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6章 ブラック家の未来
204話 穏やかさの価値
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母は完全に元に戻ったとは言えないが、それでも前を向こうと思える程度には持ち直したようだ。なら、それをサポートしたい。
やはり、親しい人は元気でいてこそだよな。楽しそうな顔、嬉しそうな表情。そういったものを見るために、俺は努力している。改めて、理解できたと思う。
そうなると、人材募集についても、考え直すべきなのかもしれない。できることならば、皆と相性が良い相手を選びたいよな。俺にとって大切なのは、皆が快適に過ごすことなのだから。まあ、あくまで理想でしかないが。
とはいえ、母もそれ以外の親しい相手も、様子をしっかりと見たいところだ。今、楽しく仕事をできているのかどうか。
まずは、家の様子を見て回ろう。そう考えて、軽くうろついてみる。すると、アリアの姿を見る機会が多かった。
「ストリガさん、こんにちは。今日は髪の調子が良いですね」
「エルフのメイドか。まあ、悪くないんじゃないか?」
ストリガは、以前にアリアをエルフだからとバカにしていた。それなのに、平気でにこやかに話しかけている。俺に、同じことができるだろうか。
何が恐ろしいって、ストリガの方も口が悪いなりに普通の返答をしているところだ。つまり、ある程度は打ち解けている。ということは、昨日今日話し始めた訳ではないだろう。
これは、かなりアリアに助けられているかもな。やはり、優れたメイドだ。俺にはもったいないと思えるほど。だからといって、距離を取るなど論外ではあるが。アリアの方だって俺を大切にしてくれていることは、流石に分かる。
だから、引け目に思うのは好意に対する侮辱なんだよな。アリアに何かを貰ったのならば、それを返せるように努力するのが真っ当な道だ。
「シモンさん、その調子なら、モニカ様も好印象を持ちそうですね」
「当然だろう。私はブラック家の当主にふさわしい存在なのだからな」
シモンとも、ちゃんと会話が成立している。母への好意を利用しているあたり、うまいな。適度に持ち上げて、良い気分にさせているのだろう。俺に対して同じことをされていたら、ショックではある。
まあ、気づかいと解釈できる部分でもあるよな。楽しく話せるように配慮してくれている。そう解釈してもいい。というか、アリアが俺におためごかしを言っていると決まった訳ではない。結論を急ぎすぎるのは、良くないよな。
普通に考えて、アリアは俺に仕えるものとして、しっかり仕事をしてくれている。そして、好意も持ってくれている。なら、心配する必要はないはずだ。
「マリクさんは、また素晴らしい仕事をしているのですか?」
「そうですよ。俺は優秀なんですから。アリアさんも、俺に頼ってくれて良いですよ」
人を持ち上げるやり方も、相手によって違うんだな。やはり、人をよく見ている。マリクが母と会話していた時も、自分の仕事を自慢していたものな。アリアの対応には、納得できる。実際、マリクも機嫌がよさそうだ。
「ジェルドさん、今日もレックス様を支えてくださり、ありがとうございます」
「偉大なるレックス様のためなら、当然のことです。アリアさんも、同じなのでしょう?」
そう言うジェルドに対しては、当たり前のようにうなづいている。やはり、俺を大事に思ってくれているよな。まあ、話を合わせている部分もあるだろうが。というか、今回は褒め言葉と言うより感謝の言葉だな。実際、ジェルドはよくやってくれている。だから、ありがたいことだ。
「グレンさん、魔力が増加しているようですね。また、強くなられましたね」
「ふん。当然のことだ。俺は天才なんだからな」
グレンは力に重点を置いているものな。乱暴なところもあるが、力に対しては真摯なのかもしれない。相手の喜びそうな言葉を選べているのは、才能だよな。俺には難しいかもしれない。
「ダルトンさん、さすがはブラック家に採用された人ですね。尊敬できますよ」
「ええ。それでしたら、手伝ってもらいたいことがあります」
「忙しくなければ、ですね。私は、あくまでレックス様のメイドですので」
都合が悪いことを提案されたら、にこやかにかわす。そのあたりは、間違いなく俺も参考にすべきだよな。俺はブラック家の当主なのだから、他の家と交渉する場面もあるだろう。その時に、相手の機嫌を損ねずに断るテクニックは、とても重要になるはずだ。
色々とアリアの様子を見てきたが、とにかく気づかいがうまい。そして、かなり我慢をしているとも感じる。だったら、ねぎらいの言葉をかけるくらいは、するべきだよな。
何かお礼をできそうなら、それもしたいところではある。ただ、遠慮される可能性もある。まあ、まずは話してからだ。
ということで、アリアが空いていそうな時間に、話しかける。
「アリア、見事なものだな。俺なら、ああも人を懐柔できないぞ」
