。うす緑の髪と目をしていて、まるで宝石かのように見える輝く人。
いつでもどこでも穏やかな表情をしていて、孤児院を預けるのにこれ以上の人はいないと思える。
たしか、俺達より10くらい歳上なんだよな。
彼女は教会で祈りを捧げるだけの日々を過ごしていた時、ディヴァリアに誘われたんだ。それで、今はこの孤児院で働いている。
祈りを捧げるだけでは誰も救えなかったと、今の生活に満足しているらしい。外見の印象からまったく外れない、とにかく優しい人だ。
「ノエルが私を慕ってくれるのは嬉しいです。だけど、言葉は自分に返ってくるものですから、気をつけてくださいね。私はノエルが傷ついたら悲しいですよ」
「はーい、聖女様! こんなに素敵な聖女様でも、嫌いになる人がいるんだよね。信じられないな」
「そうですね。ですが、人間とは理由もなく人を嫌える生き物ですから」
エルザさんも同じ意見のようだ。ディヴァリアの本性を知っている身としては、安易に同意はできないが。
とはいえ、あのディヴァリアの外面で嫌うやつに、あまり好感は持てないな。この孤児院でのディヴァリアの態度は、とても真摯に見えるから。
「聖女様の偉業を、子供が理解することは難しいと思いますよ。ただ、しっかりと知ってほしいとは思うのですが」
エルザさんはディヴァリアの活動に感銘を受けたらしい。直接自分から弱者に手を差し出す。それがとても難しいと考えていたから。
そんなエルザさんだから、ディヴァリアが嫌われていることには、思うところもあるのだろうな。
「さて、ノエル。聖女様やリオンさん、シルクさんを歓迎しましょう」
「分かった、エルザさん! みんな、こっちだよ!」
そのままノエルは俺の手を引っ張っていく。本当にノエルにはなつかれたものだ。
出会った時にはよどんだ目をしていたノエルがここまで明るくなってくれた事がとても嬉しい。
これもディヴァリアが孤児院を作ろうとしたおかげだ。
ディヴァリアは間違いなく外道だ。それでも、ノエルの笑顔を生み出してくれた。だから、ただの悪だと思いきれない。俺は間違っているのだろうか。
「「「聖女様、リオンさん、シルクさん、いらっしゃい!」」」
練習でもしたのか、きれいにそろって歓迎の声をかけられた。年の頃も様々なこの孤児院の子供達だが、うまくやっているように見える。
まあ、先ほど去っていった男の子たちのようなやつも居るのだが。
「皆さん、ありがとうございます。皆さんに歓迎してもらえて、嬉しいですよ」
「共感します。この孤児院はいい場所ですね。ディヴァリアさん、あなたの成果です」
「ああ、ノエルやエルザさん達と出会えたのも、ディヴァリアのおかげだ」
「聖女様とリオンお兄ちゃんが見つけてくれたおかげだよ! みんな、そこから始まったんだもん」
「私は聖女様の活動に敬意を評します。温かい光景が生まれたのも、聖女様のご活躍あってのこと」
先ほど去っていった男の子達以外、すべての人が集まっている。嬉しい限りだ。これだけの笑顔を見ることができるのだから。
ディヴァリアが孤児院を作ったからだ。何の思惑があったのか今でも知らない。
だけど、この子達が不幸にならなければいい。そうであれば、俺はディヴァリアを恨まずに済むんだ。
「ねえねえ聖女様、リオンさん、シルクさん、これあげるね!」
子供達の1人が食べ物を差し出してくれる。
良いことだ。人に分けあたえてもいいと思えるくらい、飢えずに済んでいるのだろう。
もらった食べ物はありがたくいただく。普段食べているものより明らかに質素だが、思いが感じられて嬉しい。
「ありがとうございます。おいしいですよ」
「同意します。歓迎の気持ちが伝わってきますね」
「ああ。本当においしいな。ありがとう、みんな」
「聖女様とリオンお兄ちゃん、シルクお姉ちゃんが嬉しそうで、ノエルも嬉しいな」
「ノエルは本当に聖女様たちが大好きですね。私も、皆さんには感謝していますが」
そんな憩いの時間を過ごしていると、とつぜん爆発音が聞こえてきた。
一体何が起こったんだ!? ノエル達を守らないと!
