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ガス灯で煌めく危険な炎
#9
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初夏を迎えたヴァローナの首都、クリューヴでは少し乾いた風が吹いています。
日中の少し汗ばむ陽気を消し去るようで、心地よく感じます。
ガス灯で暖かな色に染まる夜の街並みは、リモワのオイルランプの街灯とは異なる雰囲気があり、このまま散歩をするのも楽しいかもしれません。
ハーロルトの資料はよく調べられており、ガラノフ様がカジノにいらっしゃるタイミングなども書かれていました。
ヴァローナを去る前にハーロルトと連絡先を交換するかかなり悩みます。
今日は久しぶりのカジノへの出勤です。
ハーロルトの調べによれば、今夜少し遅い時刻に来店するそうです。
いつも通りならルーレットを楽しんだあと、女性の多いテーブルにつきます。
私より二時間前に出勤しているルスランが女性が集まるように仕向けると言っていました。
私は彼のテーブルが見える位置で、ガラノフ様を観察する予定です。
───────
「なぁ……キーノスだったよな」
「はい、ご無沙汰しております」
職場の更衣室兼休憩所で、ボーイの一人が声を掛けてきました。
人の入れ替わりが激しい職場のようですが、彼は私の事を覚えてくださっているようです。
「先週休みだっただろ? 一昨日来た客にお前のこと聞かれたぞ」
「どのような方でしたか?」
「三人組の男で、聞いてきたのはその中の詐欺師みたいな男だ。他の二人がヴァローナの言葉喋れないみたいだからだとは思うけど、気をつけろよ」
「ご忠告ありがとうございます」
早速何か動きがあったようです。
ガラノフ様はヴァローナの外の方とのやりとりがあり、その中にリュンヌの名前もありました。
私やビャンコ様を気絶させたあの毒なら、吸血鬼のルスランを気絶させることも出来るでしょう。
まずはその詐欺師のような男性が接触してくる事に期待しましょう。
「まさか二ヶ月以上もモウカハナが閉店するなんて予想外でしたよ、その内空き店舗になってしまうのかと冷や冷やしました」
「ご心配お掛けしました」
「そうよ、銀のアネモネの君って思われるのがそんなに嫌だったのかしら? ってすごく悩んだんだから」
「あの挿絵な、あれは笑ったな。間違えられても仕方ねぇよ」
私がフロアに入ってすぐ、セブンスタッドのテーブルで詐欺師のような男が一人勝ちしてるから止めて欲しいと頼まれました。
こちらも好都合だと思いテーブルに向かったところ、見覚えのある方々が三名いらっしゃいました。
「しかしカジノとはなぁ、ポーカーで勝負しなくて正解だったな。カーラは一回だけしかやってねぇけど、ババ抜きも強いわけだ」
「あの時ワタシとミケーノが残ったのよ? 人のこと言えないじゃない」
「まぁそうだな。こうしてなんとかこのテーブルに呼べたのも、シオの一人勝ちのお陰だし」
「セブンポーカーで良かったですよ、手の内が読みやすいですからね」
オランディでお世話になっている方々で、シオ様、ミケーノ様、カーラ様です。
詐欺師のようだと言われていたのはシオ様ですね。
見える位置にあるチップを見ても、かなり勝っているのが分かります。
「ビャンコさんから手紙をもらってから三人で集まりまして、それからすぐこちらに旅行に来る話になったんですよ」
「ちょうど観光の人増える前だったし、ヴァローナに来てみたかったし! ここのお洋服もなかなか良いわね、キーノスもあぁいうの着てるの?」
「はい」
「飯も美味いな、長くいたいところだが今週末には帰る予定なんだよ」
「その前に一度キーノスと普通に会えればと思ってましたが、予定の都合はどうですか?」
