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5章
(59)閉鎖空間
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腕の根元、太ももの付け根から固いものが生えていくような感覚がする。心臓の脈動に合わせて肺が稼働し、脊髄を伝って眠っていた脳が瞬きを始める。
完全に脳が目覚めた時、俺は濃密な五感の情報量に驚いた。
空気に満たされた密室、湿度、温度。頭が沈むほど柔らかなクッション。精密機械が信号を送り合う小さな音。やけに湿っぽい瞼を持ち上げると、透明さを取り戻したポッドの蓋の向こうで、紫色の幼い瞳がこちらを心配そうにのぞき込んでいるのが見えた。
「あ、起きた!」
シャルがぱっと離れた途端、ポッドが真っ白い煙を噴出させながら蓋を開いた。強張った身体をほぐしながら起き上がると、クライヴもレオハニーも無事に起き上がってくるところだった。
起きた拍子に、胸元から何かが滑り落ちる。見下ろすと、去り際に渡されたミカルラの記憶本と、カードサイズの通行証が重ねて置かれていた。
ぼんやりと膝の上にある物たちを眺めていると、視界の端から手を差し出された。寝ぼけ眼で見上げれば、くらげ頭の少女がこちらを見つめていた。
「無事に帰ってこれたんだな」
「……ああ、うん。仮想世界から返されたんだ。ほとんど追い出すみたいな感じだったけど」
ぼんやりした頭を押さえながらエトロの手を取り、ゆっくりとポッドから出る。
声帯を震わせるたびに強い違和感が背筋を焼く。自分の声のはずなのに、まるで他人の声を聴いているようだった。しばらく目を閉じて脳を休ませると、仮想世界で見聞きしたもの、体験したものがじんわりと記憶に馴染んでいくような気がした。
制御室の真ん中付近で腰を下ろし、深く深呼吸をする。すると、アンリがアルカイックスマイルになり切れていない、不安の滲む面持ちで近づいてきた。
「何が分かったんだ?」
「ああ……少し長い話になる」
俺は自然と真ん中に集まってきた面々を、なんとなく懐かしいような気持で眺めながら話し出した。
・・・───・・・
「そうか……この遺跡に眠っている人たちは私たちに敵意を抱いていない。むしろ協力的なのだな」
エトロは真っ白なミカルラの記録本を撫でながら、遺跡の中で稼働し続けるポッドへと目を向けた。労わる様なその眼差しは、彼らの目覚めを今か今かと待ち望んでいた。第二の故郷を失ったばかりで、先祖と繋がりのある人々が今もなお生きていると知るだけでも、エトロは随分と肩の荷が下りたようだった。
俺はエトロの横顔に心弛しつつ、明るい口調で言った。
「ポッドから目覚めるまでもう少し時間がかかるんだってさ」
「だけど、彼らがすぐ目覚めるとは限らないんだろう? ここで待っている間に、ベートが自我を改ざんするウイルスを持っているのなら、他の旧人類まで洗脳されてもおかしくないよ。急いで他の……サーバー? ってやつに行った方がいいんじゃないかな」
アンリが眉を曇らせるのを見て、俺は腕を組みながら思考を巡らせた。
「それなんだが、海底遺跡まではエトロの能力がないと辿り着けないし、この辺りはマリヴァロンの縄張りだから、そう神経質になる必要はないと思う」
だが俺の考察はクライヴによってあっさりと砕かれた。
「いや、機械仕掛けの門がどこにあるかはトゥアハ派も把握しているだろう? 重点的に調べられたらまずいんじゃないか」
「……あっ」
「リョーホ……お前ねぇ……」
アンリから馬鹿を見るような目を向けられ、俺は思いっきりそっぽを向いた。その後頭部をエトロに引っぱたかれ、俺は小さく「すんません」と口にする。レオハニーが世界に四つある機械仕掛けの門を見つけ出せたのだから、トゥアハ派も場所を把握しているのは当たり前の話だった。
エトロは小さく嘆息した後、真面目に頭を回転させた。
「ドミラスの研究所にあった潜水艦なら、私の力を使わずとも海底遺跡まで辿り着けるんじゃないか。もし敵が潜水艦を開発していたら一発で見つかってしまうぞ」
