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予感に反して「加虐娘・女豹倶楽部」の面接に合格していた。朝に確認し忘れていた郵便受けを開くと一通書簡が入っていた。時代を感じる達筆で「施しをくれた娘さんへ」と宛名が記されていた。自死を仄めかした浮浪者に住所を特定されていたことを知る。封の中には便箋3枚三つ折りの他に使いきらなかったらしい硬貨が4枚ほど入っていた。すでに決行しているような雰囲気が文の端々に醸し出されていた。書き出しは、何となしに最期くらいは何者かに自身を知ってほしかったというような旨で、形式ばった体裁は役人と通達書を思わせる。実際文面に、貧しい地方の役人であったことが記されていた。見合い結婚した歳の離れた妻とは浮気されたことがもとで離婚したこと、歳がいってからできた一人息子は優秀で城勤めでそれが誇りだったことが綴られていた。その息子とは音信不通になり、城下に出てきたが結局息子は見つからずじまいで、城を訪れても何も知ることが出来なかったことが書き並べられていた。仕事を辞め、財産を擲って城下に移り住んだが会えそうになく、生きているかも分からず自分の職も見つからなかったことが続き、最後には息子の居場所を突き止めたが彼は大罪人になっておりだから生きる意味がなく死ぬのだと結ばれていた。場所まで書かれていた。城勤めの初日に息子と会った早苗川埋立記念公園だった。追伸に、命を絶つ前に豪華な食事ありつけたことの感謝と、今後の幸多き日々をあの世で祈っているというようなことが加えてあった。
副組長が来訪するまでに時間があった。番をしている組員に色街に忘れ物をしたと告げて早苗川埋立記念公園に向かった。途中にある小さな商店街の寂れた花屋で少し萎れた花束を買う。幻覚の四足の怪物が視界の先を走り、同じ方向へ曲がり、同じ方角へ向いていく。だが早苗川付近で怪物は止まり、振り返った。紐状の器官が揺らめいている。鬣のある長い後頭部が曲がり、極彩を見た。蛇のようなぎらついた目と目が合う。辺りは霧に包まれ、土手に植えられていた木々も霞んで消えていった。怪物は天を仰いで咆えた。醜悪な四足の蛇の面をした馬のような獣の行く先だけ霧が晴れていった。極彩はふらふらとついていく。伸びきった雑草が歩行を邪魔する。枇杷の木が生えた小さな丘が霧の中に薄らと霞んでいた。前を歩く癲狂の産物は透き通った蹄で雑草を貫通させて歩いた。本当に気が狂ってしまったのだと極彩は眉を顰めて鱗に覆われた馬の尻に似た後姿を追う。そのうち、椀で盛り付けた飯のような小丘に着く。獣は消える。霧も消えた。数十歩で行けそうな頂上に植えられた木を見上げた。少しずつ登っていく。浮浪者はすぐに見つかった。木の幹にぶら下がっていた。その周辺には踏み台に使ったらしき混凝土の資材と大量の花束が置かれていた。近くにそれらを運んだらしき台車もあった。煙が儚く漂い、線香は殆ど灰と化している。浮浪者の前に極彩も持参した花束を置いた。風が吹く。名も知らない老人の体臭と体外にある花の香りがした。ぽとりと音がして、男の垢染みて草臥れ、破れた装束から食いかけの握り飯が落ちた。海苔は湿け、米は固まっている。両膝を着いて掌を合わせる。作法は分からなかった。死に場所を明かしたからには遺書にも願えなかったそれなりの意志があるのだろう。目の前で吊り上げられているものはどこか人形のようで生々しさはなかった。花屋で買ったらしき大量の花束を包む玻璃紙が微風に揺れて特徴的な音を奏でる。彼女の身に、温かく柔らかなものが触れた。箒のような面積のあるものに背をぱたぱたと叩かれる。
「極彩さん、こちらで何を?」
足音をたて菖蒲がやって来る。首吊り死体の前に立ち、ぶら下がっている老人を無遠慮に観察する。
「遅かったようです、ええ」
「菖蒲殿こそ、こちらで何を」
彼は顔に大きな当布を貼り付けられていた。好き放題ぼさぼさにしていた黒髪が少し短くなっている。たったそれだけでさっぱりしてみえた。
「…不言通りの爆弾犯の情報提供者だったんですよ。送られてきた手紙の匂いを追わせたら、ここに辿り着いたというわけです」