「日中であれば問題ありません、皆様の都合に合わせます」
このまま皆様とお話するのも楽しいと思うのですが、私はここの従業員です。
まずはシオ様の一人勝ちの状況をどうにかするのが優先です。
「皆様、ゲームをなさいませんか?」
「オレはパスだな、シオに勝てる気がしねぇ」
「うーん、ワタシもパス。でもそうするとゲームにならないわよね」
「私がチップを貸せば出来るかもしれませんが、キーノスにも会えましたしどうしましょうかね」
どうにもシオ様の一人勝ちは私を釣るための手段だったようで、既に目的は達成されたのでこのままゲームをする理由が特にないそうです。
「一昨日来た時はシオに帰ってほしそうだったものね、オーナーさん」
「オレとカーラは途中からルーレットの辺りで遊んでたが、なぁ……」
「話しかけてくれるんだけど、ワタシ達ヴァローナの言葉そんなに分かんないのよね」
ただ、このまま皆さんが立つに立てないとお考えなのも分かります。
周囲を見渡すと女性のお客様方が、このテーブルを注目なさっています。
今テーブルを三人で立ったら、声をかけられるのが目に見えます。
「息抜きに来たのは間違いねぇが、負ける勝負してもなぁ」
「そうねぇ、ワタシ達だけまたルーレットに行くのもねぇ」
「チップ貸しますよ、せっかくだしディーラーのキーノスも見たいじゃないですか」
今日はガラノフ様と接触するのが目的で、彼らと再会したのは偶然です。
とても嬉しく思いますが、今日接触の機会を逃すと次の出勤まで時間が開いてしまいます。
「まぁそれもそうね、一回分だけ借りようかしら」
「レイズなしだぞ」
「もちろんです、では一回分ずつどうぞ」
シオ様が一回の数枚のチップをお二人に渡します。
「じゃあ一回だけ」
ミケーノ様がチップをテーブルに出そうとした時、空いていた席に一人の男性が座りました。
「まだ始まってないなら、僕も参加でいいよね」
暗めの金髪と言えば良いのでしょうか、それに少しくすんだ緑の瞳の青年が私に声を掛けてきます。
派手な柄のシャツに明るい色のジャケットという目立つ服装ですが、特徴的な下がった目じりは優しい印象にも見えます。
しかし私を上目遣いで見ながらカクテルグラスを目の高さまで上げ、片方だけ口角の上げたご様子は挑発的に見えます。
「他の皆さまは構いませんか?」
「えぇ、構いませんよ」
私がヴァローナの言葉で話したからか、シオ様が答えてくださり、他のお二人に通訳してくださいます。
お二人は借りたチップをシオ様にお返しし、テーブルから立ちました。
ゲームを降りるようです。
「なんだ、じゃあ僕と君の一騎打ち?」
「そうなりますが、ご不満ですか?」
「いや良いよ? 詐欺師のお兄さん」
シオ様が一瞬にして無表情になります。
そのまま新しく参加したお客様に、冷たい視線を向けて言い放ちます。
「では、チップ以外にも何か賭けてみますか。例えば……」
シオ様がにーっこりと笑って、続きを言います。
「今夜のお相手など」
その言葉に、新しいお客様が一瞬顔を顰めます。
新しいお客様の正体をシオ様がご存知とは思いませんが、彼こそ私が接触しようとしていたガラノフ様です。
「随分と下衆な事を言うんだね、もっと品のある人だと思ってたよ」
不快感を見せつつ吐き捨てるようにガラノフ様が言いますが、少し意外そうなご様子でシオ様が顎に指を当てながら答えます。
「私を詐欺師だと言ったのに……あれ? ヴァローナは異性に関して閉鎖的なんですか? そんな事ありませんよね、他の方は女性と親しくされてる姿を見ましたし」
シオ様が指を鳴らし、何かに気付いたようににっこり笑って言います。
「……あぁすみません、あなただけでしたか」
それからクスクスと笑ってみせます。