「これも人生経験というものです。エルフとして、長い時間を生きていますから」
「その経験に、感謝したい。何か、やってほしいことはあるか?」
「ここで断っても、失礼になるだけですね。そうですね。肩を揉んでいただけますか? 失礼な話ではありますが」
これは、気を使わせてしまったか? だが、肩揉みならちょうど良い。美容魔法あたりを応用して、疲れを抜くこともできるだろう。そうすれば、少しは恩返しになるよな。
「いや、気にするな。じゃあ、俺の部屋でどうだ?」
「かしこまりました。ご一緒させていただきますね」
ということで、アリアと一緒に部屋に向かう。よく考えたら、女の人を部屋に誘うのはどうなんだろう。いくら俺の体が子供とはいえ、口説いているように解釈されないだろうか。なんて、アリアの顔を見れば分かるか。緊張なんて、全然見当たらないものな。
「さて、ゆっくりしていってくれ。お前にとって快適かは、分からないが」
「大丈夫ですよ。せっかくですから、後で掃除もさせてもらいますね」
「熱心に仕事をしてくれて、いつも感謝しているよ」
「レックス様は、仕えがいのある方ですから。日々の仕事も、楽しいものです」
「なら、良いが。さあ、座ってくれ」
「では、よろしくお願いします」
アリアが座ったことを確認して、さっそく肩を揉んでいく。いくらかコリを感じたので、魔法も併用して癒やしていく。闇魔法は、本当に便利だよな。体を正常な状態に戻すことも、簡単にできるのだから。
「どうだ? 気持ちいいか?」
「これは、魔力も使っているのですね。なるほど。体の奥底から、疲れが抜けていくようです」
声からして、明らかにリラックスしている。これなら、ちゃんと喜んでもらえるよな。アリアには苦労をかけている様子だし、少しくらいは落ち着いた時間を過ごしてほしい。
「それは何よりだ。まあ、疲れるだけの仕事を任せてしまっている証拠でもあるか」
「ふふっ、気を使いすぎですよ。疲れない仕事なんて、そんなのありませんから」
「それもそうか。ただ、無理はしていないんだよな?」
「もちろんです。私が苦しんでいたら、レックス様が悲しんでしまいますから」
俺のことを、よく分かってくれている。やはり、素晴らしいメイドだよな。アリアと最初に出会えたのは、大きな幸運だった。
「そうだな。だから、自分の体を大事にしてくれよ」
「ありがとうございます。末永くレックス様に使えるためにも、健康でいますよ」
そんな風に穏やかに過ごして、またの機会を作っても良いかもしれない。あるいは、他の人に試しても良いかもしれない。そう考えていると、慌てた様子のジャンが駆け込んできた。
「兄さん、大変です! どうにも、ストリガが殺されたみたいで!」
やはり、親しい人は元気でいてこそだよな。楽しそうな顔、嬉しそうな表情。そういったものを見るために、俺は努力している。改めて、理解できたと思う。
そうなると、人材募集についても、考え直すべきなのかもしれない。できることならば、皆と相性が良い相手を選びたいよな。俺にとって大切なのは、皆が快適に過ごすことなのだから。まあ、あくまで理想でしかないが。
とはいえ、母もそれ以外の親しい相手も、様子をしっかりと見たいところだ。今、楽しく仕事をできているのかどうか。
まずは、家の様子を見て回ろう。そう考えて、軽くうろついてみる。すると、アリアの姿を見る機会が多かった。
「ストリガさん、こんにちは。今日は髪の調子が良いですね」
「エルフのメイドか。まあ、悪くないんじゃないか?」
ストリガは、以前にアリアをエルフだからとバカにしていた。それなのに、平気でにこやかに話しかけている。俺に、同じことができるだろうか。
何が恐ろしいって、ストリガの方も口が悪いなりに普通の返答をしているところだ。つまり、ある程度は打ち解けている。ということは、昨日今日話し始めた訳ではないだろう。
これは、かなりアリアに助けられているかもな。やはり、優れたメイドだ。俺にはもったいないと思えるほど。だからといって、距離を取るなど論外ではあるが。アリアの方だって俺を大切にしてくれていることは、流石に分かる。
だから、引け目に思うのは好意に対する侮辱なんだよな。アリアに何かを貰ったのならば、それを返せるように努力するのが真っ当な道だ。
「シモンさん、その調子なら、モニカ様も好印象を持ちそうですね」
「当然だろう。私はブラック家の当主にふさわしい存在なのだからな」
シモンとも、ちゃんと会話が成立している。母への好意を利用しているあたり、うまいな。適度に持ち上げて、良い気分にさせているのだろう。俺に対して同じことをされていたら、ショックではある。
まあ、気づかいと解釈できる部分でもあるよな。楽しく話せるように配慮してくれている。そう解釈してもいい。というか、アリアが俺におためごかしを言っていると決まった訳ではない。結論を急ぎすぎるのは、良くないよな。
普通に考えて、アリアは俺に仕えるものとして、しっかり仕事をしてくれている。そして、好意も持ってくれている。なら、心配する必要はないはずだ。
