家に帰りたい狩りゲー転移

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4章

(22)協定

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 側頭部に強烈な一撃を食らったダウバリフは完全に伸びてしまった。このまま路上で血祭りにあげても良かったのだが、オラガイアの憲兵隊に見つかると面倒なため、俺たちはホテルの一室にダウバリフを担ぎ込むことにした。

 ホテルの個室は四階の角部屋で、防音設備もあるので機密性ばっちりだ。さすがロッシュが選んだだけはある。

 スイートルームのど真ん中に置かれたテーブルを囲って、俺たちはダウバリフを椅子に縛り付けた。脱走防止のため隣にはエトロが座り、アンリは向かい側で尋問役だ。椅子が足りなかったので、俺はふかふかのベッドの上に胡坐をかいた。

「要するに、俺たちと協定を組みたいから、のこのこ捕虜になりに来たってことなんだね?」

 アンリはダウバリフから聞き出した内容を大雑把にまとめた後、眉間に深い皺を刻みながら頭を押さえた。

 ダウバリフが殺される危険を冒してまで俺たちの前に現れたのは、ベアルドルフの任務を遂行するためだった。

 任務は単純だ。
 ダアト教幹部に紛れ込んだ、裏切り者の暗殺。そのためには十二人会議の会話を盗み聞かなければならない。

 堂々と十二人会議に参加でき、かつ外部に情報を流せる能力者はロッシュのみ。そのロッシュとツテのある俺と協定を組むことで、ダウバリフh任務のハードルを越えようとしたのだ。

「ダアト教の中に機械仕掛けの門をこじ開けようと画策する裏切り者がいる。そいつを見つけ出し抹殺するのが、此度の協定の最終目標じゃ」

 ずごごごご、とストローで変な色のお茶を飲むダウバリフ。図太すぎる態度にアンリは笑顔のまま閉口した。一方の俺はいちいち構っていては話が進まないと学習したばかりなので、淡々とダウバリフの奇行を観察した。

「協定を結ぶかどうかは別として、ロッシュさんが乗ってくれるかは全く別だろ?」

 エラムラ全域の狩人に指示を出せるロッシュならば、会議の内容を盗聴器の如く外部へ流すこともできるだろう。しかし真面目でダアト教幹部であることに誇りを持つロッシュが、仲間を売るようなことをすると思えない。

 それに、ダウバリフの物言いには少々引っ掛かるものがあった。

 俺は膝の上に頬杖をつきながらニヒルに笑った。

「そんなに会議の内容が知りたいなら、ベアルドルフが直接ロッシュさんにお願いすればいいじゃねーの。あの二人って昔は仲が良かったんだろ?」
「阿呆。敵の里長同士がおいそれと会えるはずもなかろう。まして殺し合った仲じゃろうが」
「……アンタ、自分で矛盾に気づかないのか?」

 違和感から確信へと変わり、俺はベッドから降りてダウバリフを睥睨した。

「百歩譲って、俺を殺そうとしたことはこの際置いておく。けどな、わざわざロッシュと敵対するようなことをして、自分で裏切り者を炙り出す機会を潰したくせに、今度は利用したいだって? 図々しいんだよ。やってることが滅茶苦茶だ」

 こいつらの任務が行き詰っているのは、単に自分たちが引き起こした短絡的な行動の結果によるものだ。その尻ぬぐいもせずに恩恵だけ預かろうとするとは愚の骨頂。俺たちが手を貸す道理もない。まして、シャルを戦争に巻き込んで自分だけ逃げたような男に。

「本当は何が目的だ。今度は正直に答えろ」

 俺は右手に『紅炎』を纏わせ、ダウバリフの前で拳を握りしめた。

 ダウバリフは炎の眩さに眉を顰めたが、その後に真っすぐと俺を見上げてきた。濁りきった紫色の瞳がこちらの魂を見通し、これまでとは違う光を宿す。

「儂は嘘をついておらん。お前さんが感じるその違和感は、そうさな。予言書を騙す必要がなくなった。それだけの事じゃ」
「……その意味は」

 微かに拳を緩めると、ダウバリフは猫背になり、邪魔くさそうに焼けた目を瞬かせた。

「予言書に背いたものには裁きが下る。お前さんも聞いたことがあるはずじゃろう?」
「……一応は」

 俺は完全に炎を消し去り、その場で腕を組みながら続きを促す。ダウバリフは直前まで焼かれかけたと思えぬほど、平然と語り始めた。

「予言書と大きく外れた行動を取ると不幸が訪れる。ダアト教の者たちはこれを『因果の揺り返し』と名付けた」

 窓の外から差し込んでいた日差しが陰る。オラガイアが再び雲の中へ突入したらしい。

「揺り返しによる裁きを下すものは二つ。機械仕掛けの下僕たる救済者トトと、バタフライエフェクトで生まれた大災害。どちらも決して避ける術はなく、故に予言書に運命を刻まれた者は、どんな悲劇的な未来があろうと、決して運命を変えてはならん。決定された悲劇よりも、もっと恐ろしい結果を招くからな」
「……つまり、ベアルドルフとアンタは、『因果の揺り返し』を引き起こさないように、今まで予言書に従っていたってことか?」
「そうじゃ。それと同時に、NoDの失敗作が生きていることを隠蔽するためでもあった」
「ならNoDの失敗作ってのはアンタのことか? ナンバー23」

