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衣類品店に現れた厄災
#7
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「なんかとんでもない生地が出来たのは分かったけどよ、ユメノの鎧はどうしたんだ?」
ミケーノ様が疑問を口になさいました。
来店時にご注文されたアツカンと肉じゃがを平らげ、追加のアツカンを待つ間に思い出して下さったようです。
「あぁ、そうだったわ。元々あのオンナの話だったわね」
少し熱気が冷めたご様子でカーラ様が答えます。
カツオのタタキを一切れ口にし、ため息でもつきそうな雰囲気です。
「この料理すごく美味しいですね、作り方教わりたいくらいです!」
メル様もそれに続き、タタキを一切れ口になさいます。
「そんなこと知ってるわ、このお料理食べないと心が荒みそうだったからつい」
カーラ様のご様子を察してのことでしょう。
本当にお優しい方ですね。
「そういえば、鎧に関しては私も聞いてなかったですね。作ったのですか?」
「うぅん、作ったには作ったというか……」
どこか歯切れが悪そうに、カーラ様がユメノ様にデザインをお見せした時の話を始めました。
「甲冑とか鎧は嫌、でも装備……なんて言ったら小さい胸当てしかないのよね」
───────
三日後と言いながら、結局ユメノは翌週に来た。
店内で片付けをしていたメルクリオが彼女を察知し、直ぐにカウンター裏のドアへ駆け込みカーラを呼んだ。
「店長、いらっしゃいました!!」
「ついに来たわね……」
敵襲が告げられ、内心来なくて良いのにと思う。
頬を軽くて叩き、カーラはメルクリオに言う。
「メルはこのままこっちに居ていいわよ、あんな奴ワタシ一人で充分よ!」
「ありがとうございます、でも何かあったらすぐに呼んで下さい!」
青い顔をしたメルクリオに応援されながら、カーラは店内へと入った。
同じくらいのタイミングで、店の入口のドアが開いた。
店内を移動し、カウンターの近くにいたカーラを見つけると笑顔で声をかけてきた。
「こんにちわー! できましたぁ?」
「いらっしゃいませ」
カーラは微笑む。それ以上は何も言わない。
自分で三日で作れと言っておきながら遅れてきて、その上何かもいわず出来たか聞いてくる厚かましさに早速イライラしてきていた。
しかも、今日も服がすごい。
「あのぉ、この間お願いした装備なんですけど……」
「申し訳ありませんが、採寸をされてない状態ですとオーダーメイドのものは制作出来ません」
濃いピンク色のパフスリーブのカットソー、下は黒いレースのミニスカート、緑のチェック柄のニーソックスに茶色のロングブーツ……
そして何より、白いリボンのツインテール!
ツラい、ツライわ!
やはり顔に視線を……我慢しながら固定し、微笑みを崩さない。
「あっそっかー! あの時安心してそのまま帰っちゃったから! ごめんなさ~い!」
「いえ、手違いはよくある事ですので」
「じゃあ早速お願いします!」
「そうしたいのですが、その前にデザイン画をご確認お願いできますか?」
「デザイン画! すごーい! プロっぽい!」
プロよ!
「見せて見せて! 何処にあるの?」
「承知いたしました、そちらのテーブルでお掛けになってお待ちいただけますか?」
「はーい!」
カーラはカウンターの裏から作業部屋へ入り、深くため息をつく。
「店長大丈夫ですか?」
「頑張る、頑張るわ……カズロにはなれないけど、ワタシも頑張る……」
机の上にあったデザイン画を持って作業部屋から出る。
テーブルに広げ、説明を始めようとしたところで
「わーーすごーーい! 本物初めてみた! これがアタシの装備!」
「そうですね、まずこちらの」
「ピンクでリボンでふわふわ! すっごくかわいい~、アイドルみたい! アタシに似合いそう!」
「左様ですか、では」
「あっサイズですね! えっとー身長が160センチなくて、体重は……ヒミツでっ胸のカッ」
「お客様」
ユメノの言葉を遮るように、カーラが口を挟む。
「こちらのデザイン画通りに作りますが、ご予算はどのくらいをご希望されてますか?」
「えっえーっと、安い方が良いです!」
「具体的にはおいくら位でお考えですか?」
「うーん、アタシ貯金ないんですよねー、だから出世払いでお願いします!」
「お支払い方法は別途相談させて頂くとして、おいくらでお考えですか?」
カズロを思い出すの、同じ質問を繰り返すの!
