71 / 248
セレブな裸体⑱
しおりを挟む年上の素敵な女性が乱れるのは、とても可愛らしいと思う。それが美咲さんのように、普段は抑制がきいていて、「淑女の鑑」のような女性なら、尚更だ。
僕が身体を起こすと、美咲さんは体当たりをするようにしがみついてきた。
「もう一度、頭の中が真っ白になるぐらい、思い切り抱いてっ」
僕たちは唇を交わし、抱き合ったまま、ベッドから足を下ろす。美咲さんと最後にとる体位は、いつも決まっていた。キスをしながら、窓際に移動する。僕が美咲さんを全裸にした場所だ。
大きくとられた窓には、夢のような夜景が映し出されている。天空の星を地上に下ろしたように、数万、数十万の輝きが煌いている。一つ一つが生命の輝きであり、それは人間の眼のようにも思える。
数万、数十万、もしかしたら数百万の眼かもしれない。僕たちは数多の視線にさらされながら、情熱的なキスを交わした。
互いのリビドーが高まったところで、美咲さんを導いて、僕に背中を向けさせる。大きな窓に両手をついて、真っ白なヒップを突き出してくる。羞恥心からか、ブルブルと小刻みに震えていた。
「美咲さん、いいですね?」一応、確認する。
彼女は窓の方を向いたまま、首を縦に振った。僕は背後から身体を重ねる態勢で、屹立したバナナを荒々しく突き立てた。美咲さんが高い悲鳴を放つが、これが彼女のリクエストだ。容赦なく腰を打ちつける。
数百万の眼にさらされるような夜景を見下ろしながら、僕たちは愛し合う。誰もとめる者はいない。ケダモノの体位で、力尽きるまで愛し合うだけだ。
【セレブの裸体・完】
0
お気に入りに追加
93
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる