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小さな友は嵐と共に
#4
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コスモスが旬の季節も終わりを告げ、最近は目覚める時刻も肌寒く感じることも増えてきました。
これから年末に向け気温が下がっていく事を思うと、外にいる鳶をそのままにしておいて良いのか少し悩みます。
師匠から頂いたカラスをヴァローナへ送り、その時にこの鳶の存在と座標をお伝えしました。
何かあれば連絡が出来るようにすれば師匠の目的とも合致するでしょう。
全てビャンコ様のお陰です。
ただ、彼が希望していた石の実験は見送る事にしました。
鳶を探すのに時間がかかったのもありますが、試したい内容を話している内に別で時間を取った方が良さそうだったためです。
そして今、私には悩ましい問題があります。
私が術式を掛けた鳶に基本は自由にして頂くはずが、たまにどこかへ行って少しすると帰ってきます。
匂いや大きな鳴き声が問題になっている訳ではありません。
どういう訳か部屋の近くにたまに来る黒猫ととても仲が悪く、よく喧嘩しているようです。
たまに彼らの声で目が覚めます。
鳶がここに留まるのは私の組んだ術式に問題があるにしても、黒猫がここに来るの理由がわかりません。
食事などの世話をした訳でもないし、猫が嫌がりそうな薬草もあります。
黒猫か鳶のどちらかがどこかへ行ってくれれば良いのですが、なぜ部屋の窓の外にいるのでしょうか。
大家さんに怒られないかと、とても悩ましい問題です。
───────
本日は開店から二時間ほど経った今、カズロ様とミケーノ様がご来店されております。
カズロ様のご来店は久しぶりのように感じます。
お二人はサカムシとカボチャとナスの焼きビタシをご注文され、今は食後でジュンマイシュを飲みながら寛いでいらっしゃいます。
「殿下が無事帰ってきて良かったな、マスカレードに間に合わなかったのは残念だが」
「すごく悔しそうだったよ、だって本物のマーゴ・フィオリトゥーラのショーがあったんだし」
「オレも見たぞ、あれって術なんだよな?」
これは私に聞いているのですよね。
「はい、ほとんど彼の術によるものです」
「キーノスのと大分違うんだね。僕は術には詳しくないけど、別物に見えたよ」
「その認識でお間違いありません」
「雷だよなアレ。あんなん普通の人が出来るもんじゃねぇよ」
「有名になるのも分かるよ。でも僕はキーノスの手品の方が好きかなぁ、アレも凄かったけど耳が痛かったよ」
「ありがとうございます」
二度とやらないと誓ったので、あれが最後ですが。
「オレは見てないからなぁ、キーノスのショーは」
「あの海辺のショーってすごく派手だったでしょ、雷ずっと鳴ってたし物凄く光るし」
「確かに会話もできなかったな」
「キーノスは演出は派手じゃ無かったけどかっこよかったんだよね。大きな氷塊花びらに一瞬で変えたり、攻撃全部避けたり砕いたり!」
「確かに見応えありそうだ。別荘ん時イノシシ狩ってきたし、キーノスは運動神経良いんだな」
「イノシシとか良いなぁ、忙しくなかったら一緒に旅行行ったのになぁ」
カズロ様が少し悲しそうな表情で、ジュンマイシュの入ったグラスに視線を落とします。
「みんなは小旅行くらいの気持ちなのかもしれないけどさ、ビャンコさんの魔獣で空飛んで、夜中に幽霊退治して、次の日は近くの遺跡探索して。食事はリモワの人気リストランテの料理で、お酒はバリスタが用意してくれる。普通に別荘遊び行くだけでそんな事起きないからね」
「遺跡探索は当日決まったようなもんだぞ」
「あと湖畔で釣りしたりしたとか」
「オレだけだけどな」
「家具も最高級品だし」
「シオの別荘だからな」
「しかも別荘に隠された謎解き」
「それも成り行きだけどな」
確かにそう言われますと、かなり恵まれた旅行だったのかと思います。
「それで二人に相談なんだけどさ、僕もそういう謎の館に心当たりがあるんだよね」
「そうなのか?」
「二人なら笑わないと思うから言うけど、僕の苗字はカプートなんだ」
「カプート? どっかで聞いた事あるような……」
「アンジェロ・カプートが僕の父だよ」
「あ、あぁ! 作家の!」
間違いでなければ、かなり有名な作家様です。
私の部屋にも何冊か著書があったかと思います。
物語を中心に活動されてますが様々な考察本なども出しており、私は後者の物を好んで読みます。
「父が取材で行った屋敷なんだけど、過去に怖い事件があったって噂の場所でね」