たまに俺達で子どもたちに会いに来ているんだ。ミナやルミリエも一緒になるときもあるが、今日は違う。
「サクラのことも誘えればよかったんだけどね。サクラが忙しくて残念だったね」
「同感ですね。サクラさんはここを気に入ると思うのですが」
「サクラなら、子供達もなついただろうにな。まあ、来られないものは仕方ない」
「うん。今回をしっかり楽しもうね」
こうしていると、ディヴァリアは本当に聖女に見える。穏やかな顔、優しい声色。そして、善性のように聞こえる言葉。
ただ、そんな表面からはうかがいしれない内面を抱えている。
ディヴァリアが外道だからといって、孤児院の功績が失われるわけではない。
それでも、人を殺した直後だとしても同じ顔をできるディヴァリアが恐ろしい。
しばらく移動して、孤児院へとたどり着いた。ここへ通って初めて気がついたのだが、どこにでも転移できるわけでは無いんだよな。
この孤児院は結構新しくて、きれいな建物と言って良い。
中に入ると、すぐに女の子に飛びつかれた。
「リオンお兄ちゃん、ひさしぶり! 聖女様も、シルクお姉ちゃんもようこそ!」
「ノエル、ひさしぶりだな。元気にしていたか?」
ノエルはこの孤児院に初めて入った女の子。とは言っても、俺より2、3歳年下くらいなのだが。
茶髪と茶色い目、そしてとても愛嬌のある顔と言動が特徴の子。身長はこの年頃の子の平均くらいか。
俺にもディヴァリアにも他のみんなにもなついていて、みんな可愛がっている。
「もちろん! また会いたくて待ってたんだよ。まだかな、まだかなってね」
「可憐ですね。相変わらず、ノエルは私達を慕ってくれているようで」
「だってみんな優しいから! それに、ノエルが今生きていられるのも、聖女様とリオンお兄ちゃんのおかげだからね。ありがとう!」
俺達が飢えているノエルを見つけて、この孤児院の初めての住人にしたんだよな。
ノエルはとても才能のある子だから、このまま成長すればこの孤児院を代表する存在になるだろう。
俺達にとって、ノエルが初めてだったことは幸運だと言えるはずだ。
「ノエルのおかげで、私達もうまく孤児院を運営するためのコツがわかりましたから。だから、こちらからもありがとうと言いたいです」
ディヴァリアはよそ行きの態度だ。ノエルと、後もう1人だけがいる状況ならば、身内相手の姿勢になるのだが。
まあ、ノエルは賢いから、その辺を顔に出さないのもディヴァリアが身内扱いする理由なのだろう。
猫をかぶっているという評判は、ディヴァリアには好ましくないはずだから。
「何が聖女だ! いい人ぶるだけの人間を、いちいち歓迎なんかしてられるか!」
そう言って男の子が去っていく。他に何人かもこちらに舌を出したりしながらついていった。
ディヴァリアの本性を知っていたならば、とてもできない言動だ。だから、軽い気持ちで反発しているだけなのだろう。
とはいえ、地雷原に平気で踏み込む人間を見ている気分になるな。
「聖女様に突っかかるなんて、バカみたいだよね。誰のおかげで生きていけると思っているのかな。そんなに死にたいのなら、勝手に死ねばいいじゃん」
「そんな事を言うものではありませんよ、ノエル。私たちは共に生きる仲間なのだから」
ノエルをたしなめているのは、マザーエルザ。この孤児院で母親役をつとめる、元シスター。うす緑の髪と目をしていて、まるで宝石かのように見える輝く人。
いつでもどこでも穏やかな表情をしていて、孤児院を預けるのにこれ以上の人はいないと思える。
たしか、俺達より10くらい歳上なんだよな。
彼女は教会で祈りを捧げるだけの日々を過ごしていた時、ディヴァリアに誘われたんだ。それで、今はこの孤児院で働いている。
祈りを捧げるだけでは誰も救えなかったと、今の生活に満足しているらしい。外見の印象からまったく外れない、とにかく優しい人だ。
「ノエルが私を慕ってくれるのは嬉しいです。だけど、言葉は自分に返ってくるものですから、気をつけてくださいね。私はノエルが傷ついたら悲しいですよ」
「はーい、聖女様! こんなに素敵な聖女様でも、嫌いになる人がいるんだよね。信じられないな」
「そうですね。ですが、人間とは理由もなく人を嫌える生き物ですから」
エルザさんも同じ意見のようだ。ディヴァリアの本性を知っている身としては、安易に同意はできないが。
とはいえ、あのディヴァリアの外面で嫌うやつに、あまり好感は持てないな。この孤児院でのディヴァリアの態度は、とても真摯に見えるから。
「聖女様の偉業を、子供が理解することは難しいと思いますよ。ただ、しっかりと知ってほしいとは思うのですが」