「そうですね。ゴモリーは旧人類で、中央都市のサーバーに協力者がいるのでしょう? 潜水艦の設計図は用意できたはずなので、やはりすでに見つけて放置していた、と考えるのが妥当でしょう」
ツクモの平坦な声色で語られた考察に、俺はふと矛盾を見つける。
「なぁ、潜水艦も用意してとっくの昔に門を見つけてたんなら、なんでずっと放置してたんだ? 自分たちで鍵者を作れなかったにしても、せめて警備ぐらいはするもんだろ」
「……鍵者が、門を開けるのを待っていたんじゃないか。ヨルドのサーバーを直接乗っ取るために」
「おおそうだ! きっとその通りだレオハニー様! 流石最強の討滅者!」
ぱちんと指を鳴らしながらシュレイブは満足そうに何度も頷いて、それからあんぐりと口を開けて真っ青になった。俺も多分同じ顔をしていたと思う。
全員から血の気が引いた瞬間、遺跡全体が轟音を立てながら大きく揺れた。俺の目の前でシュレイブが勢いよくすっ転ぶ。
「ななな、なんだ!?」
「外に出よう!」
マリヴァロンのけたたましい咆哮が響き渡り、より遺跡全体の揺れが激しくなる。
振動に足をもつれさせながら急いで扉を押し開けると、海底遺跡全体が空気のドームで覆いつくされていた。海上から海底遺跡までを繋いでいた大渦は消えているのに、どうやって海底に酸素が残り続けているのか不思議だったが、今はそれどころではない。
海底遺跡の真上、薄っすらと日差しが差し込む海の中でマリヴァロンが暴れている。その周りには白い人面ドラゴンのネフィリムがまとわりついていた。
ネフィリムがここにいるということは、すぐ近くにベートがいるはずだ。
「お、おお俺達付けられてたのか!?」
シュレイブがパニックになりながら細身の大剣を抜くと、強張った表情のままクライヴが鋭く否定した。
「さっき話したばかりだろう! あいつら、鍵者が門を開けるのを隠れて監視してたんだろう!」
「そ、そうか、でも、閉じ込められてるのにどうやって戦えばいいんだ!?」
大剣を握ったまままごまごするシュレイブの横を、ポニーテールを揺らしながらアンリが通り過ぎる。アンリはドームと海の境目に近づくと、無言で弓を引き、ドーム越しにネフィリムへ矢を放った。
『陣風』で加速した矢は海水で速度を減衰させながらも、十分な破壊力を持ってネフィリムの胴体を抉り裂いた。
アンリの攻撃で空気のドームが崩れるような様子はない。仲間を攻撃されたネフィリムの矛先がこちらに向けられるが、ドームによって海流が乱れているのか、近づく傍から見えない流れに吹き飛ばされていった。
「これも旧人類か、氷の一族が残した結界なのかな。戦えないことはないけれど、籠城戦は厳しそうだね」
「だな。遠距離戦闘が得意な奴ならともかく、俺達じゃ攻撃もままならないし」
「おい鍵者! いっそ『雷光』を流してみたらどうだ!?」
「マリヴァロンまで巻き込まれるぞ!?」
シュレイブの脳筋作戦に瞠目していると、ドームの隅っこにしゃがみ込んだシャルが『重力操作』で一気に俺の前に飛んできた。
「見てリョーホ! この石なんか光ってる!」
小さな手で掲げられた石を受け取ると、水色の菌糸が石の奥深くまで根を張っているのが見えた。照明によく使用されるキノコライトと同じく、自然発生した菌糸なのだろう。
石の表面を撫でてみると、空気の流れを感じる。この石から空気が生成されているらしい。試しに石を握った手をドームの外に突っ込んでみると、石からぶわりと泡が吐き出され、直径五十センチほどの空気の膜が形成された。
どうやらこの菌糸は、水に触れることで大量の空気を吐き出すらしい。残念ながらこいつはドラゴンの核とは別の菌糸なので、俺の身体に移植するのは難しいだろう。試しに『支配』を使って体内に水色の菌糸を引っ張り込もうとしたが、がっちりと石に張り付いているせいで引きはがせなかった。
「仕方ない。シャル! これのもっと大きいやつ見つけてくれ!」
「あいあいさー!」
レブナのような返事をしながら、しゅばっとシャルがドーム内を探し回り始める。その間に俺は、ドームの外に出ても気圧で潰れなかった自分と石とを見比べてニヤリと笑った。
