零下3℃のコイ

ぱんなこった。

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1.

アイツと同じクラス

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まぁ、あれから少しの希望を捨て切れずに、あの女の子…雪菜ゆきなさんと仲良くなるとこから
やってみようと意気込んだけど…

2度3度は話しかけてみたけど…

女子に免疫のない僕は全敗だった。

ただの挙動不審男にしか思われなかっただろうな…あはは。

だからもう諦めようと思った矢先だよ…

身の程を知れってことですか?神様!?

「まあ、あの2人美男美女で有名だし、お似合いだし?零君を目の敵にするのやめてさ!次行こうぜ次!」

「ちょ!おい!声でかいって!本人に聞こえるだろ…」

「…あ、あの。玉木くん?だよね?」

「「えっ」」

僕の言葉に被せるように斜め上から聞こえてきた低い声。

ギギギ…と壊れかけのロボットのようにそっちを向くと、本人…零がいた。

なんでこのタイミングで。


「隣のクラスの子に玉木くん呼んでほしいって頼まれてさ。廊下に来てって…」

「あーありがとう!零くん!風音ちょっと行ってくるわ」

「あっおい!玉木…」


あいつ!!僕の事情知ってるくせに気にせず置いていきやがった…!!!

てか、こいついつからいた!?

気まずいって!

いやいや、待て!話の内容は聞こえてないかもしれないし…
もう気にせずどっか行ってくれ!!


「ねぇ、あのさ。今の話聞こえちゃったんだけど…」


聞こえてたーーーー!!!


「…え。な、なんの話、?」


いや、待て。

美男美女で~くらいのとこしか聞こえてない可能性も…


「僕を目の敵にしてるって…」


終わったーーーー!!
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