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1章
(2)第一村人は美少女
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目が覚めると、縞々な地層模様の天井があった。タイル式の石天井ではない、かといって洞窟の中のようにギザギザとした表面ではない、まさしく現代技術で磨き上げたような真っ平らな天井だ。俺は目を白黒させながら起き上がり、ベッドに投げ出された自分の両足を見つめた。
俺が寝かされているベッドは藁に布を巻きつけただけの安っぽい代物だった。石造りの部屋を見回してみると、藁製の同じベッドが縦に四列、横に二列で置かれていた。天井の照明はよく見ると光るキノコを糸でつるしたもので、まん丸い傘の中で蝋燭のように光が揺らめいている。
目が覚める前の最後の記憶は、謎の女性にドラゴンから助けられたところで終わっている。夢だったら忘れているだろう細かい景色もはっきり思い出せた。
どうやら俺は、気絶した後にここに運ばれてきたようだ。走ったときに木の枝で擦りむいた腕や地面にぶつかった背中がじくじくと痛みを発しており、空気の匂いはまるで海外の空港に降り立った時のような違和感がある。それらすべての情報が、否が応でも俺の現状を教えてくれた。
「夢じゃなかった」
絶望に満ちたつぶやきをこぼしながら、恐る恐るベッドから降りてみる。幸い、気絶する直前まで履いていた愛用のスニーカーはベッドの横に置かれていた。つま先を入れてかかとを引き延ばしながら立ち上がり、ひとまず部屋の隅っこにあるドアへと近づく。
川の音がする。ドアを押し開けると、足元には木の板でできたベランダがあり、木の隙間からは白い水飛沫が遠くに見えた。川からベランダまでの距離は三階建てぐらいだろうか。
ぎしぎしと音を立てる床にビビりながら俺は顔を上げ──目と口をぽかんと開いたまま棒立ちになった。
「……なんだここ」
真っ先に目に入ったのは巨大な崖だった。絶壁に近い渓谷の間に挟まるようにして、階段や橋、吹き抜けの廊下などが入り組んでいる。壁沿いには石材や木材をごちゃごちゃにまとめたような建物の群れが、びっしりと崖のてっぺんまで張り付いている。崖に開けられた洞窟内にも部屋があるらしく、俺が先ほどまでいた医務室のキノコライトの明かりが見え隠れしていた。
現代にあるまじき違法建築が成り立っている有様は野蛮だが、ファンタジー世界に迷い込んだかのような光景で圧巻だった。
もし海外にこのような秘境があったら絶対にニュースで取り上げられていると思うのだが、俺にはまったくこの景色に見覚えがなかった。明らかに日本ではないし、地球でもなさそうだ。
では、ここは一体どこなのか。
「勝手に動くな。よそ者」
ふいに背後から剣呑な少女の声がして、俺は肩を飛び跳ねさせながら後ろを振り返った。
声の主は、医務室前のベランダと上階を繋ぐ階段の途中に立っていた。
くらげのようなふわふわとした青白い髪が宙にそよぐ。
猫のような丸い顔だ。背には小柄な体形にそぐわない、龍を模した厳つい槍が鈍い光沢を放っている。纏っている衣服は鎧と水着を掛け合わせたような危ういデザインで目の毒だが、その凛とした佇まいからはフランスの聖女ジャンヌダルクを思わせた。
そして、露になった彼女の臍や腕などの皮膚の表面には、植物の蔦のようなものが根を張るように絡まっていた。
一目で、俺の知っている人類ではないと知れた。
俺は緊張で乾ききった口の中を舌でなぞって湿らせると、強張った背中を丸めて軽くお辞儀をした。
「あの、初めまして? この街、っていうか、村の人ですか?」
「それ以外に何がある。バカじゃないのか?」
言葉が通じたはいいが、初対面なのに態度が悪すぎる。
度肝を抜かれたが俺は奥ゆかしい日本人だ。苛立ちで緊張が吹っ飛んだ代わりに、必殺バイトの営業スマイルで相手の無礼をスルーしつつ質問を重ねた。
「ここってどこですか。日本じゃないっすよね」
「ニホン? どこの村?」
「村っていうか、国っていうか」
くらげっぽい少女は俺にキチガイを見るような目を向けた後、深くため息を付きながら答えてくれた。
「ここはバルド村。リデルゴア国の最果ての地であり、ドラゴン狩りの最前線だ」
リデルゴア国、架空の生物ドラゴンを狩る集団。