めんどくさいけど、しつこくいくのよ!
「ほとんど布っぽいし、ちょっと高く見て二万円くらい?」
「二万エンとは?」
「ごめんなさ~い、元の世界のお金で考えちゃった! 2000リルラ? で合ってます?」
きたわよ、思った通りだったわ!
「左様ですか、そうなりますと……」
カーラはデザイン画を何枚か捲り、下から二枚目の物を見せる。
「お客様のご予算ですと、このくらいになります」
そこには腰にリボンのついたピンクのシンプルなワンピースが描かれていた。
「え、ちょっと! こんなんで戦えるわけないでしょ!? 殺す気!?」
「では、追加で500リルラ頂ければ」
見せていたデザイン画に、元々上にあったデザイン画を重ねる。
さっきのワンピースに手袋が増える。
「手袋を追加する事が可能です」
「大して変わんないじゃん!」
「では、追加で1000リルラ頂ければ」
デザイン画を重ねる。
更にショートブーツが加わる。色は全てピンク。
「だからぁー、分かってないな~こんなんじゃ無理だって」
「では、追加で……」
このあと500リルラ値上げしつつ、ベルト、エプロン……と小物類を追加していくが、ユメノはどこまで行っても納得しない。
「もー、全然ダメです! デザインは悪くないけどこんな装備じゃ死んじゃいます!」
「では、2000リルラ追加して頂ければ」
これまでのデザイン画のスカートがパニエの形状になる。
「あっ! これ良い! んーでも、まだ防御力低そうなんだよな~」
「では、3000リルラ追加で……」
今度は白いラインが入ったブレザーが追加される。
「わぁ! これかわいい! も~一声! 防御力が欲しいの!」
「では、4000リルラ追加で……」
小さな胸当てが追加される。弓が扱いやすいように片側のみに肩紐が装着されている。
「これだわ! これ! これでお願いします!!」
「かしこまりました。では、こちら総額で15000リルラとなります」
「ハァ!? こんなのほとんど布じゃない! 十五万もするわけないでしょ!?」
「一万と五千リルラです」
「ちょっと間違えただけよ! とにかく高すぎ! ぼったくりよ、訴えるわよ!?」
一息ついて、カーラはユメノに問う。
「ではどのくらいをご予算をご希望ですか?」
───────
「って流れを四周はしたわね、あの子学習能力無さすぎるのよ……」
「結局どうしたんだ? 作ったのか?」
「いいえ、キレて出てったわ。ぼったくりってケーサツ? に言いに行くって」
「なんだそのケーサツって?」
「たぶん、見回りの騎士団とかかしらね?」
どうにも、カズロ様のやり方をカーラ様流にアレンジしてご対応なさったようですね。
お話通りの流れならただの交渉不成立ですし、むしろデザイン画代を彼女に請求する事も可能です。
「我ながらよくやったと思うわ~、二十枚くらい作ったわよ……ピンクのデザイン画。きっつかったわ……」
「もし彼女が払うと言い出したら作るつもりだったんですか?」
「いいえ、ウチで売ってる似た商品は組み合わせて、胸当てだけバルトんとこで買うつもりだったわ」
「それですと……かなりかなり安くなったのでは?」
「最悪在庫処分って考えて諦めるつもりだったのよ……」
肉を切らせて骨を断つ、という言葉を聞いた事がありますが、こういった事を指すのかもしれませんね。
「ま、あの程度で済んだし、シオと良い生地作れたし! 総じてプラスよプラス!」
前向きなカーラ様らしいお考え方です。
「そうなるとよ、ユメノ結局鎧手に入ってないんじゃないのか?」
「たぶん買う気ないわよアノ子。誰かがプレゼントしてくれるとでも思ってんじゃないかしら?」
「いや、さすがにそれはないだろ」
「それに、デビュー以降どこの辺境にいるか等の情報が聞こえてきませんね。何かしらあってもおかしくないと思うのですが」
おそらくですが、彼女はまだ王都にいるのではないかと考えられます。
メル様がこの店に来るといつも深呼吸をなさいます。それが全てを物語ってるように思えてなりません。
謎は残りますが、結果として平和的解決をしたみたいで何よりです。
近いうちにコートとソファを見に、二人のお店へお邪魔することにしましょう。
