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いざ、アルカディアへ
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「な…人が襲われているっ!!」
既に何人かは死にはしてないが気を失っているようだ。
「アリア!今、範囲攻撃はダメだ、巻き込んでしまうから弓と『ウォータースピア』で対処してくれ!」
「俺が土魔法、『アースウォール』を使ってあの人たちを壁で覆う!覆ったのを見計らって一気に魔法を打ち込むんだ!」
「わかった」
『アースウォール!!』
地面が動き馬車を囲いこむ。
「いまだっ!」
『『ウォータースピア!サンダーストーム!』』
魔法を打ち終えたあとは抉れた地しか残っていなかった。
「思っていたよりいけたな」
「うん」
おっと、戦闘も終わったことだし
『アースウォール』を解除する。
「先程はすまなかった、私はルーサー。この馬車の護衛役だ。あなたたちがいなかったら今頃全滅…少なくとも深手を負っていたでしょう」
このルーサーさんはこの護衛のリーダーだという。護衛は合計で4人、少し心許ない気もするけれど腕はそこそこありそうだ。
「先程の魔法は素晴らしかった…」
すると馬車から誰かか飛び出しこちらに近づいてくる。
「先程はあなたがたがあの魔物を?!」
まだ震えながらも俺とルーサーとアリスに聞いてくる。
「えぇ、襲われているところをみたので助けに来ました」
「本当にありがとう、さすがにルーサーでも敵の数が多かったわ…」
「私はシーラ=ステラノール、アルカディア王国の伯爵家の長女よ、あなたは?」
なんとこの子はこれから向かうアルカディアの貴族のお嬢様。それもそうだろうそんなに綺麗なドレスを着ている、相当高いに違いない。それにしてもアリスほどの美貌の持ち主だ、良く絵になっている。
「私はジン=アトリュプスといいますこっちはアリスです」
「初めまして…アリスです」
なんとか人に出会えてよかった。
「これから何処にいかれるので?」
「アルカディア王国ですかね、生まれてからずっと森の中でくらしていたもので」
俺は一度も森をでたことはなかった、アリスも多分ないだろう。
「それは丁度いいですわ!もしよろしければアルカディアまで護衛を頼みませんか??もちろん!報酬は弾ませてもらいますよ!」
特に急いでいるわけでもないし、道も良くわからないということもあり護衛をすることにした。ちなみにだがお金にはそんなに困っていない、と思う。ジュリアから資産をもらっていたのだ。その中身は
『白金貨…1枚』
『金貨…85枚』
『銀貨…95枚』
『銅貨…80枚』
『鉄貨…40枚』
だった。
ちなみにだが鉄貨100枚で銅貨1枚、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨1000枚で白金貨だ。
すべてジュリアからの支援金としてもらったものだ。
「それではアルカディアに向かいましょう!」
∇∇∇∇∇
1日経った程だろうか少し遠くにアルカディアが見えてきた。
「アルカディアが見えてきましたぜい」
馭者がそう呼び掛ける。
間もなく王国の門につくところだ。
「身分証を…っ!ステラノール家のシーラ嬢様でございましたかっ!失礼しました!どうぞお進みください…そちらのものは?」
「この方は私達を助けてもらった、ジンさんとアリスさんといって、身分証はないの」
「なるほど…身分証は必要だからギルドに行って作るようにしてください」
そう門番の男はいうと通してくれた。
「これから私のお家に行こうと思います。ジンさんとアリスさんをお父様に紹介しなくては…命の恩人ですから。ついでに泊まっていくといいわ!美味しいご飯もあるのよ!」
そういいジン見て目が合うが逸らされた。
だが少し顔が赤い、なぜだろう。
∇∇∇∇∇
大きい家だ、そう思っていると入り口にはこの街の領主でありシーラの父親のリーベルト=ステラノールが待っていた。
「シーラ!シーラ!無事だったか、少し遅かったから心配したぞ!」
「お父様!心配をかけてごめんなさい。でもこの方が助けてもらったから安心して」
「この人達は…?」
「ジン=アトリュプスと申します、この度はお嬢様に招き頂きました」
「アリスと申します」
そういうとさっそく客間に向かった。
「此度は本当にありがとう、シーラが一向に着かないもんでな、気が気でなかったのだ。そうだ、これは感謝料としてくけとってくれ」
すると目の前に金貨が100枚ほど並べられた。
「こ、こんなにいいんですか」
「大量…」
「もちろんだとも、護衛がいたとしてもシーラは怪我ではすまなかったかもしれないのだからな、さぁ受け取ってくれ」
資金があるとはいえ、武器や防具を揃えていると今のままではいつか持ち合わせがなくなるかもしれない、ありがたくもらうとしよう。
「では、ありがたく頂きます」
「リーベルトさん…ありがと」
「うむ、それでなんだが…」
「お主達はとても強いときいた、してレベルと称号の恩恵はなにか聞かせてもらえるかね?ステータスまでとはいわんが」
ん?なんだそれは、称号の恩恵はジュリアばあちゃんからそれとなく聞いていた気もするが。ジュリアばあちゃんは『賢者』『騎士』『調教士』だったという。そういえばたまに見かけたが小さな鳥のような魔物を飼っているのをみたことがあった。
「すみません、まだみたことがなくて。どうすればいいんですか?」
リーベルトに問いかける。
「なんと、まだ恩恵を貰ってなかったのか、なのに魔法が使えるとは…。よし、ではいまから教会に向かうとしようかの」
あれ、恩恵を貰ってから魔法は使えるのか…なのに俺とアリスは??
