家に帰りたい狩りゲー転移

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2章

(17)白髪

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 咄嗟に足を止めたが、俺は振り返ることができなかった。

 まさか、気づかれていたのか。

 音は立てていなかった。トサカ頭の男が瞑目していたとしても、入口から顔を出した時間は必要最低限だ。入り口から離れる時も気を付けていた。

 どこで失敗したか洗い出そうとするが、そもそも、見つかってしまった時点で考えても無意味なことだった。

 レブナたちに助けを呼ぶか?
 幸い手元にはロッシュから渡された木製の鈴がある。これを経由してロッシュからレブナたちに連絡してもらえれば、助けてもらえるかも知れない。

 俺の手は自然と上着ポケットの木製の鈴へ伸びる。

 だが指先で鈴をつまんだところで、ほんの小さな自尊心が、俺に助けてもらうという選択肢を選ばせてくれなかった。

 ここでまた誰かに助けてもらうのは容易い。だが、現状に甘えているだけではいつまでたっても弱い狩人のままだ。ソウゲンカを倒し、菌糸能力を手に入れたというのに、俺は採集狩人になってから何一つ成長できていない。

「どうした。戦わないのか」

 バリトンボイスが俺の決意を促すように投げかけられる。

 俺は肩から力を抜いて、降参するように左手を頭の高さまで上げながらベルテントの方へ正面を向けた。

 トサカ頭の男は、最初に見た時と同じようにハンツチェアに座ったままだった。閉じていた両目は開かれており、見た目の派手さと釣り合わぬ静謐な瞳が曇りなく俺を観察していた。

 敵意はない。いや、敵とすら見做されていない。

 軽い屈辱を覚えながらも、俺は毅然と背を伸ばしてトサカ頭と相対した。

「俺を、どうする気だ?」
「さて、どうするかな。貴様はエラムラの狩人ではない。よって捕虜にしたところで意味も無し。殺したとて処分するのが面倒だ」
「じゃあ見逃してくれねぇかな」
「いいや……貴様が連れて来た銀士鬼が暴れ回ってくれたおかげで、こちらは大損害だ。ベアルドルフ様に決断を委ねるのが一番だろうな」

 大損害、と言っておきながら、トサカ頭は仲間を倒されたことにあまり怒りを抱いていないようだった。レブナが誰も殺していないからか、殺されたところでどうでもいいのか。

 腹の底が読めない男だ。俺は身じろぎしないよう気を付けながら、トサカ頭の足元に置かれた武器に目を向ける。

 棍棒。それも刺々しく、鈍器の兇悪さを前面に押し出したような無骨さ。俺ではアンリのように短剣で大剣を受け流せるような技量がないから、戦闘になったら勝ち目はない。

 だが、俺はもう逃げ出そうとは思っていなかった。

「ひとつ聞きたいんだけどいいか」
「……言ってみるといい」
「シャルはどこにいる。ちゃんと保護されてんのか」

 トサカ頭にとっては予想外の問いかけだったらしく、凪いでいた瞳が一瞬だけ収縮するのが見えた。

「お前、シャル嬢の知り合いか」
「今日友達になった。ここに来たのもシャルのためだ。そんで、あいつは無事なんだよな?」

 純粋にシャルを心配している俺を見て、トサカ頭は眉間に深い谷を作った。

「シャル嬢はベアルドルフ様の大切な一人娘だ。我々がスキュリアで手厚く保護している」
「なら……俺をスキュリアに連れてって、シャルに会わせてくれ」

 俺の狙いは、シャルに会えるよう取り計らってもらうこと。今の俺はいかにも戦えないただの青年で、ベアルドルフからの指示を仰ぎたいトサカ頭にとっても、殺すよりは捕縛しておきたいはず。加えて俺がシャルの友人とあらば、ただのモブよりも命の価値が少しぐらい上がってもいいだろう。

 スキュリアに行けるかどうかは賭けだ。トサカ頭が俺が思っているように話の分かる奴であるなら、俺のスキュリア行は叶う。しかしそうでないのなら、俺は無駄足を踏むか、シャルに会えないままトサカ頭かベアルドルフに殺される。無事にエラムラまで帰してもらえるなんて微塵も思っていない。

「なぜそこまでする」

 トサカ頭の迷いに付け込むよう、俺は本心を口にした。

「俺は、ベアルドルフが巫女を殺したのは許されないことだと思ってる。だけど娘のために戦争をけしかけるような奴が、意味もなく巫女を殺すわけないだろ。こういうのは、両方の意見を聞いた方がいいと思う。友達が巻き込まれてるなら俺だって何かしたい。シャルは俺の命の恩人でもあるんだからな」
「……お前は、エラムラの人間とは違うようだな」

