家に帰りたい狩りゲー転移

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5章

(4)希薄な望み

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 記憶が終わり、俺の意識が肉体へと帰還する。真っ白な視界を宥めるようにゆっくりと瞬きを繰り返すと、網膜の向こうから景色が滲み出した。

 地下ホールにいる狩人たちは、ある一点を見つめたまま微動だにしない。彼らの見つめる先には、俺の『瞋恚』で生み出された幻が、ロッシュの記憶をなぞるように動き、死ぬ瞬間までを再現していた。

 ロッシュの姿が白い光で掻き消え、遅れてトゥアハの幻も消失する。後に残ったのは血に塗れた結果だけだった。
 
「そんな……ロッシュ様が」

 シュイナが両手で口元を押さえながら、魂の抜けたような声を出す。彼女は愕然と目を見開いたままロッシュの遺体に歩み寄り、足を切り落とされたように崩れ落ちた。

「シュイナさん!」

 慌ててシュイナを抱き起こすが、彼女はもはや膝の痛みすら感じていない様子で、金髪の前髪の隙間から桜色の瞳孔を細かく震わせていた。

「わたし、待ってるって、約束したじゃないですか……まだ、エラムラで仕事がたくさんあるって、わたしに、安心して眠れるような世界を見せるって……」

 無理矢理息を吐き切るような、途切れ途切れの言葉が紡がれる。そして大きく唇が痙攣した数秒後、シュイナはかくりと俺の腕の中で脱力した。

「シュイナさん!?」

 急いで呼びかけるが、シュイナは青ざめたまま固く目を瞑ったままだ。あたふたと俺が取り乱していると、足早にレオハニーが近づいてきて素早くシュイナの胸に手を当てる。しばらくして、赤い睫毛を伏せながらレオハニーは嘆息した。

「気絶しているだけだ」
「……でも、シュイナさんにとってそれは……」

 シュイナの菌糸能力『保持』は、物質の劣化だけでなく時間を止める力を持っているが、その強力さ故に代償があった。

 『保持』の力で時間を止めた分、シュイナの肉体は急激に老化していき、代償を支払った時間の分だけ眠らなくてはならなくなる。これまでシュイナが使った時間を合計すると、彼女が眠らなければならない時間は二年以上。シュイナはその代償を払わないよう、ほぼ三年間睡眠を取らずに生きてきた。

 その緊張の糸が、ロッシュの死によって切れてしまった。一度眠ってしまったのなら、シュイナはこれから二年以上も目覚めることはない。ほとんど植物状態と言ってもいいだろう。

「こんなの、おかしいよ…」

 広々とした地下ホールの中で、シャルのか細い声がやけに大きく反響した。

「二人は何も悪いことしてない。なのに、なんでロッシュが殺されなきゃダメなの!?」
「シャル……」
「シュイナもロッシュも、リョーホの友達なのに! リョーホだって悪いことしてない! せっかくドラゴンに勝ったのに、死んでたら意味ないのに!」

 顔をぐしゃぐしゃにしながらシャルは激しく地面を踏みつけた後、顔を上げて大声で泣きじゃくった。感情をぶちまけるシャルに釣られて、幾人かの狩人からも鼻を啜る音がする。

 ロッシュという男は、エラムラの里の外でも尊敬を集めていた男だったようだ。オラガイアに発つときも里の人々がわざわざ見送りに来てくれるほど愛されていたのだから、それも当然と言えば当然だった。

「……っ畜生」

 俺は呻くように吐き捨ててから大きく息を吸い、ロッシュの遺体に黙礼した。そして手のひらから小さな短刀を生成し、ロッシュの鈴と一緒にシュイナの掌に握り込ませた。それから『雷光』の能力を発動させ、シュイナの身体を青い光で包み込む。魂が抜けてしまったハインキーの身体を保護していたように、シュイナの身体も目覚める時まで保護しておいた方がいい。エラムラにはシュイナの姉妹であるレブナが、今も帰りを待っているはずだから。