そう考えながらも俺たちは教会に向かった。
既に何人かは死にはしてないが気を失っているようだ。
「アリア!今、範囲攻撃はダメだ、巻き込んでしまうから弓と『ウォータースピア』で対処してくれ!」
「俺が土魔法、『アースウォール』を使ってあの人たちを壁で覆う!覆ったのを見計らって一気に魔法を打ち込むんだ!」
「わかった」
『アースウォール!!』
地面が動き馬車を囲いこむ。
「いまだっ!」
『『ウォータースピア!サンダーストーム!』』
魔法を打ち終えたあとは抉れた地しか残っていなかった。
「思っていたよりいけたな」
「うん」
おっと、戦闘も終わったことだし
『アースウォール』を解除する。
「先程はすまなかった、私はルーサー。この馬車の護衛役だ。あなたたちがいなかったら今頃全滅…少なくとも深手を負っていたでしょう」
このルーサーさんはこの護衛のリーダーだという。護衛は合計で4人、少し心許ない気もするけれど腕はそこそこありそうだ。
「先程の魔法は素晴らしかった…」
すると馬車から誰かか飛び出しこちらに近づいてくる。
「先程はあなたがたがあの魔物を?!」
まだ震えながらも俺とルーサーとアリスに聞いてくる。
「えぇ、襲われているところをみたので助けに来ました」
「本当にありがとう、さすがにルーサーでも敵の数が多かったわ…」
「私はシーラ=ステラノール、アルカディア王国の伯爵家の長女よ、あなたは?」
なんとこの子はこれから向かうアルカディアの貴族のお嬢様。それもそうだろうそんなに綺麗なドレスを着ている、相当高いに違いない。それにしてもアリスほどの美貌の持ち主だ、良く絵になっている。
「私はジン=アトリュプスといいますこっちはアリスです」
「初めまして…アリスです」
なんとか人に出会えてよかった。
「これから何処にいかれるので?」
「アルカディア王国ですかね、生まれてからずっと森の中でくらしていたもので」
俺は一度も森をでたことはなかった、アリスも多分ないだろう。
「それは丁度いいですわ!もしよろしければアルカディアまで護衛を頼みませんか??もちろん!報酬は弾ませてもらいますよ!」
特に急いでいるわけでもないし、道も良くわからないということもあり護衛をすることにした。ちなみにだがお金にはそんなに困っていない、と思う。ジュリアから資産をもらっていたのだ。その中身は
『白金貨…1枚』
『金貨…85枚』
『銀貨…95枚』
『銅貨…80枚』
『鉄貨…40枚』
だった。
ちなみにだが鉄貨100枚で銅貨1枚、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨1000枚で白金貨だ。
すべてジュリアからの支援金としてもらったものだ。
「それではアルカディアに向かいましょう!」
∇∇∇∇∇
1日経った程だろうか少し遠くにアルカディアが見えてきた。
「アルカディアが見えてきましたぜい」
馭者がそう呼び掛ける。
間もなく王国の門につくところだ。
「身分証を…っ!ステラノール家のシーラ嬢様でございましたかっ!失礼しました!どうぞお進みください…そちらのものは?」
「この方は私達を助けてもらった、ジンさんとアリスさんといって、身分証はないの」
「なるほど…身分証は必要だからギルドに行って作るようにしてください」
そう門番の男はいうと通してくれた。
「これから私のお家に行こうと思います。ジンさんとアリスさんをお父様に紹介しなくては…命の恩人ですから。ついでに泊まっていくといいわ!美味しいご飯もあるのよ!」
そういいジン見て目が合うが逸らされた。
だが少し顔が赤い、なぜだろう。
∇∇∇∇∇
大きい家だ、そう思っていると入り口にはこの街の領主でありシーラの父親のリーベルト=ステラノールが待っていた。
「シーラ!シーラ!無事だったか、少し遅かったから心配したぞ!」
「お父様!心配をかけてごめんなさい。でもこの方が助けてもらったから安心して」
「この人達は…?」
「ジン=アトリュプスと申します、この度はお嬢様に招き頂きました」
「アリスと申します」
そういうとさっそく客間に向かった。
「此度は本当にありがとう、シーラが一向に着かないもんでな、気が気でなかったのだ。そうだ、これは感謝料としてくけとってくれ」
すると目の前に金貨が100枚ほど並べられた。
「こ、こんなにいいんですか」
「大量…」
「もちろんだとも、護衛がいたとしてもシーラは怪我ではすまなかったかもしれないのだからな、さぁ受け取ってくれ」
資金があるとはいえ、武器や防具を揃えていると今のままではいつか持ち合わせがなくなるかもしれない、ありがたくもらうとしよう。
「では、ありがたく頂きます」
「リーベルトさん…ありがと」
「うむ、それでなんだが…」
「お主達はとても強いときいた、してレベルと称号の恩恵はなにか聞かせてもらえるかね?ステータスまでとはいわんが」
ん?なんだそれは、称号の恩恵はジュリアばあちゃんからそれとなく聞いていた気もするが。ジュリアばあちゃんは『賢者』『騎士』『調教士』だったという。そういえばたまに見かけたが小さな鳥のような魔物を飼っているのをみたことがあった。
「すみません、まだみたことがなくて。どうすればいいんですか?」
リーベルトに問いかける。
「なんと、まだ恩恵を貰ってなかったのか、なのに魔法が使えるとは…。よし、ではいまから教会に向かうとしようかの」
あれ、恩恵を貰ってから魔法は使えるのか…なのに俺とアリスは??
そう考えながらも俺たちは教会に向かった。
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