家に帰りたい狩りゲー転移

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1章

(17)弱者の叫び

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 ソウゲンカの背中で大量の火花が飛び散った。アンリの双剣が、岩のように分厚いソウゲンカの鱗を剥ぎ取ったのだ。火花に混じって鮮血が空へ舞い上がったが、触手から吐き出された紅炎があっという間に傷口の血を蒸発させる。傷口も焼けてふさがってしまったので、出血で衰弱を待つのは困難だろう。

「相変わらず面倒な奴だなテメェは!」

 アンリは目を血走らせながら怒鳴り、両腕の菌糸から『陣風』を生み出して双剣に纏わせた。

 今でこそアンリはバルド村の中で最もソウゲンカを殺した男と評されているが、どの戦いも余裕で勝てたわけではない。初めて殺した時は復讐のためにほとんど半狂乱になっていたし、二度目も仲間がいなければ死んでいた。五度目も八度目も、左腕の火傷が悪化するほどの激闘だった。つい最近の十二度目に至っては足を食われ、ドミラスに縫ってもらわなければ狩人としての人生が終わるところだった。

 そう、足を縫う手術の時に、ドミラスに半ば脅されて菌糸を一部ちぎり取られた。それが巡り巡って今の装備に埋め込まれ、アンリの身体能力を爆発的に向上させている。

 装備から直接解き放たれる『陣風』の加速と浮力。これによって空中での滞空時間が大幅に伸びて、振るわれる斬撃も軽々とソウゲンカの鱗をはぎ取れる。

「らァッ!」

 霞むような速度で振りぬいた斬撃は、アンリが期待した以上の効力を発揮してソウゲンカの背中をえぐり取った。岩石のように固く分厚い鱗を貫通し、内側の柔らかな肉に傷がつく。触手が傷口を押さえるように殺到して蠢くさまは、死体にたかる蛆虫のようだ。

 無様な姿に笑みを浮かべると、ソウゲンカは怒りを体現するように触手をアンリに向け、立て続けに火球を吐き出した。

 外套から『陣風』を生み出して回避し、追尾してきた火球は双剣で薙ぎ払う。以前なら切り裂くこともできなかった火球が、いとも簡単に真っ二つになった。

 押せている。散々苦戦を強いられた憎き敵を、ようやく完膚なきまでに蹂躙できる力を得た。

「──ああ」

 楽しい。

 弟の遺志を纏った優しい男はいない。
 ここにいるのは、狩人たちの間で血嵐と恐れられた狂狩人だ。

 腕を振るうたびに千切れていく鱗と血肉にアンリの口が愉悦に歪む。ソウゲンカの苦痛に身もだえる声は幾度となく聞いてきたが、これほど大きな声で泣きわめく姿はなかなかお目に掛かれない。

 もっと苦しめ。エランの努力を一瞬で無駄にした報いを。弟が見るはずだった景色を奪った報いを。

 再びソウゲンカの触手から火球が吐き出される。
 だが腕を掠めるだけの軌道だから無視して構わない。
 もう一撃叩き込める。

「危ない!」

 ソウゲンカの目を潰そうと飛び上がったアンリの横から、エトロが抱き着くように飛び込んでくる。驚く暇もなく、さっきまでアンリがいた場所を火球が通り過ぎていった。
 ごろりと地面を転がり仰向けになった途端、顔の横にエトロが手をついて馬乗りになった。

「アンリ! 冷静になれ!」

 灼熱の森の中でも青々と光るエトロの目にアンリの呆けた顔が映り込んでいる。エランに似てやたらと大きな目をしているので、瞳に反射する自分の醜い姿もはっきりと見えた。

 弟が死んでから八年。アンリはドラゴンを前にすると時々訪れる狂気を押さえるべく、父の教えの通りにドラゴンへ敬意を払おうとしてきた。だがソウゲンカを前にするとどうしても先走ってしまう。清く正しい狩人になろうとしても、結局根底に芽生えた狂気だけは御しきれないようだ。

