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集団異世界召喚
異世界生活⑤
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この世界に来てどれくらい経つだろう。
色々なことがありすぎて曖昧だ。
「今日の朝御飯はビーフシチューだよ!朝からちからつけないとねぇ!」
そう言って山盛り持ってくるのは森の隠れ家の店長のビビアンというのおばさんだ。
「毎日ありがとうございます」
「なぁに、遠慮なんてするもんじゃないよ!」
この街の人たちはみんな優しくて治安も良い。この人たちの脅威にもなる魔物も最近は俺が斃していくから減っていってるようだ。
「見つからないようにダンジョンにいくか…」
勿論油断はできないが上層部ならギリギリ行けるのではと思いダンジョンに行く事を決意した。
そのためにもまた道具の手入れのために工場へと向かう。
ーー「お久しぶりですね。ガランさん」
街の工場で働いている鍛治屋のガランさんはこの前知り合った中だが剣の手入れのしかたや初歩的な剣の作り方から教えてもらった恩人だ。
なのでこの前コバルトの毛皮を提供したところ質が良いと喜んでくれた。
それからは材料が余ったら物々交換をするなどして交流を深めた。
「おぅ、坊主か!今日よ銀が手に入ったんだよ!んでだなちょっとやるよ。俺たちの仲だしな!がははっ!」
ガランさんはピカピカの頭を光らせながら笑顔で銀を分けてくれた。
銀を混ぜることによって切れ味が上がり、強度も増すが手入れも一段と難しくなるが出来上がれば文句のない1品になる。
「腕上げたなぁ!俺も直ぐに抜かされちまうかこりゃ」
「いえいえ、俺なんてまだまだですよ」
ガランさんからべた褒めされ出来上がったのは鏡のように反射する真っ白な浸透に柄の部分はたまたま拾ったトレントの枝を使い強度を上げこの前に自分で考えた家紋の様な紋様を遇う。
我ながら良くできたと思う。
防具は王宮から貰った革鎧と鉄鎧の2種類あるのだが鉄は重いのでほとんど着ることはない。
次はポーションを作ろうと思う。
王宮で読んだ本にはピーク草という薬草と水を調合することによってできるらしい。
ピーク草は森に沢山生えていたのでゴブリン駆除のついでに採りまくったこともあり在庫はいくらでもある。
まずは器にピーク草を連れて擂り潰す。
草特有の臭いが漂うが我慢して更に擂り潰したあとにそれを笊にかけて残った草を取り除くと綺麗な水を注ぎ良く混ぜると完成だ。
ポーションは苦く不味い。
この工程を一時間かかけて作り上げた下級ポーションを10本ほど準備をしてからダンジョンへと向かう。
新達ならいつもはもうダンジョンに入っている時間帯だ。
ーーーここがダンジョンか、流石に周りは誰もいない。
すぐ入ったところには蝙蝠の魔物が待ち伏せており奇襲を仕掛けられたが攻撃を受ける前に斬り刻んでやった。
大量にいたがゴブリンよりも体力が少なくて俺でもほぼダメージを受けない、ないのですんなりと斃していく。少し進むと見るからにオークと思われる人型の豚の魔物がいた。
オークはゴブリンよりも体力が高く攻撃も通りにくい厄介な相手だったが弱点として動きが鈍いので突きと回避を駆使することによって無傷で斃すことに成功した。
〈レベルが上がりました〉
やっと8レベルがみんなすんなり上がってるのに全く上がらないな。
ダンジョンに入って3時間したがだがレベルが上がった先程よりレベルが上がりにくくなっている気がする。
剣術はすでに22レベルになっているがステータスが低すぎるので蝙蝠の攻撃ですら一歩間違えれば致命傷だ。オークでレベルを上げようと思ったが6体ほど斃したのにレベルが上がらない。
手強くなってきたもんだ。
「はぁっ!弧月連斬」
湊斗が放ったスキルにより2体並んでいたオークは見事、両断されている。
弧月連斬は目にも止まらぬ速さで二回の攻撃を繰り出す技だがステータスの影響でそこまでは速くないが湊斗の中で一番のスキルだ。
剣術が20を越えると弧月連斬を使えるようになったが使いこなせてはいない。
「まだまだだな…」
オークの魔石を回収すると下へと進んでいく。この魔石は武器などに魔法を付与するために必要なものらしい。無くとも良いのだがある方が良い効果が付きやすいのだそう。