「リョーホ? 何をする気だ?」
「できてからのお楽しみだ」
緊張した面持ちで訪ねて来るエトロに、俺は自信満々にサムズアップした。
完全に脳が目覚めた時、俺は濃密な五感の情報量に驚いた。
空気に満たされた密室、湿度、温度。頭が沈むほど柔らかなクッション。精密機械が信号を送り合う小さな音。やけに湿っぽい瞼を持ち上げると、透明さを取り戻したポッドの蓋の向こうで、紫色の幼い瞳がこちらを心配そうにのぞき込んでいるのが見えた。
「あ、起きた!」
シャルがぱっと離れた途端、ポッドが真っ白い煙を噴出させながら蓋を開いた。強張った身体をほぐしながら起き上がると、クライヴもレオハニーも無事に起き上がってくるところだった。
起きた拍子に、胸元から何かが滑り落ちる。見下ろすと、去り際に渡されたミカルラの記憶本と、カードサイズの通行証が重ねて置かれていた。
ぼんやりと膝の上にある物たちを眺めていると、視界の端から手を差し出された。寝ぼけ眼で見上げれば、くらげ頭の少女がこちらを見つめていた。
「無事に帰ってこれたんだな」
「……ああ、うん。仮想世界から返されたんだ。ほとんど追い出すみたいな感じだったけど」
ぼんやりした頭を押さえながらエトロの手を取り、ゆっくりとポッドから出る。
声帯を震わせるたびに強い違和感が背筋を焼く。自分の声のはずなのに、まるで他人の声を聴いているようだった。しばらく目を閉じて脳を休ませると、仮想世界で見聞きしたもの、体験したものがじんわりと記憶に馴染んでいくような気がした。
制御室の真ん中付近で腰を下ろし、深く深呼吸をする。すると、アンリがアルカイックスマイルになり切れていない、不安の滲む面持ちで近づいてきた。
「何が分かったんだ?」
「ああ……少し長い話になる」
俺は自然と真ん中に集まってきた面々を、なんとなく懐かしいような気持で眺めながら話し出した。
・・・───・・・
「そうか……この遺跡に眠っている人たちは私たちに敵意を抱いていない。むしろ協力的なのだな」
エトロは真っ白なミカルラの記録本を撫でながら、遺跡の中で稼働し続けるポッドへと目を向けた。労わる様なその眼差しは、彼らの目覚めを今か今かと待ち望んでいた。第二の故郷を失ったばかりで、先祖と繋がりのある人々が今もなお生きていると知るだけでも、エトロは随分と肩の荷が下りたようだった。
俺はエトロの横顔に心弛しつつ、明るい口調で言った。
「ポッドから目覚めるまでもう少し時間がかかるんだってさ」
「だけど、彼らがすぐ目覚めるとは限らないんだろう? ここで待っている間に、ベートが自我を改ざんするウイルスを持っているのなら、他の旧人類まで洗脳されてもおかしくないよ。急いで他の……サーバー? ってやつに行った方がいいんじゃないかな」
アンリが眉を曇らせるのを見て、俺は腕を組みながら思考を巡らせた。
「それなんだが、海底遺跡まではエトロの能力がないと辿り着けないし、この辺りはマリヴァロンの縄張りだから、そう神経質になる必要はないと思う」
だが俺の考察はクライヴによってあっさりと砕かれた。
「いや、機械仕掛けの門がどこにあるかはトゥアハ派も把握しているだろう? 重点的に調べられたらまずいんじゃないか」
「……あっ」
「リョーホ……お前ねぇ……」
アンリから馬鹿を見るような目を向けられ、俺は思いっきりそっぽを向いた。その後頭部をエトロに引っぱたかれ、俺は小さく「すんません」と口にする。レオハニーが世界に四つある機械仕掛けの門を見つけ出せたのだから、トゥアハ派も場所を把握しているのは当たり前の話だった。
エトロは小さく嘆息した後、真面目に頭を回転させた。
「ドミラスの研究所にあった潜水艦なら、私の力を使わずとも海底遺跡まで辿り着けるんじゃないか。もし敵が潜水艦を開発していたら一発で見つかってしまうぞ」
「そうですね。ゴモリーは旧人類で、中央都市のサーバーに協力者がいるのでしょう? 潜水艦の設計図は用意できたはずなので、やはりすでに見つけて放置していた、と考えるのが妥当でしょう」