 だが、今は弟にそっくりなもやし男がいる。あの男を前にすると、弟と一緒にいた頃のように父の教えを守らなければならないと気が引き締まった。だから今は理性をすべてかなぐり捨てるわけにはいかない。

 リョーホとエランを重ねてしまっている自覚はある。全く似ても似つかないが弱いくせに狩人になろうとするところがそっくりだ。弱いくせにルールを守ろうとするし、期待に応えようと無理な努力を重ね、自分の評価ばかり気にしている。

 戦わなくてもいいと言っているのに、身の程知らずに戦場に出てくる。
 だから弱者は嫌いだ。

 アンリという男は、弟にそっくりな人間が嫌いだった。

 そしてそんなものに八年間も縋りついている弱い自分が大嫌いだった。

「はぁー……まったく」

 アンリは悠長な瞬きをして息を吐くと、口に張り付いた笑みを手の甲で擦り落とした。同時に双剣に刃こぼれがないことを確認してから、アンリはエトロを抱きかかえながら起き上がった。

「助かったよ。エトロ」
「はしゃぐのは構わないが、私の命もかかってるんだ。遊んでいる場合じゃない」
「分かってるよ」

 たかが腕一本焼けたぐらいで死にはしない。だが戦力が欠けたら誰かが死ぬ。だから負傷は必要最低限に。
 基本中の基本を頭の中で繰り返し唱えながら、アンリはソウゲンカに向き直る。

 火球を避ける寸前にエトロが氷塊を放ってくれたおかげで、ソウゲンカはこちらを見失っているようだ。だが炎と灰で覆われた樹海の残骸の中では、彼女の菌糸能力も長くはもつまい。

 見ている傍から蒸発していく氷塊の霧に隠れながら、アンリは大きく迂回するようにソウゲンカの背後に回り込んだ。反対に、エトロはわざと見つかるように声を上げながらソウゲンカの前を横切った。

「こっちだ!」

 ソウゲンカは太い首でエトロを追いかけると、嘴を広げながら背中の触手を激しく振り回した。すると、拳サイズの小さな紅の胞子が大量に触手から吐き出され、周囲にまんべんなく飛び散った。

 紅の胞子は一つ一つは小さいものの、触れれば小爆発を引き起こす凶悪なものだ。人間の腕に触れたら簡単に千切られてしまうだろう。

「くそっ!」

 アンリは『陣風』で胞子を遠い場所へ追い込みながら、迂回をやめてソウゲンカに突進した。それとほぼ同じタイミングで、ソウゲンカがアンリの存在に気づき口から紅炎のブレスを吐き出した。

 ドラゴンは強くなればなるほど菌糸能力に強く反応する。先ほどソウゲンカが胞子を吐き出したのも、アンリに菌糸能力を使わせて居場所を探るためだったのだ。

「小賢しいんだよ、ドラゴン風情が!」

 ソウゲンカのブレスを跳躍で回避し、さらに『陣風』で加速して大きく距離を詰める。だがその瞬間、ソウゲンカはいきなりアンリに尻を向けて、背中にある無数の触手をすべてアンリの方向へ向けた。

「んな──」

 触手の先端にエネルギーが集結していく。『陣風』を使えば空中でも移動できるが、今から風を生み出すには圧倒的に時間が足りない。せめてあと一秒なければ、回避できるほどの推進力は得られない。

 全身全霊で菌糸を働かせるが、ソウゲンカのエネルギーはすでに臨界点を突破して──。

「食らえやあああああああああああ!」

 突然斜め後ろから情けない雄たけびが聞こえて、アンリの右腕を掠めながら何かが飛んでいった。丸く黒ずんでいるが、あれは花火や爆弾の火薬を入れるときに使うビッグナッツの殻だ。

 なるほどな、とアンリがほくそ笑んだ瞬間、ビッグナッツ爆弾はソウゲンカ自身の炎で着火し、黄色い煙を噴き上げながら大爆発した。

 爆風で触手の軌道が逸れる。アンリは一瞬生まれた隙を最大限に生かし、風でいち早く地面に着地してから大きく横に転がった。刹那、触手の大砲から紅蓮のビームが発射され、黄色い煙に風穴を開けながら火の海を吹き荒らし、まだ燃え広がっていない樹海の腹を吹き飛ばした。