 静かに問えば、ダウバリフは髭を震わせながら口をつぐんだ。

「さっきからNoDって言うが、結局なんなのだそれは」

 いままで黙っていたエトロが口を開き、俺は途端に心臓がせり上がるような心地になった。今すぐにダウバリフを黙らせてやりたいが、それは叶わなかった。

「機械仕掛けの世界が作った人造人間の名称じゃよ。そこの若造……アンリと言ったか? 貴様には前にちらと話したはずだが?」
「ああ。ミカルラたちが化け物だって話だっけ? だからハウラも殺してやるとかほざいてたねぇ」
「おっとっと、一人忘れておるぞ。そこの男も仲間に入れねば可哀想じゃろう」

 嘲るような角度で顎をしゃくってくるダウバリフに、俺は内心で死ねと罵倒した。

「リョーホも……人造人間だったのか?」

 エトロから気遣うような視線が突き刺さり、俺は顔を俯け、長く息を吸い込んでから肩を落とした。

「……今はそんなことどうでもいいだろ。話を戻そう」
「後でちゃんと聞かせてくれ。リョーホ」
「……後でな」

 突き放されるのではなく、優しくされるのも辛い。とにかく触れられたくなくて堪らなかった。

「それで、NoDの失敗作っていうのはどういう意味だよ」

 ダウバリフはくつくつと喉を鳴らすと、縛られた胴体で窮屈そうに背もたれに寄りかかった。

「鍵者よ、NoDは元々、自我が暴走するように作られていると知っておるか?」
「ああ。そう設計されてるらしいな」
「そう、それこそが完成形としてあるべき性能じゃ。しかし儂は、肝心の自我が暴走しない個体じゃった。失敗作はいかなる理由があろうと廃棄しなければならん。暴走したNoDたちに命を狙われながら、儂はその場から逃げ出す他なかった。後に残るのは、狂った予言書とNoDに支配されたリデルゴア国だけじゃった」

「儂は長らく一人で、新人類に紛れて逆転の一手を探し続けておった。その道中で、ベアルドルフに出会った」

 ぴくりとエトロの髪が揺れ、白く曇った冷気が床に蔓延る。俺は軽く腕を上げて彼女を牽制しながら、ダウバリフの髭が動くのを見つめ続けた。

「ベアルドルフとは機械仕掛けの世界の破壊を目論む者同士。儂らは互いに手を組み、救済者トトの目を掻い潜りながら虎視眈々と反撃の機会を待ち続けた。そして──ついにその時が来た」

 ぎらりと紫の双眸が研ぎ澄まされ、俺を見据える。

「この半年の間に、予言書は幾重もの破綻をきたした。スキュリアに滅ぼされるはずだったエラムラの里は救われ、それによる『因果の揺り返し』で起きたヤツカバネの異常な南下も、誰一人犠牲者を出すことなく収束した。しかもそれを成し遂げたのは、予言書に真っ先に従うべき鍵者、貴様だったのだ! これが何を意味するか分かるか!」

 興奮のあまりに隆起したダウバリフの筋肉が、今にも縄を引きちぎりそうになる。すかさずエトロがダウバリフの足を凍らせて拘束を強めるが、ダウバリフはなおも顔を紅潮させた。

「これより、かつてないほど巨大な因果の揺り返しが起きるだろう。予言書ですら予測できない混沌が爆誕する!」

 がたん! と狂犬が暴れるかのごとく椅子ごと飛び跳ね、ダウバリフは俺へ低く迫った。

「のぉ、ウラシキリョーホよ。見てみたいと思わんか。予言書の力に胡座をかいた機械仕掛けの馬鹿どもの鼻を明かしてやる瞬間を。肉体の器と見下していた新人類に滅ぼされる、旧人類どもの死に様を!」

 肌がひりつくほど真に迫った演説に、俺は危うく引き込まれてしまいそうだった。いつの間にか強く握りしめていた手は汗で濡れており、ごくりと生唾が喉を駆け落ちる。

 見てみたい、と思ってしまった。クローンでしかない俺がオリジナルに取って代われたらどんなに爽快だろう。二度と手に入らないと諦めていた家族と再会を果たせたら、今度こそ幸せになれるんじゃないか。

