異世界クラス召喚~落ちこぼれは世界最強を目指す~

ぽぽねこ

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集団異世界召喚

異世界生活⑲

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「ふぅぅ、そろそろジェットバスもでるかなぁ」

温泉を十分に満喫したことだしもう出ようとした途端

「ミナト様…お邪魔しますぅ…」

扉から入ってきたのはタオル一つだけで入ってきた…

「ノエル…か?」

いつもは大人しい彼女が満円の笑みで温泉へと入ってきたのだ。

「ど、どうしたんだ?ノエル…さんんん?」

「背中を流しましゅのでぇ…」

「もしかして…酔ってる?」

良く見るとノエルの頬はほんのり赤く、舌もちゃんと回っていない。

2人でお風呂は色々と良くない、特に俺が。
これは不味いと入り口へと走り逃げる…が

「ダメれすよ!ちゃんと洗わないと!」

後ろから抱きつかれたまま床に倒れ込む。

「(俺の理性…根性みせろぉぉ!)」

俺は背中にある感触を考えないようにして説得する。

「わかった、わかったから退こう?」

「わかりますた!」

ノエルがここまで酔い潰れるとは、思っても見なかった。
そしてちゃんと背中を洗ってもらっていると先程も感じた柔らかい感触が再び背中を襲う。

「のわぁっ!?」

背中から抱きつかれた俺は硬直する、もう理性がいうこと聞かないぞ!と思って振り向くと……すやすやとお風呂場で寝ていた。

「寝てんのかよ!」

お風呂場で1人叫ぶとタオルで体を拭いてパジャマを着せてベッドへと運んだ。
ばっちり見たがあれは不可抗力だ。そう、不可抗力。

カレンをお風呂場から呼ぶが一向に来なかったのだから、仕方がない。
多分カレンも酔い潰れてるのだろう。

温泉から出た俺はカレンをお越し、パジャマへと着替えさせる。
むにゃむにゃいいながら着替えていた為か、前後ろが逆などということが度々あった。

そうして2人をベットに寝かしつけた後、やっと俺も寝ることができたが温泉入る後の方が汗をかいてる気がするのでパパっとシャワーして、ようやく寝ることができた。



「…ト、ミナト様」

「ノエル、おはよ…」

朝日の眩しい光を手で隠しながら起きると、ノエルが顔を真っ赤にしてこっちもみてくる。

「昨日は、ワインを飲みすぎてしまって…記憶は曖昧なのですが、温泉でなにかありましたか?!」とスゴい形相で問い詰めてきた。

「何も変なことはしてないよ、ただお風呂で寝ちゃうから色々とは………見た」
「ごめんね!」

ノエルは顔を更に赤くして布団へ顔を埋めるがエルフの耳さえも赤くなっているのでバレバレだ。

「いえ、酔いが覚めて恥ずかしくなってしまいましたが、ミナト様なら問題ありませんよ…」

ですよね、こんなヘタレに何ができるんだかね。
そう自虐していると

「今日も温泉一緒に入ります…?」

まさかまだ酔ってるのか、いや酔ってないが確認だ。

「まだ酔ってるのか?」

「い、いえ!流石に覚めてますよ」

「昨日で理性が爆発寸前だったんだけど」

「ミナト様ならば受け入れられます…」

いやいや、俺的には全然オッケーなんだけど奴隷の規約では性的なことはダメでしょ。
流石に犯罪者はいけないわ。

「ミナト様には伝えられていませんでしたが、私の意思でそうなるならば大丈夫ですよ」

「なんですとぉぉぉ」

衝撃の事実が発覚してしまった。
だがこの件は一旦保留ということで収まった。

こんなにうるさくしているのにまだカレンは爆睡中だ。
そしてまた耳と尻尾を撫でて起こす。

「もう!ミナト様エッチですよぉ?」

「な、なんでそうなるんだ」

変態扱いされたが、獣人達は耳や尻尾が敏感らしい。

今日は特に予定がなかったので鈍った体を解すためにシエラ含む3人でダンジョンへと行くことにした。

「今日は気軽に行こ~、鉱石見つけたら直ぐに回収!」

「「おぉ~」」
「わふっ!」

そうして俺達はいつものダンジョンへ向かった。



「良い調子じゃないですか?こんなに沢山鉱石が!」

あのボス部屋の少しは進んだ辺りまできたが今まではスルーしていた鉱石も採掘して着実に資材を集めていった。

「ファイヤーアロー!結構これ使えるな」

「魔法は剣と組み合わせて戦うととても強いのですが両方を十分に扱える人がほぼいないのです」

なるほど、やっぱり両立できる人は少ないだろうな。

「ミナト様の魔力が異常なだけですね」

「それですね」

褒められたのかディスられたのかはわからないが強くなれて良かった、そういうことにしておこう。

「はっ!月光水刄!」

弧月連斬を改良していると、手数は減るがスピーディーかつパワフルなのが完成した、それが月光水刄だ。

「私だけ戦力外にしないでくださいよー?ウィンドカッター!」

カレンも負けじとモンスター達を蹂躙していく。

「わふ!わふわふ!」

シエルも爪で敵を噛んだり引っ掻いたりと鍛練しているようだ。

「お、金鉱石ですね。これは貴族たちにも人気で高値で売買されるんですよ」

やっと金鉱石が見つかった。
金は値段も良く、装飾をするにも適任だったのでいくらかは手に入れたかったものだ。

そうして金鉱石を集めながら先へと進んでいく。

特に強敵も現れず奥へと進んでいくと、金で塗装された大きな扉があった。

「ボス部屋か」

「そのようですね」

「ぶった押してやるです」

「わっふ!」

みんな殺る気満々だったが今日はここまでとしよう、ここがボス部屋だとわかったことだしいつでも来れるから。

そうして俺達はダンジョンを後にした。

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