 手ごたえがあった。活路を見出した俺は、鏡を見なくとも自分の顔が歓喜に染まっていくのが分かった。

「──ダウバリフ様からとある男を見つけたら殺せと命ぜられている」

 喜びから一転、俺は嫌な予感がして後ずさる。それを追いかけるようにトサカ頭はハンツチェアから立ち上がり、足元の棍棒を右手で拾い上げた。

「黒髪黒目、右腕を負傷していると聞いたが……丁度お前と同じだな?」

 棍棒が肩に担がれた。
 と、思った瞬間、俺は強い威圧感に両肩を押された気がして後ろに倒れ込んだ。

 仰向けになった俺の眼前で棍棒が掠める。風圧だけで鼻が折れそうな威力で、俺の喉からひゅっと笛が鳴った。

 俺は背中を強かに打ち付けながら、反射的にこめかみを両手で触った。頭は潰されていないし、正常な感触が掌と頭の皮膚に伝わってくる。理性が己の生存を確信しても、精神に理解が追いついていないせいで起き上がれない。

 口を押えたまま震える俺の顔の横に、棍棒が荒々しく突き立てられる。砂埃が眼球に張り付いて痛かったが、死と対面した本能がトサカ頭から目を逸らすことを許さなかった。

 テントから漏れ出る逆光がトサカ頭の表情を闇に沈める。

 気づけば夕日は風前の灯となり、星空がじわじわと東の空から瞬き始めている。拠点に響き渡っていた争いの喧騒は静まり返り、風がテントの布を激しく叩く音がやけに大きく響いた。

 これから山奥で、穴に生き埋めにされるような気分だった。死ぬかもしれない選択に覚悟ができていたつもりだが、土壇場で湧き上がる恐怖はあまりにも大きすぎた。

 震える俺を見下ろしたトサカ頭は、小首をかしげながら何かをつぶやいた。

「これが化け物……? 本当に人間と何も変わらない、むしろ我々より弱いじゃないか。いや、だからこそ巫女のように人間に取り入るのが上手いのか」

 言葉が頭の外側を滑り落ちていくだけで、微塵も思考に入ってこない。

 また俺は間違えみたいだ。

 これから殺される。

 俺はなんのために異世界に送られてきたんだろう。
 こんな風に死ぬためか?

 そんなはずはない。

 砂漠で見た無数の死体が、開かれたままの網膜にじわじわと浮かび上がってくる。

 俺は、いったいどれだけ。





 どれだけ死んだと思ってるんだ。

 



「──残念」

 空白になった俺の意識に女性の声が滑り込んでくる。

 はっと瞬きをした瞬間、顔の横にあった棍棒がトサカ頭ごと俺の上から消え失せた。ぐしゃりと肉と鎧がひしゃげる音がして、ぼたぼたと通り雨のような血だまりが俺の上着を濡らす。遅れて、重い鉄が騒々しく地面を転がる音がバロック山岳に響き渡った。

「ぁ、え?」

 トサカ頭が消えたであろう方向へ視線を巡らせる。
 だが、地面に棍棒が落ちているだけで、トサカ頭の大きな図体は見当たらなかった。薄暗い地面には大量の赤い血痕が引きずったような軌跡を描きながら、棍棒の転がるずっと先の、バロック山岳の崖壁まで続いている。

 テントから漏れ出る光を頼りに血痕の先に目を凝らしてみる。

 壁の下に黒いものが落ちていた。ごわごわとした丸い輪郭は、鎧に縫い付けられていた毛皮だろう。ならばあれはトサカ頭の胴体なのだと類推できたが、それにしてはあまりにも小さいように見えた。

 濃厚な鉄の匂いが風に乗って俺の下へ届いてくる。
 無意識に息をひそめると、塊から流れ出る血の音が俺の鼓膜を湿らせた。

「こ、殺したのか?」
「殺さない理由が見当たらないのだけれど」

 さほど間を置かずに返答があった。

 顔を正面に戻すと、満天の星空と風に靡く美しい白髪が見える。周囲にある微かな光を余すことなく吸い込んだように、彼女の全身は淡く光っていた。ニヴィは昼間に会ったときとまったく同じ薄着で、冷たい夜風に晒されて寒そうだ。

 助かったと思う暇はない。むしろ状況は悪化している。

 一番来てほしくなかった最悪の展開に、俺の恐怖は限界突破して、もはや諦めの境地に達していた。

「……シャルの居場所は、もう知ってるのか」
「ええ。貴方達の会話を盗み聞いてしまったから。ごめんなさいね」

 最悪だ。
 俺が生き残るべく取った選択が、むざむざシャルを危険に晒す羽目になった。

「……俺も殺すのか」

 俺は狭まった喉から問いを絞り出す。

 しかしニヴィは手のひらから血を滴らせながら作り物のような笑みを浮かべた。

「『鍵者』なら殺せない。できれば一緒に来てもらいたいのだけれど、こんな機会はきっと二度と訪れないから、貴方の相手は別の子に任せるわね」

 言い終わった途端、ニヴィの頭上から天の川を具現化したような大きな塊が落ちてきた。枝のような細い翼と無数にぶら下がった針に、俺は頭から血の気が引くのを感じた。

 神々しさと禍々しさを兼ね備えた白い鹿の角。その下にある四つの赤い目が俺を睥睨する。下半身は芋虫のように短い脚が連なっており、全身を覆う青い葉の下で地面を踏みしめながらぐるりと俺とニヴィを囲い込んだ。

 クラトネール。

 ケンタウロスの失敗作のような上位ドラゴンが再び俺の前に現れてしまった。

 レブナとシュイナがこちらに来る気配は全くない。というより、あまりにも周りが静かすぎる。俺以外の人間がいなくなってしまったかのようだ。

 もし本当に、全員いなくなってしまったのだとしたら?

 仰向けの俺の視界の端で、血を流し続けるトサカ頭だったものがちらちらと映る。

 レブナはかなり強かった。シュイナの能力も初見殺しもいいところのチート。不意を突かれたとはいえ、ニヴィに簡単にやられるとは思えない。だが、ニヴィの指先から滴る血が地面を穿つたびに、俺の嫌な考えが現実を侵食し、事実を塗り替えていくような気がした。

 二人が死んでいたら……二人を巻き込んだのは俺のせいだ。
 俺が二人を殺したようなものではないか。

 死ぬのは恐ろしい。どんな人間でも死の恐怖からはきっと逃れられない。二人はもしかしたら、さっきの俺のように怯えながら死んでいったのだろうか。だとしたら、なんてことをしてしまったんだろう。

 俺が死ぬだけなら構わない。だって俺はすでに何度も死んでいて……。

「あ……?」

 俺は、死んでいない。生まれてこの方死んでいない。死んだらそこで人生は終わる。
 なのに俺は、確かに死んだという実感を思い出していた・・・・・・・

「混ざり始めてる。やっぱり貴方は『鍵者』なのね」

 また『鍵者』だ。
 忘れかけていたはずの悪夢の余韻が明瞭に蘇ってきたような気がして、また俺の意識が空白に染まり始める。咄嗟に奥歯で舌を噛んで意識を引き戻すと、ニヴィはそれを満足げに眺めながら浅く頷いた。

「ふふふ、私はあまり博士に興味はなかったのだけれど、実物を見ると会いたくなってきたかも」
「は、博士だと? お前もベートの仲間なのか? なんでだ、99はベートを殺そうとしてたのに」
「99? ああ、あの失敗作。律儀に役目を守っているなんて、なんて可哀想なのかしら。ミカルラ様のように逃げ出してしまえば、もっと幸せになれるのに」
「また、訳の分からないことを……」

 俺は忌々し気に口を歪める。

 彼女がなんの話をしているのかも、俺がなぜ生きているのかも、死んだことがあるのかも、何もかも分からないことだらけだ。だが城壁の上でレブナから故郷の話を聞いて、トサカ頭から化け物と言われて、一つだけ分かったことがある。

 俺は女神や異世界召喚みたいなファンタジー要素で、異世界転移したのではない。

 両親の顔を思い出せない時点で気づくべきだった。あるいは、俺にないはずの菌糸が当たり前のように備わっていた時点でおかしかったのだ。

「……決めた。貴方は私が連れて帰るわ」

 そして、俺の秘密を握る一人が、当事者を差し置いて勝手に話を進めている。

「大人しく連れていかれると思ってんのか」

 俺は虚勢を張りながら地面に手をついて起き上がった。

 ニヴィは頭を下げたクラトネールの顎を愛おしそうに撫でながら、一言一言を俺の意識になじませるように紡いだ。

「貴方が足掻いてもこれは決まったことよ。この子は生かさず殺さず、獲物を捕まえるのが得意なの。でも貴方の今の身体ではうっかり死んでしまうかもしれないから、あまりはしゃがないように、ね」
「はっ、俺を放置してシャルにご執心か?」
「シャルはただの餌よ。ベアルドルフはもうエラムラの里にいるの。ハウラが終わらせてしまう前に、早く私も行かなきゃいけないから」
「待て!」

 俺は座り込んだままニヴィの服の裾を掴んだ。ニヴィは不躾な俺を無表情で見下ろしたまま、操り人形の糸を緩めるようにゆっくりと首を傾げた。

「そんなに知りたいの? なら、全部終わったら教えてあげるわ。それまで壊れていなければの話だけれど」

 ニヴィは紫色の口紅が引かれた唇を吊り上げて、俺の手から音もなく服の裾を引き抜いた。次いでふわりとクラトネールを飛び越え、放置されたベルテントの頂上に舞い降りた。

「復讐が終わったら迎えに来るわ。また会いましょう」

 途端、クラトネールの角に不穏な青い光が収束した。翼の針がこすれ合いながら奇怪な音色を奏で、周辺の大気をエンジンのように振動させる。

 俺は数秒後に起きるであろう大惨事を予見して、咄嗟にその場で丸く蹲る。直後に真っ青な波動がクラトネールの角から解き放たれ、すべてを光の中へ飲み込んでいった。
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