───────
オランディの辺境にある都市、バルサミーナ。
農産物の生産と冒険者の活躍で発達したよくある辺境都市である。
その更に郊外、山の中に近い場所でとある奇妙な噂が流れた。
野犬などの害獣討伐の依頼を受けて向かった山中に奇妙な屋敷があるのだという。
塀で囲まれた石造りの邸宅だが、表札がなく所有者が誰か分からない。
経年による劣化は見られるもののしっかりと建っているので、放置されるには少々立派すぎる、という噂だ。
ある日夕刻を過ぎた山の中で、害獣の素材を持て余していた冒険者の一行が突然の雨に見舞われた。
近くに噂の屋敷がある事を知っていた一人の案内により、その日は屋敷で夜を過ごすことに決めた。
屋敷の中は蜘蛛の巣と埃まみれで、家具も一部壊れている状態だった。
快適とは言えない状態だったが暖炉は薪をくべれば使えたし、埃まみれのベッドも乾かした外套を敷けば野宿より快適な寝床になった。
更に近くの水源から水を引いているのか、シャワーも機能していた。
一行は思ったより快適な仮宿を喜び、人心地着いたあとで各自眠りについた。
それから夜半すぎ。
突然大きな鐘の音で一行は目を覚ました。
どうやら時計の音のようだが、屋敷でこれまで時計の音など聞いていなかったため何事かと警戒をする。
全員大きな時計があった入口の広間へ集まる。
何があったのか? と確認し合うも時計の音を聞いたとしか皆言わない。
暖炉の明かりが明滅する広間に、突然窓から落雷の光が刺す。
驚いた一行が外を見ると……
───────
「何も無かったんだって」
「ただの雷じゃねぇか」
「うん、だから父がその話を元に小説の中では沢山の人影があった事にしてた」
「へぇ、取材ってそういう活かし方するんだな」
「こういう小さくても不思議な話あったら取材旅行によく行って、たまに連れて行ってもらってたよ」
カズロ様は素敵なお父様の元で育ったようです。
作家様の元で育ったのに算術が得意になったのはお母様の影響でしょうか。
「こういう話ならメルが大好物だぞ、別荘で一番楽しんでたのアイツじゃねぇかな」
「今度会ったら話してみようかな、喜んで貰えたらいいけど」
「だがさっきの話なら不思議でも何でもないただの屋敷ってことじゃねぇか?」
「そうかもね」
「さっき謎の館って言ってなかったか?」
私も同じ疑問を抱いていました。
雨の日に落雷があったとしても特におかしな点はないかと思います。
「あぁ、そうそう。屋敷に入った時は雨が降ってたらしいんだけど、夜には止んで月が出てたんだって。だから落雷なんて起きるのがおかしいんだとか」
「そういう事か、謎って言えば謎だな」
「でも話しながら思ったんだけど、もしかしてそこにマーゴ・フィオリトゥーラがいたら不思議でもないのかなぁって。キーノスはどう思う?」
つまり、いつかは不明瞭ですがオランディの辺境に師匠が居たかもしれないということでしょうか。
「可能性はありますね」
「あーやっぱりそうか。長年僕の中で謎の屋敷がただの廃れた屋敷になったよ」
「まぁ早々そんなおっかない建物あってほしくもないけどな」
ミケーノ様の仰る通りかと思います。
バルサミーナは沢山の桜が植えられており、春頃は観光で訪れる方も多い場所です。
そういった怪談の類とは無縁の場所のように思えます。
「こんな感じの話をいくつか知ってるんだよ。その中で気になるのあったらみんなで調べに行くのはどう?」
「面白そうだと思うが、幽霊絡みならビャンコさんいないと難しいぞ」
「幽霊絡まないものなら大丈夫?」
「それならシオとキーノスいた方が良いぞ、謎解いたの二人だからな」
「そうなんだ、ちょっと父に聞いてくるよ」
「オレは飯担当、メルは何でも手伝ってくれるぞ」
「カーラは服とかかな?」
「アイツ誘うなら幽霊はナシだな」
メル様とシオ様が本気になれば私は必要ないように思いますが、有名な作家様の取材旅行先とはとても興味深い場所かと思います。
何よりメル様の興味をとても引きそうなお話で、ぜひ彼に聞かせてあげたいと思いました。
「リュンヌの人達が来てて最近気疲れしてたんだけど、楽しみが出来たよ。シオより饗せる自信ないけど、計画考えとくね」
「おう、楽しみにしとくぞ」
カズロ様の何気ない言葉が気になります。
今、かの帝国の人が来てると仰ったような……
「帝国の方がいらしてるのですか?」
「うん、ピエール子爵って人が前からリモワの外に別邸の建設中だってよ」
それは、非常に困ったお話です。
想像もしていなかった情報に少し混乱しております。
カズロ様のお父様のお話で明るい気持ちだったのが一気に冷えるのが分かります。
