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4章:ブルーフラワーズ
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強い魔女、魔法使いというのは、基本的に性根が曲がっている。
童話の悪い魔女の描写はあながち間違いではないのだ。
一般人の摂理、道徳、倫理の外で生きている故に、その大切さを分かっていない。
そもそも強いから、現代社会に迎合する必要がない。
魔女と魔法使いは、独自の理で動いている。
それが良いか悪いかは気にせず、好き勝手。
「今理はすごい魔女の力を引き継いでいるんだよ」
「ふぅん?」
珈琲の香りがする祖父から誇らしげにそう言われるが、少女は首をかしげる。
すごい魔女の力があって何になるんだろう。何がすごいんだろう。
自分は悪い事をしてやろうとは思っていない。他人の暗い顔よりは笑顔が見たいと思う。
だが、そう思ってやった行動全てが裏目に出る。
普通の人たちの中で、気味悪がられて終わりではないのか。
本当にに、童話の中の悪い魔女のようになれたのなら、悪い心を突き通すだけ強ければ、喜べたのだろうか。
(みよちゃんも、えみちゃんも、さくらちゃんも……)
パパも、ママも。
みんなみんな、どうなっても。
そこまで考えると、強い拒否感を覚えて身体がこわばった。
例えすごくても、祖父が誇らし気な意味がわからない。
自分には、良い事だとは思えない。
「……そうなの?」
それでも、何故か否定の言葉は出なかった。
かわりに聞き返す形になってしまったが、意図を察した祖父はアッシュブラウンの小さな頭を優しく撫でた。
「全てはこれからの今理次第。
きっと自分の力が誇らしく、素晴らしいものだと思える時がやってくる」
それと、
「魔法はひとさじの砂糖だ」
と、答え、まだ釈然としない少女の顔を見て微笑んだ。
童話の悪い魔女の描写はあながち間違いではないのだ。
一般人の摂理、道徳、倫理の外で生きている故に、その大切さを分かっていない。
そもそも強いから、現代社会に迎合する必要がない。
魔女と魔法使いは、独自の理で動いている。
それが良いか悪いかは気にせず、好き勝手。
「今理はすごい魔女の力を引き継いでいるんだよ」
「ふぅん?」
珈琲の香りがする祖父から誇らしげにそう言われるが、少女は首をかしげる。
すごい魔女の力があって何になるんだろう。何がすごいんだろう。
自分は悪い事をしてやろうとは思っていない。他人の暗い顔よりは笑顔が見たいと思う。
だが、そう思ってやった行動全てが裏目に出る。
普通の人たちの中で、気味悪がられて終わりではないのか。
本当にに、童話の中の悪い魔女のようになれたのなら、悪い心を突き通すだけ強ければ、喜べたのだろうか。
(みよちゃんも、えみちゃんも、さくらちゃんも……)
パパも、ママも。
みんなみんな、どうなっても。
そこまで考えると、強い拒否感を覚えて身体がこわばった。
例えすごくても、祖父が誇らし気な意味がわからない。
自分には、良い事だとは思えない。
「……そうなの?」
それでも、何故か否定の言葉は出なかった。
かわりに聞き返す形になってしまったが、意図を察した祖父はアッシュブラウンの小さな頭を優しく撫でた。
「全てはこれからの今理次第。
きっと自分の力が誇らしく、素晴らしいものだと思える時がやってくる」
それと、
「魔法はひとさじの砂糖だ」
と、答え、まだ釈然としない少女の顔を見て微笑んだ。
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