全てヴァローナの言葉で話しているのですが、二人の表情の変化でミケーノ様とカーラ様は会話の内容を察していらっしゃるように見えます。
「ふ、僕を見てそんな事言う人は初めてだよ。大体は女性に人気がありそうですね~って言われるのに、そっちの国の基準は随分変わってるね」
「そうかもしれませんね、私達自国ではそこまで女性に好かれる訳ではないんですよ? ですが、一緒に来た彼らは一昨日女性に囲まれてしまったようで……確かにあなたを見てると、やはり基準が違うようですね」
ミケーノ様とカーラ様に伝わらないだろうとお考えなのでしょうか、女性に好かれないなどとさらりと嘘をつきます。
「異国の人間だから物珍しいんだろうね。多少外見が良くても、その性格じゃ一晩で終わりそうだ」
「ふふ、旅行に来てるのでそれでも充分ですね。あなたはどうなんですか? 自信があるようですが」
「今は少し離れた所にいるけど、お互いに想いあってる恋人がいるさ。君とは全然違うよ」
「離れた所? 遠距離恋愛、でしたっけ? それはまた……あぁ」
シオ様が拳でもう片方の手のひらを叩きます。
「振られた後も執着するのは醜いですよ? この辺りも基準が違うようですね」
それからシオ様はまたクスクスと笑います、少なくとも口論ではガラノフ様はシオ様には勝てないようです。
今までのやりとりに苛立っていたガラノフ様が、顔を赤くしテーブルにチップを叩きつけます。
それから深く息を吐いて落ち着いたのか、不敵に笑って見せます。
「よほどギャンブルに自信があるんだね、君の今夜の相手がどんな人か楽しみだよ」
「ふふ、でもまずは普通に楽しみましょう。賭け金が増えてからの方が盛り上がるでしょう?」
シオ様がテーブルに参加料を置きます。
とりあえず、お二人はゲームを始められるようです。
今回は特に何もせず普通のディーラーとして仕事をしましょう。
どうやってもシオ様の有利になるように配ってしまいそうですし、ガラノフ様から情報を得るためにも流れに身を任せた方が良さそうです。
日中の少し汗ばむ陽気を消し去るようで、心地よく感じます。
ガス灯で暖かな色に染まる夜の街並みは、リモワのオイルランプの街灯とは異なる雰囲気があり、このまま散歩をするのも楽しいかもしれません。
ハーロルトの資料はよく調べられており、ガラノフ様がカジノにいらっしゃるタイミングなども書かれていました。
ヴァローナを去る前にハーロルトと連絡先を交換するかかなり悩みます。
今日は久しぶりのカジノへの出勤です。
ハーロルトの調べによれば、今夜少し遅い時刻に来店するそうです。
いつも通りならルーレットを楽しんだあと、女性の多いテーブルにつきます。
私より二時間前に出勤しているルスランが女性が集まるように仕向けると言っていました。
私は彼のテーブルが見える位置で、ガラノフ様を観察する予定です。
───────
「なぁ……キーノスだったよな」
「はい、ご無沙汰しております」
職場の更衣室兼休憩所で、ボーイの一人が声を掛けてきました。
人の入れ替わりが激しい職場のようですが、彼は私の事を覚えてくださっているようです。
「先週休みだっただろ? 一昨日来た客にお前のこと聞かれたぞ」
「どのような方でしたか?」
「三人組の男で、聞いてきたのはその中の詐欺師みたいな男だ。他の二人がヴァローナの言葉喋れないみたいだからだとは思うけど、気をつけろよ」
「ご忠告ありがとうございます」
早速何か動きがあったようです。
ガラノフ様はヴァローナの外の方とのやりとりがあり、その中にリュンヌの名前もありました。
私やビャンコ様を気絶させたあの毒なら、吸血鬼のルスランを気絶させることも出来るでしょう。
まずはその詐欺師のような男性が接触してくる事に期待しましょう。