俺はこの二つの単語を日本で聞いたことがあった。
「シンビオワールドだ……」
地球とは全く違う異世界で暮らす狩人たちが、ドラゴンを狩りながら生活し、村を発展させていくゲームの名前だ。俗にいう「狩りゲー」のジャンルに入り、戦闘スタイルは様々。そしてストーリーの要となるのがキノコで有名な『菌糸』だ。
実はこの世界の住人は純粋な人間ではない。この世界はドラゴンが吐き出す毒素が大気を汚染しているせいで、菌糸の力がなければ毒にやられてドラゴンになってしまう奇病が流行っていた。そこで人類はミトコンドリアと細胞が共生を始めた、いわゆる共生説に着目し、ドラゴン化の奇病に対抗することにした。
その結果が、人間と菌糸の融合だ。
人間は体内の菌糸で大気の毒素を分解する術を得て、世界に順応した。それこそがシンビオワールドにおける人類だ。彼らは菌糸と共に浄化された世界と食料を求め、日々危険なドラゴンとの戦いに身を投じているのである。
つまり俺の異世界トリップ先は、奇しくも俺がプレイしていたゲームの世界というわけだ。
辛うじて知っている世界に来たと知れて俺は安堵し、同時に果てしない絶望でその場に崩れ落ちた。
ゲームの世界に入ってみたいという妄想は、誰だって一度ぐらい考えたことがあるだろう。だがこの世界では常に命の危険が伴うし、ゲーム内でも任務に出かけた狩人たちはドラゴンにぼっこぼこに殴られて痛そうな悲鳴を上げていた。ひどい時にはドラゴンに頭からむしゃむしゃされ、気が付いたら隣の村が壊滅していたり、仲間が消えていたりする。
そんな平穏無事とは程遠いこの世界で、俺は生身の身体で、しかも帰宅部の低スペックで生きていかなければいけないのか。
シンプルに無理だ。泣きそう。
「ぐす……」
「ちょ、ちょっといきなり、こんなところで泣くな!」
「まだ泣いでないぃ!」
「泣いてるじゃないか! ああもう、こっちに来い!」
初対面で辛辣な言葉を吐きまくる彼女でも、目の前で泣かれたら流石に狼狽えるらしい。必要に迫られて発揮された優しさだとしても、俺にはありがたいことに変わりなかった。
名も知らぬ少女にに腕を引かれ、階段を上りながら考える。
どうしてここにきてしまったのだろう。
どうやったら家に帰れるのだろう。
このまま俺は生きていけるのか?
この女性の態度からしても、俺はあまりバルド村の人々に歓迎されていないのかもしれない。もし村の住人に見捨てられでもしたら、俺は間違いなく死ぬだろう。一人暮らしもしたことがないただの高校生が、いきなりサバイバル生活なんてできるわけがないからだ。
たとえゲームでこの世界の知識を持っていたとしても、異世界特典なんて都合のいいものはなく、ドラゴンへの対抗手段もない。金の稼ぎ方なんて、クエストを受けるかアイテムを売るかしか知らない。それにバルド村なんて場所はゲームに存在していなかったから、周辺の立地情報なんて埒外もいいところだった。
出だしからもう詰んでいる。スマホもないし金もない。明日の生活がどうなるか全く想像できない。
押しつぶされそうな不安から逃れたくて、俺は唯一優しくしてくれそうな少女に控えめに縋りついた。
「ぐす……あの、お名前聞いていいですか? 俺、浦敷良甫って言います」
「ウラシキリョーホ? ニホンとやらは変わった名前をつけるんだな」
シンビオワールドには苗字という概念がないから、俺のフルネームはこの世界の住人にとって聞きなれないものだろう。ますます疎外感を感じてメンタルが壊れそうだったが、俺はなんとか涙を拭い、好意的に笑顔を作った。
「リョーホでいいよ。おねーさんの名前は?」
「私はエトロ。この村の採集狩人だ。師匠からお前を頼まれているから、お前が故郷に帰るまでの間ぐらいなら面倒を見てやってもいい」
エトロは全く微笑んでもいなかったが、その真っ青な目は嘘をついていないように見えた。
一人ぼっちで放り出されて、心細い時に手を差し伸べてくれる人間は、だいたい詐欺師か善人と相場が決まっている。そして、彼女は圧倒的に善人だ。明らかに面倒くさそうにしているのがその証拠だ。かなり心が痛い態度だが、その警戒心こそが一番信用できる。
俺はようやく最悪の現状を打破できるような気がして、感極まってエトロの手を両手で握りしめた。そしてこの好機を絶対に逃すまいと、腰を九十度に折り曲げ、鼻をまき散らしながら全力で叫んだ。