思ったより早いです、彼らに対する対抗策をもっと真面目に考えておいた方が良いかもしれません。
これから年末に向け気温が下がっていく事を思うと、外にいる鳶をそのままにしておいて良いのか少し悩みます。
師匠から頂いたカラスをヴァローナへ送り、その時にこの鳶の存在と座標をお伝えしました。
何かあれば連絡が出来るようにすれば師匠の目的とも合致するでしょう。
全てビャンコ様のお陰です。
ただ、彼が希望していた石の実験は見送る事にしました。
鳶を探すのに時間がかかったのもありますが、試したい内容を話している内に別で時間を取った方が良さそうだったためです。
そして今、私には悩ましい問題があります。
私が術式を掛けた鳶に基本は自由にして頂くはずが、たまにどこかへ行って少しすると帰ってきます。
匂いや大きな鳴き声が問題になっている訳ではありません。
どういう訳か部屋の近くにたまに来る黒猫ととても仲が悪く、よく喧嘩しているようです。
たまに彼らの声で目が覚めます。
鳶がここに留まるのは私の組んだ術式に問題があるにしても、黒猫がここに来るの理由がわかりません。
食事などの世話をした訳でもないし、猫が嫌がりそうな薬草もあります。
黒猫か鳶のどちらかがどこかへ行ってくれれば良いのですが、なぜ部屋の窓の外にいるのでしょうか。
大家さんに怒られないかと、とても悩ましい問題です。
───────
本日は開店から二時間ほど経った今、カズロ様とミケーノ様がご来店されております。
カズロ様のご来店は久しぶりのように感じます。
お二人はサカムシとカボチャとナスの焼きビタシをご注文され、今は食後でジュンマイシュを飲みながら寛いでいらっしゃいます。
「殿下が無事帰ってきて良かったな、マスカレードに間に合わなかったのは残念だが」
「すごく悔しそうだったよ、だって本物のマーゴ・フィオリトゥーラのショーがあったんだし」
「オレも見たぞ、あれって術なんだよな?」
これは私に聞いているのですよね。
「はい、ほとんど彼の術によるものです」
「キーノスのと大分違うんだね。僕は術には詳しくないけど、別物に見えたよ」
「その認識でお間違いありません」
「雷だよなアレ。あんなん普通の人が出来るもんじゃねぇよ」
「有名になるのも分かるよ。でも僕はキーノスの手品の方が好きかなぁ、アレも凄かったけど耳が痛かったよ」
「ありがとうございます」
二度とやらないと誓ったので、あれが最後ですが。
「オレは見てないからなぁ、キーノスのショーは」
「あの海辺のショーってすごく派手だったでしょ、雷ずっと鳴ってたし物凄く光るし」
「確かに会話もできなかったな」
「キーノスは演出は派手じゃ無かったけどかっこよかったんだよね。大きな氷塊花びらに一瞬で変えたり、攻撃全部避けたり砕いたり!」
「確かに見応えありそうだ。別荘ん時イノシシ狩ってきたし、キーノスは運動神経良いんだな」
「イノシシとか良いなぁ、忙しくなかったら一緒に旅行行ったのになぁ」
カズロ様が少し悲しそうな表情で、ジュンマイシュの入ったグラスに視線を落とします。
「みんなは小旅行くらいの気持ちなのかもしれないけどさ、ビャンコさんの魔獣で空飛んで、夜中に幽霊退治して、次の日は近くの遺跡探索して。食事はリモワの人気リストランテの料理で、お酒はバリスタが用意してくれる。普通に別荘遊び行くだけでそんな事起きないからね」
「遺跡探索は当日決まったようなもんだぞ」
「あと湖畔で釣りしたりしたとか」
「オレだけだけどな」
「家具も最高級品だし」
「シオの別荘だからな」
「しかも別荘に隠された謎解き」
「それも成り行きだけどな」
確かにそう言われますと、かなり恵まれた旅行だったのかと思います。
「それで二人に相談なんだけどさ、僕もそういう謎の館に心当たりがあるんだよね」
「そうなのか?」
「二人なら笑わないと思うから言うけど、僕の苗字はカプートなんだ」
「カプート? どっかで聞いた事あるような……」
「アンジェロ・カプートが僕の父だよ」
「あ、あぁ! 作家の!」
間違いでなければ、かなり有名な作家様です。
私の部屋にも何冊か著書があったかと思います。
物語を中心に活動されてますが様々な考察本なども出しており、私は後者の物を好んで読みます。
「父が取材で行った屋敷なんだけど、過去に怖い事件があったって噂の場所でね」
───────
オランディの辺境にある都市、バルサミーナ。
農産物の生産と冒険者の活躍で発達したよくある辺境都市である。
その更に郊外、山の中に近い場所でとある奇妙な噂が流れた。