菖蒲はアッシュを呼んで褒美を与える。彼女は喜んで飼い主の周りを跳ねた。
「どういうことです」
「犯人を知る者だったということです…ええ、はい」
彼は取り出したくしゃくしゃの紙片にペンを走らせアッシュの首飾りに巻き付けると彼女の首の後ろを軽く叩いた。丈の高い叢を毛だらけの城勤めが走っていく。
「犯人の名は錫です。彼の一人息子で、城の元官吏です。任務中に行方不明になっていまして、その後の生存報告はなし…」
「随分と杜撰な体制なんですね」
「それを言われたら弱いな。生死の分からないまま帰って来ない者なんていっぱいいるんですよ。だからあずきさんのような方は珍しくないし、橡さんが帰還しなかったことに対して問題にもならないんです、ええ。それくらい若手に回される任務は苛酷だ。―給金はいいんですけど、はい」
金を示す手振りで菖蒲は死体を前にしているとは思えないほど明るい調子で皮肉に笑った。だが直後にぶら下がる老人から顔を伏せ、大量の花束を数えるように見回す。そして嘆息した。
「まだ生きたかったでしょうね、ええ。そういう遺志を感じますよ、はい」
「死んだ人の考えなんて分かりません」
冷たく言い放つと彼等へ背を向け極彩は斜面へ腰を下ろした。
「そうですね。結局答えのない答え合わせで、不毛な忖度と願望です」
菖蒲も彼女の隣に座った。
「あの規模の犯行ですからね。もし捕まりでもすれば…いえ、捕まえるのですが、彼も処断されたでしょう。血筋を憎んで人を憎まず、それがこの国のやり口ですからね、ええ。それでもこの者はわざわざ投書したんです、危ない橋を渡って、はい。息子の名と容貌まで告げて」
ふん、と隣で鼻が鳴る。遠くにまたあの癲狂の産物的獣が見えた。だが霧に覆われることはない。
「火傷に仮面の、黒い髪の男ですか」
「心当たりがあるんですか」
「その男に忠告されたんです。不言通りには行くなと。愛庭館にも来ました。榛の共犯は彼だと思います」
極彩は項垂れた。まだ混乱している。言い分はおかしかったが純朴さをみせた陽気な青年が大量の死傷者を出した大規模な爆発事故に関わっている。
「それは、上に報告しても構いませんね?」
「はい…でもあずきさんにはまだ、何も…」
「ええ、分かりました。先程城に手配書を送りました。極彩さんは一緒に帰ったほうがいいです」
極彩はこくりと頷いた。まだ醜悪な容貌の怪物はこちらを見ていた。疲れているつもりはなかったが、疲れているのだろう。
菖蒲の呼んだ城の者たちが到着し淡々と片付けていく。
「内容は訊けませんが、何か極彩さんもお勤めがあるんでしょう?ええ、忙しいとは思いますが、しっかり寝てしっかり食べることですよ。身体は資本ですからね」
別れ際に菖蒲に呼び止められ、彼は媚びたような普段の調子でそう言った。
「どこかの誰かさんはこれをやりませんから。貴方が不言の危険を知らせてくれたおかげで、彼の謹慎を解けましたが、誤ったようです」
危うく肯定しかけたが、恍けた顔で躱しわずかな落ち込みをみせた菖蒲と別れた。
副組長が来訪するまでに時間があった。番をしている組員に色街に忘れ物をしたと告げて早苗川埋立記念公園に向かった。途中にある小さな商店街の寂れた花屋で少し萎れた花束を買う。幻覚の四足の怪物が視界の先を走り、同じ方向へ曲がり、同じ方角へ向いていく。だが早苗川付近で怪物は止まり、振り返った。紐状の器官が揺らめいている。鬣のある長い後頭部が曲がり、極彩を見た。蛇のようなぎらついた目と目が合う。辺りは霧に包まれ、土手に植えられていた木々も霞んで消えていった。怪物は天を仰いで咆えた。醜悪な四足の蛇の面をした馬のような獣の行く先だけ霧が晴れていった。極彩はふらふらとついていく。伸びきった雑草が歩行を邪魔する。枇杷の木が生えた小さな丘が霧の中に薄らと霞んでいた。前を歩く癲狂の産物は透き通った蹄で雑草を貫通させて歩いた。本当に気が狂ってしまったのだと極彩は眉を顰めて鱗に覆われた馬の尻に似た後姿を追う。そのうち、椀で盛り付けた飯のような小丘に着く。獣は消える。霧も消えた。