「まさか二ヶ月以上もモウカハナが閉店するなんて予想外でしたよ、その内空き店舗になってしまうのかと冷や冷やしました」
「ご心配お掛けしました」
「そうよ、銀のアネモネの君って思われるのがそんなに嫌だったのかしら? ってすごく悩んだんだから」
「あの挿絵な、あれは笑ったな。間違えられても仕方ねぇよ」
私がフロアに入ってすぐ、セブンスタッドのテーブルで詐欺師のような男が一人勝ちしてるから止めて欲しいと頼まれました。
こちらも好都合だと思いテーブルに向かったところ、見覚えのある方々が三名いらっしゃいました。
「しかしカジノとはなぁ、ポーカーで勝負しなくて正解だったな。カーラは一回だけしかやってねぇけど、ババ抜きも強いわけだ」
「あの時ワタシとミケーノが残ったのよ? 人のこと言えないじゃない」
「まぁそうだな。こうしてなんとかこのテーブルに呼べたのも、シオの一人勝ちのお陰だし」
「セブンポーカーで良かったですよ、手の内が読みやすいですからね」
オランディでお世話になっている方々で、シオ様、ミケーノ様、カーラ様です。
詐欺師のようだと言われていたのはシオ様ですね。
見える位置にあるチップを見ても、かなり勝っているのが分かります。
「ビャンコさんから手紙をもらってから三人で集まりまして、それからすぐこちらに旅行に来る話になったんですよ」
「ちょうど観光の人増える前だったし、ヴァローナに来てみたかったし! ここのお洋服もなかなか良いわね、キーノスもあぁいうの着てるの?」
「はい」
「飯も美味いな、長くいたいところだが今週末には帰る予定なんだよ」
「その前に一度キーノスと普通に会えればと思ってましたが、予定の都合はどうですか?」
「日中であれば問題ありません、皆様の都合に合わせます」
このまま皆様とお話するのも楽しいと思うのですが、私はここの従業員です。
まずはシオ様の一人勝ちの状況をどうにかするのが優先です。
「皆様、ゲームをなさいませんか?」
「オレはパスだな、シオに勝てる気がしねぇ」
「うーん、ワタシもパス。でもそうするとゲームにならないわよね」
「私がチップを貸せば出来るかもしれませんが、キーノスにも会えましたしどうしましょうかね」
どうにもシオ様の一人勝ちは私を釣るための手段だったようで、既に目的は達成されたのでこのままゲームをする理由が特にないそうです。
「一昨日来た時はシオに帰ってほしそうだったものね、オーナーさん」
「オレとカーラは途中からルーレットの辺りで遊んでたが、なぁ……」
「話しかけてくれるんだけど、ワタシ達ヴァローナの言葉そんなに分かんないのよね」
ただ、このまま皆さんが立つに立てないとお考えなのも分かります。
周囲を見渡すと女性のお客様方が、このテーブルを注目なさっています。
今テーブルを三人で立ったら、声をかけられるのが目に見えます。
「息抜きに来たのは間違いねぇが、負ける勝負してもなぁ」
「そうねぇ、ワタシ達だけまたルーレットに行くのもねぇ」
「チップ貸しますよ、せっかくだしディーラーのキーノスも見たいじゃないですか」
今日はガラノフ様と接触するのが目的で、彼らと再会したのは偶然です。
とても嬉しく思いますが、今日接触の機会を逃すと次の出勤まで時間が開いてしまいます。
「まぁそれもそうね、一回分だけ借りようかしら」
「レイズなしだぞ」
「もちろんです、では一回分ずつどうぞ」
シオ様が一回の数枚のチップをお二人に渡します。
「じゃあ一回だけ」
ミケーノ様がチップをテーブルに出そうとした時、空いていた席に一人の男性が座りました。
「まだ始まってないなら、僕も参加でいいよね」
暗めの金髪と言えば良いのでしょうか、それに少しくすんだ緑の瞳の青年が私に声を掛けてきます。
派手な柄のシャツに明るい色のジャケットという目立つ服装ですが、特徴的な下がった目じりは優しい印象にも見えます。