 短刀越しに『雷光』が発動しているのを確認しつつ、俺はアンリの方を振り返った。

「アンリ。悪いけどシュイナさんを連れて地上に行ってくれないか」
「リョーホはどうするんだ?」
「この先にまだ生き残っている人もいるかもしれないだろ。ダアト教の他の幹部たちも見つかってないし」

 それと、ロッシュを殺したトゥアハも。
 口には出さなかったが、俺と同じ思考に至った者たちから静かな殺意が放たれる。

 空中に浮かぶオラガイアから脱出する手段は限られているため、十中八九、トゥアハもまだこの都市に残っているはずだ。探し出すのなら今しかない。

 一人の狩人が、握りしめた拳を震わせながら沈黙を破った。

「なぁ……さっきの幻が本当なら、トゥアハはずっと俺たちを騙していたって事になるよな」
「確かに。なら、トゥアハをダアト教の総帥に選んだ国王もグルなんじゃないか? 俺たちごとオラガイアを潰して、都市の人間皆殺しにしようとしたのも……」

 ざわざわと狩人たちの間で不信感が広がっていき、その矛先がリデルゴア国の統治の象徴とも言える憲兵へ向けられる。

「おい憲兵、知ってること全部話せ!」

 突然、壮年の狩人が憲兵の胸ぐらを掴む。その恐ろしい剣幕に、憲兵は両手を上げながら真っ青になった。

「お、おれは何も知らない! ただ護衛に選ばれただけで、まさかトゥアハ様がこんなことをしていたなんて!」
「じゃあなんでスタンピードが終わっても憲兵隊隊長のラグラード殿も南旧市街から戻ってこないんだ!? あの男から事前に何か指示されてたんじゃないのか!」
「ほ、本当に何も知らないんです! 信じてください!」

 涙目になりながら細かく震える憲兵は哀れだった。すかさず俺は口を出そうとしたが、一足早くレオハニーが立ち上がった。

「下っ端を責めても意味はない。幹部のロッシュ様でさえもトゥアハの裏切りは知らなかったんだ。ダアト教の人間すべてが敵ではないように、リデルゴアの兵士すべてが君たちを殺そうとしたわけではない。特にこの場に残った憲兵たちは、オラガイアで君たちと共に戦った仲間だ。憶測だけで、その事実を捻じ曲げてはいけない」

 深みのある凛とした声音に諭され、狩人は乱暴に憲兵を解放した。

「結局は、ここにいる憲兵も俺ら狩人も、リデルゴア国にとっちゃあ捨て駒だったってことだ。ふざけやがって……!」

 そう吐き捨てた後、その狩人はガラガラと痰が絡んだ声で怒鳴りつけた。

「おい、さっさと奥に案内しろ! 見つけ次第トゥアハを嬲り殺しにしてやる!」
「そうだ! 誰のおかげでリデルゴア国が生き残ってきたのか分からせてやる!」

 一旦は冷静になったように見えたが、どうやら怒りの矛先を変えただけらしい。血気盛んな狩人ならではの思い切った発想は、本能で生きるドラゴンが相手ならば有効だが、今回は流石に分が悪い。

 俺はシュイナを床に寝かせ、レオハニーの隣で仁王立ちになった。

「待ってください。さっきの幻でトゥアハの能力を見たでしょう? あんなのとどうやって戦うつもりですか!」
「黙ってろ若造! ロッシュ様が殺されたってのに黙って見逃せるかよ! 中央都市に引き込まれちゃあ二度と手出しできなくなるかもしんねぇんだぞ!」

 確かに、国王に並ぶ権力を持つトゥアハを中央都市で殺すのは困難だろう。中央都市はリデルゴア国の中でもトップクラスに警備が厳重で、城に忍び込むだけでも命懸けになる。
 だったら警備もいないオラガイで殺してしまった方がいいに決まっている。スタンピードで巻き込まれて死んだと報告すれば、謀反として裁かれる者もいなくなる。
 だとしても、俺は反論を続けた。