数十歩で行けそうな頂上に植えられた木を見上げた。少しずつ登っていく。浮浪者はすぐに見つかった。木の幹にぶら下がっていた。その周辺には踏み台に使ったらしき混凝土の資材と大量の花束が置かれていた。近くにそれらを運んだらしき台車もあった。煙が儚く漂い、線香は殆ど灰と化している。浮浪者の前に極彩も持参した花束を置いた。風が吹く。名も知らない老人の体臭と体外にある花の香りがした。ぽとりと音がして、男の垢染みて草臥れ、破れた装束から食いかけの握り飯が落ちた。海苔は湿け、米は固まっている。両膝を着いて掌を合わせる。作法は分からなかった。死に場所を明かしたからには遺書にも願えなかったそれなりの意志があるのだろう。目の前で吊り上げられているものはどこか人形のようで生々しさはなかった。花屋で買ったらしき大量の花束を包む玻璃紙が微風に揺れて特徴的な音を奏でる。彼女の身に、温かく柔らかなものが触れた。箒のような面積のあるものに背をぱたぱたと叩かれる。
「極彩さん、こちらで何を?」
足音をたて菖蒲がやって来る。首吊り死体の前に立ち、ぶら下がっている老人を無遠慮に観察する。
「遅かったようです、ええ」
「菖蒲殿こそ、こちらで何を」
彼は顔に大きな当布を貼り付けられていた。好き放題ぼさぼさにしていた黒髪が少し短くなっている。たったそれだけでさっぱりしてみえた。
「…不言通りの爆弾犯の情報提供者だったんですよ。送られてきた手紙の匂いを追わせたら、ここに辿り着いたというわけです」
菖蒲はアッシュを呼んで褒美を与える。彼女は喜んで飼い主の周りを跳ねた。
「どういうことです」
「犯人を知る者だったということです…ええ、はい」
彼は取り出したくしゃくしゃの紙片にペンを走らせアッシュの首飾りに巻き付けると彼女の首の後ろを軽く叩いた。丈の高い叢を毛だらけの城勤めが走っていく。
「犯人の名は錫です。彼の一人息子で、城の元官吏です。任務中に行方不明になっていまして、その後の生存報告はなし…」
「随分と杜撰な体制なんですね」
「それを言われたら弱いな。生死の分からないまま帰って来ない者なんていっぱいいるんですよ。だからあずきさんのような方は珍しくないし、橡さんが帰還しなかったことに対して問題にもならないんです、ええ。それくらい若手に回される任務は苛酷だ。―給金はいいんですけど、はい」
金を示す手振りで菖蒲は死体を前にしているとは思えないほど明るい調子で皮肉に笑った。だが直後にぶら下がる老人から顔を伏せ、大量の花束を数えるように見回す。そして嘆息した。
「まだ生きたかったでしょうね、ええ。そういう遺志を感じますよ、はい」
「死んだ人の考えなんて分かりません」
冷たく言い放つと彼等へ背を向け極彩は斜面へ腰を下ろした。
「そうですね。結局答えのない答え合わせで、不毛な忖度と願望です」
菖蒲も彼女の隣に座った。
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ふん、と隣で鼻が鳴る。遠くにまたあの癲狂の産物的獣が見えた。だが霧に覆われることはない。
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「心当たりがあるんですか」
「その男に忠告されたんです。不言通りには行くなと。愛庭館にも来ました。榛の共犯は彼だと思います」
極彩は項垂れた。まだ混乱している。言い分はおかしかったが純朴さをみせた陽気な青年が大量の死傷者を出した大規模な爆発事故に関わっている。
「それは、上に報告しても構いませんね?」
「はい…でもあずきさんにはまだ、何も…」
「ええ、分かりました。先程城に手配書を送りました。極彩さんは一緒に帰ったほうがいいです」
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「どこかの誰かさんはこれをやりませんから。貴方が不言の危険を知らせてくれたおかげで、彼の謹慎を解けましたが、誤ったようです」
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