 遠くで爆炎が吹き上がる音を聞きながら、アンリは浅く呼吸をする。鼻腔に感じるツンとした刺激臭は、ドラゴンを捕獲するときに使うマヒガ草のものだ。うっすらと火薬とカエン岩の匂いも混ざっているので、下位ドラゴンなら一発で爆死する威力である。

 アンリは低い姿勢を保ちながら素早くマヒガ草の煙を抜けながら双剣を腰にしまった。そして戦闘に乱入してきた爆弾魔の首根っこを掴んですぐに戦線を離れる。菌糸を光らせてエトロに合図することも忘れない。

「ぐぇぇ! その持ち方首締まるぅ!」

 間抜けな悲鳴が腕の中から聞こえてくるので、もう片方の手でそいつの頭をひっぱたいた。そこでようやくマヒガ草の煙を抜けたので、アンリはくるりと振り返って爆弾魔を睨みつけた。

「なんで戻ってきたんだお前」
「うぇ? なんでアンリ怒ってんだよ。エトロみたいな喋り方しやがって」
「うるせぇよ。無駄な問答させるな。なんで戻ってきた」

 襟首をぐらぐらと揺らして爆弾魔、もといリョーホを尋問すると、彼は無理やりアンリの腕を引っぺがして呑気に首をさすった。

「んなもん決まってるだろ。仲間を助けに来ただけだ。現にあのままだったらお前死ぬところだったじゃん」
「それは助かったどうもありがとう。お前の役目は終わった。早く逃げろ」
「ダメだ。俺も戦う」

 早口のアンリにかぶせるようにリョーホは断言した。炎に照らされた平凡な顔には並々ならぬ覚悟があり、ソウゲンカを目の当たりにした時と違って全く怯えていなかった。

「エトロにも言ったけど、俺はお前らになんと言われようと絶対狩人になる。中位ドラゴン討伐で採集狩人になれるんだろ? だったら上位ドラゴンでも同じだ。絶対引かねぇ」

 バルド村では珍しい真っ黒な瞳が、アンリの心を見通すように強さを増した。やはりどこからどう見てもエランに似ていない。なのにアンリは決意の根底が大きくぐらつくのを感じてしまい、咄嗟にリョーホから目を逸らした。

「……ダメだ。お前じゃあいつに勝てない」
「無駄な問答させるなって言葉、そっくりそのままお返しする。お前がなんと言おうと、俺は戦う。もう決めたんだよ」

 リョーホは腰から太刀を抜き放ちながらアンリの横をすり抜けた。追いかけようと手を伸ばしたが、足が地面に縫い付けられたように動かず、指先は空を掻くだけだった。

 振り返ることなく突き進んでいくリョーホの眼前で、ソウゲンカが怒号を上げながらマヒガ草の煙を吹き飛ばす。上位ドラゴンには麻痺や毒と言ったものが効きにくい。少し弱くなった程度で、リョーホが勝てるわけがない。

 ソウゲンカを前にするリョーホはまるであの日の再演だった。
 アンリの脳裏では、燃え盛る樹海の中でソウゲンカを前にし、腰を抜かして動けないエランの姿が見える。『陣風』で割り込めばまた助けられるか。だがまた痛みで動けなくなれば、また同じ悲劇が繰り返される。

 守らなければ。

「──何を心配してるか知らないけどよ」

 リョーホは半月を描くように上段に構えながら告げる。空を向いた太刀の先端には炎を逃れた美しい青空が広がっていた。白い雲が浮かぶ空の色は、リョーホが強くなりたいと言ったあの訓練場から見上げたものとまったく変わらない。

 多分、彼は笑っていたと思う。

「弱者には弱者の戦い方がある。そこんとこきっちり目ぇかっ開いて拝んでおけよ! アンリ!」

 見習い狩人は大口を叩きながら、ソウゲンカの頭目掛けて猛然と走り出した。
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