「ぐすっ、できるだけ、末永く、よろしくお願いしまぁす!」
「末永く……? は!? いきなり何を言い出すんだ!? この馬鹿!」
「ぎゃふぇ!」
綺麗な右ストレートに頬をぶたれた俺は、犬のような悲鳴を上げて床を転がった。
俺が寝かされているベッドは藁に布を巻きつけただけの安っぽい代物だった。石造りの部屋を見回してみると、藁製の同じベッドが縦に四列、横に二列で置かれていた。天井の照明はよく見ると光るキノコを糸でつるしたもので、まん丸い傘の中で蝋燭のように光が揺らめいている。
目が覚める前の最後の記憶は、謎の女性にドラゴンから助けられたところで終わっている。夢だったら忘れているだろう細かい景色もはっきり思い出せた。
どうやら俺は、気絶した後にここに運ばれてきたようだ。走ったときに木の枝で擦りむいた腕や地面にぶつかった背中がじくじくと痛みを発しており、空気の匂いはまるで海外の空港に降り立った時のような違和感がある。それらすべての情報が、否が応でも俺の現状を教えてくれた。
「夢じゃなかった」
絶望に満ちたつぶやきをこぼしながら、恐る恐るベッドから降りてみる。幸い、気絶する直前まで履いていた愛用のスニーカーはベッドの横に置かれていた。つま先を入れてかかとを引き延ばしながら立ち上がり、ひとまず部屋の隅っこにあるドアへと近づく。
川の音がする。ドアを押し開けると、足元には木の板でできたベランダがあり、木の隙間からは白い水飛沫が遠くに見えた。川からベランダまでの距離は三階建てぐらいだろうか。
ぎしぎしと音を立てる床にビビりながら俺は顔を上げ──目と口をぽかんと開いたまま棒立ちになった。
「……なんだここ」
真っ先に目に入ったのは巨大な崖だった。絶壁に近い渓谷の間に挟まるようにして、階段や橋、吹き抜けの廊下などが入り組んでいる。壁沿いには石材や木材をごちゃごちゃにまとめたような建物の群れが、びっしりと崖のてっぺんまで張り付いている。崖に開けられた洞窟内にも部屋があるらしく、俺が先ほどまでいた医務室のキノコライトの明かりが見え隠れしていた。
現代にあるまじき違法建築が成り立っている有様は野蛮だが、ファンタジー世界に迷い込んだかのような光景で圧巻だった。
もし海外にこのような秘境があったら絶対にニュースで取り上げられていると思うのだが、俺にはまったくこの景色に見覚えがなかった。明らかに日本ではないし、地球でもなさそうだ。
では、ここは一体どこなのか。
「勝手に動くな。よそ者」
ふいに背後から剣呑な少女の声がして、俺は肩を飛び跳ねさせながら後ろを振り返った。
声の主は、医務室前のベランダと上階を繋ぐ階段の途中に立っていた。
くらげのようなふわふわとした青白い髪が宙にそよぐ。
猫のような丸い顔だ。背には小柄な体形にそぐわない、龍を模した厳つい槍が鈍い光沢を放っている。纏っている衣服は鎧と水着を掛け合わせたような危ういデザインで目の毒だが、その凛とした佇まいからはフランスの聖女ジャンヌダルクを思わせた。
そして、露になった彼女の臍や腕などの皮膚の表面には、植物の蔦のようなものが根を張るように絡まっていた。
一目で、俺の知っている人類ではないと知れた。
俺は緊張で乾ききった口の中を舌でなぞって湿らせると、強張った背中を丸めて軽くお辞儀をした。
「あの、初めまして? この街、っていうか、村の人ですか?」
「それ以外に何がある。バカじゃないのか?」
言葉が通じたはいいが、初対面なのに態度が悪すぎる。
度肝を抜かれたが俺は奥ゆかしい日本人だ。苛立ちで緊張が吹っ飛んだ代わりに、必殺バイトの営業スマイルで相手の無礼をスルーしつつ質問を重ねた。
「ここってどこですか。日本じゃないっすよね」
「ニホン? どこの村?」
「村っていうか、国っていうか」
くらげっぽい少女は俺にキチガイを見るような目を向けた後、深くため息を付きながら答えてくれた。
「ここはバルド村。リデルゴア国の最果ての地であり、ドラゴン狩りの最前線だ」
リデルゴア国、架空の生物ドラゴンを狩る集団。
俺はこの二つの単語を日本で聞いたことがあった。
「シンビオワールドだ……」
地球とは全く違う異世界で暮らす狩人たちが、ドラゴンを狩りながら生活し、村を発展させていくゲームの名前だ。俗にいう「狩りゲー」のジャンルに入り、戦闘スタイルは様々。そしてストーリーの要となるのがキノコで有名な『菌糸』だ。