最近は帰路の寒さが身に染みますので、早めにコートが欲しいところです。
ミケーノ様が疑問を口になさいました。
来店時にご注文されたアツカンと肉じゃがを平らげ、追加のアツカンを待つ間に思い出して下さったようです。
「あぁ、そうだったわ。元々あのオンナの話だったわね」
少し熱気が冷めたご様子でカーラ様が答えます。
カツオのタタキを一切れ口にし、ため息でもつきそうな雰囲気です。
「この料理すごく美味しいですね、作り方教わりたいくらいです!」
メル様もそれに続き、タタキを一切れ口になさいます。
「そんなこと知ってるわ、このお料理食べないと心が荒みそうだったからつい」
カーラ様のご様子を察してのことでしょう。
本当にお優しい方ですね。
「そういえば、鎧に関しては私も聞いてなかったですね。作ったのですか?」
「うぅん、作ったには作ったというか……」
どこか歯切れが悪そうに、カーラ様がユメノ様にデザインをお見せした時の話を始めました。
「甲冑とか鎧は嫌、でも装備……なんて言ったら小さい胸当てしかないのよね」
───────
三日後と言いながら、結局ユメノは翌週に来た。
店内で片付けをしていたメルクリオが彼女を察知し、直ぐにカウンター裏のドアへ駆け込みカーラを呼んだ。
「店長、いらっしゃいました!!」
「ついに来たわね……」
敵襲が告げられ、内心来なくて良いのにと思う。
頬を軽くて叩き、カーラはメルクリオに言う。
「メルはこのままこっちに居ていいわよ、あんな奴ワタシ一人で充分よ!」
「ありがとうございます、でも何かあったらすぐに呼んで下さい!」
青い顔をしたメルクリオに応援されながら、カーラは店内へと入った。
同じくらいのタイミングで、店の入口のドアが開いた。
店内を移動し、カウンターの近くにいたカーラを見つけると笑顔で声をかけてきた。
「こんにちわー! できましたぁ?」
「いらっしゃいませ」
カーラは微笑む。それ以上は何も言わない。
自分で三日で作れと言っておきながら遅れてきて、その上何かもいわず出来たか聞いてくる厚かましさに早速イライラしてきていた。
しかも、今日も服がすごい。
「あのぉ、この間お願いした装備なんですけど……」
「申し訳ありませんが、採寸をされてない状態ですとオーダーメイドのものは制作出来ません」
濃いピンク色のパフスリーブのカットソー、下は黒いレースのミニスカート、緑のチェック柄のニーソックスに茶色のロングブーツ……
そして何より、白いリボンのツインテール!
ツラい、ツライわ!
やはり顔に視線を……我慢しながら固定し、微笑みを崩さない。
「あっそっかー! あの時安心してそのまま帰っちゃったから! ごめんなさ~い!」
「いえ、手違いはよくある事ですので」
「じゃあ早速お願いします!」
「そうしたいのですが、その前にデザイン画をご確認お願いできますか?」
「デザイン画! すごーい! プロっぽい!」
プロよ!
「見せて見せて! 何処にあるの?」
「承知いたしました、そちらのテーブルでお掛けになってお待ちいただけますか?」
「はーい!」
カーラはカウンターの裏から作業部屋へ入り、深くため息をつく。
「店長大丈夫ですか?」
「頑張る、頑張るわ……カズロにはなれないけど、ワタシも頑張る……」
机の上にあったデザイン画を持って作業部屋から出る。
テーブルに広げ、説明を始めようとしたところで
「わーーすごーーい! 本物初めてみた! これがアタシの装備!」
「そうですね、まずこちらの」
「ピンクでリボンでふわふわ! すっごくかわいい~、アイドルみたい! アタシに似合いそう!」
「左様ですか、では」
「あっサイズですね! えっとー身長が160センチなくて、体重は……ヒミツでっ胸のカッ」
「お客様」
ユメノの言葉を遮るように、カーラが口を挟む。
「こちらのデザイン画通りに作りますが、ご予算はどのくらいをご希望されてますか?」
「えっえーっと、安い方が良いです!」
「具体的にはおいくら位でお考えですか?」
「うーん、アタシ貯金ないんですよねー、だから出世払いでお願いします!」
「お支払い方法は別途相談させて頂くとして、おいくらでお考えですか?」
カズロを思い出すの、同じ質問を繰り返すの!