「俺だってロッシュさんの仇を取りたい気持ちは一緒です。しかし、無策で突っ込んで全滅してしまったら、それこそロッシュさんが浮かばれません! ロッシュさんが命懸けで残してくれた情報を、生き残った俺たちが上手く使わなければ意味がない!」
「使うってんなら今ここでトゥアハを殺す大義名分にすりゃあいいだけだろうが!」
「違う! トゥアハを殺しただけでは根本的な解決にならない! リデルゴア国の上層部が俺たちを裏切っていたならむしろ悪手だ!」

 俺は一旦深呼吸を挟み、軽く怒りを沈めてから続けた。

「スタンピードに合わせて竜王トルメンダルクを呼び寄せるなんて、トゥアハ一人でできるわけがない。救済者トトの他にも、必ず裏切り者がいる。そいつらも見つけ出して殺さなきゃ、到底割りに合わねぇだろ」

 後半では堪えきれず、声に怒気が籠ってしまった。

 俺は、自分でも冷静なのが不思議なほど憤怒を感じていた。オラガイアの人が屈辱的な死をむかえたことよりも、俺を英雄だと言って、頼ってくれた大切な仲間が殺されたことに怒っている。もっと言えば、絶対に踏み込んでほしくない領域を土足で荒らされたような最悪の気分だ。

「なぁ、頼むよ。裏切り者を全員見つけ出して、皆殺しにしたいんだよ。アンタたちなら分かるよな?」

 半ば裏返った声で懇願すると、狩人たちは意外にも、先ほどのように怒鳴りつけてくることはなかった。

「……ジェイル、他の奴らも落ち着け。こいつの言うとおりだ。少し性急すぎたな」

 地下ホールの中でも特に年配の狩人が、やり切れないため息を吐いてジェイルと呼ばれた狩人の肩を叩いた。ジェイルは口を曲げながら年配の狩人を睨んだ後、床に広がる血の海を睨みながら低く唸った。

「けどよ、この機を逃したらいつトゥアハを殺せるか……」
「案外、もうとっくに逃げてるかも知れねぇぞ。どう動いたら俺たちに殺されねぇのかは、奴さんの方が熟知しているだろうしな」

 年配の狩人が片頬で笑うと、ジェイルを含む気色ばんでいた狩人たちは沈黙した。年配の狩人は仕方がなさそうにもう一度ジェイルの肩を叩いた後、白く蓄えられた髭を揺らしながら一案を持ちかけた。

「トゥアハがオラガイアを滅ぼそうとしたのなら、またスタンピードを引き起こすかもしれないな。二手に別れ、地上の巡回組と合流し、少数精鋭でトゥアハを探すべきだ。そうだろう?」

 反論はなく、幾人かが小さく頷く。

「じゃあ決まりだ。レオハニーさん、アンタが少数精鋭のメンバーを選んでくれ。余った連中は俺が連れてく」

 年配の狩人がレオハニーへ指示を仰ぐ。無駄のない段取りに俺が感心していると、レオハニーから意外な指名がなされた。

「……では、私とリョーホだけで行く」
「え? 俺?」
「おい、まさか二人だけで行くのか?」

 怪訝な表情になる年配の狩人に対して、レオハニーは無表情のまま言葉を尽くした。

「オーディの言った通り、トゥアハはすでにオラガイアを脱出している可能性が高い。それに、ここから先の通路は狭く、大人数で進むのはかえって不利だ。私も人数が少ない方が戦いやすい。それに、生き残りを見つけた時のために彼の優れた治癒能力も必要になる」
「ほお……確かに、この男の治癒能力には目を見張るもんがある。うちの仲間も世話になったしな。しかし戦闘面では一番アンタの足を引っ張るんじゃねぇか。レオハニーさんよ」

 オーディ、という名の年配の狩人は、老獪とした鋭い目でレオハニーに探りを入れる。レオハニーはそれを逃げもせずに受け止め、顎を引いた。

「……リョーホは、鍵者だ」

 その単語が流れた瞬間、狩人たちの雰囲気が剣呑なものに変わった。軽蔑や憎しみ、殺意といった負の感情に俺は身を竦めるが、反抗はしない。しかし、その雰囲気を感じ取ったエトロとアンリは即座に俺の前に出て武器に手を掛けた。遅れてシャルも、大勢の敵意に怯えながらも俺を庇うように腕を広げる。