「あ、また落ちてる」
クラスの奴等が拾っていない魔石は残らず回収していく。
やはりこの価値をわかっていないやつが多いみたいだな。
すると蜘蛛の魔物が現れた。糸を飛ばしてくるがギリギリのところを躱したがこの糸には粘着性があったので踏むのもダメだろう。
脚が長いので脚を切り落としていくと最終的には動けなくなったところに止めを刺す。
オークとほぼ同じ大きさの魔石だ。
「な…あいつは」
そこには新も苦戦していたハイオークがいた。
奇襲を仕掛け頸を裂くが刃が通らない。
俺に気づいたハイオークはオークの何倍ものスピードで迫ってきて凪ぎ払う。
「ぐはぁっ!がぁあ…」
避けきれずに喰らった俺は即座にポーションを流し込む。一撃を喰らっただけなのに致命傷だ。こうなったら使うしかない。
「はっ!風刃突き!」
これは放った後に大きな隙が出来てしまうのが辛い点だがパワーでは引けを取らない。
だがハイオークまだ倒れない、致命傷にはならなかったのだ。
俺の大きな隙を見逃す訳もなくまた俺は吹き飛ばされる。
ポーションも残り一つとなり十分に体力も回復しない。
「ここで…退けるかっ!」
最後の一閃……ハイオークの頸を消し去った。
〈レベルが上がりました〉
「やっと9になったか…」
今日はこのくらいにして宿にそろそろ戻るか。
後から聞いた話だが新達は既に40レベルになっており、ここより10層程下にいるようだ。
「まだまだ遠いな…」
自分の力のなさに呆れる。
だが落ち込んでいても意味がない、今度は更に下へと潜ってやろう。
帰る途中に訓練場へ寄り道をして基礎を固める。そして今日使ったスキルの微調整を確認して掴んだコツなどを忘れないように記憶する。
宿に戻ると旅の疲れを癒すためまたしてもビビアンさんが皿からはみ出て、汁は溢れ落ちそうな大きなハンバーグを作ってくれた。値段は同じだが周りの人たちより明らかにサイズが大きい。
「だから遠慮なんてしないんだよ!さぁ食った食った!」
ビビアンさんの御厚意だ、無下にはできない。
「うっうっぷ…」
調子に乗りすぎたようだ、こんなにパンパンになるとは。だがダンジョンで疲れていたのかばくばく食べていった。
お風呂に入りたいがないので仕方がない、明日も訓練があることだ。早く寝るのは大切だ。
色々なことがありすぎて曖昧だ。
「今日の朝御飯はビーフシチューだよ!朝からちからつけないとねぇ!」
そう言って山盛り持ってくるのは森の隠れ家の店長のビビアンというのおばさんだ。
「毎日ありがとうございます」
「なぁに、遠慮なんてするもんじゃないよ!」
この街の人たちはみんな優しくて治安も良い。この人たちの脅威にもなる魔物も最近は俺が斃していくから減っていってるようだ。
「見つからないようにダンジョンにいくか…」
勿論油断はできないが上層部ならギリギリ行けるのではと思いダンジョンに行く事を決意した。
そのためにもまた道具の手入れのために工場へと向かう。
ーー「お久しぶりですね。ガランさん」
街の工場で働いている鍛治屋のガランさんはこの前知り合った中だが剣の手入れのしかたや初歩的な剣の作り方から教えてもらった恩人だ。
なのでこの前コバルトの毛皮を提供したところ質が良いと喜んでくれた。
それからは材料が余ったら物々交換をするなどして交流を深めた。
「おぅ、坊主か!今日よ銀が手に入ったんだよ!んでだなちょっとやるよ。俺たちの仲だしな!がははっ!」
ガランさんはピカピカの頭を光らせながら笑顔で銀を分けてくれた。
銀を混ぜることによって切れ味が上がり、強度も増すが手入れも一段と難しくなるが出来上がれば文句のない1品になる。
「腕上げたなぁ!俺も直ぐに抜かされちまうかこりゃ」
「いえいえ、俺なんてまだまだですよ」
ガランさんからべた褒めされ出来上がったのは鏡のように反射する真っ白な浸透に柄の部分はたまたま拾ったトレントの枝を使い強度を上げこの前に自分で考えた家紋の様な紋様を遇う。
我ながら良くできたと思う。
防具は王宮から貰った革鎧と鉄鎧の2種類あるのだが鉄は重いのでほとんど着ることはない。
次はポーションを作ろうと思う。
王宮で読んだ本にはピーク草という薬草と水を調合することによってできるらしい。
ピーク草は森に沢山生えていたのでゴブリン駆除のついでに採りまくったこともあり在庫はいくらでもある。
まずは器にピーク草を連れて擂り潰す。