めんどくさいけど、しつこくいくのよ!
「ほとんど布っぽいし、ちょっと高く見て二万円くらい?」
「二万エンとは?」
「ごめんなさ~い、元の世界のお金で考えちゃった! 2000リルラ? で合ってます?」
きたわよ、思った通りだったわ!
「左様ですか、そうなりますと……」
カーラはデザイン画を何枚か捲り、下から二枚目の物を見せる。
「お客様のご予算ですと、このくらいになります」
そこには腰にリボンのついたピンクのシンプルなワンピースが描かれていた。
「え、ちょっと! こんなんで戦えるわけないでしょ!? 殺す気!?」
「では、追加で500リルラ頂ければ」
見せていたデザイン画に、元々上にあったデザイン画を重ねる。
さっきのワンピースに手袋が増える。
「手袋を追加する事が可能です」
「大して変わんないじゃん!」
「では、追加で1000リルラ頂ければ」
デザイン画を重ねる。
更にショートブーツが加わる。色は全てピンク。
「だからぁー、分かってないな~こんなんじゃ無理だって」
「では、追加で……」
このあと500リルラ値上げしつつ、ベルト、エプロン……と小物類を追加していくが、ユメノはどこまで行っても納得しない。
「もー、全然ダメです! デザインは悪くないけどこんな装備じゃ死んじゃいます!」
「では、2000リルラ追加して頂ければ」
これまでのデザイン画のスカートがパニエの形状になる。
「あっ! これ良い! んーでも、まだ防御力低そうなんだよな~」
「では、3000リルラ追加で……」
今度は白いラインが入ったブレザーが追加される。
「わぁ! これかわいい! も~一声! 防御力が欲しいの!」
「では、4000リルラ追加で……」
小さな胸当てが追加される。弓が扱いやすいように片側のみに肩紐が装着されている。
「これだわ! これ! これでお願いします!!」
「かしこまりました。では、こちら総額で15000リルラとなります」
「ハァ!? こんなのほとんど布じゃない! 十五万もするわけないでしょ!?」
「一万と五千リルラです」
「ちょっと間違えただけよ! とにかく高すぎ! ぼったくりよ、訴えるわよ!?」
一息ついて、カーラはユメノに問う。
「ではどのくらいをご予算をご希望ですか?」
───────
「って流れを四周はしたわね、あの子学習能力無さすぎるのよ……」
「結局どうしたんだ? 作ったのか?」
「いいえ、キレて出てったわ。ぼったくりってケーサツ? に言いに行くって」
「なんだそのケーサツって?」
「たぶん、見回りの騎士団とかかしらね?」
どうにも、カズロ様のやり方をカーラ様流にアレンジしてご対応なさったようですね。
お話通りの流れならただの交渉不成立ですし、むしろデザイン画代を彼女に請求する事も可能です。
「我ながらよくやったと思うわ~、二十枚くらい作ったわよ……ピンクのデザイン画。きっつかったわ……」
「もし彼女が払うと言い出したら作るつもりだったんですか?」
「いいえ、ウチで売ってる似た商品は組み合わせて、胸当てだけバルトんとこで買うつもりだったわ」
「それですと……かなりかなり安くなったのでは?」
「最悪在庫処分って考えて諦めるつもりだったのよ……」
肉を切らせて骨を断つ、という言葉を聞いた事がありますが、こういった事を指すのかもしれませんね。
「ま、あの程度で済んだし、シオと良い生地作れたし! 総じてプラスよプラス!」
前向きなカーラ様らしいお考え方です。
「そうなるとよ、ユメノ結局鎧手に入ってないんじゃないのか?」
「たぶん買う気ないわよアノ子。誰かがプレゼントしてくれるとでも思ってんじゃないかしら?」
「いや、さすがにそれはないだろ」
「それに、デビュー以降どこの辺境にいるか等の情報が聞こえてきませんね。何かしらあってもおかしくないと思うのですが」
おそらくですが、彼女はまだ王都にいるのではないかと考えられます。
メル様がこの店に来るといつも深呼吸をなさいます。それが全てを物語ってるように思えてなりません。
謎は残りますが、結果として平和的解決をしたみたいで何よりです。
近いうちにコートとソファを見に、二人のお店へお邪魔することにしましょう。
最近は帰路の寒さが身に染みますので、早めにコートが欲しいところです。
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