野犬などの害獣討伐の依頼を受けて向かった山中に奇妙な屋敷があるのだという。
塀で囲まれた石造りの邸宅だが、表札がなく所有者が誰か分からない。
経年による劣化は見られるもののしっかりと建っているので、放置されるには少々立派すぎる、という噂だ。
ある日夕刻を過ぎた山の中で、害獣の素材を持て余していた冒険者の一行が突然の雨に見舞われた。
近くに噂の屋敷がある事を知っていた一人の案内により、その日は屋敷で夜を過ごすことに決めた。
屋敷の中は蜘蛛の巣と埃まみれで、家具も一部壊れている状態だった。
快適とは言えない状態だったが暖炉は薪をくべれば使えたし、埃まみれのベッドも乾かした外套を敷けば野宿より快適な寝床になった。
更に近くの水源から水を引いているのか、シャワーも機能していた。
一行は思ったより快適な仮宿を喜び、人心地着いたあとで各自眠りについた。
それから夜半すぎ。
突然大きな鐘の音で一行は目を覚ました。
どうやら時計の音のようだが、屋敷でこれまで時計の音など聞いていなかったため何事かと警戒をする。
全員大きな時計があった入口の広間へ集まる。
何があったのか? と確認し合うも時計の音を聞いたとしか皆言わない。
暖炉の明かりが明滅する広間に、突然窓から落雷の光が刺す。
驚いた一行が外を見ると……
───────
「何も無かったんだって」
「ただの雷じゃねぇか」
「うん、だから父がその話を元に小説の中では沢山の人影があった事にしてた」
「へぇ、取材ってそういう活かし方するんだな」
「こういう小さくても不思議な話あったら取材旅行によく行って、たまに連れて行ってもらってたよ」
カズロ様は素敵なお父様の元で育ったようです。
作家様の元で育ったのに算術が得意になったのはお母様の影響でしょうか。
「こういう話ならメルが大好物だぞ、別荘で一番楽しんでたのアイツじゃねぇかな」
「今度会ったら話してみようかな、喜んで貰えたらいいけど」
「だがさっきの話なら不思議でも何でもないただの屋敷ってことじゃねぇか?」
「そうかもね」
「さっき謎の館って言ってなかったか?」
私も同じ疑問を抱いていました。
雨の日に落雷があったとしても特におかしな点はないかと思います。
「あぁ、そうそう。屋敷に入った時は雨が降ってたらしいんだけど、夜には止んで月が出てたんだって。だから落雷なんて起きるのがおかしいんだとか」
「そういう事か、謎って言えば謎だな」
「でも話しながら思ったんだけど、もしかしてそこにマーゴ・フィオリトゥーラがいたら不思議でもないのかなぁって。キーノスはどう思う?」
つまり、いつかは不明瞭ですがオランディの辺境に師匠が居たかもしれないということでしょうか。
「可能性はありますね」
「あーやっぱりそうか。長年僕の中で謎の屋敷がただの廃れた屋敷になったよ」
「まぁ早々そんなおっかない建物あってほしくもないけどな」
ミケーノ様の仰る通りかと思います。
バルサミーナは沢山の桜が植えられており、春頃は観光で訪れる方も多い場所です。
そういった怪談の類とは無縁の場所のように思えます。
「こんな感じの話をいくつか知ってるんだよ。その中で気になるのあったらみんなで調べに行くのはどう?」
「面白そうだと思うが、幽霊絡みならビャンコさんいないと難しいぞ」
「幽霊絡まないものなら大丈夫?」
「それならシオとキーノスいた方が良いぞ、謎解いたの二人だからな」
「そうなんだ、ちょっと父に聞いてくるよ」
「オレは飯担当、メルは何でも手伝ってくれるぞ」
「カーラは服とかかな?」
「アイツ誘うなら幽霊はナシだな」
メル様とシオ様が本気になれば私は必要ないように思いますが、有名な作家様の取材旅行先とはとても興味深い場所かと思います。
何よりメル様の興味をとても引きそうなお話で、ぜひ彼に聞かせてあげたいと思いました。
「リュンヌの人達が来てて最近気疲れしてたんだけど、楽しみが出来たよ。シオより饗せる自信ないけど、計画考えとくね」
「おう、楽しみにしとくぞ」
カズロ様の何気ない言葉が気になります。
今、かの帝国の人が来てると仰ったような……
「帝国の方がいらしてるのですか?」
「うん、ピエール子爵って人が前からリモワの外に別邸の建設中だってよ」
それは、非常に困ったお話です。
想像もしていなかった情報に少し混乱しております。
カズロ様のお父様のお話で明るい気持ちだったのが一気に冷えるのが分かります。
思ったより早いです、彼らに対する対抗策をもっと真面目に考えておいた方が良いかもしれません。
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