しかし私を上目遣いで見ながらカクテルグラスを目の高さまで上げ、片方だけ口角の上げたご様子は挑発的に見えます。
「他の皆さまは構いませんか?」
「えぇ、構いませんよ」
私がヴァローナの言葉で話したからか、シオ様が答えてくださり、他のお二人に通訳してくださいます。
お二人は借りたチップをシオ様にお返しし、テーブルから立ちました。
ゲームを降りるようです。
「なんだ、じゃあ僕と君の一騎打ち?」
「そうなりますが、ご不満ですか?」
「いや良いよ? 詐欺師のお兄さん」
シオ様が一瞬にして無表情になります。
そのまま新しく参加したお客様に、冷たい視線を向けて言い放ちます。
「では、チップ以外にも何か賭けてみますか。例えば……」
シオ様がにーっこりと笑って、続きを言います。
「今夜のお相手など」
その言葉に、新しいお客様が一瞬顔を顰めます。
新しいお客様の正体をシオ様がご存知とは思いませんが、彼こそ私が接触しようとしていたガラノフ様です。
「随分と下衆な事を言うんだね、もっと品のある人だと思ってたよ」
不快感を見せつつ吐き捨てるようにガラノフ様が言いますが、少し意外そうなご様子でシオ様が顎に指を当てながら答えます。
「私を詐欺師だと言ったのに……あれ? ヴァローナは異性に関して閉鎖的なんですか? そんな事ありませんよね、他の方は女性と親しくされてる姿を見ましたし」
シオ様が指を鳴らし、何かに気付いたようににっこり笑って言います。
「……あぁすみません、あなただけでしたか」
それからクスクスと笑ってみせます。
全てヴァローナの言葉で話しているのですが、二人の表情の変化でミケーノ様とカーラ様は会話の内容を察していらっしゃるように見えます。
「ふ、僕を見てそんな事言う人は初めてだよ。大体は女性に人気がありそうですね~って言われるのに、そっちの国の基準は随分変わってるね」
「そうかもしれませんね、私達自国ではそこまで女性に好かれる訳ではないんですよ? ですが、一緒に来た彼らは一昨日女性に囲まれてしまったようで……確かにあなたを見てると、やはり基準が違うようですね」
ミケーノ様とカーラ様に伝わらないだろうとお考えなのでしょうか、女性に好かれないなどとさらりと嘘をつきます。
「異国の人間だから物珍しいんだろうね。多少外見が良くても、その性格じゃ一晩で終わりそうだ」
「ふふ、旅行に来てるのでそれでも充分ですね。あなたはどうなんですか? 自信があるようですが」
「今は少し離れた所にいるけど、お互いに想いあってる恋人がいるさ。君とは全然違うよ」
「離れた所? 遠距離恋愛、でしたっけ? それはまた……あぁ」
シオ様が拳でもう片方の手のひらを叩きます。
「振られた後も執着するのは醜いですよ? この辺りも基準が違うようですね」
それからシオ様はまたクスクスと笑います、少なくとも口論ではガラノフ様はシオ様には勝てないようです。
今までのやりとりに苛立っていたガラノフ様が、顔を赤くしテーブルにチップを叩きつけます。
それから深く息を吐いて落ち着いたのか、不敵に笑って見せます。
「よほどギャンブルに自信があるんだね、君の今夜の相手がどんな人か楽しみだよ」
「ふふ、でもまずは普通に楽しみましょう。賭け金が増えてからの方が盛り上がるでしょう?」
シオ様がテーブルに参加料を置きます。
とりあえず、お二人はゲームを始められるようです。
今回は特に何もせず普通のディーラーとして仕事をしましょう。
どうやってもシオ様の有利になるように配ってしまいそうですし、ガラノフ様から情報を得るためにも流れに身を任せた方が良さそうです。
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