 一触即発の張りつめた空気は、オーディの手によって霧散した。

「……なるほどな。だったら文句はねぇよ。ただしそこの鍵者。さっき、そこのお嬢ちゃんに短刀を握らせてたな? あれを使えば遠くからでも治療できるって事だろ。何本かこっちに寄越してくれ」
「分かった」

 俺は素直に頷き、シュイナに持たせたものと同じ短剣を生成した。それらを一まとめにして差し出すと、オーディはそれを掴みながら俺の耳元に顔を近づけた。

「鍵者ってのは純真無垢で、終末の日を引き起こさない程度に、知恵だけ絞り取ってからぶっ殺すのが鉄則だ。しかし今代のアンタは、えらく自由に生かしてもらってるようだな?」
「……俺はこの世界を滅ぼす気はない。けどな、中央都市で『俺』を処刑したことは忘れていない」

 ロッシュから鍵者の扱いを聞いていた時から、バルド村での俺の扱いがいかに幸せなものか理解しているつもりだ。記憶を取り戻した今ではなおのこと、人間らしく扱ってくれた村の皆には頭が上がらない。
 だが、部外者が俺と仲間達との関係を壊そうとするなら、今度こそ容赦するつもりはない。

「狙うなら俺だけにしろと、アンタの部下によく忠告しておけ。俺の仲間に手を出したら、そいつの大事な人間をむごく殺してやる」

 視線だけで殺すつもりで睨みつけると、オーディは犬歯を剥き出すように笑った。

「純真無垢って言うよか、ただのお人好しだな、アンタは」
「……なんだそりゃ」

 全く敵意のない返答に苦笑しながら俺が顔を背けると、いきなり掌で背中を引っぱたかれた。

「痛ってぇ!」
「中央都市ん時は酷いもんだったが、今度は上手く立ち回れよ。クソガキ」

 行くぞ、と顎をしゃくり、オーディは他の狩人を引き連れて地上へと引き返していった。その途中でオーディは一旦足を止め、肩越しに俺とレオハニーを鋭い目で射抜く。

「死体は俺たちが後でまとめて燃やす。触るんじゃねぇぞ」

 そう言い残し、オーディは今度こそその場を後にした。

「なんだったんだ一体……」

 背中をさすりながら、俺は顰めっ面で独り言ちる。きっと服を捲れば背中には立派な紅葉が浮き上がっていることだろう。

 ヒリヒリとした痛みに顔を顰めていると、エトロが毒気を抜かれた表情で話しかけてきた。

「リョーホ。大丈夫か?」
「ああ。俺は平気だよ」
「あのオーディという狩人、他の狩人よりも話が通じるみたいだが、あまり信用するなよ」
「おう。……心配してくれてありがとな」
「ふん」

 エトロは満更でもなさそうに鼻を鳴らし、オーディたちの後を追いかけた。それから入れ替わるようにアンリが近づき、床に寝かされたシュイナを抱え上げた。

「レオハニー様が一緒だし、滅多なことはないだろうけど、気をつけていけよ」
「おう。シュイナさんを頼んだ」

 短く会話を切り上げて、アンリと俺はどちらからともなく背を向ける。すると俺の前にシャルがちょこんと佇んでいた。不安そうに見上げながら落ち着きなく手を開いたり閉じたりしており、今にも俺に抱きついてきそうな雰囲気である。

 身近な人が立て続けに死んでしまったとあれば、大声で泣きじゃくったところでシャルの暗い気持ちが晴れるわけもない。ニヴィの記憶世界でそうしたように、俺に甘えたいという欲求がシャルの中で葛藤を生んでいるのだろう。

 俺は人間として一人前になろうとしているシャルの健気さに微笑んだ後、拳をまっすぐ彼女の前に突き出した。

 シャルはしばしキョトンとした後、強気な笑顔を浮かべながら自分の拳を突き合わせた。

「リョーホ、気をつけてね!」
「おう!」

 最後に軽快なハイタッチを交わして、シャルは駆け足でホールの外へ出ていった。
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