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抱けない女Ⅲ⑧

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 全身を使って、美しい身体を愛撫する。当然、唇と舌も駆使した。耳たぶ、脇の下にキスとして、鎖骨のくぼみに舌先をもぐらせる。

「本当にきれいだ。ずっと憧れていたんです」彼女の両脚の間に差し入れた右太股に、熱と湿り気を覚える。
「まるで夢みたいですよ。レイカ先輩」演じやすいように、そう呼びかけた。

「いつもお仕事でお世話になっている御礼です。どうぞ、楽しんでください」悪戯っぽく訊いてみる。「僕の身体、どう思いますか?」

「若々しくて、とても素敵よ。肌がスベスベしている」話を合わせてくれた。
「スベスベなのは、先輩の方ですよ」耳元で囁きながら、ザクロの周囲をなぞる。

 指先が溶けそうなほど、愛の泉はあふれていた。でも、毅然とした態度を崩さない。思った以上に殻が固いけど、必ず破ってみせる。レイカさんの手をとって、僕のバナナを握らせた。すでに逞しく屹立している。

「こんなになっているのは、先輩のきれいな身体を見たからですよ」レイカさんの眼を見つめながら、はっきり伝える。「僕は、先輩の中に入りたい」

 彼女は顎を少し引いて、頷いた。素早く、避妊具を装着する。

「僕の思いの丈を受け取ってください」バナナに力を込めて、濡れそぼった入り口をくぐらせる。
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