 誘惑に目を見開いたまま、俺はアンリを見た。静謐な瞳に出迎えられるのみで、言葉はなかった。次にエトロを見ると、美しい青が俺を射抜いた。強く気高い狩人の目だ。

 俺は堰き止められていた息を浅く吐き、改めてダウバリフを睨みつけた。

「他人が死ぬ瞬間は、見ていて気持ちいいもんじゃない。だから、アンタの話には乗れない」
「……道具のままその命を終わらせるか? 臆病者め」
「そんなんじゃない。機械仕掛けの世界は憎いけど、皆殺しにしたいほどじゃないんだよ。偽物の記憶とはいえ、あの世界には俺の家族だった人も、友人だった人もいる」

 あの世界に住む家族や友人は、もしかしたら俺の存在なんて全く知らないかも知れない。彼らにとって俺は浦敷博士の劣化コピーでしかない。

 そんな俺の懸念を増長させるようにダウバリフは叫ぶ。

「貴様を死地に送り、のうのうと不老不死の楽園を謳歌している豚共を、まだ愛していると言うか!?」
「……愛してるよ。だって俺がいるのはあの人たちのおかげだろ」

 産んでもらった恩ではない。人生の師匠といった崇高な理念も持ち合わせていない。単純に人間として彼らが好きだ。アンリやエトロ、俺がこの世界で出会ってきた人々に対する思いと全く同じように、あの人たちも人だから。

 揺らがぬ他者への親愛があるからこそ、俺はダウバリフの復讐心が歪であると思う。そして、気づいた。

「アンタさ、まだ俺に話してないことあるだろ」
「なぬ……?」

 紫の目が剥かれ、細かく震えながら一瞬だけ俺の視線から逃れる。俺は確かな手応えを頼りに、椅子の背もたれに手を置きながらダウバリフに詰め寄った。

「NoDの自我が暴走するよう細工したのは、本当は浦敷博士じゃない。だよな?」
「……なぜ、そう思う」

 今度こそ、ダウバリフの目が泳いだ。自分が殺されるかもしれぬ状況で不動だった男が、冷や汗を垂らして言い淀んでいる。

 詐欺師のよく取る手法の、黙っていただけで嘘は言っていない、という奴を狙っていたのだろう。つくづく食えない老人だ。

  俺は背もたれから手を離すと、ダウバリフに背を向け、ようやく雲の中から抜け出したオラガイアの街並みを窓から眺めた。日差しがいっぱいに差し込む街からは深い霧の暗さが払拭され、真上の太陽が全てを暖めていく。

「アンタらも知っての通り、俺は数えきれないほどの人生を繰り返してきた。その中で俺は一度も自我が暴走したことはない。我を忘れるぐらいブチギレたことはあるけど、少なくともニヴィみたいに人間を捨てるまでじゃなかった。俺にはそれが、っていう浦敷博士からのメッセージに思えてならないんだ」

 あのアンジュでさえ、一度自我の暴走が始まってしまったら止められなかった。エラムラの里を長年守り続け、死してなお愛されている初代巫女ミカルラもまた、自我の暴走を止めるためにベアルドルフに殺されてしまった。

 では、同じNoDであるはずの俺だけ、なぜ自我の暴走が起きない?

 逆だ。自我の暴走は本来、NoDの設計に入っていなかった。

 NoDを使って新人類を滅ぼすのが目的なら、最初から暴走状態にしておけばいい。しかし実際はアンジュもミカルラも新人類と親しくなってから、図ったかのように暴走して人々を裏切っていった。

 自我の暴走なんていう高度な脳施術を使える文明が、こうも遠回しな手段を取る必要はただ一つ──最初からNoDを暴走させることができなかったのだ。

 つまり、自我の暴走は後付けだ。

「俺の故郷は確かに嫌な奴がいっぱいいる。だが全員が全員、他人を犠牲にしてまでのし上がろうとする奴じゃない。中には自分を犠牲にするような、どうしようもないお人好しだっていたんだぞ?」

 緊急時にこそ人の本性が現れると言うが、戦争でも、災害でも、歴史を漁れば幾らでも人情エピソードが出てくる。時には偽善と称されるようなことがあっても、人は完全に非情になることはない。

 ならば、新人類の肉体を乗っ取って復活しようという倫理に欠けた発案にも、対抗する人々がいたはずだ。ダウバリフはその人たちの存在をあえて語らず、俺を機械仕掛けの世界と敵対させるよう仕向けてきた。

「俺はアンタと違って、あの世界を滅ぼそうとは思わない。だが倫理を捨てた奴らには相応の報いを受けさせるつもりだ」

 ダウバリフの胸ぐらを掴み上げ、俺は牙を剥きながら声を荒げた。

「アンタは知ってんだろ。誰が俺らと戦争したがってんだ? 誰が終末の日なんてもの作り出した!」

 俺の剣幕にホテルの一室がしんと静まり返る。やがてダウバリフは、思い出すだけでも忌々しそうに口を開いた。

「……浦敷博士と共に菌糸の融合実験を行い、悠久の時を生きるあまりに、愛に狂った女……ベート・ハーヴァー博士じゃ」
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