「マリクさんは、また素晴らしい仕事をしているのですか?」
「そうですよ。俺は優秀なんですから。アリアさんも、俺に頼ってくれて良いですよ」
人を持ち上げるやり方も、相手によって違うんだな。やはり、人をよく見ている。マリクが母と会話していた時も、自分の仕事を自慢していたものな。アリアの対応には、納得できる。実際、マリクも機嫌がよさそうだ。
「ジェルドさん、今日もレックス様を支えてくださり、ありがとうございます」
「偉大なるレックス様のためなら、当然のことです。アリアさんも、同じなのでしょう?」
そう言うジェルドに対しては、当たり前のようにうなづいている。やはり、俺を大事に思ってくれているよな。まあ、話を合わせている部分もあるだろうが。というか、今回は褒め言葉と言うより感謝の言葉だな。実際、ジェルドはよくやってくれている。だから、ありがたいことだ。
「グレンさん、魔力が増加しているようですね。また、強くなられましたね」
「ふん。当然のことだ。俺は天才なんだからな」
グレンは力に重点を置いているものな。乱暴なところもあるが、力に対しては真摯なのかもしれない。相手の喜びそうな言葉を選べているのは、才能だよな。俺には難しいかもしれない。
「ダルトンさん、さすがはブラック家に採用された人ですね。尊敬できますよ」
「ええ。それでしたら、手伝ってもらいたいことがあります」
「忙しくなければ、ですね。私は、あくまでレックス様のメイドですので」
都合が悪いことを提案されたら、にこやかにかわす。そのあたりは、間違いなく俺も参考にすべきだよな。俺はブラック家の当主なのだから、他の家と交渉する場面もあるだろう。その時に、相手の機嫌を損ねずに断るテクニックは、とても重要になるはずだ。
色々とアリアの様子を見てきたが、とにかく気づかいがうまい。そして、かなり我慢をしているとも感じる。だったら、ねぎらいの言葉をかけるくらいは、するべきだよな。
何かお礼をできそうなら、それもしたいところではある。ただ、遠慮される可能性もある。まあ、まずは話してからだ。
ということで、アリアが空いていそうな時間に、話しかける。
「アリア、見事なものだな。俺なら、ああも人を懐柔できないぞ」
「これも人生経験というものです。エルフとして、長い時間を生きていますから」
「その経験に、感謝したい。何か、やってほしいことはあるか?」
「ここで断っても、失礼になるだけですね。そうですね。肩を揉んでいただけますか? 失礼な話ではありますが」
これは、気を使わせてしまったか? だが、肩揉みならちょうど良い。美容魔法あたりを応用して、疲れを抜くこともできるだろう。そうすれば、少しは恩返しになるよな。
「いや、気にするな。じゃあ、俺の部屋でどうだ?」
「かしこまりました。ご一緒させていただきますね」
ということで、アリアと一緒に部屋に向かう。よく考えたら、女の人を部屋に誘うのはどうなんだろう。いくら俺の体が子供とはいえ、口説いているように解釈されないだろうか。なんて、アリアの顔を見れば分かるか。緊張なんて、全然見当たらないものな。
「さて、ゆっくりしていってくれ。お前にとって快適かは、分からないが」
「大丈夫ですよ。せっかくですから、後で掃除もさせてもらいますね」
「熱心に仕事をしてくれて、いつも感謝しているよ」
「レックス様は、仕えがいのある方ですから。日々の仕事も、楽しいものです」
「なら、良いが。さあ、座ってくれ」
「では、よろしくお願いします」
アリアが座ったことを確認して、さっそく肩を揉んでいく。いくらかコリを感じたので、魔法も併用して癒やしていく。闇魔法は、本当に便利だよな。体を正常な状態に戻すことも、簡単にできるのだから。
「どうだ? 気持ちいいか?」
「これは、魔力も使っているのですね。なるほど。体の奥底から、疲れが抜けていくようです」
声からして、明らかにリラックスしている。これなら、ちゃんと喜んでもらえるよな。アリアには苦労をかけている様子だし、少しくらいは落ち着いた時間を過ごしてほしい。
「それは何よりだ。まあ、疲れるだけの仕事を任せてしまっている証拠でもあるか」
「ふふっ、気を使いすぎですよ。疲れない仕事なんて、そんなのありませんから」
「それもそうか。ただ、無理はしていないんだよな?」
「もちろんです。私が苦しんでいたら、レックス様が悲しんでしまいますから」
俺のことを、よく分かってくれている。やはり、素晴らしいメイドだよな。アリアと最初に出会えたのは、大きな幸運だった。
「そうだな。だから、自分の体を大事にしてくれよ」
「ありがとうございます。末永くレックス様に使えるためにも、健康でいますよ」
そんな風に穏やかに過ごして、またの機会を作っても良いかもしれない。あるいは、他の人に試しても良いかもしれない。そう考えていると、慌てた様子のジャンが駆け込んできた。
「兄さん、大変です! どうにも、ストリガが殺されたみたいで!」
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