実はこの世界の住人は純粋な人間ではない。この世界はドラゴンが吐き出す毒素が大気を汚染しているせいで、菌糸の力がなければ毒にやられてドラゴンになってしまう奇病が流行っていた。そこで人類はミトコンドリアと細胞が共生を始めた、いわゆる共生説に着目し、ドラゴン化の奇病に対抗することにした。
その結果が、人間と菌糸の融合だ。
人間は体内の菌糸で大気の毒素を分解する術を得て、世界に順応した。それこそがシンビオワールドにおける人類だ。彼らは菌糸と共に浄化された世界と食料を求め、日々危険なドラゴンとの戦いに身を投じているのである。
つまり俺の異世界トリップ先は、奇しくも俺がプレイしていたゲームの世界というわけだ。
辛うじて知っている世界に来たと知れて俺は安堵し、同時に果てしない絶望でその場に崩れ落ちた。
ゲームの世界に入ってみたいという妄想は、誰だって一度ぐらい考えたことがあるだろう。だがこの世界では常に命の危険が伴うし、ゲーム内でも任務に出かけた狩人たちはドラゴンにぼっこぼこに殴られて痛そうな悲鳴を上げていた。ひどい時にはドラゴンに頭からむしゃむしゃされ、気が付いたら隣の村が壊滅していたり、仲間が消えていたりする。
そんな平穏無事とは程遠いこの世界で、俺は生身の身体で、しかも帰宅部の低スペックで生きていかなければいけないのか。
シンプルに無理だ。泣きそう。
「ぐす……」
「ちょ、ちょっといきなり、こんなところで泣くな!」
「まだ泣いでないぃ!」
「泣いてるじゃないか! ああもう、こっちに来い!」
初対面で辛辣な言葉を吐きまくる彼女でも、目の前で泣かれたら流石に狼狽えるらしい。必要に迫られて発揮された優しさだとしても、俺にはありがたいことに変わりなかった。
名も知らぬ少女にに腕を引かれ、階段を上りながら考える。
どうしてここにきてしまったのだろう。
どうやったら家に帰れるのだろう。
このまま俺は生きていけるのか?
この女性の態度からしても、俺はあまりバルド村の人々に歓迎されていないのかもしれない。もし村の住人に見捨てられでもしたら、俺は間違いなく死ぬだろう。一人暮らしもしたことがないただの高校生が、いきなりサバイバル生活なんてできるわけがないからだ。
たとえゲームでこの世界の知識を持っていたとしても、異世界特典なんて都合のいいものはなく、ドラゴンへの対抗手段もない。金の稼ぎ方なんて、クエストを受けるかアイテムを売るかしか知らない。それにバルド村なんて場所はゲームに存在していなかったから、周辺の立地情報なんて埒外もいいところだった。
出だしからもう詰んでいる。スマホもないし金もない。明日の生活がどうなるか全く想像できない。
押しつぶされそうな不安から逃れたくて、俺は唯一優しくしてくれそうな少女に控えめに縋りついた。
「ぐす……あの、お名前聞いていいですか? 俺、浦敷良甫って言います」
「ウラシキリョーホ? ニホンとやらは変わった名前をつけるんだな」
シンビオワールドには苗字という概念がないから、俺のフルネームはこの世界の住人にとって聞きなれないものだろう。ますます疎外感を感じてメンタルが壊れそうだったが、俺はなんとか涙を拭い、好意的に笑顔を作った。
「リョーホでいいよ。おねーさんの名前は?」
「私はエトロ。この村の採集狩人だ。師匠からお前を頼まれているから、お前が故郷に帰るまでの間ぐらいなら面倒を見てやってもいい」
エトロは全く微笑んでもいなかったが、その真っ青な目は嘘をついていないように見えた。
一人ぼっちで放り出されて、心細い時に手を差し伸べてくれる人間は、だいたい詐欺師か善人と相場が決まっている。そして、彼女は圧倒的に善人だ。明らかに面倒くさそうにしているのがその証拠だ。かなり心が痛い態度だが、その警戒心こそが一番信用できる。
俺はようやく最悪の現状を打破できるような気がして、感極まってエトロの手を両手で握りしめた。そしてこの好機を絶対に逃すまいと、腰を九十度に折り曲げ、鼻をまき散らしながら全力で叫んだ。
「ぐすっ、できるだけ、末永く、よろしくお願いしまぁす!」
「末永く……? は!? いきなり何を言い出すんだ!? この馬鹿!」
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