ツクモの平坦な声色で語られた考察に、俺はふと矛盾を見つける。
「なぁ、潜水艦も用意してとっくの昔に門を見つけてたんなら、なんでずっと放置してたんだ? 自分たちで鍵者を作れなかったにしても、せめて警備ぐらいはするもんだろ」
「……鍵者が、門を開けるのを待っていたんじゃないか。ヨルドのサーバーを直接乗っ取るために」
「おおそうだ! きっとその通りだレオハニー様! 流石最強の討滅者!」
ぱちんと指を鳴らしながらシュレイブは満足そうに何度も頷いて、それからあんぐりと口を開けて真っ青になった。俺も多分同じ顔をしていたと思う。
全員から血の気が引いた瞬間、遺跡全体が轟音を立てながら大きく揺れた。俺の目の前でシュレイブが勢いよくすっ転ぶ。
「ななな、なんだ!?」
「外に出よう!」
マリヴァロンのけたたましい咆哮が響き渡り、より遺跡全体の揺れが激しくなる。
振動に足をもつれさせながら急いで扉を押し開けると、海底遺跡全体が空気のドームで覆いつくされていた。海上から海底遺跡までを繋いでいた大渦は消えているのに、どうやって海底に酸素が残り続けているのか不思議だったが、今はそれどころではない。
海底遺跡の真上、薄っすらと日差しが差し込む海の中でマリヴァロンが暴れている。その周りには白い人面ドラゴンのネフィリムがまとわりついていた。
ネフィリムがここにいるということは、すぐ近くにベートがいるはずだ。
「お、おお俺達付けられてたのか!?」
シュレイブがパニックになりながら細身の大剣を抜くと、強張った表情のままクライヴが鋭く否定した。
「さっき話したばかりだろう! あいつら、鍵者が門を開けるのを隠れて監視してたんだろう!」
「そ、そうか、でも、閉じ込められてるのにどうやって戦えばいいんだ!?」
大剣を握ったまままごまごするシュレイブの横を、ポニーテールを揺らしながらアンリが通り過ぎる。アンリはドームと海の境目に近づくと、無言で弓を引き、ドーム越しにネフィリムへ矢を放った。
『陣風』で加速した矢は海水で速度を減衰させながらも、十分な破壊力を持ってネフィリムの胴体を抉り裂いた。
アンリの攻撃で空気のドームが崩れるような様子はない。仲間を攻撃されたネフィリムの矛先がこちらに向けられるが、ドームによって海流が乱れているのか、近づく傍から見えない流れに吹き飛ばされていった。
「これも旧人類か、氷の一族が残した結界なのかな。戦えないことはないけれど、籠城戦は厳しそうだね」
「だな。遠距離戦闘が得意な奴ならともかく、俺達じゃ攻撃もままならないし」
「おい鍵者! いっそ『雷光』を流してみたらどうだ!?」
「マリヴァロンまで巻き込まれるぞ!?」
シュレイブの脳筋作戦に瞠目していると、ドームの隅っこにしゃがみ込んだシャルが『重力操作』で一気に俺の前に飛んできた。
「見てリョーホ! この石なんか光ってる!」
小さな手で掲げられた石を受け取ると、水色の菌糸が石の奥深くまで根を張っているのが見えた。照明によく使用されるキノコライトと同じく、自然発生した菌糸なのだろう。
石の表面を撫でてみると、空気の流れを感じる。この石から空気が生成されているらしい。試しに石を握った手をドームの外に突っ込んでみると、石からぶわりと泡が吐き出され、直径五十センチほどの空気の膜が形成された。
どうやらこの菌糸は、水に触れることで大量の空気を吐き出すらしい。残念ながらこいつはドラゴンの核とは別の菌糸なので、俺の身体に移植するのは難しいだろう。試しに『支配』を使って体内に水色の菌糸を引っ張り込もうとしたが、がっちりと石に張り付いているせいで引きはがせなかった。
「仕方ない。シャル! これのもっと大きいやつ見つけてくれ!」
「あいあいさー!」
レブナのような返事をしながら、しゅばっとシャルがドーム内を探し回り始める。その間に俺は、ドームの外に出ても気圧で潰れなかった自分と石とを見比べてニヤリと笑った。
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