草特有の臭いが漂うが我慢して更に擂り潰したあとにそれを笊にかけて残った草を取り除くと綺麗な水を注ぎ良く混ぜると完成だ。
ポーションは苦く不味い。
この工程を一時間かかけて作り上げた下級ポーションを10本ほど準備をしてからダンジョンへと向かう。
新達ならいつもはもうダンジョンに入っている時間帯だ。
ーーーここがダンジョンか、流石に周りは誰もいない。
すぐ入ったところには蝙蝠の魔物が待ち伏せており奇襲を仕掛けられたが攻撃を受ける前に斬り刻んでやった。
大量にいたがゴブリンよりも体力が少なくて俺でもほぼダメージを受けない、ないのですんなりと斃していく。少し進むと見るからにオークと思われる人型の豚の魔物がいた。
オークはゴブリンよりも体力が高く攻撃も通りにくい厄介な相手だったが弱点として動きが鈍いので突きと回避を駆使することによって無傷で斃すことに成功した。
〈レベルが上がりました〉
やっと8レベルがみんなすんなり上がってるのに全く上がらないな。
ダンジョンに入って3時間したがだがレベルが上がった先程よりレベルが上がりにくくなっている気がする。
剣術はすでに22レベルになっているがステータスが低すぎるので蝙蝠の攻撃ですら一歩間違えれば致命傷だ。オークでレベルを上げようと思ったが6体ほど斃したのにレベルが上がらない。
手強くなってきたもんだ。
「はぁっ!弧月連斬」
湊斗が放ったスキルにより2体並んでいたオークは見事、両断されている。
弧月連斬は目にも止まらぬ速さで二回の攻撃を繰り出す技だがステータスの影響でそこまでは速くないが湊斗の中で一番のスキルだ。
剣術が20を越えると弧月連斬を使えるようになったが使いこなせてはいない。
「まだまだだな…」
オークの魔石を回収すると下へと進んでいく。この魔石は武器などに魔法を付与するために必要なものらしい。無くとも良いのだがある方が良い効果が付きやすいのだそう。
「あ、また落ちてる」
クラスの奴等が拾っていない魔石は残らず回収していく。
やはりこの価値をわかっていないやつが多いみたいだな。
すると蜘蛛の魔物が現れた。糸を飛ばしてくるがギリギリのところを躱したがこの糸には粘着性があったので踏むのもダメだろう。
脚が長いので脚を切り落としていくと最終的には動けなくなったところに止めを刺す。
オークとほぼ同じ大きさの魔石だ。
「な…あいつは」
そこには新も苦戦していたハイオークがいた。
奇襲を仕掛け頸を裂くが刃が通らない。
俺に気づいたハイオークはオークの何倍ものスピードで迫ってきて凪ぎ払う。
「ぐはぁっ!がぁあ…」
避けきれずに喰らった俺は即座にポーションを流し込む。一撃を喰らっただけなのに致命傷だ。こうなったら使うしかない。
「はっ!風刃突き!」
これは放った後に大きな隙が出来てしまうのが辛い点だがパワーでは引けを取らない。
だがハイオークまだ倒れない、致命傷にはならなかったのだ。
俺の大きな隙を見逃す訳もなくまた俺は吹き飛ばされる。
ポーションも残り一つとなり十分に体力も回復しない。
「ここで…退けるかっ!」
最後の一閃……ハイオークの頸を消し去った。
〈レベルが上がりました〉
「やっと9になったか…」
今日はこのくらいにして宿にそろそろ戻るか。
後から聞いた話だが新達は既に40レベルになっており、ここより10層程下にいるようだ。
「まだまだ遠いな…」
自分の力のなさに呆れる。
だが落ち込んでいても意味がない、今度は更に下へと潜ってやろう。
帰る途中に訓練場へ寄り道をして基礎を固める。そして今日使ったスキルの微調整を確認して掴んだコツなどを忘れないように記憶する。
宿に戻ると旅の疲れを癒すためまたしてもビビアンさんが皿からはみ出て、汁は溢れ落ちそうな大きなハンバーグを作ってくれた。値段は同じだが周りの人たちより明らかにサイズが大きい。
「だから遠慮なんてしないんだよ!さぁ食った食った!」
ビビアンさんの御厚意だ、無下にはできない。
「うっうっぷ…」
調子に乗りすぎたようだ、こんなにパンパンになるとは。だがダンジョンで疲れていたのかばくばく食べていった。
お風呂に入りたいがないので仕方がない、明日も訓練があることだ。早く寝るのは大切だ。
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