エルザさんはディヴァリアの活動に感銘を受けたらしい。直接自分から弱者に手を差し出す。それがとても難しいと考えていたから。
そんなエルザさんだから、ディヴァリアが嫌われていることには、思うところもあるのだろうな。
「さて、ノエル。聖女様やリオンさん、シルクさんを歓迎しましょう」
「分かった、エルザさん! みんな、こっちだよ!」
そのままノエルは俺の手を引っ張っていく。本当にノエルにはなつかれたものだ。
出会った時にはよどんだ目をしていたノエルがここまで明るくなってくれた事がとても嬉しい。
これもディヴァリアが孤児院を作ろうとしたおかげだ。
ディヴァリアは間違いなく外道だ。それでも、ノエルの笑顔を生み出してくれた。だから、ただの悪だと思いきれない。俺は間違っているのだろうか。
「「「聖女様、リオンさん、シルクさん、いらっしゃい!」」」
練習でもしたのか、きれいにそろって歓迎の声をかけられた。年の頃も様々なこの孤児院の子供達だが、うまくやっているように見える。
まあ、先ほど去っていった男の子たちのようなやつも居るのだが。
「皆さん、ありがとうございます。皆さんに歓迎してもらえて、嬉しいですよ」
「共感します。この孤児院はいい場所ですね。ディヴァリアさん、あなたの成果です」
「ああ、ノエルやエルザさん達と出会えたのも、ディヴァリアのおかげだ」
「聖女様とリオンお兄ちゃんが見つけてくれたおかげだよ! みんな、そこから始まったんだもん」
「私は聖女様の活動に敬意を評します。温かい光景が生まれたのも、聖女様のご活躍あってのこと」
先ほど去っていった男の子達以外、すべての人が集まっている。嬉しい限りだ。これだけの笑顔を見ることができるのだから。
ディヴァリアが孤児院を作ったからだ。何の思惑があったのか今でも知らない。
だけど、この子達が不幸にならなければいい。そうであれば、俺はディヴァリアを恨まずに済むんだ。
「ねえねえ聖女様、リオンさん、シルクさん、これあげるね!」
子供達の1人が食べ物を差し出してくれる。
良いことだ。人に分けあたえてもいいと思えるくらい、飢えずに済んでいるのだろう。
もらった食べ物はありがたくいただく。普段食べているものより明らかに質素だが、思いが感じられて嬉しい。
「ありがとうございます。おいしいですよ」
「同意します。歓迎の気持ちが伝わってきますね」
「ああ。本当においしいな。ありがとう、みんな」
「聖女様とリオンお兄ちゃん、シルクお姉ちゃんが嬉しそうで、ノエルも嬉しいな」
「ノエルは本当に聖女様たちが大好きですね。私も、皆さんには感謝していますが」
そんな憩いの時間を過ごしていると、とつぜん爆発音が聞こえてきた。
一体何が起こったんだ!? ノエル達を守らないと!
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
転生しても侍 〜この父に任せておけ、そう呟いたカシロウは〜
ハマハマ
ファンタジー
ファンタジー×お侍×父と子の物語。
戦国時代を生きた侍、山尾甲士郎《ヤマオ・カシロウ》は生まれ変わった。
そして転生先において、不思議な力に目覚めた幼い我が子。
「この父に任せておけ」
そう呟いたカシロウは、父の責務を果たすべくその愛刀と、さらに自らにも目覚めた不思議な力とともに二度目の生を斬り開いてゆく。
※表紙絵はみやこのじょう様に頂きました!
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
もふけもわふーらいふ!
夜狐紺
ファンタジー
――これは、もふもふ世界の九尾のお屋敷で繰り広げられる、一人の少年とケモノ達のほのぼの和風ライフの物語である。
九尾の狐、『御珠様』の妖術によって高校生の浅野景が迷い込んでしまったのは、獣人だけが暮らす和風世界! 有無を言わさぬ御珠様のもふもふで妖しい誘惑に翻弄された景は、いつの間にか彼女のお屋敷で住み込みで働くことが決まってしまう。
灰白猫の『ちよ』や、白狐の双子、そこには他にも様々なケモノたちが暮らしていて……。
恋に神事にお手伝い、賑やかなお屋敷の日常が今、始まる!
※小説家になろうにも公開しています。
※2017/12/31 HOTランキング8位
※2018/1/2 HOTランキング6位になりました! ありがとうございます!!!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる