家に帰りたい狩りゲー転移

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2章

(1)小さなギルド

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 ソウゲンカ討伐が終わり村の食料事情が安泰を迎えたことで、狩人たちの殺伐とした雰囲気が見違えるように軽くなった。

 俺もバルド村から正式に採集狩人として認めてもらえたので、本格的に狩人としての仕事に邁進できるようになった。
 採集狩人の仕事は、端的に言えば村の雑用係だ。
 一応下位ドラゴンの討伐がメインの仕事になるが、武器素材が欲しいとか、村に危機が迫っていると言った有事でなければ、採集狩人に討伐任務は回されてこない。

 基本は建築素材、食料、鉱物といった採集ばかりで、実はそれほど狩人らしい仕事はない。

 時々実戦経験を積むために守護狩人に交じって中位ドラゴンと戦うこともあるが、守護狩人も暇ではない。特にバルド村では中位ドラゴンが平然と周りを闊歩しているため、守護狩人がいちいち採集狩人のお守りをしていたら命がいくつあっても足りないのだ。

 そのため、採集狩人が中位ドラゴンに挑めるのは月に一回程度。

 採集狩人から守護狩人への昇格試験は、見習いの時より難易度が飛躍的に上がる。
 たったそれだけの回数しか実戦経験を積めないのなら、守護狩人になるまで何年かかるか分かったものじゃない。

「そんな悠長にしてられないってのに……」

 俺はバルド村の最上層、鐘楼の真下にあるギルドで深々と眉間にしわを寄せていた。目の前には狩人御用達の依頼掲示板があり、そこには村人たちからの依頼紙が難易度別に張り付けられていた。

 採集狩人歴一か月目の俺が選べるのは、一番難易度の低いDランク依頼だ。
 内容は前述のとおり採集作業ばかり。

 下位ドラゴンの討伐はすべてCランク。
 討伐に行きたいのならエトロや他の狩人を誘わなくてはならない。だが毎日誰かのおこぼれを貰っても狩人のランクは上がらないので、結局Dランク依頼を黙々とこなすしかないのだ。

 こんな悠長に雑用をしていたって、守護狩人になれるわけがない。
 しかし雑用をこなさなければCランク任務すら受けられない。狩人の任務発注はすべて村人とギルドからの信用で成り立っている。

 雑用すらこなせない狩人に命を懸けた任務なんてできるわけがない、というのがギルドの見解だ。

 だからどんなに採集狩人の雑用が不毛に感じられても、ここで手を抜くわけにはいかないのである。

「あー……今日はこれにするかー」

 掲示板に貼り付けられた薬草採集の任務表を取り外して、俺は受付嬢の方へと歩き出した。

 バルド村のギルドは洞窟のくぼみに木製の屋根を取り付けたような変わった構造をしている。天井に備え付けられたガラス窓のおかげで、アパートの一室よりギルドの方が断然明るい。受付の横や入口付近には観賞用植物も置かれているので、泥臭い狩人たちの溜まり場と思えないほど清涼感に溢れていた。

「これお願いします」

 中学生ぐらいの受付嬢は、俺の持ってきた依頼紙に目を通しながら物憂げに短い眉を下げていた。

「薬草採集ですね。今日はお一人ですか? 群生地がちょっと遠いんですけど」
「大丈夫。エトロと前に行ったから道も覚えてるよ」

 受付のテーブルに手を乗せて寄りかかりながら、俺は心配性な受付嬢に微笑んだ。

 彼女の名はアメリア。
 俺の大先輩であるハインキ―の娘で、父が無事に帰ってくるのを待つために受付嬢の仕事をしている健気な子だ。ショートボブがよく似合うボーイッシュな顔立ちで、厳ついハインキーとは似ても似つかない。強いて言うなら髪質の癖の強さが同じと言うぐらいか。時々寝癖を直しきれず鳥の巣のようになっているアメリアをここ数日の間で何度も見かけた。

 アメリアは本当に大丈夫かと何度も依頼の確認をしてから、依頼書の空欄にギルドの発注印を押した。

 発注印を押された依頼書はギルドで保管され、発注した狩人が帰ってきたら完了印を押す。その後依頼書は納品物と一緒に依頼者に渡されることになっている。

 逆に、発注された依頼があるのに期限まで狩人が帰ってこなければ、安否を確認するためにギルド直々に捜索依頼が出されるようになっている。依頼書は依頼者への補償であり、遭難した狩人の命綱にもなるのだ。

 依頼書がアメリアの手でファイリングされる間、手持無沙汰だった俺は彼女に世間話を振った。

「毎朝こんな時間から大変だな」
「いえ、狩人の皆さんはほとんど明け方に村を出て行ってしまいますから、村で守ってもらっている分、私が彼らに合わせないと」

 アメリアはこう言っているが、守護狩人の活動時間は人によってばらばらだ。朝早くに出てお昼時に帰ってくるものもいれば、夕方から日を跨いで帰ってくる人だっている。アメリアはそういった狩人全員の対応をするべく、ほとんど毎日三時間しか寝ていなかった。他の受付嬢も五人ほどいるが、アメリアほど勤勉な子はいないだろう。

「本当に健気だなぁ。朝ごはん食べてる?」
「お父さんと食べてますよ。あ、この間持ってきてくれたウルピークのお肉美味しかったです! リョーホさんが教えてくれたショーガヤキにしてみたんですけど、今まで食べたことない味でした! 中央都市の人はみんなあんな美味しいものを食べてるんですね!」
「気に入ってもらえて俺も嬉しいよ」

 アメリアが作ったという生姜焼きの知識はもちろん俺が伝授したものだ。生姜焼きが中央都市で流行っているという知識もゲームから仕入れたので、嘘は言っていない。

 話題に出たウルピークは高冠樹海に生息するウシ型の下位ドラゴンで、昨日俺がエトロと一緒に狩ったドラゴンだ。

 できれば今日も下位ドラゴンの討伐に行きたかったのだが、アンリとエトロが何やら村の下層で怪しげな密会をしていたので誘えなかった。二人に限って恋人同士の蜜月ではなかろう。絶対に悪だくみの集会だ。

 単体ならともかく、二人セットの時は必ず面倒なことに巻き込まれると俺は散々思い知っている。だから今のうちに依頼を受けてエトロたちから逃げるに限る。

「じゃあ仕事邪魔しちゃ悪いから、そろそろ行くよ」
「はい。お気をつけて」

 依頼書をアメリアに預けて俺は踵を返した。

 するとギルドの入口から、ちょうど別の狩人が入ってくるのが見えた。

 赤いドレッドヘアーが特徴的な、アメリアと同い年ぐらいの少年だ。
 彼の名前はカーヌマで、俺と同じ採集狩人だ。腕前はエトロの少し下ぐらいだと聞いている。

「おはよう」
「あ、おはよーリョーホ兄ちゃん。今日一人なの? 大丈夫?」

 カーヌマは派手な髪形に見合わず意外と礼儀正しい子だ。
 だが年下に立て続けに心配され続けると俺だって傷つくこともある。

「それアメリアにも言われたよ。そんなに俺弱そう? ソウゲンカ倒したぞ?」
「どーせアンリ兄ちゃんからおこぼれ貰ったんでしょう。その武器だってエラン兄ちゃんのおさがりだし」

 半目になったカーヌマに論も俟たぬ物言いをされ、俺はぐっさりとメンタルを抉られた。

「ここに来た時からずっと言ってるけど、なんで皆俺に手厳しいの?」
「だって弱いし」
「お前だって年下のくせに!」
「年齢を引き合いに出したらますます終わりですよ。センパイ」
「煽り方がアンリより酷いんだけど! 俺お前とそんなに歳変わらないからな!?」

 ちなみに俺は今年高校生になったばかりなので十六歳だ。
 誕生日は五月なのでとっくに終わっている。

 しかしカーヌマとアメリは十四歳で、エトロは俺の一つ上だ。

 俺と年の変わらない子たちがゴリラすぎて、俺のもやし属性が否応なく際立っている気がする。特にエトロは採集狩人なのに中位ドラゴンと余裕で大立ち回りができるのだから、任務に同行するたびに俺の矜持はズタボロである。

 そもそも、どう考えてもオリンピック選手より超人な人間が多すぎるのがおかしい。

 これは俺の勝手な憶測だが、生まれ持って菌糸能力を持つ人間は、地球の人間より身体能力が高くなるのかもしれない。つまり俺が弱いのは仕方がないし、むしろ良くドラゴンと戦えていると褒められるべきでは。

 自己評価をしているうちに空しくなってきた。

「はぁ、これが菌糸能力持ちとの格差か……」
「? リョーホ兄ちゃんだって菌糸能力持ってるじゃん。武器からぶわーって火出すやつ」
「わぉ、十四歳と思えない語彙力の低さだな」
「さっきの根に持ってるね。女々しいよ」
「そこで反撃するのは反則だと思わないか?」
「え? ぜーんぜん」
「ほんっっっとにイイ性格してるなぁ!」
「なんで怒ってるの?」
「ナチュラルな煽りやめろ!?」

 カーヌマのきょとんとした顔にヒステリックを起こした後、俺は深くため息を付いた。

 カーヌマの言う通り、ソウゲンカの菌糸を手に入れた俺は他の狩人と同様に菌糸能力を使えるようになった。だが俺が能力を出せるのは、菌糸が織り込まれたドミラス製装備と、アンリから貰ったエランの双剣だけである。俺本体にも紅色の菌糸模様があるのだが、どう頑張っても手のひらから炎を出せなかった。

 それに、俺の菌糸能力は元々ソウゲンカから奪い取ったものだ。
 もしかしたら他のドラゴンの核に同じように武器を叩き込めば、また別の菌糸能力を獲得できるのかもしれないし、上書きされてしまうのかもしれない。

 実験のためにソウゲンカの時と同じ状況を用意するにしても、核持ちのドラゴンはみな上位ドラゴンで、採集狩人がおいそれと挑んでいいものではない。そのため俺は満足に自分の菌糸能力を調査できず、どう使っていいのかも考えあぐねていた。

 せめてドミラスがいてくれたら嬉々として分析してくれるだろうが、あいにく彼はあと一か月ほど帰ってくる予定はない。

 村長のメルク経由でドミラスに手紙を出したが、まだ返事は送られてこなかった。
 中央都市のスタンピードが長引いているのか、別の用事で忙しくて、それどころではないのかもしれない。最悪、ベートに鉢合わせして酷い目に遭っている可能性もあるが、ドミラスなら何とかできそうなので、あまり心配はしていない。

 問題は、ベートの動向が全く掴めていないことだ。

 今も虎視眈々と俺を拉致する機会を狙っているのか、中央都市に戻っているのか。

 ベートの居場所がどこであれ、彼女の目的が分からない以上、どう対処すればいいかも皆目見当もつかない。

 俺がベートに関して得られている手掛かりといえば、片手で数えられるほどしかない。
 なぜか俺の身体を狙っており、謎の実験施設を使っていること。
 『博士』という男と何かしらの因縁があること。

 これだけでベートの何が分かるというのか。彼女のことを考えるだけで憂鬱になるので、最近は依頼に明け暮れて考えないようにしている。実験室で味合わされた拷問じみた実験も時々悪夢に出てくるので、そろそろベートの不安から解放されたいものだ。

 閑話休題。

 ともかく俺は自分の菌糸能力も満足に使えない貧弱狩人だ。
 もっと強くなって、日本に帰る手掛かりをつかむためにも、速攻で守護狩人にならなくてはならないのである。

 俺は目の前にいるカーヌマの両肩をがしっと掴んで刮目した。

「なあカーヌマ。今日どうせ暇だろ。討伐依頼受けるんだったら俺も連れてってくれない?」
「リョーホ兄ちゃんと遊んでる暇ないから。それにもう依頼書に判子押しちゃったんでしょ? 守護狩人ならともかく、採集狩人は依頼の兼業はできないよ」
「……ごもっともです」

 すげなく手を振り払われ、俺はその場に項垂れた。

 カーヌマは若干憐れむような目を向けて俺の横を通り抜けると、入口付近にある依頼掲示板に向き直った。そしてCランクの区間で一番天辺にあった依頼書を迷いなく抜き取って、アメリアの方へと手渡した。

「アメリ、お願いしていい?」
「いいよ。今日どこ行くの?」
「北の洞窟。こいつ倒しに行くんだ」

 ここからでは見えないが、カーヌマが依頼書のとある一文を指先でなぞると、アメリアの顔がみるみる輝いた。

「えーすごいじゃん! もうガルラ環洞窟まで行けるの!? ね、ね、誰と一緒!?」
「聞いて驚けよ。落獣のミッサさんと夜気楼のゼンさんだ! 丁度上で待ってもらってるんだ!」
「すごいすごい! バルド村の三竦みを二人も!? じゃあ何かあっても大丈夫だね! でも油断しちゃダメだよ? あなた変なところで詰めが甘いんだから!」
「もうそんなアホなミスしないし!」

 何とも微笑ましい光景である。なにより俺とカーヌマに対するアメリアの信頼の差が目に染みた。今ならこの悔しさだけで梅干しの種を奥歯で噛み砕けそうだ。

 ただ、バルド村の三竦みが同行するのであれば、アメリアでなくとも安心して送り出すだろう。なにせ、上位ドラゴンが二体同時に現れても無傷で帰ってこれるようなメンツだ。

 落獣のミッサ、夜気楼のゼンの二人は、ドラゴン狩り最前線に身を投じるパイオニアだ。
 アメリアの父であるハインキーも三竦みのメンバーで、遠隔のミッサ、近接のゼン、鉄壁のハインキーが揃えば、どんなドラゴンでも彼らを殺せないと言われている。

 三人は村を空けてばかりのレオハニーやドミラスに代わって、バルド村が上位ドラゴンに蹂躙されぬように常日頃から戦い続けているのである。

 カーヌマの任務先であるガルラ環洞窟は上位ドラゴンが楽しく暮らしている危険地帯だ。守護狩人にとっても難所のフィールドなので、採集狩人が向かうには少々レベルが違いすぎる。それでもアメリアが全く深刻そうにしていないのだから、バルド村の三竦みが如何に強いかが知れよう。

「帰りにレビク村に立ち寄るけど、欲しいのある? 買ってくるよ」
「じゃあ桃の缶詰がほしいな。まだ残ってるといいんだけど」
「ん。分かった」

 可愛らしく微笑むアメリアにカーヌマははにかみながら、ひらひらと手を振って歩き出した。すると、アメリアが受付から身を乗り出しながらカーヌマに呼びかけた。

「い、一個でいいからね! いっぱい買ってきても食べられないよ!」
「五缶ぐらい一気に食べてだろお前。絶対足りないって」
「だ、だっておいしい……じゃなくて、重くなったら大変じゃん」
「アメリのためなら十缶でも二十缶でも楽勝だよ」

 と、カーヌマはキザったらしい事を言いながらアメリアに振り返った。

 その時見えたカーヌマの顔は、砂糖を限界まで煮詰めたような、ものすごく胸焼けする甘さであった。見ているだけで目がつぶれる、ともかく筆舌に屈しがたいイケメンっぷりである。

 ギルドの隅っこで砂糖を吐き散らす俺を差し置いて、二人は熱いぐらい視線を絡め合った。アメリアは頬を桜色に染めて若干目を潤ませて、もじもじと制服のエプロンを握りながら声がつっかえるような呼吸をしていた。

「え、えっと……カー、くん……」

 カーヌマはじっとアメリアの姿を見て、ふと気恥ずかしくなって勢いよく彼女から背を向けた。

「じ、じゃあ行ってくる」
「あう……い、いってらっしゃい!」

 アメリアの声援にも似た見送りを受けながら、カーヌマは足早にギルドを出ていった。崖から鐘楼の足元まで繋がる階段を、カーヌマが忙しなく駆け上がっていく音がする。やがて天井の窓越しに狩人たちの会話が聞こえてきて、一人分の豪快な笑い声が轟いてから、高冠樹海の方へと遠のいていった。

「行っちゃったなぁ……」

 少し寂しそうな顔をしながらアメリアは、アーモンド形の目を天井窓に向けて肩を落とした。

 一連の様子を眺めていた俺は徐に腕を組み、したり顔で問いかけた。

「はぁーん、好きピッピ?」
「ち、違いますぅ!」
「おてて握り合ってたのにぃ?」
「ほ、本当に違うもん! いつもあんな感じ! 幼馴染ってそういうものでしょ!」
「ほぉーん? へぇー?」

 子猫のように威嚇するアメリアに俺はニヨニヨ笑い返す。

 アメリアが毎日頑張ってギルドで働いているのも、実は父親を見送るためだけでなく、戦場に向かう幼馴染に会うためでもあったようだ。嫉妬心と胸やけでかなり俺の情緒が行かれているが、糖度の高い青春ドラマを間近で見られるのならむしろ安い。

 アメリアは俺の野次馬根性丸出しの顔を目の当たりにすると、首から頭の天辺まで沸騰するように真っ赤になって、受付のテーブルを両手で叩きながら抗議した。

「むぅ! なんですかその目はー!」
「いーやなんでも? じゃあ今度こそ俺も出かけるから」
「もー!」

 狭い受付の通路で暴れるアメリアをしり目に、俺は悠々とギルドの外へ出ようとした。

 だがそこへ、怒りを滲ませながらも快活とした大声をかけられた。

「リョーホさん!」

 振り返ると、受付の中でアメリアは向日葵のような笑顔で待っていた。

「いってらっしゃい! 無事のお帰りをお待ちしてます!」
「おー行ってくる。また後で!」

 俺も笑顔で手を振りながら、バルド村の外に繋がる鐘楼の方へと駆けあがっていった。

 向かう先はラビルナ貝高原。以前ベートが訪れたというエラムラの里のすぐ傍だ。
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