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ケダモノプレイ⑫
しおりを挟む絶えず、覗き見の視線は意識していた。気のせいではない。5mほど先の物置の中から、正体不明の眼差しが痛いほどに突き刺さってくる。
もしかしたら、日名子さんが仕組んだのかも。最初はそう思った。でも、誰かに見てもらって刺激を得たいのなら、予約をする時にそう言えばいい。いくつかの条件はあるけれど、おそらく、〈キャッスル〉は許容する。
それ以前に、日名子さんは、誰かに見られて興奮するタイプではない。僕が知らないだけかもしれないが、その可能性は低いと思う。
僕は基地率下バナナでザクロの奥底を何度も突き上げて、日名子さんが達したところで、座位から次の体位に移行させる。
この体位はめったにしない。日名子さんにするには初めてだ。
僕は彼女の膝裏に自分の両腕を差し入れて、膝裏と両肘をかみ合わせた。次いで、大きく息を吸い込んでから、全身に力を込める。一旦、上半身を前に傾けてから、身体を反らしながら立ち上がった。日名子さんの身体がふわりと宙に浮く。
「きゃっ、何っ!」
彼女は驚いて、しがみついてきた。もう、おわかりだろう。この体位は、いわゆる〈駅弁〉である。バナナでザクロを貫いたまま、僕はソファの上で、日名子さんの身体を持ち上げたのだ。
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